SoundBox Mozart Phono Professional User manual

Mozart Phono Professional
真空管式・モノラル・イコライザ・アンプ
Tube Phono Mono Equalizer Amplifier
取り扱い説明書
Operation Manual
SoundBox

はじめに
この度は「モーツァルト・フォノ・プロフェッショナル」真空管式フォノ・イコライザ・アンプをお買い上
げいただきありがとうございます。このアンプの性能を十分に発揮させ、また安全にご使用いただ
くためにこの取り扱い説明書をよくお読みになり末長くご使用下さい。
初期(モノラル)LP盤を聴いていてその音に違和感を覚えたことはありませんか......?その率直な
疑問から本機は企画されました。1948年に出現したLPはそのディスク・カッティングにおける定
速度と定変位の妥協点としての電気記録特性はLP初期の時代には(後にRIAAに統一されるま
では)レコード会社はそれぞれに独自の規格のもとにイコライジングしプレスしていました。さらにL
P時代になってカートリッジの出力レベルが低くなると、この録音特性をフラットにするためのイコラ
イザーアンプをプリアンプの前段にもうけるようになります。RIAAにイコライザーカーブが統一さ
れるまでの初期LPレコードでは各レーベルによってまちまちのイコライザーカーブでプレスされて
いますから、それぞれレコード・レーベルに応じたイコライザーカーブを用意する必要があるわけ
です。
本機ではモーツァルト・フォノ・イコライザ・アンプでは6種に限定されていたイコライザ・カーブをタ
ーンオーバーとロールオフを別々に設定することを可能にしたことによりLP初期盤はもちろんのこ
と、今まで対応が困難であったSP(78)レコード盤再生をターンオーバーとロールオフのセッティ
ングの組み合わせにより本来のイコライザ・カーブでの再生が可能です。
Intoroduction
Thank you for selecting the Mozart Phono Professional Equalizer Amplifier.
Please read through this reference manual so that you will fully understand operation of our Mozart
Phono Equalizer amplifier properly. After you have finished reading this manual, put it in a safe
place for future reference.
Today’s modern audiophile equipment can sometimes be frustrating to playing such old records as
78 and early LP (mono). Most of all modern preamp are designed only for today’s microgroove,
RIAA equalized recording.
The Mozart Phono Professional Equalizer Amplifier has separate Turnover(low frequency) and
Rolloff(high frequency) control, which enable you to set appropriate equalizer curve to play any
kind of records.
We have done out utmost in the design and built the Mozart Phono Professional Equalizer amplifier
to ensure you a low maintenance, trouble free design and construction will being you many years
for pleasure of playing records, from 78 through LP Stereo.
1

各部の機能/Function
ROLL-OFF
③②
TURNOVER
Mozart
①
⑥
④
OUT
⑦
IN
⑤
2

①電源スイッチ ON/OFF Switch
②ターンオーバー(低域)・セレクター Turnover Selector
③ロールオフ(高域)・セレクター Turnover Selector
④電源コンセント AC Power Receptacle
⑤出力端子 Output RCA Connector
⑥入力端子 Input RCA Connector
⑦アース端子 Grand Terminal
*入力端子と出力端子の接続
アンプ背面にあるRCA入力端子にカートリッジ(プレーヤー)からの信号入力用ピンコードを差
し込みます。本機はボリューム、入力切替機能をもっていません。出力はプリアンプの AUX 等のラ
イン・レベル入力端子に接続します。パワーアンプに直接入力する場合はフェーダーを間に入れ
て使用することもできます。入力・出力端子の赤のストライプが右チャンネルに白のストライプは左
チャンネルに対応します。
* Connections
All input and output utilize gold RCA connectors; therefore all input and out cable should be
terminated with connectors for high quality one. RED striped connector denote the RIGHT
channel and WHITE lined connectors denote the LEFT channel respectively. In case of Mono
version, R-ch and L-ch positive parallel connected inside both in input and output.
*カートリッジについて
入力は通常のMMタイプのカートリッジに対応しています。MCカートリッジをご使用になる場合
はMC昇圧トランスやMCヘッド・アンプを入力の前に接続してください。
* Pickup cartridges
The Mozart Phono Equalizer Amplfier accept only high output MM type pickup cartridges. In
case of MC type pickup cartridges, please use step up devices such as high quality MC
Transformer or Head Amplfier (Pre-Pre Amplfier).
*電源
付属の電源コードを本体に差し込み100VAC、50/60HzのACコンセントに接続します。本
機は日本仕様ですので必ずAC100Vでご使用下さい。
* Power Supply
AC power must be selected designated Voltage as shown on the back. Otherwise it may cause
of severe damage in power circuitry inside of the amp.
*アース端子について
アンプ背面の入出力端子の横にある端子にアース線をプレーヤーからのアース線を接続してく
ださい。アースのリード線の取り方によってループ・ハムが出る場合はアース線を接続しないでくだ
さい。
* Grounding
Ground terminal on the back for connecting the turntable ground lead as well as MC transformer
ground. Always follow the turntable manufacturer instructions for grounding, as incorrect
grounding could cause of “Hum” or result in degraded sound quality.
3

*真空管について
本機では使用する真空管をMT管の中でも内部抵抗の低いECC85(6AQ8)を採用、CR型の
回路構成で低インピーダンス動作させることによりイコライザーに要求される高いクォリティーの音
質を実現しています。
* Tube
The Mozart Phono EQ Amp uses ECC85(6AQ8) that is suitable for CR equalizer circuitry. It
works in low impedance and makes high quality sound reproduction.
*操作
最初に電源を投入する際は先ず入力と出力のピン・コード、電源コードが確実に接続されてい
るのを確かめます。お聴きになるレコードのレーベルを確認して、イコライザのポジションをレコード
に合ったターンオーバーとロールオフ・セレクターつまみを廻してそのレーベルに合ったポジショ
ンを選択します。次に本機の正面右の電源スイッチを押し電源を入れます。真空管が暖まり動作
が安定(約30秒から1分程度)しましたら接続しているプリアンプのボリュームを右方向(時計回り)
に少しずつ回して好みの音量にして下さい。電源を切る時は先にパワーアンプ、次にプリアンプ
の電源を切ってから最後に本機の電源をオフの状態にします。
「モーツァルト・フォノプロフェッショナル」真空管式LPイコライザーアンプはターンオーバー(低域
補正周波数)として FLAT、250Hz、400Hz、RIAA、750、800Hz の6種、またロールオフ(高域
補正周波数)は FLAT、-5dB、-10dB、-12dB、RIAA、NAB の6種を組み合わせることにより
ほとんどあらゆるイコライザーカーブに対応します。イコライザー・ポジションの決定に当たっては、
まずレコードの種類(78回転のSPか33ないし45回転のLPか)、レーベル、そのレコードの時代
等の必要なデータを確認して別紙のイコライザー・チャート表から再生するレコードの該当するイ
コライザー・ポジションを見つけます。次にイコライザーポジションツマミ(ターンオーバーとロール
オフ・セレクターつまみを)そのポジションに回してイコライザーカーブを選択します。但し、LPモノ
ラル盤でも最近プレスされている、いわゆる復刻盤のモノラル・LPレコードはRIAA・カーブでイコ
ライジングされプレスされているレコードもありますので注意が必要です。
* Operation
Please make sure all RCA terminals are connected with turntable output and preamplifier input
respectively, before turning ON the amplifier. This amplfier is tube circuitry device, so worming
up time will be required, when you firstly turn ON the amplfier. It is usually takes
approximately at least 2-3 minutes. After it runs normally, then turn on Pre-Amplfier and then
Power amplfier. When it turns OFF, firstly turning OFF power amplfier, pre amplfier and the
EQ Amplfier.
This EQ amplfier has six different turnover frequencies and six different rolloff frequencies and
its combination enable to play almost all kind of disc records including cylinder records as well.
You can select desirable EQ curbs (position) on the front Turnover and Rolloff selector, in which
is determined by Speed, Record Label and age, in order to find suitable EQ curb can be looked
up in the Label and EQ position chart in this manual. Unless you can find any specific speed
and label in the list, please try some similar EQ curbs and then decide mostly preferable position
after your test listening. Please note some re-cutting LP mono records encoded in RIAA. In
that case RIAA must be chosen. Generally speaking, all records manufactured after 1955 are
RIAA curb.
4

ターン・オーバー ロール・オフ
Turn Over Roll Off
FLAT FLAT
250Hz -5dB
400Hz -10dB
RIAA -12dB
750Hz RIAA
800Hz NAB
*本体のクリーニングについて
本体をクリーニングする際はアルコール、シンナー等の溶剤を使用しないで下さい。表面はデリ
ケートなアルマイト仕上げですので、柔らかい布等でよごれは拭き取って下さい。文字は強くこす
ると消えることがありますので注意してください。
* When you clean the unit, please do not use any Alcohol or solvent. It may damage the
surface, and it may be rubbed off the lettering. Please use mild water with soft cloth.
*本体ボディーの傷について
本機は一台一台丁寧に手作りされています。本体のアルミ・ボディー、前面のアルミ・パネルは
表面が大変柔らかいため製造過程で若干のスクラッチが生ずることがあります。御了承下さい。
* This unit is hand crafted carefully by skilled craftsmanship. I hope you enjoy very special LP
Mono record reproduction.
* Warranty
All Mozart products are guaranteed for one full year from date of purchase. Parts and labor will
be furnished free of charge. The manufacture assumes NO responsibility for damaged of abused
equipments and reserved the right to determine cause of defects. Service or modification by
unauthorized personal will invalidate this warranty.
5

主な仕様 Specification
入力感度 Input sensitivity: 2.5mV/1kH/47kΩ(MM)
許容入力 Maximum Input: 500mV
入力インピーダンス Input Impedance: 57kΩ
RIAA偏差 RIAA Accuracy: ±1dB(including All EQ Curbs)
利得 Gain: 35dB/1kH
S/N比 S/N Ratio: 76dB以上
使用真空管 Tubes: ECC85/6AQ8 3本
出力インピ−ダンス Output Impedance : 4.5kΩ(1kHz)
推奨インピーダンスは10KΩ以上
消費電力 Power Consumption: 30W
寸法 Dement ions: 250(W)x105(D)x103(H)mm
重量 Weight: 2.5kg
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<モーツァルト真空管アンプ製品全般に関する一般的注意事項>
*真空管は差す位置が決められています。真空管をアンプにセットする場合は必ず真空管配置図を参照しながら
決められた位置に差してください。
*真空管は電源スイッチを入れた直後、瞬間的に内部のヒーターが大変明るく光ることがあります。これは低い温
度でヒーターに電流を流すとヒーターの内部抵抗分が小さくなっているために大きな電流が流れヒーターが通常より
も明るく光るためです。ヒーターが次第に温まってきますと温度上昇により内部抵抗が大きくなりヒーターは一定の
明るさを保つようになります。したがって電源投入直後のヒーター発光は異常ではありません。
*使用されている電解コンデンサーは高品質のものを使用していますが電解液の性質上長期間通電しない状態
が続きますと電解液が変質することがあります。6ヶ月に1度はご使用になってない時でも通電されることをお勧めし
ます。
*電源を投入後、真空管の動作が安定するまでの間ガサガサといったノイズがでることがあります。これはトラブ
ルではありません。真空管の特性と電源投入後に動作が安定するまでに多少時間がかかります。2ー3分ぐらいで
動作は安定します。音質の面からは動作が安定するまで30分程度のウォームアップが必要です。電源を投入する
場合は必ず(音楽)ソースの入り口の機器から電源を投入しプリアンプそして最後にパワーアンプの電源を入れます。
たとえばチューナーを電源を最初に入れ次にプリアンプの電源そしてパワーアンプの電源というふうに間隔をあけて
電源を入れて下さい。一方電源を切る場合は反対にまずパワーアンプの電源を切り、次にプリアンプさらに(音楽)ソ
ースの機器を切るようにしてください。本機では音質劣化につながるミューティング回路を採用していませんのでパ
ワーアンプの電源を最初に入れておいてプリアンプの電源を入れたりパワーアンプの電源を切らずにプリアンプの
電源を切りますと思わぬ大きなショックノイズがでることがあります。
*真空管式パワーアンプの出力管は相当の熱がでます。とくにお子様が真空管に手を触れぬようご注意下さい。
思わぬ火傷ヤケドをすることがあります。また、アンプの設置は空気の流れ(対流)を考えて下さい。アンプの上方に
は少なくとも30cm程度の空間を確保してください。ジュウタンの上に直接置くことは避けて下さい。熱がこもる原因
となりアンプの寿命を短めることになります。電源を入れてから約40分ぐらいまでは温度上昇が続きますがそれ以
降は安定します。また燃えやすいものを通電したまま長時間真空管に近ずけたり乗せたりすることは避けて下さい。
火災の原因をなることがあります。
*使用されているパワートランス(電源トランス)は日本国内用100V(50/60Hz)に設計製作されたものです。
電源は必ず100Vを使用してください。電源トランスは内部の絶縁材が振動して多少うなりを生ずることがあります
が故障ではありません。
*一般家庭用100V電源にはホットとコールド(大地アース側)がありACプラグをコンセントに差すときプラグの左
右を逆にすると音質が変化することがあります。コンセントの左右を入れ替えて音質の差がでる場合は音質の良い
方を選んで差し込んで下さい。
*電源スイッチのON/OFFを繰り返さないで下さい。電源を切って再度入れるときは最低30秒待ってから再投
入をしてください。すぐ電源を投入しますと大きな電流が流れて真空管をいためます。
*真空管は電球と同じように消耗品です。保守用に1セット分の真空管をお持ちになることをお勧めします。同じ
型番の真空管は勿論ですが同じ型番以外でも相当管で互換性のある真空管も使用可能です。
<品質保証とアフターサービス>
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保証期間はお買い上げ頂いた日より本体については1年、真空管については6ヵ月です。この間に発生した自然
故障は保証規定にもとずいて無償修理致します。
<修理をご依頼される前に>
故障と思われるときでも、次のようなことが原因となっている場合があります。念のためもう一度チェックしてみてく
ださい。
a)電源スイッチを入れても真空管が点灯しない。
ACプラグがコンセントからはずれているかまたは十分にさしこまれていますか?
b)電源が入り真空管も点灯しているが音が出ない。
正面のメインボリュームが絞ってありませんか?
プリアンプとソース(音元)機器、プリアンプとパワーアンプ間の接続や操作に誤りはありませんか、またプ
リアンプの電源は入っていますか?
スピーカーケーブルは正しく接続されていますか、またスピーカーケーブルがショートしていませんか?
ソース機器(CDプレーヤー、チューナー、テープデッキ等)の操作に間違いはあり ませんか?
プリアンプの入力切り替えスイッチ、テープモニタースイッチ等の操作に誤りはあり ませんか?
c)片チャンネルからしか音が出ない。
スピーカーケーブルが片方はずれていませんか?
入力端子の接続が正しくされていますか?
プリアンプの左右のレベルバランスつまみが左右どちらか一杯にしぼりこまれていませんか?
上記の点をご確認いただき故障原因がわからないときはお買い上げの販売店または弊社にご相談下さい。
サウンドボックス
SoundBox
Zenkyoren Bldg, 2-7-9 Hirakawacyo,
Chiyodaku, Tokyo 102-0093 Japan
http//www.soundbox.co.jp
Tel: (81) 3-3264-5321 Fax: (81) 3-3230-2519
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