IHI Shibaura G-EXE22-OMEGA-S9 User manual

OPERATOR’S MANUAL
取扱説明書
G-EXE22・26Ω

はじめに
警告表示の原則
必を書明説扱取、に前るなにい使お。たしまいざごうとがりあきだたいげ上い買おをアモンーリグラウバシ、はびたのこ
ずお読みください。この取扱説明書に記載されている機械については、一定の原則のもとに警告表示が用いられていま
す。その原則をご理解の上、機械を操作してください。
本製品の使用について
重 要
警告表示
警告表示には
警告表示:守らないとケガなどの危険が起こる可能性があるため、作業者に注意を呼びかける表示。
禁止表示:作業者だけでなく、表示されている行為や作業が、全ての者に禁止されていることを示す表示。
義務表示:作業者が作業する際、必ず守らなくてはいけないことを示す表示。
の3種類があります。それぞれの説明を以下に示します。
禁止表示
にとこたっ怠を」検点の常日「られこ。いさだくでい防に然未を生発の障故、いなこおず必を検点るあの示指と」日毎「に書本・
より発生する故障については一切保障されません。
義務表示
・その警告文に従わなかった場合・死亡または重症を負うことになるものを示します。
険
・その警告文に従わなかった場合、死亡または重症を負う危険性があるものを示します。
危
告警
・その警告文に従わなかった場合、機械の性能が損なわれる可能性があるものを示します。
要重
意・その警告文に従わなかった場合、ケガを負うおそれのあるものを示します。
・その警告文に従わなかった場合、刑事罰か改修費用を負う可能性があるものを示します。
注
注 意
・交換した排油は、絶対に川や下水道などに流したりせず、専門の業者に引き取ってもらうなどの適切な方法で処分してください。
告警
機械の操作をする上で、絶対に行ってはならない操作や行為が、禁止記号
「 」と共に記載してあります。イラストと共に使用する場合と、記号化
した図柄を表示する場合があります。
記号化した図柄で表示した例イラストと共に表示している例
機械の操作をする上で、必ず守ることが義務づけられている操作や行為が
義務表示記号「○
!」と共に記載してあります。イラストと共に使用する場
合と、記号化した図柄を表示する場合があります。
記号化した図柄で表示した例イラストと共に表示している例
この取扱説明書(以下、本書とよぶ)で解説している芝刈機 G-EXE22・26Ω(以下、本機とよぶ)はゴルフ場の芝刈を目的と・
した機械であるので、本機の目的外である土手や、山間地の急斜面での草刈作業など、本機の能力を超えた目的に使用しないで
ください。
・本機の点検・整備・保守に関する部分以外を、勝手に分解したり、弊社の許可を得ない改造をしないでください。
・本機を貸与するときは、借りる本人に十分な指導と訓練を行い、必ず本書と共に貸与してください。
。いさだくてえ備に失紛の一万し求請を備予の書本、に店売販・所業営の載記に」先求請の書本「紙表裏は合場るすと務業を与貸・
本書の予備はコピーであってはいけません。本書は改良のため改訂する場合があるので、購入時のものを予備として用意してく
ださい。
・本機を譲渡する場合、必ず本書と共に譲渡してください。
をルベラいし新、に店売販・所業営の載記に紙表裏、は合場たっなに難困が別判し濁汚・損破がルベラ告警るあてし付添に機本・
請求し、本書2ページ「ラベルの添付位置」に従い新しいラベルを添付し、常に判読出来るよう維持してください。
・必ず「本書の請求先」をメモし、いつでも取出せ、紛失の恐れのない場所に保管し、本書の紛失に備えてください。

1.ラベル及び警告ラベル 2
■ラベルの貼付位置とその意味 …………………………………………………………………………………………………………3
2.各部の名称 4
■各部の名称と機能 ………………………………………………………………………………………………………………………5
3.操作前の注意 6
■万一のケガに備えて ……………………………………………………………………………………………………………………6
■機械の点検、整備、保守作業は、必ずエンジンを停止する ………………………………………………………………………6
■機械の点検、整備、保守作業は、必ずエンジンが冷えてから ……………………………………………………………………6
■芝刈機の走行時、作業時には必ずバケットを装着する ……………………………………………………………………………7
■傾斜が10°以上のところでは作業しない ……………………………………………………………………………………………7
■芝刈機は子供に操作させない …………………………………………………………………………………………………………7
■体格に合わない場合は調整を依頼する ………………………………………………………………………………………………7
■燃料の取扱いには充分な注意を ………………………………………………………………………………………………………8
■エンジンの始動は必ず屋外で …………………………………………………………………………………………………………8
■作業中に異常な振動を感じたらエンジンを停止する ………………………………………………………………………………9
■車両への積みおろしにはエンジンを停止して ………………………………………………………………………………………9
■作業現場の下見をする …………………………………………………………………………………………………………………9
■芝刈作業、エンジン走行は基本姿勢を守って ……………………………………………………………………………………10
■作業に適した服装をする ……………………………………………………………………………………………………………10
■冷えと振動について …………………………………………………………………………………………………………………11
■薬物の影響のある人や酒気を帯びた人に操作させない …………………………………………………………………………11
4.操作前の準備 12
■バケットの装着方法 …………………………………………………………………………………………………………………12
■スタンドの立て方と搬送用タイヤの着脱 …………………………………………………………………………………………12
■燃料の補給 ……………………………………………………………………………………………………………………………14
■エンジンオイルの点検/交換 ………………………………………………………………………………………………………15
■ブレーキと主クラッチ、刈刃クラッチの作動チェック …………………………………………………………………………17
5.操作 19
■エンジンの始動と停止 ………………………………………………………………………………………………………………19
■芝刈機の搬送 …………………………………………………………………………………………………………………………21
■車両による搬送 ………………………………………………………………………………………………………………………22
■芝刈作業までの操作 …………………………………………………………………………………………………………………23
■芝刈作業 ………………………………………………………………………………………………………………………………25
6.調整 26
■切れ味の調整 …………………………………………………………………………………………………………………………26
■刈高の調整 ……………………………………………………………………………………………………………………………28
■作業ローラーの調整 …………………………………………………………………………………………………………………29
■ラッピング(刈刃の研磨)による切れ味の調整 …………………………………………………………………………………30
■各部の調整 ……………………………………………………………………………………………………………………………32
7.保守 37
■点火プラグの点検と交換 ……………………………………………………………………………………………………………37
■主クラッチの整備 ……………………………………………………………………………………………………………………37
■芝刈機本体の清掃 ……………………………………………………………………………………………………………………38
■エアークリーナーの清掃 ……………………………………………………………………………………………………………38
■ストレーナの清掃 ……………………………………………………………………………………………………………………39
■燃料フィルターの清掃 ………………………………………………………………………………………………………………39
■下刃台の着脱 …………………………………………………………………………………………………………………………40
■刈刃の着脱 ……………………………………………………………………………………………………………………………41
■エンジンの着脱 ………………………………………………………………………………………………………………………42
■長期保管 ………………………………………………………………………………………………………………………………43
■グリース補給 …………………………………………………………………………………………………………………………44
8.トラブルと対処 45
9.特長/仕様諸元/機種構成/付属品/オプション 46
■特長 ……………………………………………………………………………………………………………………………………46
■刈取り位置による芝生への影響 ……………………………………………………………………………………………………47
■仕様諸元、機種構成、付属品 ………………………………………………………………………………………………………48
■オプション、消耗部品 ………………………………………………………………………………………………………………49
■燃料・オイル・グリスについて ……………………………………………………………………………………………………49
■締付トルク ……………………………………………………………………………………………………………………………50
1
目次

警告
!本機を操作する前にラベルの貼付位置を確認し、
その意味を十分理解してください。
No 部品番号 部品名称 個数 意味
① A90110190 ラベル:シバウラマーク 1 会社名を示す
②A90110201 ラベル:G-EXE22 1 機種名を示す
A90110211 ラベル:G-EXE26
③ A90360291 ラベル:シャソククラッチシジ 1 車速を示す(L=遅い、N=中立、H=早い)
④ A90360361 ラベル:クラッチ 1 レバー位置の状態を示す(上=入り、下=切り)
⑤ A90610460 警告ラベル:ゼンパン 1 次ページ参照
⑥ A90610470 警告ラベル:ベルト 1 次ページ参照
⑦ A90360310 ラベル:シャフウバンシジ 1 芝の状態による遮風板の位置を示す(DRY=乾
燥、WET=湿潤)
⑧ A90630080 警告ラベル:リール 1 次ページ参照
⑨ A90360370 ラベル:サギョウキクラッチ 1 作業機の回転方向を示す(正転・停止・逆転)
⑩ 390198361 ラベル:パーキング 1 駐車ブレーキの位置を示す
⑪ 390199530 ラベル:サギョウフク 1 作業時の服装を示す
⑫ A10921759 警告ラベル:エンジン 1 次ページ参照
⑬ A10921760 警告ラベル:マフラー 1 次ページ参照
1.ラベル及び警告ラベル
2

ラベル及び警告ラベル
3

ỼỶἽἛἾὅἩἻἂ ỼỶἽἄὊἊ
ίỼỶἽදλӝὸ
Јщ᠆
ໜ້ἩἻἂ
ỺỴἁἼὊἜὊ
ἰἧἻὊ
ἓἹὊἁἾἢὊ
༓૰ἅἕἁ ỺὅἊὅἋἿἕἚἽἾἢὊἼἅỶἽἋἑὊἑ
ἨἼὊἈὊἓἷὊἨ
ἰἧἻὊൢӝ
刈高ゲージ(別売)
༓૰ἑὅἁỿἵἕἩ
ί༓૰ዅӝὸ
!本書では、機械の前後、上下、左右は図中左上に矢印で示す方向で解説しています。
!本書では下図に示すグリーミング仕様を基準に解説しています。
( )内に示す名称は図示されていないことを表します。
2.各部の名称
4

■ 各部の名称と機能
名称 機能
ハンドル
グリップ
ブレーキレバー
スタンドグリップ
スタンド
フロントカバー
刈刃クラッチレバー
後ローラー
下刃調整ハンドル(左)、(右)
搬送用タイヤ
刃合わせ金具
刈刃軸
作業ローラー高さ調整ノブ(左)、(右)
前ローラー高さ調整ノブ(左)、(右)
前ローラー
作業ローラー
刈刃
作業ローラークラッチノブ
エンジン手元スイッチ
燃料タンク
主クラッチレバー
スロットルレバー
バケット
燃料コック
リコイルスタータ
ストレーナー
エアークリーナー
マフラー(消音器)
チョークレバー
オイルゲージ
刈高ゲージ(別売)
!グリップを握り、作業中の機械の姿勢の維持や方向転換を行なうのに使用しま
す。
!機械を操作する時に握る部分です。
!ブレーキを作動し芝刈機本体の進行を止める時に使用するレバーです。
!スタンドを立てる時とはずす時に握る部分です。
!搬送用タイヤを着脱する時に使用し、前ローラーと芝刈機本体を支えます。
!動力を伝えるクラッチ・ミッションのカバーで作業者の巻き込み事故を防止し
ます。作業中は絶対に取り外さないでください。
!刈刃の「作動」と「停止」の切り替えを操作するレバーです。
!搬送用のタイヤを取り外した後、作業中、走行に使用するローラーです。
!下刃と刈刃の間隔を調整するハンドルです。左右あります。
!本機を作業現場まで搬送する時に使用するタイヤです。
!刈刃を手動で回転させる時に使用する道具です。
!ラッピング作業をする時のボルトです。
!作業ローラーの地面からの高さを調整するノブです。左右にあります。
!前ローラーを上下させ、刈高を調整するのに使用するノブです。
!刈刃を地面から一定の高さに保ち、芝生を地面から決められた高さに刈り揃え
るためのローラーです。
!枯芝を除去し、芝目をそろえて刈刃に送り込むローラーです。
グルーミングカッター、サッチングリール、ブラシリールの3種類がありま
す。
!芝を刈るための刃です。
!作業ローラーの「正転」「止まる」「逆転」の切り替えを操作するノブです。
!エンジンの始動と停止を切り替えるスイッチです。エンジンを「始動」する時
は『ON』、「停止」する時は『OFF』の位置に切り替えます。
!燃料が入っている容器です。
!エンジンの動力を各部に伝え、「作動」「停止」の切り替えを操作するレバーで
す。
このレバーが「作動」の位置にないと刈刃、作業ローラーは回転しません。
!エンジンの回転数を調整するためのレバーです。
!刈くずを収集するほかに、刈刃や機械本体が不用意に人体に接触するのを防ぎ
ます。
!燃料の供給を操作するツマミです。
!ハンドルを引いてエンジンを始動する時に使用します。
!燃料に混入した空気やゴミを除去、沈澱します。
!エンジンが吸入する空気にチリやゴミが入るのを防ぎます。
!エンジンの爆発音を小さくする装置です。
!冷えたエンジンを始動する時、燃料混合気を濃くするのに使います。
!目盛りがついており、エンジンオイルの残量や汚れの点検に使用します。
!2ヶ所のネジで刈高をセットし、前ローラーと後ローラーに当て、前ローラー
と作業ローラーを規定の高さに固定する時使用するゲージです。
各部の名称
5

■ 万一のケガに備えて
!電話機のそばの目につきやすい場所に、医療機関、消防署(救
急車)の電話番号を一覧表にし、掲示しておいてください。
!消防署への連絡の場合、日頃から作業することの多い現場への
目標物(住所、建造物など)を一覧表にしておくと、緊急の場
合の的確な連絡に役立ちます。
!単独で作業する場合、誰でも、その現場が明確にわかるよう、
現場のメモを黒板などに記入することを習慣づけてください。
事故の発生により帰れなくなった場合に有効です。
!作業現場には必ず救急箱と余分な手ぬぐいやタオルを持参して
ください。手ぬぐいやタオルは応急の止血用品として有効で
す。
!地域の消防署や消防団では応急処置の講習や訓練で、その技能
と知識の普及につとめています。それらの機会を逃さず受講
し、日頃から応急処置にたいする技能、知識を身につけるよう
にしてください。
■ 機械の点検、整備、保守作業は、必ずエンジンを停止する
!芝刈作業中は点検、整備、保守作業をしないでください。
!十分な工具と設備を整え、エンジンが完全に冷めてからこれら
の作業を行なってください。
■ 機械の点検、整備、保守作業は、必ずエンジンが冷えてから
警告
!点検、整備、保守作業の際は必ずエンジンスイッチを切
り、刈刃の回転が停止していることを確認してから行な
ってください。
!芝刈作業中に点検、整備、保守作業を行なわないでくだ
さい。回転中に物が挟まり停止した刈刃部分は、挟雑物
を取り除いた瞬間に回転し、重大な事故の危険性があり
ます。
警告
エンジン停止直後にエンジンやマフラー(消音器)など高
温部分に触れないでください。
温度によっては重度の火傷を負うことがあります。
3.操作前の注意
6

■ 芝刈機の走行時、作業時には必ずバケットを装着する
!本機のバケットは刈くずを収集するほかに、自動車のバンパーに相当する役目があります。
!万一の事故を防止するため、エンジン始動時には必ずバケットを装着してください。
■ 傾斜が10°以上のところでは作業しない
■ 芝刈機は子供に操作させない
■体格に合わない場合は調整を依頼する
!本機は、体格に合わせ操作しやすいようにハンドルの高さの調整(34ページ「ハンドル高さの調整」を参照してく
ださい。)が可能ですが、それらの調整を行なっても、作業上支障がある場合は、営業所、または販売店に連絡
し、適切な調整をご依頼ください。
警告
!本機のエンジンを始動し走行する際には、必ずバケット
を装着してください。
バケットは、刈刃や機械本体が不用意に人体に接触する
のを防ぎます。
警告
!地面の傾斜が10°以上の場所では本機による芝刈作業
をしないでください。転倒、スリップによる事故の可能
性があります。
警告
!本機の作業は子供には行なわせないでください。
!その他、訓練の経過をみて機械の制御に向いていない人
には操作させないでください。
操作前の注意
7

■ 燃料の取扱いには十分な注意を
!本機の燃料は揮発性が高く引火による火災や火傷の危険があり
ます。取り扱いには必ず上記各項目を守ってください。
■ エンジンの始動は必ず屋外で
!エンジンの排気ガスには一酸化炭素などの有毒な物質が含まれ
ています。
!エンジンを始動する場合は換気に気をつけ、密閉されている屋
内や、換気の悪い場所ではエンジンを始動しないでください。
危険
!燃料の補給は必ずエンジンを停止してから行なってくだ
さい。
!燃料の取扱中、燃料のそばで喫煙したり、裸火を扱わな
いでください。
引火、爆発により死にいたることがあります。
!燃料の補給や保管は消防法の規準に適合した施設で行な
ってください。
!プラスチックの容器などに小分けして保管したり、小分
けした容器から給油しないでください。
静電気による引火や発火の危険があります。
!こぼれた燃料は必ず拭き取ってください。
!燃料保管場所と作業場所を区別し、燃料のそばでエンジ
ンを始動するなど引火の可能性のある作業をしないでく
ださい。
!燃料保管場所には油火災用の消化器をそなえてくださ
い。
危険
!エンジンの始動は通気のよい屋外で行なってください。
!エンジンの排気ガスには人体に有害なガスが含まれてお
り、場合によっては死にいたります。
操作前の注意
8

■ 作業中に異常な振動を感じたらエンジンを停止する
■ 車両への積みおろしにはエンジンを停止して
!本機をトラックなどの運搬用車両に搭載し搬送する場合、積み
おろしには必ず2名以上で、ブレーキを活用しながら行なって
ください。(22ページ「車両による搬送」を参照してくださ
い。)
■作業現場の下見をする
警告
!作業中、原因のわからない振動が起きた場合、ただちに
エンジンスイッチを「OFF」にしてください。
エンジンの破損や刈刃の破壊などにより、飛散物、高温
のオイル、ガスが身体を傷つける場合があります。
警告
!本機をトラックなど運搬用車両に搭載して搬送する場
合、エンジン駆動により走行させ搭載してはいけませ
ん。
万一操作を失敗した場合重大な事故の原因となります。
警告
!作業前に作業現場の下見をし、小石や固いゴミなど刈刃
が巻き込む可能性のある物を除去してください。
刈刃に巻き込まれると周囲に飛散し、作業者や作業監督
者などを傷つける場合があります。
!その他、本機は地面の傾斜角が10°以上の場所では使
用できないので、作業前に下見をし、傾斜の急な箇所を
事前によく確認しておいてください。
操作前の注意
9

■ 芝刈作業、エンジン走行は基本姿勢を守って
!芝刈作業をするときや、エンジンの駆動により走行(エンジン
走行)するときはバケットを必ず装着してから基本姿勢を保っ
て行なってください。
〈基本姿勢〉
!走行中常に進行方向を向き、確実にハンドルのグリップを握
り、左右の足を肩幅に開き、歩行する姿勢です。
!視野は進行方向に定め、本機の進行にともない歩行するとき、
左右の足が前後に一直線にならないように歩行してください。
■ 作業に適した服装をする
!本機を操作し作業するときは、手袋をし、ソデ、スソのしまり
のよい、だぶつきのない身体に合った服装をしてください。
!滑りにくい長靴か編み上げ靴を着用しズボンのスソと靴の間を
開けないようにしてください。地域によってはツツガ虫病によ
る高熱などの被害があります。
!頭上の枝などの障害物から頭部を保護するため安全帽(ヘルメ
ット)を着用してください。
警告
!芝刈作業、エンジン走行では基本姿勢を守って行なって
ください。転倒やスリップは思わぬケガや事故の原因と
なります。
警告
!身体に合った作業服を着用してください。
だぶついた作業服は機械の回転部に巻き込まれたり、機
械の各部に引っかかり作業の障害や重大な傷害の原因と
なります。
!手袋、長靴を着用し作業してください。
手袋や長靴は虫や、刈くずが直に肌に触れるのを防ぎ、
虫刺されやかぶれから身をまもるのに役立ちます。
!安全帽を着用して作業してください。
作業現場に張り出した枝など頭上の障害物から頭部を守
ります。
操作前の注意
10

■ 冷えと振動について
!低温で芝刈作業中に指先、手、腕に痛みを感じた場合、ただちに作業を中止して、医師の診断を受けてください。
慢性的に指先、手、腕に痛みを感じる、レイノー氏症候群は低温と冷えに長時間さらされた場合に発症するといわ
れています。
発症の原因となる条件が温度的にも時間的にも不明確ですので、寒冷地や寒冷時の芝刈作業には、指先、手などの
体温が回復するだけの休憩を日頃から充分にとってください。
■薬物の影響のある人や酒気を帯びた人に操作させない
警告
!寒冷時の芝刈作業では適宜休憩を設けてください。長時
間の作業では、振動と冷えにより指先、手、腕に痛みを
ともなう症状が現われることがあります。
!作業中に痛みを感じた場合は、ただちに作業を中止し、
医師の診察を受けてください。
レイノー氏症候群であることがあります。
警告
!薬剤を服用中の人は本機を操作しないでください。
一般に常用されている薬剤でも判断力や敏捷性に影響を
及ぼすものがあります。風邪薬や痛み止めなどを服用す
るときは充分注意してください。
!酒を飲み、アルコールの影響下にある人は本機を操作し
ないでください。
判断力や敏捷性に影響を及ぼし、重大な傷害を伴う事故
につながります。
操作前の注意
11

■ バケットの装着方法
〈バケットの装着〉
①バケット金具(右)、(左)の丸棒・プレートの間に左右の前
ローラー高さ調整ノブの取付け部を通し、バケットを上から止
まるまで差し込んでください。
②バケットが確実に装着され、斜めになったり、芝刈機本体に引
っ掛かっていないか確認してください。
■ スタンドの立て方と搬送用タイヤの着脱
〈スタンドの立て方とはずし方〉
スタンドの立て方
①左手でハンドルの水平部分を握り、右手でスタンドグリップを
持ち、スタンドに右足をかけ、地面に押し付けてください。
スタンドにかけた右足は途中ではずさないでください。
②スタンドを右足で地面に押し付けたまま、スタンドグリップを
手前上方に引き上げてください。
!スタンドが直立し、前ローラーとスタンドで芝刈機本体が支え
られ、搬送用タイヤが地面から浮き上がります。
!この状態で搬送用タイヤの着脱をします。
スタンドのはずし方
①右手でスタンドグリップを確実に握り、右足をスタンドに押し
付けてください。
②左手でハンドルの水平部分を握り、スタンドに押し付けた右足を絶対にはずさないように注意しながら、両手で芝
刈機を静かに前に押してください。
!スタンドがはずれ、搬送用タイヤ(後ローラー)が着地します。
③搬送用タイヤ(搬送用タイヤがはずしてある場合は、後ローラー)が着地したのを確認してからスタンドを右足で
静かに元の位置までもどしてください(スタンドの右側にある、もどしピンを靴で引っかけると簡単です)。
警告
!芝刈作業や走行時には必ずバケットを装着してくださ
い。
警告
!必ず水平で、芝刈機が自然に移動するおそれのない場所
でスタンドの立てはずしと搬送用タイヤの着脱をしてく
ださい。
4.操作前の準備
12

〈搬送用タイヤの着脱〉
!スタンドを前ページ「スタンドの立て方」の手順に従って、安
定した状態であることを確認してから搬送用タイヤを着脱して
ください。
搬送用タイヤのはずし方
①スタンドを立て、前ローラーの前に石や木片をストッパーとし
て差し込んで、作業者の身体が芝刈機本体に触れてもスタンド
がはずれないようにしてください。
②片手で搬送用タイヤを支え、ホイールの内部にある着脱板をも
う一方の手の親指で止まるまで押し下げてください。
③搬送用タイヤをタイヤ軸に平行に引き抜いてはずしてくださ
い。
④反対側の搬送用タイヤも同じ方法ではずし、前ローラーに差し
込んだ石や木片を取り除き、前ページ「スタンドのはずし方」
に従って静かにスタンドをはずしてください。
!後ローラーに衝撃を与えるとタイヤ軸が曲がったり、後ロー
ラーが破損し、刈り取りに支障をきたします。
搬送用タイヤの取り付け方
①スタンドを前ページ「スタンドの立て方」の手順に従って立
て、前ローラーの前に石や木片をストッパーとして差し込ん
で、作業者の身体が芝刈機本体に触れてもスタンドがはずれな
いようにしてください。
②片手で搬送用タイヤを支え、ホイールの内部にある着脱板をも
う一方の手の親指で止まるまで押し下げてください。
③着脱板を押し下げたまま搬送用タイヤをタイヤ軸のスプライン
の凸凹に合う様に、平行に差し込み、タイヤ軸がホイールから
見えたら着脱板を離して、着脱板がタイヤ軸の溝にはまり「カ
チッ」と音がするまでタイヤを押し込んでください。
④反対側の搬送用タイヤも同じ方法で取り付け、前ローラーに差
し込んだ石や木片を取り除き、「スタンドのはずし方」に従っ
て静かにスタンドをはずしてください。
操作前の準備
13

⇞ᩱ䜻䝱䝑
༓૰ỿἵἕἩ
■ 燃料の補給
①燃料キャップを反時計方向に回してゆるめ、取り外してくださ
い。
!給油口の内部には燃料フィルターがあります。
②燃料フィルターを点検し、ゴミや沈殿物などの汚れがあった場
合は、給油口から抜き取り、燃料で洗って汚れを落としてくだ
さい。
!燃料フィルターを傷めないように注意して、着脱してくださ
い。
!燃料フィルターに穴があいているなど、傷んでいたら営業所、
販売店に部品を請求し交換してください。
③燃料フィルターが給油口に取り付けられていることを確認し、
燃料を給油口に静かにそそぎ、燃料フィルターのところまで補
給してください。
!入れすぎると燃料が燃料キャップからにじみ出ることがあり危
険です。
!給油する場合、燃料フィルターをはずさないでください。
危険
!燃料の補給は必ずエンジンを停止してから行ない、燃料
の補給中、燃料のそばで喫煙したり、裸火を扱わないでく
ださい。
引火爆発により死に至ることがあります。
!エンジン停止直後でエンジンが高温状態のときは燃料の
補給を行なわないでください。
!燃料の補給や保管は消防法の規準に適合した施設で行な
ってください。
!燃料補給の際にこぼれた燃料は必ず拭き取ってくださ
い。
!プラスチックの容器などに小分けして保管したり、その
容器から給油しなでください。
静電気による引火や発火の危険があります。
!燃料補給場所でエンジンを始動しないでください。
重要
!本機の燃料にはレギュラーガソリン(無鉛)を使用して
ください。
!給油する場合は必ず燃料フィルターを外さずに給油して
ください。
操作前の準備
14

■ エンジンオイルの点検/交換
〈エンジンオイルの点検〉
!エンジンオイルの点検口は、エンジンの前側にあります。
①平らな場所に機械を置き、前ローラーの下にしっかりした台(木
材、ブロックなど)を置き、前後の点検口が水平になるように
してください。
!台はしっかりした物を選び、点検中に台から前ローラーが外れ
ないよう注意してください。
②オイルゲージを反時計方向にまわして外してください。
③オイルゲージには、目盛りがついていますので、繊維がとれな
い白い布で目盛りをぬぐって、布に付いたオイルの汚れを点検
してください。
!オイルが黒かったり、混入物が認められる場合は、交換期間以
内でもオイルを交換してください。
④再度オイルゲージを点検口に差し込んで(ねじ込まないで)か
ら抜き出し、目盛りに付いたオイルでオイルの量を点検してく
ださい。
!オイルは、いつも目盛りの最上線の位置にあるようにし、最上
線以下の場合はオイルを最上線の位置にくるまで補給してくだ
さい。
⑤オイルゲージを点検口に取り付け、時計方向にまわし確実に締
めてください。
⑥作業中こぼれて車体についたオイルは乾いた布で完全に拭き取
ってください。
警告
!必ずエンジンを停止してからオイルを点検/交換し、た
ばこをすったり、火花、炎を近づけたりしないでくださ
い。
!点検/交換の際こぼれたエンジンオイルは必ず拭き取っ
てください。
!エンジン停止直後にエンジンやマフラー(消音器)など
高温部に触れないでください。
重要
!本機のエンジンオイルには
API : SE、SAE : 10W
―
30あるいは同等品を使用して
ください。
!
エンジンオイルの点検は毎日作業前に行なってください。
操作前の準備
15

ǹǿȳȉ
ǦǨǤȈ
オイルドレンプラグ
〈エンジンオイルの交換〉
!エンジンオイルの排出はエンジン後部のドレイン(排油)ボルト取付口で行なってください。
!エンジンオイルの交換は、本機を購入されてから使用時間20時間後に第1回目を行ない、以後、100時間を目安に
行なってください。
①平らな場所に本機を置き、ハンドルを持ち、スタンドが地面に
着き、安定する位置まで後方に静かに倒してください。
!前方への倒れを防止する為、ハンドル上にウエイトをのせてく
ださい。
②エンジン後部に、廃油容器を置いてください。
!エンジンオイルは0.6リットルあります。廃油が充分に入る油
容器を用意してください。
③エンジン後部にあるドレインボルトをボックスレンチ等で反時
計方向に緩め、外してください。
!ドレインボルトを緩めると、廃油がエンジン台を伝わり落ちま
す。油容器の位置を調整し、ゆっくりとドレインボルトを外し
てください。
!前部エンジンオイル点検口のオイルゲージを緩めるとオイルが
静かに早く抜けます。
④廃油が完全に抜けたらドレインボルトを元の位置に取り付け、
時計方向に確実に締めてください。
⑤ハンドルを持ち機械を元の状態に起こして、車体に付着したオ
イルを拭き取ってください。
⑥平らな場所に機械を置き、前ローラーの下にしっかりした台(木
材、ブロックなど)を置き、エンジンが水平になるようにして
ください。
!台はしっかりした物を選び、点検中、台から前ローラーが外れ
ないよう注意してください。
⑦エンジン前部にあるオイルゲージを反時計方向にまわして外
し、オイルゲージで油量を確認しながらオイルゲージの最上線
の位置までオイルを注入してください。
!オイルはオイルゲージ取付穴から注入してください。
⑧オイルゲージを点検口に取り付け、時計方向にまわし確実に締
めてください。
⑨作業中こぼれて車体についたオイルは乾いた布で確実に拭き取
ってください。
操作前の準備
16

■ ブレーキと主クラッチ、刈刃クラッチの作動チェック
〈ブレーキの作動チェック〉
①ブレーキレバーを握ったとき、ブレーキが作動することによる
抵抗力を感じない場合や動かない場合は、ブレーキワイヤーが
切れているか錆びていることが考えられますので、販売店に連
絡して、ブレーキワイヤーの点検と交換を依頼してください。
②ハンドルのグリップを両手で持ち、ブレーキレバーを握ったま
ま(ロック状態)、本体を前後に動かし、動かないことを確認
してください。
!動いてしまう場合は、ブレーキワイヤーが伸びていますので、
調整をしてください。(32ページ「ブレーキの調整」を参照し
てください。)
〈主クラッチの作動チェック〉
①エンジンが停止している状態で主クラッチレバーを握って「作
動」の位置(手前)に引き起こしてください。
!主クラッチレバーの作動範囲の中間をこえると、レバーは自然
に作業者側に倒れます。
!主クラッチレバーを「作動」の位置にしたとき、抵抗力を感じ
ない場合や動かない場合は、クラッチワイヤーが切れているか
錆びていることが考えられますので、営業所または販売店に連
絡して、クラッチワイヤーの点検と交換を依頼してください。
②走行変速ノブを「H」又は「L」の位置にしてください。
③主クラッチレバーを完全に「作動」の位置に倒し、ハンドルの
グリップを両手で握って、本体を前後に押し引きし、動かない
ことを確認してください。
!動いてしまう場合は、主クラッチワイヤーが伸びていますの
で、調整をしてください。(33ページ「主クラッチの調整」を
参照してください。)
警告
!本機を操作する前にブレーキ、主クラッチと刈刃クラッ
チの作動を点検してください。
!異常があった場合は作業を行なわないでください。
操作前の準備
17

〈刈刃クラッチの作動チェック〉
①エンジンが停止している状態で刈刃クラッチレバーを握って
「作動」の位置(手前)に引き起こしてください。
!刈刃クラッチレバーの作動範囲の中間をこえると、レバーは自
然に作業者側に倒れます。
!刈刃クラッチレバーを「作動」の位置にしたとき、抵抗力を感
じない場合や動かない場合は、クラッチワイヤーが切れている
か錆びていることが考えられますので、営業所または販売店に
連絡して、クラッチワイヤーの点検と交換を依頼してくださ
い。
②走行変速ノブを「H」又は「L」の位置にしてください。
③刈刃クラッチレバーを完全に「作動」の位置に倒し、ハンドル
のグリップを両手で握って、本体を後ろに引っ張り、刈刃が逆
に回ることを確認してください。
!回らない場合は、刈刃クラッチワイヤーが伸びていますので、
調整をしてください。(34ページ「刈刃クラッチの調整」を参
照してください。)
操作前の準備
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