NITO PCN-F1 User manual

レフクール(コンプレッサクーラ)
ノンフロンタイプ 側面取付型
Compressor Cooler Non-Flon Type Side Mount Instruction Manual
このたびは、弊社製品をお買い上げいただき誠にありがとうございます。
ご使用の前に必ずこの説明書をよくお読みの上、正しくお使いください。
(この取扱説明書は、必ず保管しておいてください。)
Thank you for purchasing our product.
Please read this Instruction Manual carefully before use,
to ensure proper use of the product.
(Please make sure that you will not lose this Instruction Manual.)
≪目次 Contents≫
日本語
1.安全に関するご注意 ································· 2
2.キャビネットへの取付方法 ································· 3
3.配線 ································· 11
4.運転 ································· 12
5.アラーム・安全機能 ································· 18
6.メンテナンス ································· 19
7.仕様 ································· 21
8.廃棄について ································· 24
ENGLISH
1.Safety Precautions ································ 25
2.Mounting ································ 26
3.Wiring ································ 34
4.Operation ································ 35
5.Alarm/Safeguard ································ 41
6.Maintenance ································ 42
7.Specifications ································ 44
8.Waste disposal ································ 47
PCN TYPE 取扱説明書

-2-
1.安全に関するご注意
●このクーラは制御盤用クーラです。本来の目的以外では、絶対に使用しないでください。
●ご使用になる前に「安全に関するご注意」をよくお読みの上、正しくお使いください。
●取扱説明書に示した注意事項は、安全に関する重大な内容を記載していますので必ず守ってください。
表示と意味は次のようになっています。
危険
取扱いを誤った場合、死亡または重
傷を負う危険が切迫して生じるこ
とが想定される場合
注意
取扱いを誤った場合、損害を負う危
険が想定される場合および物的損害
のみが想定される場合
危険
通電中は端子台に触らないでください。
注意
通電中は前面カバーを外さないでください。ファン回転部に指や異物を入れないでください。
作業は電源を切り、ファンが停止してから行ってください。
→けがの原因になります。
屋外での使用はできません。
引火性ガス、腐食性ガス、油煙、絶縁を悪くするチリなどが発生または充満する場所では使用できません。
→寿命の低下、損傷の原因になります。
振動・衝撃のある場所では使用できません。
本体の改造・修理は絶対にしないでください。また、修理をする場合は弊社のお客様相談室にご相談ください。
クーラを保管する時は、絶対に横および逆さにしないでください。
また、周囲温度が 0~+60℃、湿度が 85%RH 以下(非結露)の範囲で保管してください。
クーラを設置する際、必ずキャビネット外は円滑な空気循環が確保されている場所に設置または取付けてください。
→冷却能力が低下します。
クーラを運搬する場合、必ず傾斜させないで垂直になる様に運搬してください。
また、キャビネットに取付けた状態での運搬は絶対にしないでください。
キャビネット内温度+20℃~+45℃、キャビネット外温度+20℃~+50℃、湿度 85%RH 以下(非結露)の範囲で必ず使
用してください。
クーラが納入された時、その梱包状態が損傷していないか確認してください。
→梱包の損傷は、クーラの故障の原因につながりますので、損傷を受けたクーラは絶対に使用しないでください。
冷凍回路の配管などを傷つけた場合は火気から遠ざけて密閉空間のないようにしてください。
→微燃性冷媒を使用しているのでわずかに燃焼するおそれがあります。
フィルタは、付属のものを使用してください。
→目の細かなフィルタを使用すると、放熱効率が下がり、冷却能力の低下・故障の原因になります。
クーラは、お子様や身体に何らかの障害を持つ方、又はクーラに関する知識の無い方のご使用はお避けください。
ただし、クーラに関する知識を有する者の監視の下、あるいはご使用に関する教育を受けている場合は、この限り
ではありません。
本製品は、電力会社から高圧および特別高圧で受電する「工場」などで使用する製品のため電気用品安全法(PSE)は非該当
となります。
一般住宅や小規模な店舗、事業所などの電圧 600V 以下で受電する場所の配線や電気使用設備などでの使用はできません。
絶対にしてはいけない「禁止」を意味します。
気をつけていただく「注意喚起」を意味します。
必ず実施していただく「強制」を意味します。
「回転物注意」を意味します。
「感電注意」を意味します。
冷却面

-3-
2.キャビネットへの取付方法
2-1 取付けに関するご注意
危険
クーラをキャビネットへ取付けるときは、感電防止のため電源供給を停止させてください。
注意
クーラの設置には、付属品以外のものは使用しないでください。(ホースバンドは除く)
→故障やけがの原因になります。
取付穴(M6)に直接回転力が加わるような使い方はしないでください。
→取付穴にはカシメ袋ナットを採用しているため空転するおそれがあります。
運搬・取付作業を行う際は、二人以上で行ってください。
→けがの原因になります。
クーラは、十分な強度があるキャビネットへ取付けてください。
→クーラ取付時の重量バランス、キャビネットの耐荷重により、転倒、変形するおそれがあります。
使用するねじは、指定されたものを使用してください。取付けの際は、適正締付トルクにて締付けてください。締付
けが不十分な場合、破損・落下・所定のIP性能が得られない原因になります。また、締付け過ぎの場合は、製品を
破損するおそれがあります。
ねじの呼び
適正締付トルク N・m
取付ボルト M6×35
2.6~3.6
取付ナット M6
前面パネル取付ねじ M4×8
0.7~1.2
取付面(パネルカット)は、規定の寸法で加工してください。
クーラの取付けは、図のように必ず水平・垂直(±2°)に取付
けてください。
→クーラの安定動作を図り、クーラで除湿した水をスムーズに
排出させるためです。
クーラの設置は、円滑な空気循環を確保し、他のユニットまたは
壁と 200mm 以上離して設置してください。
またキャビネット内の空気循環が、必ず妨げられないようにして
ください。上記が守られないと、空気循環が悪くなり、冷却能力
の低下や結露が生じます。
キャビネット
200mm 以上
200mm 以上
クーラ
壁・ユニットなど
キャビネット
キャビネット
クーラ
クーラ

-4-
注意
クーラの使用電源は、必ず銘板に表記してある定格電圧を使用して
ください。
また、クーラへの電源取入れ口には、必ず適切な漏電ブレーカを介
して接続し、漏電による感電防止のため、アース線は必ず接地して
ください。
漏電ブレーカの定格感度電流は 30mA を目安にしてください。
クーラの設置には電気工事が必要です。専門業者にご相談ください。
→配線などの設置工事に不備があると感電や火災の原因になります。
クーラを設置後、コンプレッサの保護のため、必ず 30 分以上経過してから通電、運転を開始してください。
設置するキャビネットの気密性を十分に確保してください。
→気密性が不十分であると結露が生じ、冷却効果が低下します。
キャビネットへ取付面(パネルカット)を加工する際は、切り屑がキャビネット内機器に入らないよう布などで保護
してから作業を行ってください。
ショートサーキットについて
クーラ冷風吹出口付近にキャビネット内の機器や障害物がある場合、
冷風がそれにあたりクーラの
吸込口へ直接戻ってしまうことがあります(ショートサーキット)。
この場合、キャビネット内に冷気が行き渡らず、キャビネット内機器
の故障の原因になります。
また、クーラの運転にも負荷がかかり、過電流やクーラの故障の原因
になります。クーラ運転時にショートサーキットが確認された場合は、
整風板の取付けや、攪拌用ファンを設置するなどして冷風のショート
サーキットを防止してください。
整風板
撹拌用ファン
制御機器
冷風
クーラ
アース
R
S
漏電
ブレーカ
クーラ

-5-
2-2 取付け手順(キャビネット取付可能板厚:1.6~4.0mm)
(1)キャビネット外取付け手順
①各機種のキャビネット外取付パネルカット図(P.7)に従って、開口部を取付面に加工してください。
②クーラに付属の取付ボルト M6×35 を取付けてください。(機種により本数が異なります。)
③パッキン貼付け図(P.8)に従って、クーラ背面の取付ボルト M6×35 の外側全周に付属のパッキン(3m)を適切な長さに
カットして貼ってください。
④取付面(パネルカット)に合わせてクーラを設置してください。
⑤キャビネット内からワッシャ M6、スプリングワッシャ M6、取付ナット M6 を使用して適正締付トルクにて固定してください。
⑥キャビネットの気密性を十分に確保するために、必要に応じてシーリングを行ってください。
⑦付属の「アラームコード説明シール」を見やすい位置へ貼付けてください。
設置方法(例:PCN-30-2)
アラームコード説明シール
クーラ
取付面
(パネルカット)
ワッシャ M6
(付属品)
取付ナット M6
(付属品)
スプリングワッシャ M6
(付属品)
パッキン
(付属品)
取付ボルト M6×35
(付属品)

-6-
(2)埋込取付け手順(キャビネット取付可能板厚:1.6~4.0mm)
①各機種の埋込取付パネルカット図(P.8)に従って、開口部を取付面に加工してください。
②クーラから前面パネルを外してください。(下部 2カ所ねじ(M4×8)止め、上部は引っ掛け構造となっていますので、
ねじを外した後、前面パネルを持ち上げるように外してください。)
③クーラに付属の取付ボルト M6×35 を、上部 2本取付けてください。
④パッキン貼付け図(P.8)に従って、クーラ本体の取付ボルト M6×35 の外側全周に付属のパッキン(3m)を適切な長さに
カットして貼ってください。
⑤取付面(パネルカット)に合わせてクーラをキャビネット内から設置してください。
(ドレンパイプはキャビネット外側になるように、キャビネット内からパネルカットを乗越えるようにしてください。)
⑥キャビネット外からクーラ下部へ 2本取付ボルト M6×35 を取付けてください。
⑦キャビネット外からワッシャ M6、スプリングワッシャ M6、取付ナット M6 を使用して、適正締付トルクにて固定してくだ
さい。
⑧キャビネットの気密性を確保するために、必要に応じてシーリングを行ってください。
⑨前面パネルを取付けてください。
⑩付属の「アラームコード説明シール」を見やすい位置へ貼付けてください。
設置方法(例:PCN-30-2)
注意
PC-100-2、160-2 は上面にアイボルト取付用ナット M8 深さ 13
が2カ所あります。アイボルト使用時はアイボルトの座面が
ナット面に密着するように締め付けてください。
アイボルトを使用して吊り上げる場合には必ず 2カ所を使用
して均等に吊り上げてください。
1カ所のみで吊り上げるとクーラが故障、破損する可能性が
あります。
アラームコード説明シール
アイボルト取付用ナット M8 深さ 13
クーラ
取付面(パネルカット)
ワッシャ M6
(付属品)
取付ナット M6
(付属品)
スプリングワッシャ M6
(付属品)
パッキン
(付属品)
取付ボルト M6×35
(付属品)
前面パネル
前面パネル
取付ねじ M4×8
取付ボルト M6×35
(付属品)
ドレンパイプ

-7-
●キャビネット外取付パネルカット図 <キャビネット外から見た図> (単位:mm)
PCN-30-2
PCN-60-2
PCN-100-2
PCN-160-2

-8-
●埋込取付パネルカット図<キャビネット外から見た図> (単位:mm)
PCN-30-2
PCN-60-2
PCN-100-2
PCN-160-2
●パッキン貼付け図(例:PCN-60-2)
キャビネット外取付パッキン貼付け位置
埋込取付パッキン貼付け位置
パッキン(斜線部分)
パッキン(斜線部分)

-9-
2-3 ドレンホース(付属品)の取付け
クーラで除湿され発生した水は、ドレンホースを通して流れます。
ドレンホースは以下の注意点を守り、正しく取付けてください。
注意
ドレン水がスムーズに排出されないとクーラ内の水受けからオーバーフローし、クーラ内またはキャビネット内
に水が浸入するためドレンホースは正しく取付けてください。
・ドレンホースは折り曲げたり、巻いたりしないで必ず直線になるように取付けてください。
・ドレンホースの先端は、曲げないでまっすぐ下に向けてください。
・ドレンパイプにドレンホースを差し込む際は抜けないように根元まで差し込んでください。
ドレンホースの先端とドレンパイプの接合部が緩い場合はホースバンドを使用し、確実な固定を行ってください。
ご注意 ドレンパイプに無理な力を加えないでください!
・ドレンホースの先端が必ずドレン水に浸からない長さに
してください。
・ドレン水があふれ出ないように湿度の高い日などは必ず
こまめに捨ててください。
×
○
ドレン水
×
○
×
キャビネット
クーラ
クーラ
キャビネット
×

-10-
2-4 風向調整ルーバーを取付ける場合
注意
使用するねじは、指定されたものを使用してください。取付けの際は、適正締付トルクにて締付けてください。締付
けが不十分な場合、破損・落下・所定のIP性能が得られない原因になります。また、締付け過ぎの場合は、製品を
破損するおそれがあります。
※適正締付トルクは、締付完了時のトルク
となり、締付過程のトルクはこの限りで
はありません。
ねじの呼び
適正締付トルク N・m
風向調整ルーバー取付ねじ 4×12
0.8~1.3
風向調整ルーバーを取付けることにより、クーラの冷風を目的に応じた方向へ吐出することが可能となります。
※風向調整ルーバーを付けた場合、能力が最大5%低下します。
※樹脂ルーバー先端部の回転調整時に固く感じる場合がありますが、外部影響(振動など)により回転・脱落をしな
いように勘合を固めにしています。
①直線性を主とした風向にする場合は、風向調整ルーバー先端部を取外し風向調整ルーバー本体のみ使用してください。
風向調整ルーバー本体の取付により、内部ファン取付板面よりキャビネット内へ 40 ㎜突出します。
②風向に角度を付けたい場合は、風向調整ルーバー本体に先端部を取付け、先端部を回転させ風向きを調整してくだ
さい。先端部の羽根角度は約 25°です。また、先端部の回転は 45°間隔でロックが掛かるようになっています。先
端部の向きによってはショートサーキット(P.4)が発生する可能性がありますので、注意してください。風向調整
ルーバー本体と先端部の取付により、内部ファン取付板面よりキャビネット内へ 70 ㎜突出します。
.
内部ファン取付板
風向調整ルーバー取付ねじ
4×12(付属品)
風向調整ルーバー本体
(付属品)
風向調整ルーバー本体
(付属品)
風向調整ルーバー先端部
(付属品)
ルーバー横向き
ルーバー上向き
45°
内部ファン取付板
風向調整ルーバー取付ねじ
4×12(付属品)

-11-
3.配線
注意
・クーラの設置は、設置する国の規則に従ってください。
・電圧は銘板の定格電圧に従ってください。
・クーラの許容電圧は定格電圧の±10%です。電圧変動時も許容電圧内におさまるよう、電源容量に注意して
ください。
・アース(E)は必ず接地してください。
・通電前に使用電圧、配線、接地に問題がないことを確認してから通電してください。
3-1 配線方法(適合電線径 AWG24~12/0.2~2.5mm2)
①電線の被覆を 6~7mm 剥いてください。
②マイナスドライバーにて端子台の「接続時押しボタン」を押し込んでください。
③電線差込口に電線を差し込んでください。.
④マイナスドライバーを引いてください。
⑤電線が抜けないことを確認してください。
⑥圧着端子を使用する場合はフェニックス・コンタクト社製棒端子を使用してください。
◎端子台詳細(付属品)
3-2 電気回路図(例:PCN-60-2)
※詳細は P.14「4.6 アラーム出力端子の割当」を
参照してください。
a接点 240V 1.5A ×2 抵抗負荷
LNE123
AC200V
IN
アラーム出力端子
アース
電線差込口
接続時押しボタン

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3-3 過電流保護について
注意
クーラ専用の漏電ブレーカを必ず取付けてください。
→専用の漏電ブレーカを介さないと、万が一漏電が発生した場合、制御盤自体の漏電ブレーカがトリップして
しまいます。
ブレーカ容量はご使用のクーラに合わせて選定してください。
・クーラは電源投入時およびクーラ運転開始時に約 1秒間の始動電流が流れます。この始動電流に誤動作することがなく、
その後の過電流を遮断するブレーカを選定してください。
・漏電ブレーカの定格感度電流は 30mA を目安にしてください。
4.運転
4-1 運転に関するご注意
注意
クーラを設置後、コンプレッサの保護のため、必ず 30 分以上経過してから通電、運転を開始してください。
1時間に 6回以上コンプレッサの ON/OFF を繰り返す様な運転は絶対しないでください。
コンプレッサの頻繁な ON/OFF は、故障の原因になり寿命を短くします。
頻繁な ON/OFF が起こる場合は、P.13 パラメータ設定のディファレンシャルの設定値を大きくしてください。
クーラの本体内に指を入れる事や、カバーを外したままでの運転は絶対しないでください。
→けがの原因になります。
キャビネットの扉を開放したままで、クーラ運転は絶対にしないでください。
→結露およびドレン水の異常発生を招きます。またキャビネット内に結露水が入る可能性があります。
4-2 操作パネル
4-3 設定温度の変更
注意
設定温度は+35℃を基本とし、むやみに設定温度を下げないでください。
→結露およびドレン水の異常発生を招きます。
①クーラの電源を投入してください。表示部に現在のキャビネット内温度が表示されます。
②Set ボタンを押してください。(現在の設定温度が点滅にて表示されます。)
③Up、Down ボタンにて、ご希望の設定温度に変更してください。
(初期設定:35℃設定温度範囲:30~45℃)
④Set ボタンを押してください。設定温度が決定され、キャビネット内温度表示に戻ります。
4-4 強制クーラ運転(クーラ点検時などにご使用ください。)
Up ボタンと Down ボタンを同時に 3秒以上長押してください。
運転ランプが点滅し強制クーラ運転を開始します。強制クーラ運転時間パラメータで設定された時間動作した後、通常運
転に戻ります。(強制クーラ運転時間の初期設定は 30 秒です。)
Set ボタン
アラームランプ(赤)
運転ランプ(緑)
点灯:クーラ運転中
消灯:クーラ運転停止中
点滅:強制クーラ運転中
表示部(通電時:キャビネット内温度表示)
Down ボタン
Up ボタン

-13-
4-5 パラメータ設定
通常、パラメータは設定を変更する必要はありませんが、変更の必要がある場合には下記の方法で変更してください。
○現在のキャビネット内温度が表示されている状態から、Set ボタンを 3秒以上長押してください。
以下の順序でパラメータが表示されます。Set ボタンを押すことにより、次パラメータへ移動します。変更した
いパラメータを表示させ、Up ボタン・Down ボタンで設定値を変更し、Set ボタンを押すことによってパラメー
タの変更が決定されます。
・ディファレンシャル(dF) 初期設定:5℃設定範囲:3~10℃
(設定温度-ディファレンシャル)の温度に達した場合、コンプレッサが停止します。
ご注意 このパラメータを変更する際には、1時間に 6回以上コンプレッサが ON/OFF を繰り返さない様な
設定温度およびディファレンシャルにしてください。
・強制クーラ運転時間(Cd) 初期設定:30 秒設定範囲:0~90 秒
Up Down ボタンを同時に 3秒以上長押したときに、強制クーラ運転を行う時間です。
・キャビネット内高温アラーム温度(AL) 初期設定:45℃設定範囲:35~51℃
キャビネット内高温アラームが発生する温度です。
・キャビネット内高温アラーム用ディファレンシャル(dA) 初期設定:2℃設定範囲:1~20℃
キャビネット内高温アラーム復帰用ディファレンシャルです。
(AL-dA)の温度に達した場合、アラームが解除されます。
・メンテナンスお知らせ機能(FI) 初期設定:0 設定範囲:0~99
メンテナンスの時期をお知らせする機能です。
0:メンテナンスお知らせ機能を使用しない。
1~99:1を100 時間としメンテナンス時期をお知らせします。
制御基板内部では、1時間単位にて時間をカウントしています。
例:99 設定⇒電源投入後 9900 時間後にメンテナンス時期をお知らせします。
・電源投入時に強制クーラ運転の動作設定(CS) 初期設定:0 設定範囲:0、1
クーラの電源投入時に、強制クーラ運転を行うかを設定します。
0:電源投入時に強制クーラ運転しない。
1:電源投入時に強制クーラ運転する。
・放熱異常時のクーラ運転復帰方法の設定(Pr) 初期設定:0 設定範囲:0、1
放熱異常アラーム(E3)発生時の復帰方法を設定します。
0:手動復帰
1:自動復帰
アラーム解除方法は P.18「5-1 (2) 放熱異常アラーム」を参照してください。
ご注意
自動復帰に設定した場合、冷凍回路内の放熱異常検出器が復帰するとクーラ運転を再開しますが、接
点出力およびアラームコード表示はリセットされません。放熱異常の原因が解消されないまま自動復
帰を繰り返すと、クーラが故障する原因になりますので、お早めにメンテナンスを行ってください。
(P.20「6-4 このような時には」を参照)
・メンテナンスお知らせ機能の出力設定(Fo) 初期設定:1 設定範囲:0、1
メンテナンスお知らせ時間に達した時、アラーム出力端子で OPEN・CLOSE 切替えの有無を設定します。
出力端子の OPEN・CLOSE は次ページのアラーム出力端子の割当表を参考にしてください。
0:切替えをしない。
1:切替えをする。
※0に設定した場合、メンテナンスお知らせ時間になってもアラーム出力端子からは出力されません。
ただし、表示パネルにはE4と表示されます。
・アラーム出力端子の割当設定(AS) 初期設定:0 設定範囲:0~3
アラームを検出すると、アラーム出力端子から出力されます。アラーム発生時のアラーム出力端子の割
当を設定することができます。
0:アラーム発生の監視
1:クーラ運転とアラーム発生の監視
2:電源再投入が必要なアラームと必要でないアラームの監視
3:クーラ運転を継続するアラームと継続しないアラームの監視
※アラーム出力端子の割当設定の詳細は P.15「アラーム出力端子の割当表」を参照してください

-14-
・アラーム出力端子の切替方法の選択(Ao) 初期設定:0 設定範囲:0、1
出力端子の OPEN・CLOSE の切り替えを反転させることができます。
0:アラーム出力端子の割当設定の通りに出力されます。
1:0の時と逆の動作をします。ただし AS:1の時、端子 2-3 間には働きません。
※アラーム出力端子の割当設定の詳細は P.15「アラーム出力端子の割当表」を参照してください。
・運転モードの設定(rM) 初期設定:1 設定範囲:0~3
クーラの運転モードを設定します。
0:連続運転
1:省エネ運転①
2:省エネ運転②
3:省エネ運転③
※運転モードの詳細は P.16「4-7 運転設定」を参照してください。
・省エネ運転③のクーラ運転時間の設定(t1) 初期設定:7 設定範囲:7~60 分
省エネ運転③に設定した時のクーラ運転時間を設定します。
※rM:3の時、表示されます。
・外部ファン・コンプレッサの停止時間の設定(t2) 初期設定:3 設定範囲:3~10 分
コンプレッサが停止した後、再び動作できるまでの時間を設定します。コンプレッサの頻繁な ON/OFF
を防ぐため、この間は設定温度以上でもクーラ運転を開始しません。
・ソフトウェアバージョンの表示(Sn)
コントローラのソフトウェアのバージョンを表示します。変更はできません。
.
○設定が終了しましたら、Set ボタンを 3秒以上長押してください。現在キャビネット内温度表示に戻り、設定が記
憶されます。
○パラメータ変更を行っているとき、30 秒間ボタンを押さなかった場合は設定が記憶されずにキャビネット内温度表示
に戻ります。
再度パラメータ変更を行う場合は、Set ボタンを 3秒以上長押ししてください。
4-6 アラーム出力端子の割当
アラームを検出すると、アラーム出力端子から出力されます。
アラーム発生時のアラーム出力端子を設定することで様々な動作の監視をすることができます。
この設定はパラメータの AS とAo を変更することで機能します。
クーラの電源投入前は端子 1-2 間、端子 2-3 間がともに OPEN となっています。
電源投入後、出力端子が切替るまでに 0.8 秒のタイムラグがあります。
(1)アラーム発生の監視[AS:0] 【初期設定】
クーラ運転の有無に係わらず、アラーム発生の有無に応じて、アラーム出力端子の状態が変化します。
(2)クーラ運転とアラーム発生の監視[AS:1]
クーラ運転の有無とアラーム発生の有無に応じて、アラーム出力端子の状態が変化します。
(3)電源再投入が必要なアラームと必要でないアラームの監視[AS:2]
自動復帰、手動復帰のアラーム(E1、E3、E4)と、電源の再投入が必要なアラーム(E5、SE)の発生の有無に応じて
アラーム出力端子の状態が変化します。
(4)クーラ運転を継続するアラームと継続しないアラームの監視[AS:3]
クーラ運転を継続するアラーム(E1、E4)とクーラ運転を継続しないアラーム(E3、E5、SE)の発生の有無に応じて
アラーム出力端子の状態が変化します。
※クーラ運転とはコンプレッサが動作し、キャビネット内排気口から冷気が出る時のことを指します。

-15-
アラーム出力端子の割当表[Ao:0]
AS
端子 1-2 間
端子 2-3 間
説明
クーラの状態
接点状態
説明
クーラの状態
接点状態
0
いずれかのアラーム発生
状態により、接点が切替
ります
アラーム発生無し
CLOSE
いずれかのアラーム発生
状態により、接点が切替
ります
アラーム発生無し
OPEN
アラーム発生有り
OPEN
アラーム発生有り
CLOSE
1
いずれかのアラーム発生
状態により、接点が切替
ります
アラーム発生有り
CLOSE
冷却運転の状態により、
接点が切替ります
冷却運転中
CLOSE
アラーム発生無し
OPEN
冷却運転停止中
OPEN
2
電源再投入が必要なアラ
ームの発生状態により、
接点が切替ります
E5,SE
アラーム発生有り
CLOSE
電源再投入が必要でない
アラームの発生状態によ
り、接点が切替ります
E1,E3,E4※
アラーム発生有り
CLOSE
E5,SE
アラーム発生無し
OPEN
E1,E3,E4※
アラーム発生無し
OPEN
3
冷却運転を継続しない
アラームの発生状態に
より、接点が切替ります
E3,E5,SE
アラーム発生有り
CLOSE
冷却運転を継続するアラ
ームの発生状態により、
接点が切替ります
E1,E4※
アラーム発生有り
CLOSE
E3,E5,SE
アラーム発生無し
OPEN
E1,E4※
アラーム発生無し
OPEN
※E4 アラームは Fo(P.13):0の時、出力されません。ただし、表示パネルには E4 と表示されます。
アラーム出力端子の割当表[Ao:1]
AS
端子 1-2 間
端子 2-3 間
説明
クーラの状態
接点状態
説明
クーラの状態
接点状態
0
いずれかのアラーム発生
状態により、接点が切替
ります
アラーム発生無し
OPEN
いずれかのアラーム発生
状態により、接点が切替
ります
アラーム発生無し
CLOSE
アラーム発生有り
CLOSE
アラーム発生有り
OPEN
1
いずれかのアラーム発生
状態により、接点が切替
ります
アラーム発生有り
OPEN
冷却運転の状態により、
接点が切替ります
冷却運転中
CLOSE
アラーム発生無し
CLOSE
冷却運転停止中
OPEN
2
電源再投入が必要なアラ
ームの発生状態により、
接点が切替ります
E5,SE
アラーム発生有り
OPEN
電源再投入が必要でない
アラームの発生状態によ
り、接点が切替ります
E1,E3,E4※
アラーム発生有り
OPEN
E5,SE
アラーム発生無し
CLOSE
E1,E3,E4※
アラーム発生無し
CLOSE
3
冷却運転を継続しない
アラームの発生状態に
より、接点が切替ります
E3,E5,SE
アラーム発生有り
OPEN
冷却運転を継続するアラ
ームの発生状態により、
接点が切替ります
E1,E4※
アラーム発生有り
OPEN
E3,E5,SE
アラーム発生無し
CLOSE
E1,E4※
アラーム発生無し
CLOSE
※E4 アラームは Fo(P.13):0の時、出力されません。ただし、表示パネルには E4 と表示されます。

-16-
4-7 運転設定
クーラは通電を開始すると、各運転モードで動作します。
初期設定ではクーラの設定温度 35℃、ディファレンシャル 5℃に設定してあります。
したがって、キャビネット内の温度が 35℃でコンプレッサが動作、クーラ運転を開始し、30℃で停止します。
運転モードは、連続運転、省エネ運転①、②、③の 4モードから選択することができます。
運転の際の共通注意事項は以下となります。
・通電開始時にキャビネット内の温度がキャビネット内高温アラーム温度以上の場合には、AS、Ao の設定により、P.15
「アラーム出力端子の割当表」に従って、アラームランプが点灯します。
・クーラ運転が停止してから一定時間(初期設定:3分)は、キャビネット内の温度が設定温度まで上昇してもクーラ運
転を行いません。
(1)連続運転
キャビネット内の温度が設定温度で運転し、クーラ運転停止温度で外部ファン・コンプレッサが停止します。
内部ファンは常時動作します。( )内の表示は初期設定です。
(2)省エネ運転①【初期設定】
キャビネット内の温度がクーラ運転停止温度よりも低くなると内部ファンが 30 分に 1回、30 秒間の送風運転を行います。
この動作を行うことによってキャビネット内の熱だまりを防止することができます。冬場などクーラ運転をしていない場
合、内部ファンが間欠運転となることで省エネとなります。( )内の表示は初期設定です。
ご注意
・内部ファンは冷凍回路保護のため、クーラ運転が停止してから 5分後に停止します。
・キャビネット内の温度がクーラ運転停止温度以上になると内部ファンは連続動作します。
設定温度(35℃)
クーラ運転停止温度(30℃)
外部ファン・コンプレッサ
ON
OFF
内部ファン
ON
OFF
設定温度(35℃)
クーラ運転停止温度(30℃)
外部ファン・コンプレッサ
ON
OFF
内部ファン
ON
OFF
ディファレンシャル (5℃)
ディファレンシャル (5℃)

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(3)省エネ運転②
内部ファンの動作がクーラ運転と連動します。
冬場などクーラ運転をしていない場合、内部ファンは停止することで省エネとなります。( )内の表示は初期設定です。
ご注意
・内部ファンが停止する事で空気が循環されないことにより、局所的な温度上昇(熱だまり)が発生する可能性が
あります。
・内部ファンは冷凍回路保護のため、クーラ運転が停止してから 5分後に停止します。
(4)省エネ運転③
キャビネット内温度が設定温度以下になるがクーラ運転停止温度まで下がらない場合に、クーラ運転時間と停止時間を設
け、一定のサイクルで ON・OFF する事により、省エネとなります。パラメータ設定 t1 とt2(P.13「4.5 パラメータ設定」)
でクーラ運転時間と停止時間を設定することができます。( )内は初期設定です。
※外部ファン・コンプレッサ間欠運転時のクーラ運転時間(7分)
※外部ファン・コンプレッサの停止時間(3分)
ご注意
・コンプレッサを一定時間で強制的に動作停止させるため、キャビネット内温度が設定温度よりも高くなる場合が
あります。
また、キャビネット内発熱量が大きい場合、キャビネット内温度がキャビネット内高温アラーム温度以上になる
場合があります。
・キャビネット内温度の過上昇防止のため、設定したクーラ運転時間で設定温度まで下がらない場合は、キャビネッ
ト内温度が設定温度より低くなるまでクーラ運転を継続します。
・内部ファンは冷凍回路保護のため、クーラ運転が停止してから 5分後に停止します。
・キャビネット内の温度がクーラ運転停止温度以上になると内部ファンは連続動作します。
設定温度(35℃)
クーラ運転停止温度(30℃)
外部ファン・コンプレッサ
ON
OFF
内部ファン
ON
OFF
キャビネット内高温アラーム温度
(45℃)
クーラ運転停止温度(30℃)
外部ファン・コンプレッサ
ON
OFF
内部ファン
ON
OFF
設定温度(35℃)
ディファレンシャル (5℃)
ディファレンシャル (5℃)

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5.アラーム・安全機能
5-1 アラーム
(1)E1:キャビネット内高温アラーム
キャビネット内温度が 45℃(初期設定)になると、アラームランプが点灯し、アラーム出力端子が AS、Ao の設定により
(P.15「アラーム出力端子の割当表」を参照)出力します。表示部には現在のキャビネット内温度とE1が交互に表示され、
キャビネット内温度の高温をお知らせします。この時、クーラ運転は停止しません。キャビネット内の温度が 43℃(初
期設定)以下になると、アラームランプは消灯し、表示部にはキャビネット内温度のみが表示されます。
(2)E3:放熱異常アラーム
フィルタやフィンの目詰まり、ファンモータの故障などによりクーラが放熱異常状態になると、冷凍回路内の放熱異常検
出器が作動し、クーラ運転を停止させます。この時、アラームランプが点灯し、アラーム出力端子が AS、Ao の設定によ
り(P.15「アラーム出力端子の割当表」を参照) 出力します。表示部には現在のキャビネット内温度とE3が交互に表示
され、放熱異常をお知らせします。操作パネルの Set ボタンを 3秒以上長押しにて、アラームを解除できます。
クーラの電源を切り、フィルタやフィンの清掃およびファンモータの交換を行ってください。クーラの電源を投入後、異
常状態が解消されている場合、通常運転となります。
(3)E4:メンテナンスお知らせ機能
クーラの積算運転時間が、設定されたメンテナンスお知らせ時間に達すると、アラームランプが点灯し、アラーム出力端
子が AS、Ao、Fo の設定により(P.15「アラーム出力端子の割当表」を参照)出力します。現在のキャビネット内温度とE
4を交互に表示して、メンテナンス時期をお知らせします。
この時、クーラ運転は停止しません。
操作パネルの Set ボタンを押してアラームを解除してください。
クーラの電源を切り、フィルタなどのメンテナンスを行ってください。
メンテナンスお知らせ時間の設定を変更した場合は、それまでの積算時間はリセットされ 1時間よりカウントされます。
(4)E5:温度センサ断線アラーム
何らかの原因で内部温度センサが断線した場合は、クーラ運転を停止させます。アラームランプが点灯し、アラーム出力
端子が AS、Ao の設定により(P.15「アラーム出力端子の割当表」を参照) 出力します。表示部にはE5が表示されます。
クーラの電源を切り、弊社のお客様相談室にご連絡ください。
(5)E8:タイプエラー
弊社のお客様相談室にご連絡ください。
(6)SE:システムエラー
メモリの故障により、パラメータの設定値が正しく読み込めない時に発生します。表示部にはSEのみが表示されます。
アラームランプが点灯し、アラーム出力端子が AS、Ao の設定により(P.15「アラーム出力端子の割当表」を参照)出力し
ます。クーラの電源を切り、弊社のお客様相談室にご連絡ください。
5-2 安全機能
本製品の安全機能として、異常電流や異常温度では運転を停止します。
その時、アラームはE1、またはE3が発生します。

-19-
6.メンテナンス
注意
メンテナンスを行う時は、必ずクーラの電源を OFF にしてから作業を行ってください。
使用するねじは、指定されたものを使用してください。取付けの際は、適正締付トルクにて締付けてください。締付
けが不十分な場合、破損・落下・所定のIP性能が得られない原因になります。また、締付け過ぎの場合は、製品を
破損するおそれがあります。
※適正締付トルクは、締付完了時のトルク
となり、締付過程のトルクはこの限りで
はありません。
ねじの呼び
適正締付トルク N・m
前面パネル取付ねじ M4×8
0.7~1.2
外部ファン
取付ねじ M4×45
0.7~1.2
アースねじ M4×6
0.7~1.2
内部ファン
取付板用ねじ 4×8
1.1~1.6
取付ねじ M4×50
0.6~1.1
取付ナット M4
ファン交換時は、手袋などの保護具を着用してください。
→凝縮器(アルミフィン)など製品内部の部品に接触すると、けがの原因になります。
フィルタを交換する際は、弊社指定のフィルタを使用してください。
→目の細かなフィルタを使用すると、放熱効率が下がり、冷却能力の低下・故障の原因になります。
子供にクリーニングやメンテナンスの作業をさせないでください。
高圧洗浄機などを使用しての清掃はしないでください。
クーラの冷媒回路は製造時に必要な量の冷媒で満たされ、さらにリークテストおよび
テスト運転をして出荷していますので、冷媒回路のメンテナンスの必要はありません。
空気が汚れている環境でフィルタを使用している場合は、1週間に 1度以上は点検・
清掃をしてください。
フィルタの目詰まりにより冷却能力が低下します。また最悪の場合、コンプレッサに
負荷が掛かり、クーラが停止します。
6-1 フィルタのメンテナンス
前面パネルのガイドよりフィルタを抜き出し、清掃・交換を行ってください。
◎交換用フィルタ
品名記号
適用機種
PCN-F1
PCN-30-2、PCN-60-2
PCN-F2
PCN-100-2
PCN-F3
PCN-160-2
6-2 外部ファンの交換(例:PCN-60-2)
外部ファンが故障したときは、以下手順でファンの交換を行ってください。
①クーラの電源を切ってください。
②前面パネルを取外してください。(前面パネル取付ねじ M4×8)
③右図の外部ファンを固定している取付ねじ M4×45 を取外してください。
④ファンコード、アース線、ファン端子部分の絶縁ゴムをはずし、ファンを
取外して交換してください。
⑤取外した逆の手順でファンをクーラへ取付けて下さい。
ご注意
・ファンコードの挟み込みには注意してください。
・ファン端子部分の絶縁ゴムは必ず入れてください。
6-3 内部ファンの交換(例:PCN-60-2)
内部ファンが故障したときは、以下手順でファンの交換を行ってください。
①クーラの電源を切ってください。
②右図の内部ファン取付板を固定している取付板用ねじ 4×8を取外して
ください。(機種により固定位置が異なります。)
③内部ファン取付板を取外してください。
④ファンコードをはずし、ファン(取付ねじ M4×50、ナット M4 で固定)を
交換してください。
⑤ファンコードを差し込んだ後、取外した逆の手順で内部ファン取付板を
クーラへ取付けて下さい。
ご注意 ファンコードの挟み込みには注意してください。
取付ねじ M4×45
外部ファン
凝縮器
取付板用ねじ 4×8
内部ファン
取付板
取付ねじ
M4×50、
ナット M4
前面パネル取付ねじ
M4×8
フィルタ
(白色)

-20-
◎交換用ファン
適用機種
内部ファン使用数
外部ファン使用数
PCN-30-2
1
1
PCN-60-2
1
1
PCN-100-2
2
2
PCN-160-2
2
3
※内部ファンと外部ファンの仕様は異なります。
6-4 このような時には
現象
原因
対策
・
キャビネット内温度が上がり
すぎる。
・冷風が出ない。
・
キャビネット内高温アラーム(E1)
放熱異常アラーム(E3)
を表示している。
a.ブレーカが切れてクーラに電源が
供給されていない。
a.ブレーカをONにしてください。
b.設定温度よりキャビネット内温度が
低い
b.設定温度とキャビネット内温度を確認して
ください。
c.設定温度に冷却能力が追い付かない。
c.設定温度を上げてください。
またはクーラを冷却能力が大きい物に換え
てください。
d.キャビネット外温度が高すぎる。
d.キャビネット外温度が+50℃を超える環境で
は使用できません。
e.キャビネット内温度が高すぎる。
e.キャビネット内温度が+45℃を超える環境で
は使用できません。
f.フィルタが汚れている。
f.フィルタを清掃してください。
g.外部ファンが回っていない。
g.設定温度とキャビネット内温度を確認して
ください。
ファンが故障している場合にはファンを交換
してください。
h.内部ファンが回っていない。
h.P.12「4-4 強制クーラ運転」にて内部ファン
が回転するか確認してください。
回転しない場合は、ファンを交換してくだ
さい。
i.ショートサーキットがおきている。
i.P.4を参考に、ショートサーキットを改善し
てください。
・キャビネット内温度が下がり
すぎる。
a.設定温度を下げすぎている。
b.内部回路または温度センサの故障。
a.設定温度を上げてください。
b.弊社のお客様相談室にご連絡ください。
・除湿する水が多い。
キャビネットの気密性が悪い。
キャビネットの隙間を埋めて、気密性を上げて
ください。
・E5 を表示している。
内部温度センサの故障。
弊社のお客様相談室にご連絡ください。
・E8 を表示している。
-
弊社のお客様相談室にご連絡ください。
・SE を表示している。
メモリの故障
弊社のお客様相談室にご連絡ください。
・使用中に異常が生じた場合には使用するのをやめ、電源を OFF にして弊社のお客様相談室にご相談ください。
なお、ご相談される際には、クーラの型式およびご購入時期をお知らせください。
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