Solid State Logic PURE DRIVE QUAD User manual

PURE DRIVE QUAD
www.solid-state-logic.co.jp
PURE DRIVE QUAD
User Guide (日本語版)

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© Solid State Logic
All rights reserved under International and Pan-American Copyright Conventions.
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SuperAnalogue™, VHD™, PureDrive™ and PURE DRIVE QUAD™ trademarks of Solid State Logic.
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No part of this publication may be reproduced in any form or by any means, whether mechanical or electronic, without the
written permission of Solid State Logic, Begbroke, OX5 1RU, England.
As research and development is a continual process, Solid State Logic reserves the right to change the features and
specifications described herein without notice or obligation.
Solid State Logic cannot be held responsible for any loss or damage arising directly or indirectly from any error or omission in
this manual.
PLEASE READ ALL INSTRUCTIONS, PAY SPECIAL HEED TO SAFETY WARNINGS.
E&OE
Revision 1.2 - November 2023
Initial Release + Minor typo corrections + clocking info updated
Japanese version December 2023
実際の製品構成は写真のものと若干異なる場合があります。
また性能の向上のため仕様を予告なしに変更する場合がありますのでご了承下さい。
日本語版 © Solid State Logic Japan K.K. 2023
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Contents
PURE DRIVE QUAD User Guide
Table of Contents
Overview 4
Introduction 4
3 Flavours, 1 Mic Pre 4
Analogue Obsession 4
Extensive Connectivity 4
Features 5
Installation 5
Unpacking 5
Rack Mounting, Heat and Ventilation 5
Safety Notices 5
Hardware Overview 6
Front Panel 6
Rear Panel 6
Connections Overview 7
Tutorial 8
Power On 8
Front Panel Controls 8
Power, Digital Clock Setup & Metering 11
Rear Panel Connections 14
USB Audio Interface 17
Aggregate Soundcard (Mac only) 18
Re-purposing the Digital Outputs as DAW Outputs 19
Firmware Updates 20
Settings 21
Settings Layout - Overview Map 21
Button Brightness 22
Meters Brightness 22
Relay Feedback 22
Autopower On Enable 23
Auto Standby (Sleep) Mode Enable 23
Auto Standby (Sleep) Timeout 23
Re-purposing the Digital Outputs as DAW Outputs 24
Safe Mode for INSERT and Ø Push Functions 25
Peak Hold 25
Meter Release 25
Factory Reset 26
Troubleshooting 27
Specications 29
Block Diagram 31
Safety Notices 32

Introduction
4PURE DRIVE QUAD User Guide
Overview
Introduction
(製品紹介)
PURE DRIVE QUAD
は
SSL ORIGIN
コンソールで高く評価されている
PureDrive™
マイクプリアンプを
4
チャンネ ル
2U
ラックマ ウ
ントデバイスに搭載し
最先端技術でのパワーアップと柔軟なデジタル接続を実現しました
3 Flavours, 1 Mic Pre
(1つのマイクプリで3つの音色変化)
つのプリアンプは
それぞれつのモードから選択できますClean
Classic Drive
Asymmetric Drive
です
Clean
は
リニアな超低ノイズプリアンプで
音源を明瞭かつ細部まで完璧に再現します
Classic Drive
は
入力信号を豊かにす
るために
主に奇数倍音を使用した心地よい倍音歪みを付加します
Asymmetric Drive
は
偶数倍音成分を優位にし
より顕著な厚
み
色付け
トランジェントを柔らかくする新しい音色付けを提供します
Analogue Obsession
(アナログへのこだわり)
PURE DRIVE QUAD
は
SSL
の
VHD™
(可変ハーモニックドライブ)*
テ クノ ロ ジ ー
から進化した高性能マイクプリアンプで
SSL
の先進的なアナログ回路設計へのこだわりを継承しています
さらに
PURE DRIVE QUAD
は
外部プロセッシング用のバランスア
ナログ出力/イン サ ートセンド
+24
dBu
A/D
ラインアップレベルの高ヘッドルームイン サ ートリターン/ADC
入力を装備していま
す
ポテンショメーター
メカニカルスイッチ
リレ ー
などの電気機械部品を重要なオーディオ信号経路に使用しないことで
製品の寿
命を延ばし全チャンネルで完璧なレベルマッチングを実現しています
デジタル制御のアナログ回路と
ステップポットや電子スイ
ッチの使用により
設定の呼び出しと精度がさらに簡素化されています
Extensive Connectivity
(幅広い接続性)
PURE DRIVE QUAD
は
幅広い接続性を備えており
可能性を広げます
ワールドクラスのレコーディングスタジオでバンドをト
ラッキングする場合でもホームスタジオのセットアップを拡張する場合でも
あるいはツアーに出かける場合でも
PURE DRIVE
QUAD
はあなたのニーズに最適なオプションを豊富に用意しています
また
ラインレベル入力を使用して
DAW
のステムを通すこ
とで
ステムにアナログの温かみを加えることもできます
さらに
内蔵の
USB
オーディオインターフェースにより最先端の
32-bit
/
192 kHz
変換で
DAW
に直接レコーディングできます
また
AES とADAT
出力を使用して既存のオーディオインターフェースに接続することもできますAES
と
ADAT
出力は
オンボー
ドの
USB
オーディオインターフェースから
(DAW
からの出力として)
個別に利用することもできますデジタル面では堅牢なデジタ
ルクロッキングのた めのオートレンジワードクロック入出力 があります
VHD™
(
バリアブルハーモニックドライブ
)
は
2006
年に大型コンソール
SuperAnalogue™
Duality
l
に採用された
もので
革新的な
FET
ベースの回路を搭載し
バルブの暖かさ
から
トランジスタの硬質さ
まで
さまざまな音色の
オプションを提供する回路です

Introduction
5
PURE DRIVE QUAD User Guide
Features
• つの高性能
PureDrive™
マイクプリアンプ
• +48V
ファンタム 電 源
極性反転
300Hz
まで可変可能なハイパスフィルター
• 最大
+65 dB
ゲインまでのステップゲインコントロール
• 1dB
単位で正確な
31
ステップ の
Trim
コントロ ー ル
• 各プリアンプに
3
つ の モード – Clean
Classic Drive
Asymmetric Drive
• マイク
/
ライン入力切替 – マイクは XLR
ラインは
TRS
ジャックま た は
D-Sub
接続から選択
• 4
系統の
Hi-Z
/
DI
インストゥルメント入力をフロントパネルに装備
• 4
種類のマイクプリアンプ入力インピーダンスオプ ション – 12 kΩ
1.2 kΩ
600Ω
400Ω
• 外部プロセッシング用のバランスアナログ出力
/
イン サ ートセンド
• 24
dBu
プ ロ フェッショナ ルラインレベルのインサートリターン
/
ADC
入力
• ADAT
AES
USB
によるアナログ
/
デジタル接続
• DAW
出力
USB
から
ADAT
と
AES
へデジタルオーディオを出力する機能
• ADAT LINK IN
接続による
2
台の
PURE DRIVE QUAD
のカスケード 接 続
• 44.1
/
48kHz
で
12
イン
/
12
アウト
4
アナログ
+
8
ADATイ ン プ ット
リンクイン経由
/
4
AES
+
8
ADAT
ア ウト プ ット
を提供する
USB
オーディオインターフェース
• ステップポットとデジタル制御のアナログエレクトロニクスにより
高精度
ステレオマッチング
リコールが容易
• 最大
192
kHz
32
ビ ット 変 換
プロ仕様の
I/O
レベル
+24 dBu = 0 dBFS
• 選択可能なオートスリープモード
• オートレンジのワードクロック入出力
Installation
Unpacking
(開梱)
箱の中には以下のものが入っています
➤PURE DRIVE QUAD
本体
➤各国の
IEC
電 源コ ード
➤安全シート
万が一
本機を修理に出す必要がある場合に備えて
元の箱と梱包材を保管しておくことをお勧めします
Rack Mounting, Heat and Ventilation
(ラックの取り付け熱と換気)
PURE DRIVE QUAD
は
プロデューサーのデスクなどのラックに設置するように設計された
2U
19
イン チ の ラックマ ウント 機 器 で
す
PURE DRIVE QUAD
から発生する熱が自然に拡散するように
ユニットの上下に換気スペースを確保することをお勧めします
本機のシャーシ側面には切り込みがありますので
絶対に塞いだり覆ったりしないでください
取り扱いの際は
必ず本体が冷めてか
ら行ってください
Safety Notices
(安全に関する注意事項)
PURE DRIVE QUAD
をご使用になる前に
箱の中に入っている安全シートに記載されている安全に関する注意事項を必ずお読みく
ださい
この情報は
このユーザーガイドの
付録
にも記載されています

Hardware Overview
6PURE DRIVE QUAD User Guide
Hardware Overview
このページでは
PURE DRIVE QUAD
ハードウェアの概要を説明します
チュートリアル セクション で は
各コントロールの詳細を説明
します
Front Panel
(フロントパネル)
Rear Panel
(リアパ ネ ル )
4 x HI-Z/DI INSTRUMENT
INPUTS
ギター/ベース/キーボードを
直接接続
HPF (
ハイパス・フィルター
)
18dB/oct
の
周波数可変
ハイパスフィルター
CONFIGURATION
+48V
ファンタ ム 電 源
マイク/ライン切 替
インピーダンス切替
ドライブモード
INSERT IN/OUT &
POLARITY INDICATORS
イン サ ートリターンの
イン/アウトと
極性反転のオン/オフ
STANDBY and DIGITAL
CLOCK SETUP
スタンバイのオン/オフ
デジタルクロックの
レ ートとソ ース
GAIN (COARSE)
11
ポ ジ ション の
ステップコントロールで
最大
+65 dB
のゲイン
TRIM (FINE)
1dB
刻みで
+/-15dB
の
ゲインを持 つ31ポ ジ ション
のステップコ ントロ ー ル
METERING AND STATUS
14
セグ メントメーター
サンプルレ ート
クロッキングステータス
INSERT RETURNS & LINE INPUTS
D-Sub
コネクタ
1-4 :
バランスアナログインサートリターン
/
ADC
入力
(+24 dBu)
5-8 : 専用ライン入力
ADAT
2
台の
PURE DRIVE
QUAD
をカスケード接続
するための
光
ADAT OUT
と
LINK IN
USB
内蔵
USB
オー ディオ
インターフェイス用 の
C
タイプ接続
ANALOGUE INPUTS
XLR
ソケットによるマイクレベル接続
ソケット中央の
TRS
ジャックからラインレベル
ANALOGUE OUTPUTS/
INSERT SENDS
XLR
のバランス
アナログ出力
/
イン サ ートセンド
WORDCLOCK
BNC
コネクタ経由の
ワードクロック
IN/OUT
75Ω
終端スイッチ
AES/EBU
OUT
1/2 と3/4
AES/EBU
出力
オートレンジ電源
&
ON/OFF
スイッチ

Hardware Overview
7
PURE DRIVE QUAD User Guide
Connections Overview
1 - マイク/ライン入力に接続された
マイク
リアパネルのコンボ
XLR
ソ ケ ット に
XLR
ケーブルで最大
4
本のマイクを接続し
各マイクの負荷に合わせて
4
つのインピーダンス
オプションから最適なものを選択します
また
ソケット中央のジャックからラインレベルのソースを接続することもできます
2 & 3 - オーディオインターフェースと外 部プロセッシングを
アウトプット/インサートセンドに接続
PURE DRIVE
のアナログ出力をオーディオインターフェースのラインレベル入力に録音します
または
アナログ出力をアウトボー
ドコンプレッサーなどの外部プロセッシングデバイスに送ります
4 - 2
台目の
PURE DRIVE
クワッドユニットの
ADAT OUT
を
ADAT LINK IN
に接続
2
台目の
PURE DRIVE QUAD
の
ADAT OUT
を
1
台目の
ADAT LINK
に接続します
これ により
最大
8
チャンネルのオーディオを
ADAT
OUT
経由で
1 x ADAT
オプティカルケーブルで送信する事ができます
5 - ADAT OUTに接続された
SSL 12 ADAT IN
PURE DRIVE
を
SSL 12
のような
ADAT
インプットを備えたオーディオインターフェイスにデジタル接続し
オンボ ードの
A/D
コンバ
ーターを使用して録音します
6 - USB
接続された
MAC/WINDOWS
コンピューター
USB
ケーブルを接続し
PURE DRIVE
の内蔵オーディオインターフェースを活用することで
オンボ ードの
A/D
コンバーターを使用
して
DAW
に直接レコーディングすることができます
7 - マスタークロックデ バイスを
ワードクロックインに 接 続
BNC
コネクターを使って
PURE DRIVE
をデジタルクロッキングシステムの一部として接続します
8 - AES/EBU
デバイスを
AES/EBU OUT
に接続
ディストリビュー ションシステムや外部コンバーターなど
AES/EBU
入力に対応した外部機器との接続に便利な
AES/EBU
出力を
装備しています
9 & 10 - インサートリターンとライン入力に接続された
外 部プ ロセッシングとラインレ ベル 機 器
外部アナログプロセッサーからの出力を接続します
(D-sub
1-4
のインサートリターン)
ラインレベル専用機器の出力を接続します
(D-sub 5-8 のLine Inputs)

Tutorial
8PURE DRIVE QUAD User Guide
Tutorial
Power On
(電源オン)
リアパネルのロッカースイッチをオンの位置に動かして電源を入れます起動シーケンスが実行され+48V
ボタンが数秒間点滅後
通常の状態で起動します
Front Panel Controls
(フロントパネルのコントロール)
Pure Drive QUAD
には
4
チャンネルのプリアンプがあり
各チャンネルに同一のコントロールがあります
GAIN
(ゲイン)
11
ポジションのステップコントロールですマイクソースには
+5
+65 dB
のゲイン
6 dB
ステップ
ラインソースには
0
+30 dB
のゲイン
3 dB
ステップ
Hi-Z
モードには
+11 dB
+41 dB
3 dB
ステップ
TRIM
(トリム )
31
ポ ジ ション の ステップ コントロ ー ル により
15 dB
のゲインを
1 dB
単位で調整できます
メインの
GAIN
とは別のゲイン回路です
ヒントプリアンプやアナログデジタルコンバーターの下流の機器にオーバーロードを与えないように
GAIN コントロールで信号をオーバードライブさせ
TRIM
で適切なレベルまで下げます
HPF (ハイパス・フィルター)
31
ポジションのステップ式
18dB/oct
ハイパスフィルターコ ントロ ー ル
最大
300Hz
各ステップ は
10
Hz
です
反時計回りに回しきるとフィルターが回路から外れます
GAIN
HIGH PASS
FILTER
MIC/LINE
SELECT
DRIVE [TYPE]
ZΩ
(IMPEDANCE)
TRIM
Ø
POLARITY
FLIP LED
INSERT LED
+48V PHANTOM
POWER

Tutorial
9
PURE DRIVE QUAD User Guide
INSERT LED
(イン サ ートLED)
イン サ ートリターンがアクティブであることを示すために緑色に点灯します
イン サ ートリターンを有効/無効にするには
GAIN
コン
トロールを押します
イン サ ートリターンのポイントは
A/D
コンバーターの直前のため
この信号経路に外部プロセッシング
EQ
やコンプレッサーなど
を使用する場合に最適な方法です
またイン サ ートリターンを使用してプリアンプステージをバイパスして
A/D
変換する事もできます
これは
外部プリアンプを使用する場合や
単純にアナログデジタル変換が必要な場合に便利です
有用な情報
インサートリターンはリアパネルの
D-Sub
コ ネクタ の チャンネ ル
1-4
です
POLARITY (Ø LED)
(極性 - ø
LED)
極性反転を示す緑点灯
極性反転の有効/無効は
TRIM
コントロールを押して行います
ドラムのようなマルチマイクの楽器を扱う
場合
マイクが音波を受信するタイミングが異なるため
位相のキャンセルが発生することがあります
特定のチャンネルの極性
ま
たはよく言われる位相
を反転させることで
このようなキャンセルを解決することができます
ヒント
-
より太いサウンドを確保するために
トップまたはボトムのスネアマイクを反転させるのが一般的です
+48V
(+48Vファンタ ム 電 源 )
有効にすると赤く点灯し
+48V
ファンタム電源を供給します
特定のコンデンサーマイクやアクティブリボンマイクに必要です
ダイナ
ミックマイクロホンやパッシブリボンマイクロホンは動作にファンタム電源を必要としないため
場合によってはマイクロホンにダメー
ジを与える可能性があります
疑わしい場合は
マイクを接続する前に
+48V
が無効になっていることを確認してください+48V
をオ
ン/オフすると
ボタンが
4
秒間点滅し
オーディオが一時的にミュートします
LINE
(ライン)
アクティブ時は明るく白色に点灯しますLINE
ボタンをアクティブにすると
入力がラインモードに切り替 わり
リアパネルの
TRS
ジャ
ックまたは専用
D-Sub
コネクタから信号が入力されますコネクターは並列に配線されているため
一度につだけを使用すること
をお勧めしますLINE
モ ードで は +48V とZΩ ボタンは
無効になり
インピーダンスは
22k
に固定されます
ZΩ
インピーダンスを変 更 することで
ビンテージマイクを正しくマッチングさせたり
入力信号の音色を変えたりすることができ
レコー
ディング時にさらにクリエイティブなコントロールが可能になりますZΩ ボタンを 押 すと
入力インピーダンスのオプションが切り替わ
りますZΩ
ボタンを長押しすると
選択項目がスイッチ の LEDの色で順 次切り替わります
Green
(グリーン)
= 12kΩ Dim White
(暗いホワイト)
= 1.2kΩ Amber
(アンバー)
= 600Ω Red
(レ ッド )
= 400Ω
一般的に言って
コンデンサーマイクやアクティブマイクの場合
マイクのインピーダンスを変えてもサウンドに違いは出ませんので
プ
リアンプ は 工場出荷時のグリーン
Green
(12kΩ)
リボンマイクやダイナミックマイクの場合
イン
ピーダンスは個々のマイクの固有のトーンに影響するため
EQ
のような強力なトーンシェーピングツールとして使用できます
これは
マイクロホンの出力インピーダンスが全周波数帯域で一定ではないという原理に基づいています
• 高い入力インピーダンスを選ぶと
マイクロホンの自然なレスポンスからの偏差が少なくなり
その結果
よりバランスのとれた自
然な響きの周波数レスポンスが得られます
一般的な経験則では
プリアンプの入力インピーダンスは
マイクロホンの出力イン
ピーダンスの少なくとも10倍が望ましいとされています
• 入力インピーダンスが低いほど
マイクからのレスポンスが強調されそれぞれのマイクの音色や特徴が引き立ちます
マイクの 出
力インピーダンスが平均より高い周波数は減衰し
インピーダンスが低い周波数はブーストされます
• 入力インピーダンスの高い設定から低い設定に変えるとレベルがわずかに下がります
これは正常であり
マイクの出力インピー
ダンスとプリアンプの入力インピーダンスの比が大きくなった結果です

Tutorial
10 PURE DRIVE QUAD User Guide
DRIVE [TYPE]
(ドライブ
-
タイプ)
3つ の 異 なる マイクプリアンプ モ ードを 切り替えま す
Clean
(クリーン )
Classic Drive
(クラシックドライブ)
Asymmetric Drive
(アシンメトリックドライブ)
Clean (
バックライト点灯
) - リニアで超低ノイズ低 ディストー ション のプリアンプ で 音源を明瞭かつ細部まで完璧に増幅します
Classic Drive (amber
: アンバー
) - 入力信号を豊かにするために主に奇数倍音の歪みを付加しますハーモニックディストー ション
はレベル/ゲインに依存します
Asymmetric Drive (green
: 緑
) - 偶数倍音が奇数倍音よりも多くなりますトランジェントの厚みが増しソフト に なりま す 高調波歪み
はレベル/ゲインに依存しますAsymmetricDriveモードにするにはDRIVE ボタンを1秒ほど長押しします
ヒント
-
DRIVE ボタンが赤く点滅したら
メインプリアンプ
または
トリムス テ ー ジ で クリッピ ング
していることを示しますGAIN
(
または
TRIM
)
を下げて調整してください
Classic Drive vs Asymmetric Drive
(Classic Drive とAsymmetric Drive)
以下のグラフはClassic Drive とAsymmetric Drive で発生するハーモニクスの違いを示しています
• 青い (blue) 高調波は Classic Drive 設定によるもので赤い高調波は (Red) Asymmetric Drive モードによるものです
• Asymmetric Drive モードで は 2次高調波がより顕著であることに注意してください
Test tone 200 Hz, 29 dB Gain, input level -14.35 dBu.
Prominent odd
harmonic
(Classic Drive)
Prominent even
harmonic
(Asymmetric Drive)

Tutorial
11
PURE DRIVE QUAD User Guide
Hi-Z/DI - インストゥル メント 入 力
各入力チャンネルには
ギターやキーボードなどのソースを接続するための
1MHi-Z/DI
アンバランスの
インストゥルメント入力を装備しています
これらの入力は自動検出機能を備えており
ジャックをソケットに差し込むと
マイクやラインではなく
Hi-Z/DI
入力が自動的に選択されたソースになります
+48V
LINE
ZΩ ボタンは無効ですがDRIVE モードを使ってシグナルをカラーリングすることができます
Power, Digital Clock Setup & Metering
(電源デジタルクロック設定メーター)
Metering
(メーター)
14
セグメント
LED
メーターは
アナログ/デジタルコンバーター段の信号レベルを
dBu
単位で表示します
ピークホールドセグメントとリリースは
お好みに合わせて調整できます
詳細については
このユーザーガイドの
設定
セクション
を 参 照してくだ さ い
STANDBY MODE
METERING
SAMPLE RATE
STATUS
CLOCK SOURCE

Tutorial
12 PURE DRIVE QUAD User Guide
STANDBY MODE (SLEEP)
(スタンバイモ ードスリープ)
STANDBY MODE
は
フロントパネルから本機をスリープさせる便利な方法です
STANDBY MODE
ボタンを
1秒間長押しすると
STANDBY MODE
ボタンがゆっくりと点滅するのを除き
すべてのフロントパネルのボタン
と
LED
が消灯します
STANDBY MODE
はユニットを低電力状態にし
スリープから復帰するまでオーディオ
回路をシャットダウンしますSTANDBY MODE
ボタンをもう一度押すと
スリープから復 帰しますSTANDBY
MODE
は一定時間操作がない場合に
自動的にオンになるように設定することもできます
詳しくは
ユーザー
ガイドの設定セクションをご参照ください
RATE
(レ ート)
RATE
ボタンを 押 すと
内蔵アナログ/デジタルコンバーターのサンプルレートを変更することができます
RATE
ボタンを長押しすると
サンプルレートのオプションが逆順に切り替わります
現在のサンプルレートは44.1 と48 (kHz)そしてステータスエリアの x2 とx4 のマークの点灯で示されます
FRONT PANEL INDICATION SAMPLE RATE (kHz)
44.1 44.1
48 48
44.1 + x2 88.2
48 + x2 96
44.1 + x4 176.4
48 + x4 192
CLOCK
(クロック)
CLK
ボタンを押すとクロックソースを変更できます
INT
(
インターナル
)
W/C
(
ワードクロック
)
ADAT
から選択し
ますCLK
ボタンを長押しすると
クロックソースのオプションが逆順に選択できます
現在のクロックソースはステータスエリアの INT
W/C
ADAT マークの点灯で示されます
ワードクロックが正常にロックしていない場合
フロントパネルのサンプルレート表示が点滅し
ソースが存在しない
か
使用可能なレートでないことを知らせます

Tutorial
13
PURE DRIVE QUAD User Guide
USB
(USB
表示 : 緑色)
本機が
USB
経由でホストコンピュータに正常に接続されると緑色に点灯します
USB
接続時は
フロントパネルの
RATE
ボタンと
CLK
ボタンは無効となります
サンプルレートとクロックソースの調整はホストコンピュータで行ってください
内蔵
USB
オーディオインターフェースの詳細につい
ては
このユーザーガイドの
USB
オ ー ディオ インタ ーフェ ース の セ クション を 参 照してくだ さ い

Tutorial
14 PURE DRIVE QUAD User Guide
Rear Panel Connections
(リアパネルの接続)
Mic/Line Analogue Inputs
(マイク/ラインアナログ入力)
リアパネルの
コンボ - XLR
は
アナログの入力
XLR
経由
または
TRS
ジャック経由のラインレベル入力
に使用します
ライン入力
として
TRS
ジャックを使用する時はフロントパネルの
LINE
スイッチで 切り替えてくだ さい
ライン入力は
D-Sub
DB25
コネクタに
もあります
Analogue Outputs / Insert Sends
(アナログ出力/イン サ ートセンド )
リアパネルのメス
XLR
からバランスアナログ出力にアクセスでき
外部プロセッシングデ バイス
(EQ
コンプレッサー等)
に接続する
ためのインサートセ ンドとして も 使 用 で き ま す
Insert Returns & Line Inputs
(インサートリターンとライン入 力)
リアパネルの
D-Sub
コネクタからインサートリターンと
専用ラインレベル入力にアクセスできます
コンボ
XLR
を抜き差しする手間
を 省くた め
ライン入力をこのコネクタで接続する方が便利です
これらの接続にアクセスするには
D-Sub
からメス
XLR
へのブレー
クアウトケーブルをご使用ください
TRS
と
DB25
は並列に配線されています
どちらか一方のみを使用し
両方を同時に使用することは避けてください

Tutorial
15
PURE DRIVE QUAD User Guide
D-Sub Connections Signals
1 Channel 1 Insert Return
2 Channel 2 Insert Return
3 Channel 3 Insert Return
4 Channel 4 Insert Return
5 Channel 1 Line Input
6 Channel 2 Line Input
7 Channel 3 Line Input
8 Channel 4 Line Input
ADAT OUT
(ADAT
出力)
ADAT OUT - オプティカル ADAT 出力は44.1/48 kHz で最大 8 チャンネルのデジタル伝送を提供します
-
88.2/96 kHz (S/MUX) の場合
4
チャンネ ル
-
176.4/192 kHz (S/MUX) の場合2
チャンネルのデジタル伝送が可能です
LINK IN
(リンク
IN)
2
台の
PURE DRIVE QUAD
をカスケード接続することで
本の
ADAT
オプティカルケーブルを接続
先のデバイスに接続することができます
フロントパネルの
CLK
ボタンで
ADAT
をクロックソースとし
て 選 択してくだ さ い
AUDIO INTERFACE
2nd PURE DRIVE QUAD (Master)
1st PURE DRIVE QUAD
(Clock Follower)

Tutorial
16 PURE DRIVE QUAD User Guide
AES/EBU OUT
(AES/EBU
出力)
AES/EBU
出力はメスの XLR コネクタから 1/2 と3/4 のペアで出力されます
AES/EBU
ケーブルは特定のインピーダンス要件を保証するため標準的な
XLR/マイク
ケーブルとは構造が異なりますのでご注意ください
AES/EBU
指定のケーブルをご使
用くだ さ い
WORDCLOCK
(ワードクロック)
オートレンジのワードクロック入力と出力は
BNC
コネクタで提供されます
75Ω TERM
ボタンはワードクロック入力を終端するスイッチです
ワードクロック入
力を使用して
それがクロッキングチェーンの最後のデバイスである場合はこのボ
タンをオンにします
IEC Mains Inlet
(IEC
メインインレット)
PURE DRIVEはオートレンジ電源を採用していますIECを主電源ソケッ
トに接続しスイッチで電源のオン/オフを切り替えるだけです
USB
USB
'C'
タイプのコネクターから
内蔵
USB
オーディオインターフェー
スにアクセスできます
ホストコンピューター/DAW
システムに接 続して
くだ さ い
ADAT OUT FROM PURE DRIVE CLOCK FOLLOWER UNIT ADAT IN (Receiving Unit) e.g. SSL 12
Channel 1 (from Clock Follower) ADAT IN 1
Channel 2 (from Clock Follower) ADAT IN 2
Channel 3 (from Clock Follower) ADAT IN 3
Channel 4 (from Clock Follower) ADAT IN 4
Channel 1 (from Master) ADAT IN 5
Channel 2 (from Master) ADAT IN 6
Channel 3 (from Master) ADAT IN 7
Channel 4 (from Master) ADAT IN 8

Tutorial
17
PURE DRIVE QUAD User Guide
USB Audio Interface
USB
内蔵USBオーディオインターフェースを使ってPURE DRIVEの出力をUSB経由で直接DAWに録音できますPURE DRIVE本体の
Settingメニューでモードの設定変更をしない限りPURE DRIVEは出力0のオーディオインターフェースとして表示されますのでご注
意くだ さ い
Driver Installation
(ドライバーのインストール)
Mac OS - PURE DRIVE
は
Mac Core Audio
に対応しています
Windows - SSL USB ASIO/WDM Audio Driver
をインストールしてください以下の手順に従ってください
Step 1
(ステップ
1)
SSL
の ウェブ サ イト
(ダウンロードページ)
から
SSL USB ASIO/WDM Audio Driver
をダウンロードし
インストールしてください
ダウンロードが完了したら
SSL USB Control Panel
アプリケーションを開き
PURE DRIVE
デバイスを選択します
Step 2
(ステップ
2)
お使いのデバイスを選択した状態で
ASIO Device
タブを開き
PURE DRIVE QUAD
を
4
つの
ASIOドライバーのいずれかにリンク
します
Step 3
(ステップ
3)
DAW
でオーディオインターフェイスと同じ
ASIO
ドライバを選択しますこの例ではSSL ASIO Driver 1 を選択します

Tutorial
18 PURE DRIVE QUAD User Guide
Aggregate Soundcard (Mac only)
PURE DRIVE
には再生用のモニタリングセクションがあり
ません
そのため
PURE DRIVE
を既存のオーディオイン
ターフェースと一緒に使用するには
Mac OS
のアグリゲ ー
トデバイス機能の使用を検討するとよいでしょう
右の例で
は
SSL 2
と
PURE DRIVE QUAD
を一緒に使用しています
が
これはどのオーディオインターフェースでも可能です
ア
グリゲートデバイスの作成と使用の詳細については
Mac
OS
のドキュメントを参 照してください
USB Audio Interface/DAW Inputs
DAW
で使用可能な入力数は
使用するサンプルレートによって異なります
44.1/48 kHz
SOURCE TYPE SOURCE NAME DAW Input (via USB)
ANALOGUE CHANNELS 1-4
Mic/Line/Inst Analogue In 1 1
Mic/Line/Inst Analogue In 2 2
Mic/Line/Inst Analogue In 3 3
Mic/Line/Inst Analogue In 4 4
ADAT LINK IN
ADAT In 1 5
ADAT In 2 6
ADAT In 3 7
ADAT In 4 8
ADAT In 5 9
ADAT In 6 10
ADAT In 7 11
ADAT In 8 12
88.2/96 kHz
SOURCE TYPE SOURCE NAME DAW Input (via USB)
ANALOGUE CHANNELS 1-4
Mic/Line/Inst Analogue In 1 1
Mic/Line/Inst Analogue In 2 2
Mic/Line/Inst Analogue In 3 3
Mic/Line/Inst Analogue In 4 4
ADAT LINK IN
ADAT In 1 5
ADAT In 2 6
ADAT In 3 7
ADAT In 4 8
176.4/192 kHz
SOURCE TYPE SOURCE NAME DAW Input (via USB)
ANALOGUE CHANNELS 1-4
Mic/Line/Inst Analogue In 1 1
Mic/Line/Inst Analogue In 2 2
Mic/Line/Inst Analogue In 3 3
Mic/Line/Inst Analogue In 4 4
(アグリゲ ートサウンドカ ード
Mac
のみ)
(USB
オーディオインターフェース/DAW入力)

Tutorial
19
PURE DRIVE QUAD User Guide
Re-purposing the Digital Outputs as DAW Outputs
通常
AES
と
ADAT
のデジタル出力は
アナログデジタルコンバーターから供給されます
つまりアナログ入力は
ADAT
と
AES
に
変換されます
しかし
AES
と
ADAT
出力を
USB
経由で
DAW
からの出力として使用することが可能です
その方法については
この
ユーザーガイドの
Settings
セクションをご参照ください
USB audio interface/DAW Outputs
(USBオーディオインターフェース/DAW出力)
DAW
で使用可能な出力数は
使用するサンプルレートによって異なります
またAES/EBU
出力が
ADC
から供給されるように設定
されていても
デフォルト設 定
ADAT
出力が
USB
から供給されるように設定されている場合は
本体がコンピュータに
USB
接続さ
れるとコンピューターのデバイス表示に出力が表示されることにご注意ください
これは出力リストの順序を一定に保つためです
以下サンプルレートごとの対応表です
44.1/48 kHz
DAW Output (via USB) PURE DRIVE CONNECTOR
1/2 AES EBU Out 1/2 AES EBU XLR OUTPUTS
3/4 AES EBU Out 3/4
5 ADAT Out 1
ADAT OUT
6 ADAT Out 2
7 ADAT Out 3
8 ADAT Out 4
9 ADAT Out 5
10 ADAT Out 6
11 ADAT Out 7
12 ADAT Out 8
88.2/96 kHz
DAW Output (via USB) PURE DRIVE CONNECTOR
1/2 AES EBU Out 1/2 AES/EBU XLR OUTPUTS
3/4 AES EBU Out 3/4
5 ADAT Out 1
ADAT OUT
6 ADAT Out 2
7 ADAT Out 3
8 ADAT Out 4
176.4/192 kHz
DAW Output (via USB) PURE DRIVE CONNECTOR
1/2 AES EBU Out 1/2 AES/EBU XLR OUTPUTS
3/4 AES EBU Out 3/4
ノーマルモード
: AES
と
ADAT
へは
AD
コンバーターより信号が送られる
DAW
からデジタル出力へ信号が送られる
44.1/48kHz
での例
(デジタル出力を
DAW
出力として利用する)

Tutorial
20 PURE DRIVE QUAD User Guide
Firmware Updates
SSL USB Audio Firmware Updater
アプリケーション
Mac/Windows
を通じてファームウェアのアップデートが行われることが
あります このような アップ デ ートは
SSL
サ ポ ートサ イト (SSL Support site ) に記載されています
ファームウェアのアップデートを行う際 はUSB
ハブの使用を避けPURE DRIVE
とコンピューターを直 接
USB
接続することをお勧
めします
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