Sony PXW-Z150 XDCAM Use and care manual

4-694-816-11 (1)
Solid-State Memory
Camcorder
PXW-Z150
ファームウェアアップグレー
ドのお知らせ（
Ver. 2.00 ）
JP
Firmware update
(Ver. 2.00) GB
CS
Mise à jour du
micrologiciel (Ver. 2.00) FR
Firmware-Update
(Ver. 2.00) DE
Aggiornamento del
firmware (Ver. 2.00) IT
Actualización de
firmware (Ver. 2.00) ES

2
JP
本機は、アップグレードにより、新しい機能の追加に対応しております。
ここでは、本機のVer.2.00で追加された機能の紹介や使いかたについて説明します。
本機の「取扱説明書」も併せてお読みください。
Ver.2.00で追加された機能
•ハイダイナミックレンジ（HDR）による記録/再生/出力
•ゼブラ1/ゼブラ2
•ネットワーククライアントモードによる高品質なストリーミング
•コンパクトライブスイッチャー MCX-500（別売）およびリモートコントロールユ
ニットRM-30BP（別売）の以下の機能への対応
-タリー表示
- MCX-500 からの記録制御
詳しくは、MCX-500およびRM-30BPの取扱説明書をご覧ください。
bご注意
•ネットワーク機能を使用すると、本機にはお客様の重要な個人情報（ストリーミング配信先の
情報、FTPサーバーへのログイン情報など）が保存されます。
本機を譲渡、処分する場合には、以下のどちらかを実行してください。
-（OTHERS）メニュー tINITIALIZE
-（NETWORK SET）メニュー tNETWORK RESET
目次
HDR 対応のピクチャープロファイルで撮影する .......................................... 4
ピクチャープロファイルの HDR 関連項目.................................................... 4
ガンマ表示アシスト機能を使う .................................................................... 5
撮影した HDR 映像を本機で再生する........................................................... 6
XAVC 以外のフォーマットで HDR 記録されたファイルの制約 .................... 7
ゼブラを設定する ......................................................................................... 7
メニューで設定する...................................................................................... 8
ネットワーククライアントモードを開始する ............................................... 9
ネットワーククライアントモードでの配信開始と停止 ................................. 9
ネットワーククライアントモードを終了する ............................................... 9
日本語
ハイダイナミックレンジ（HDR）
ゼブラ 1/ ゼブラ 2
ネットワーククライアントモードによる高品質なストリーミング

3
JP
JP
エラーメッセージ....................................................................................... 10
ネットワーククライアントモード対応フォーマット .................................. 11
ネットワーククライアントモードでの本機の操作・表示について ............... 13
機能の制約について ................................................................................... 14
ハイフレームレート撮影時の制約の一部解除について............................... 15
補足

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HDR対応のピクチャープロファイルを
適用することにより、従来より広いレ
ンジの明るさが再現可能になりました。
本機ではHybrid Log-Gamma（HLG）
方式に対応しており、4種類の設定値か
ら選択できます。
［HLG］はITU-R BT.2100相当の設定で
す。
［HLG1］、［HLG2］、［HLG3］は、
従来のカメラの映像表現と違和感がな
く、より広いダイナミックレンジを活
かした表現を可能にします。
HDR撮影用の設定例として、［PP10］
が追加されました。
1（CAMERA SET）メニュー
→［PICTURE PROFILE］→
［PP10］を選ぶ。
bご注意
本機のピクチャープロファイルの設定
値は［PP1］〜［PP6］、［PP10］です。
2必要に応じて、ピクチャープロ
ファイルの項目を調整する。
3START/STOPボタン（またはハ
ンドル録画ボタン）を押す。
HDRで撮影された動画がメモリー
カードに記録されます。
bご注意
•XAVC記録の場合
本機でHDR映像をXAVCフォーマットで記
録すると、HDRの再生や表示に必要な色
域、ガンマなどのメタデータ（付加情報）
が映像ファイルに記録されます。
再生や表示に使用する機器がこれらのメタ
データに対応している場合は、自動的に適
切な設定で表示されますが、対応していな
い場合は手動での設定などが必要になりま
す。
• AVCHD記録/MPEG HD記録の場合
本機のAVCHD記録、MPEG HD記録は
HDRメタデータに対応していません。
HDRを適切に再生、表示するためには、
手動で設定する必要があります。
下記の項目が追加されました。
［GAMMA］の設定項目
（太字は初期設定）
［HLG1］、［HLG2］、［HLG3］は同じ
特性のガンマカーブで、ダイナミック
レンジとノイズのバランスを変更した
ものです。
ハイダイナミック
レンジ（HDR）
HDR対応のピクチャープロ
ファイルで撮影する
ピクチャープロ
ファイル番号 設定例
PP10 HDR撮影用の設定例
ピクチャープロファイルの
HDR関連項目
設定項目 調整する内容
［HLG］ITU-R BT.2100相当の設定
［HLG1］［HLG2］よりもノイズを抑え
たい場合の設定。ただし、撮
影できるダイナミックレンジ
は狭くなる。
［HLG2］ダイナミックレンジとノイズ
のバランスを考慮した設定。
［HLG3］［HLG2］よりも広いダイナ
ミックレンジで撮影したい場
合の設定。ただし、ノイズレ
ベルが上がる。

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JP
JP
bご注意
•［HLG1］、［HLG2］、［HLG3］のガンマを
選択時にはビデオ出力の最大値が異なり、
［HLG1］：87%、［HLG2］：95%、
［HLG3］：100％程度になります。本番撮
影での失敗を防ぐため、事前にテスト撮影
を行うことをおすすめします。
•［HLG］、［HLG1］、［HLG2］、［HLG3］の
いずれかに設定すると、下記のような制約
があります。
-［KNEE］の［MODE］をAUTOにしてい
ると、［KNEE］の設定は無効になりま
す。
-［COLOR MODE］で選べるのは
［BT.2020］または［709］のみになりま
す。
-［BLACK GAMMA］の設定は無効になり
ます。
-［AUTO BACK LIGHT］は使用できませ
ん。
［COLOR MODE］の設定項目
（太字は初期設定）
bご注意
［BT.2020］選択時、カラーバーは正しく出
力されません。
本機のファインダーと液晶モニターは
HDR対応ではないため、HDRとしての
適切な表示にはなりません。これに対
し、ガンマ表示アシスト機能を使用す
ると、撮影しやすさを考慮した表示に
することができます。
ガンマ表示アシスト機能が適用される
のは、ファインダーや液晶モニターに
表示されるモニタリング画像または再
生画像のみで、記録画像や出力画像に
は適用されません。
1（DISPLAY SET）メニュー
→［GAMMA DISP ASSIST］→
［ON/OFF］→［ON］を選ぶ。
2［GAMMA DISP ASSIST］→
［TYPE］を選ぶ。
設定項目 調整する内容
［BT.2020］［GAMMA］で［HLG］
［HLG1］［HLG2］［HLG3］を
選択したときの標準的な色合
い
［709］［GAMMA］で［HLG］
［HLG1］［HLG2］［HLG3］を
選択して、HDTV形式(BT.709)
の色で記録する場合の色合い
HLG3
HLG2
HLG1
100%
100
80
60
40
20
0
00.20.40.60.81
95%
87%
HLG1〜HLG3
ガンマ入力
ビデオ出力（%）
ガンマ表示アシスト機能を
使う

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JP
3以下のいずれかを選ぶ。
（太字は初期設定）
zちょっと一言
•本機をバッテリー駆動で使用時、LCDの明
るさを変えることで、HDRの画像がより確
認しやすくなります。DISPLAY SETメ
ニューで［LCD BRIGHT］→［BRIGHT］
を選びます。
•［GAMMA DISP ASSIST］のON/OFFを
ASSIGNボタンに割り当てることができま
す。
アイコンについて
ガンマ表示アシスト機能をONにする
と、撮影画面と再生画面に下図のよう
なアイコンが表示されます。
HDRで撮影した映像を本機で再生する
ことができます。
XAVC QFHDまたはXAVC HDで記録さ
れたファイルは、サムネイル画面と再
生画面に「HLG」のアイコンが表示さ
れます。（下図参照）
bご注意
• AVCHDまたはMPEG HDでHDR記録した
ファイルの再生時は、「HLG」のアイコン
は表示されません。
•HDMI出力、SDI出力はHDRメタデータに
対応していません。HDRを適切に表示する
ためには、手動で設定する必要がありま
す。
サムネイル画面
*XAVCで記録されたファイルのみ
設定項目 調整する内容
［AUTO］撮影画面：ピクチャープ
ロファイルでの設定に
応じて補正を自動で切
り換える。
再生画面：AVCHD/MPEG
HDおよびXAVCのHLG
以外のファイルでは、
そのときのピクチャー
プロファイルでの設定
に応じて補正を自動で
切り換える。XAVCの
HLGファイルでは、再
生画像のガンマやカ
ラーモードに応じて補
正を自動で切り換える。
サムネイル画面：直前の
設定（撮影/再生）を維
持する。
［HLG
（BT.2020）］
［GAMMA］がHLGかつ
［COLOR MODE］が
［BT.2020］の場合に適し
た補正を行う。
［HLG
（709）］
［GAMMA］がHLGかつ
［COLOR MODE］が
［709］の場合に適した補
正を行う。
アイコン 意味
［HLG（BT.2020）］適用時
［HLG（709）］適用時
撮影したHDR映像を本機で
再生する
アイコン 意味
「HLG」のアイコン*

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JP
再生画面
*XAVCで記録されたファイルのみ
XAVC QFHDまたはXAVC HD以外で記
録されたファイルの場合、以下のよう
な制約があります。
•HLGで記録したことがメタデータに
残らない。
•サムネイル画面や再生画面でHLGア
イコンが表示されない。
本バージョンではゼブラ機能が拡張さ
れ、以下の2種類の設定が選べるように
なりました。また、レベル設定が1％刻
みになりました。
•ゼブラ1：基準レベルと範囲を設定し
てゼブラを表示する。
•ゼブラ2：設定したレベル以上でゼブ
ラを表示する。
（DISPLAY SET）メニュー →
［ZEBRA］→ 以下の項目を設定する。
（太字は初期設定）
*1 ゼブラ1のレベル（基準レベル）
*2 ゼブラ1の範囲
*3 ゼブラ2のレベル（下限レベル）
ZEBRA1、ZEBRA2を選択すると、アイコン
、 が表示される。
bご注意
•ゼブラ1とゼブラ2の同時表示はできませ
ん。
•ゼブラはメモリーカードに記録されませ
ん。
• DISPLAY SETメニュー →［HISTOGRAM］
が［ON[ZEBRA POINT] ］のときでも、
［ZEBRA SELECT］がOFFのとき、ヒスト
グラムのゼブラポイントは表示されませ
ん。
XAVC以外のフォーマット
でHDR記録されたファイル
の制約
「HLG」の
アイコン*
ガンマ表示アシストのアイコン
ゼブラ1/ゼブラ2
ゼブラを設定する
項目 設定値
［ZEBRA SELECT］OFF、ZEBRA1、
ZEBRA2
［ZEBRA1 LEVEL］*10%〜109%
（1%刻み）（70%）
［ZEBRA1 APERTURE
LEVEL］*2
2%〜20%
（2%刻み）（10%）
［ZEBRA2 LEVEL］*30%〜109%
（1%刻み）（100%）

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zちょっと一言
•［ZEBRA］をASSIGNボタンに割り当てる
ことができます。ボタンを押すたびに、
OFF →ZEBRA1 →ZEBRA2の順に切り換
えられます。
ネットワーククライアントモードを実
行し、本機とソニー製ネットワークRX
ステーションPWS-100RX1（別売）の
Connection Control Manager（以降
「CCM」）を接続して使うことで、ソ
ニーのQoS技術を用いた高品質なスト
リーミングが可能になりました。
bご注意
•本機能をご使用の前に基本的なネットワー
クの設定をする必要があります。
本機のネットワークの設定について詳しく
は、取扱説明書の「無線LANの設定をす
る」「有線LANの設定をする」「ネットワー
ク設定をリセットする」をご覧ください。
（NETWORK SET）メニュー t
［NETWORK CLIENT MODE］t
［CCM SET］で以下の項目を入力し、
OKを選ぶ。
•HostName：接続先CCMのIPアドレ
スまたはホスト名
•Port：接続先CCMのポート番号
• User：ユーザー名
•Password：パスワード
ネットワーククラ
イアントモードに
よる高品質なスト
リーミング
メニューで設定する

9
JP
JP
1（NETWORK SET）メニュー
t［NETWORK CLIENT
MODE］t［EXECUTE］を選
ぶ。
2接続方法（有線/無線）を選ぶ。
CCMに接続します。
CCMと接続完了後、ストリーム配
信可能になります。
AWi-FiまたはLAN
BNETWORK CLIENT MODE
Cストリーミング状態表示
詳しくは、13ページの「アイ
コンについて」をご覧くださ
い。
D*CCMの名称（CCM側での設定
による）
E*アクセスポイントのSSID（無
線選択時）
*4と5は、CCMに接続した直後のみ
表示されます。
bご注意
•ネットワーククライアントモード実
行時の制約などについては、14ペー
ジの「機能の制約について」をご覧
ください。
zちょっと一言
•ネットワーククライアントモードの
開始/終了（NETWORK CLIENT
MODE）をASSIGNボタンに割り当て
ることができます。
•オリジナルファイルの記録設定によ
り、ストリーミングデータのフレー
ムレートが異なります。詳しくは、
11ページの「ネットワーククライア
ントモード対応フォーマット」をご
覧ください。
•実行中に本機でできる操作について
は、13ページの「ネットワーククラ
イアントモードでの本機の操作・表
示について」をご覧ください。
配信の開始と停止はCCMの操作によっ
て行われます。
詳しくは、CCMの取扱説明書をご覧く
ださい。
1記録している場合は、記録を停止
する。
（記録中は終了できません。）
2以下のいずれかを押す。
•MENUボタン
•ネットワーククライアントモー
ドの開始/終了を割り当てた
ASSIGNボタン
3確認画面で［YES］を選ぶ。
ネットワーククライアントモード
が終了します。
ネットワーククライアント
モードを開始する
NETWORK CLIENT MODE
CCM : Sony CCM
SSID : XXX - XXXXXXXX
STRM
1 2 3
4
5
ネットワーククライアント
モードでの配信開始と停止
ネットワーククライアント
モードを終了する

10
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ネットワーククライアントモード実行中にトラブルが発生した場合は、以下のエ
ラーメッセージが表示されます。表示に合わせて対処してください。
「取扱説明書」の「エラーメッセージ」もあわせてお読みください。
エラーメッセージ
エラーメッセージ 対処方法
Cannot authenticate with WEP.
The password is wrong or automatic
acquisition of an IP address has failed.
パスワード（WEPキー）を確認してください。
またはアクセスポイントのDHCP設定を確認し
てください。
Cannot authenticate with WEP.
The password is wrong or the IP address
setting is wrong.
パスワード（WEPキー）を確認してください。
または本機のIP Address設定を確認してくださ
い。
Failed to connect to the CCM.
Check the “CCM SET”.
（NETWORK SET）メニュー t
［NETWORK CLIENT MODE］の［CCM SET］
を確認してください。
Failed to acquire an IP address.
Check the DNS server setting or the “CCM
SET”.
CCMのホスト名が正しいか確認してください。
または本機とアクセスポイントのDNS設定を確
認してください。
Failed to connect to the CCM.
Check “CCM SET” or the settings of the
connection destination.
本機のCCM設定と接続先のユーザー名、パス
ワード、ポート番号などの設定を確認してくだ
さい。またはネットワークの接続状況を確認し
てください。
Failed to connect to the CCM.
Check the “CLOCK SET”.
本機の時計を正しい日時に合わせてください。
Failed to connect to the CCM. 本機の設定およびCCMの状況を確認してくだ
さい。