Yamaha XMV4280-D User manual

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POWER AMPLIFIER

203
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
安全上のご注意
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様やほかの方々への危害や財産への
損害を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
■記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
■「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す
るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
この製品の内部には、お客様が修理/交換できる部品はありません。点検や修理は、必ずお買い上げの販売店
または巻末のヤマハ修理ご相談センターにご依頼ください。
警告
電源コードをストーブなどの熱器具に近づけた
り、無理に曲げたり、傷つけたりしない。また、
電源コードに重いものをのせない。
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
電源はこの機器に表示している電源電圧で使用
する。
誤って接続すると、感電や火災のおそれがあります。
電源コードは、必ず付属のものを使用する。また、
付属の電源コードをほかの製品に使用しない。
故障、発熱、火災などの原因になります。
ただし、日本国外で使用する場合は、付属の電源コー
ドを使用できないことがあります。お買い上げの販売
店または巻末のヤマハ修理ご相談センターにお問い合
わせください。
電源プラグにほこりが付着している場合は、ほ
こりをきれいに拭き取る。
感電やショートのおそれがあります。
電源プラグは保護接地されている適切なコンセ
ントに接続する。
確実に接地接続しないと、感電の原因になります。
接地接続を確実に行なう。
電源コードには、感電を防ぐためのアース線がありま
す。電源プラグをコンセントに差し込む前に、必ずアー
ス線を接地接続してください。確実に接地接続しない
と、感電の原因になります。また、アース線を外す場
合は、必ず電源プラグをコンセントから抜いたあとで
行なってください。
この機器の内部を開けたり、内部の部品を分解
したり改造したりしない。
感電や火災、けが、または故障の原因になります。異
常を感じた場合など、点検や修理は、必ずお買い上げ
の販売店または巻末のヤマハ修理ご相談センターにご
依頼ください。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
〜しないでくださいという「禁止」を示します。
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
警告
この表示の欄は、「死亡す
る可能性または重傷を負
う可能性が想定される」
内容です。
注意
この表示の欄は、「傷害を
負う可能性または物的損
害が発生する可能性が想
定される」内容です。
電源/電源コード
禁止
必ず実行
必ず実行
必ず実行
必ず実行
接続
必ず実行
分解禁止
禁止
PA- 1 1/3

204 XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
この機器の上に花瓶や薬品など液体の入ったも
のを置かない。また、浴室や雨天時の屋外など湿
気の多いところで使用しない。
内部に水などの液体が入ると、感電や火災、または故
障の原因になります。入った場合は、すぐに電源スイッ
チを切り、電源プラグをコンセントから抜いた上で、
お買い上げの販売店または巻末のヤマハ修理ご相談セ
ンターに点検をご依頼ください。
ぬれた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
この機器の上にろうそくなど火気のあるものを
置かない。
ろうそくなどが倒れたりして、火災の原因になります。
下記のような異常が発生した場合、すぐに電源
スイッチを切り、電源プラグをコンセントから
抜く。
• 電源コード/プラグがいたんだ場合
• 製品から異常なにおいや煙が出た場合
• 製品の内部に異物が入った場合
• 使用中に音が出なくなった場合
そのまま使用を続けると、感電や火災、または故障の
おそれがあります。至急、お買い上げの販売店または
巻末のヤマハ修理ご相談センターに点検をご依頼くだ
さい。
この機器を落とすなどして破損した場合は、す
ぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコンセ
ントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、
お買い上げの販売店または巻末のヤマハ修理ご相談セ
ンターに点検をご依頼ください。
注意
電源プラグを抜くときは、電源コードを持たず
に、必ず電源プラグを持って引き抜く。
電源コードが破損して、感電や火災の原因になること
があります。
長期間使用しないときや落雷のおそれがあると
きは、必ずコンセントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
不安定な場所に置かない。
この機器が転倒して故障したり、お客様やほかの方々
がけがをしたりする原因になります。
この機器の通風孔(放熱用スリット)をふさがない。
内部の温度上昇を防ぐため、この機器の前面/後面/側
面には通風孔があります。特に、この機器をひっくり
返したり、横倒しや前後逆さまにしたりしない。機器
内部に熱がこもり、故障や火災の原因になることがあ
ります。
風通しの悪い狭いところに押し込めたりしない。
EIA 標準のラック以外にこの機器を入れる場合は、こ
の機器を壁やほかの機器から左右に10cm、後ろに
10cm、上に40cm以上離してください。機器内部に
熱がこもり、故障や火災の原因になることがあります。
塩害や腐食性ガスが発生する場所に設置しな
い。
故障の原因になります。
この機器を子供の手の届くところに置かない。
お子様が誤って機器の穴に指を入れて、けがをするお
それがあります。
この機器を移動するときは、必ず接続ケーブル
をすべて外した上で行なう。
ケーブルをいためたり、お客様やほかの方々が転倒し
たりするおそれがあります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位置に設置し、異常を感
じた場合にはすぐに電源スイッチを切り、電源プラグ
をコンセントから抜いてください。また、電源スイッ
チを切った状態でも微電流が流れています。この製品
を長時間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセ
ントから抜いてください。
この機器を EIA 標準ラックにマウントする場合
は、208ページの「ラックマウント時の注意」
をよく読んでから設置する。
放熱が不十分だと機器内部に熱がこもり、火災や故障、
誤動作の原因になることがあります。
ほかの機器と接続する場合は、すべての電源を
切った上で行なう。また、電源を入れたり切っ
たりする前に、必ず機器の音量(ボリューム)を
最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷になることがありま
す。
スピーカーの接続には、スピーカー接続専用の
ケーブルを使用する。
それ以外のケーブルを使うと、火災の原因になること
があります。
この機器の手入れをするときは、必ずコンセン
トから電源プラグを抜く。
感電の原因になることがあります。
水に注意
禁止
禁止
火に注意
禁止
異常に気づいたら
必ず実行
必ず実行
電源/電源コード
必ず実行
必ず実行
設置
禁止
禁止
禁止
禁止
禁止
必ず実行
必ず実行
必ず実行
接続
必ず実行
必ず実行
手入れ
必ず実行
PA- 1 2/3

205
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
この機器の通風孔のすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
この機器の通風孔のすき間から金属や紙片など
の異物を入れない。
感電、ショート、火災や故障の原因になることがあり
ます。入った場合は、すぐに電源スイッチを切り、電
源プラグをコンセントから抜いた上で、お買い上げの
販売店または巻末のヤマハ修理ご相談センターに点検
をご依頼ください。
この機器の上にのったり重いものをのせたりし
ない。また、ボタンやスイッチ、入出力端子な
どに無理な力を加えない。
この機器が破損したり、お客様やほかの方々がけがを
したりする原因になります。
大きな音量で長時間スピーカーを使用しない。
聴覚障害の原因になります。
この機器はバックアップバッテリーが内蔵され
ていますので、電源プラグがコンセントから外
されても、内部のデータは保持されます。ただ
し、バックアップバッテリーが消耗すると内部
のデータは消えてしまいます。バックアップ
バッテリーが消耗してくると、[ALERT]インジ
ケーターが点滅し、ディスプレイに「012.」が
表示されます。その場合は、すぐにデータをコ
ンピューターなどの外部機器に保存し、お買い
上げの販売店または巻末のヤマハ修理ご相談セ
ンターにバックアップバッテリーの交換をご依
頼ください。
• 使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。
注記(ご使用上の注意)
製品の故障、損傷や誤動作、データの損失を防ぐため、以下の内容をお守りください。
■製品の取り扱い/お手入れに関する注意
• テレビやラジオ、ステレオ、携帯電話など他の電気製品の近くで使用しないでください。この機器またはテレビやラジオなどに雑音
が生じる原因になります。
• 直射日光のあたる場所(日中の車内など)やストーブの近くなど極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に低いところ、また、
ほこりや振動の多いところで使用しないでください。この機器のパネルが変形したり、内部の部品が故障したり、動作が不安定に
なったりする原因になります。
• この機器上にビニール製品やプラスチック製品、ゴム製品などを置かないでください。この機器のパネルが変色/変質する原因になり
ます。
• 手入れするときは、乾いた柔らかい布をご使用ください。ベンジンやシンナー、洗剤、化学ぞうきんなどを使用すると、変色/変質す
る原因になりますので、使用しないでください。
• 機器の周囲温度が極端に変化して(機器の移動時や急激な冷暖房下など)、機器が結露しているおそれがある場合は、電源を入れずに
数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。結露した状態で使用すると故障の原因になることがあります。
• この機器はスピーカー再生以外の用途には使用しないでください。故障の原因になることがあります。
• スピーカーの故障を防ぐために、電源を入れるときは、最後にこの機器の電源を入れてください。また、電源を切るときは、最初に
この機器の電源を切ってください。
■データの保存に関する注意
この機器は内部メモリー用にバックアップバッテリーを内蔵しており、電源を切った状態でも内部メモリーのデータは保持されます。
ただし、バックアップバッテリーが消耗すると内部メモリーのデータ*が消えてしまいますので、消耗する前にバックアップバッテ
リーを交換する必要があります。バックアップバッテリーが消耗してくると、機器の起動時または使用中にディスプレイに「012.」が
表示されます。その場合は、電源を切らずに、すぐにデータをコンピューターなどの外部機器に保存し、お買い上げの販売店または巻
末のヤマハ修理ご相談センターにバックアップバッテリーの交換をご依頼ください。バックアップバッテリーの寿命の目安は約5年(無
通電時)ですが、使用環境などにより変動する場合があります。
* バックアップバッテリーによって保持されている内部メモリーのデータの種類は以下のとおりです。
• 機器固有のパラメーター (アッテネーター値、HPF設定、アナログ/デジタル入力設定、[SIGNAL]インジケーター表示設定)
• イベントログ
上記以外のデータは、バックアップバッテリーを必要としないメモリーに保存されているため、バックアップバッテリーが消耗して
もデータが失われることはありません。
お知らせ
■製品に搭載されている機能/データに関するお知らせ
この製品は、JISC61000-3-2に適合しています。
■取扱説明書の記載内容に関するお知らせ
• この取扱説明書に掲載されているイラストは、すべて操作説明のためのものです。したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
• 本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。
取り扱い
禁止
禁止
禁止
禁止
バックアップバッテリー
必ず実行
● データが破損したり失われたりした場合の補償はいたしかねますので、ご了承ください。
● 不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
PA- 1 3/3

206 XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
目次
はじめに ............................................................................................................................................207
特長 ............................................................................................................................................................. 207
付属品 ......................................................................................................................................................... 207
関連マニュアルとソフトウェア............................................................................................................... 207
ファームウェアのアップデート............................................................................................................... 208
Danteとは................................................................................................................................................. 208
ラックマウント時の注意........................................................................................................................... 208
各部の名称と機能 .............................................................................................................................209
フロントパネル .......................................................................................................................................... 209
リアパネル.................................................................................................................................................. 212
接続と設定.........................................................................................................................................216
アナログ信号を入力する場合のセットアップ........................................................................................ 216
[REMOTE]端子と[FAULTOUTPUT]端子......................................................................................... 221
操作 ....................................................................................................................................................223
フロントパネル操作 .................................................................................................................................. 223
内蔵メモリーの初期化 .............................................................................................................................. 225
資料 ....................................................................................................................................................226
困ったときは(トラブルシューティング)................................................................................................ 226
アラート一覧.............................................................................................................................................. 227
Dante関連メッセージ(XMV4280-D/XMV4140-Dのみ) ............................................................. 229
ハイインピーダンス接続とローインピーダンス接続 ............................................................................ 230
BTL(BalancedTransformerLess)接続 ........................................................................................... 231
アフターサービス ...................................................................................................................................... 232
保証書 ......................................................................................................................................................... 233
Specifications ...............................................................................................................................234
GeneralSpecifications........................................................................................................................ 234
BlockDiagram ........................................................................................................................................ 236
Dimensions.............................................................................................................................................. 236
CurrentDrawandHeatDissipation................................................................................................ 237
*仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。取扱説明書の最新版につきましては、ヤマハウェブサイト
からダウンロードしてお読みいただけますよう、お願いいたします。
(一般仕様)
(ブロック図)
(寸法図)
(消費電流と熱放散)
(仕様)

207
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
はじめに
このたびはヤマハパワーアンプリファイアーXMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-Dをお買い求め
いただきまして、まことにありがとうございます。XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-Dの優れた機
能を十分発揮させるとともに、末永くご愛用いただくために、この取扱説明書をご使用の前に必ずお読みください。
また、ご一読いただいたあとも、不明な点が生じた場合に備えて、大切に保管いただきますようお願いいたします。
XMVは、以下の特長を備えたマルチチャンネルパワーアン
プリファイアーです。
• ハイインピーダンス接続とローインピーダンス接続の両
方に対応
70V/100Vラインのハイインピーダンス接続と、4Ω/
8Ωのローインピーダンス接続のどちらにも対応しまし
た。リアパネルのディップスイッチで2チャンネルごと
にこれらの設定を切り替えられます。
• 新開発の「ダブルパワーモード」を搭載
新開発の「ダブルパワーモード」は、ローインピーダン
ス接続のときにチャンネルあたりのアンプ出力を倍にす
るモードです。
* 使用できるチャンネル数は半分になります。
• アプリケーションソフトウェアでの設定も可能
本体でもミュートのオン/オフやアッテネーター値の変更
などの各種設定ができますが、MTXとコンピューターを
使って複数台のXMVを設定できます。
• 新開発のデジタル音声伝送フォーマット「YDIF」を搭載
(XMV4280/XMV4140のみ)
イーサネットケーブルを使って、最大16チャンネルの音
声とワードクロックを送受信できます。
このモデルではYDIFから4チャンネル分の音声信号を受
信できます。
• Danteネットワークにより大規模システムに対応
(XMV4280-D/XMV4140-Dのみ)
イーサネットケーブルを使用した長距離伝送が可能で、
MTX5-DなどのDante対応機器と遠隔地間の音声信号の
やりとりを行なうことができます。
• 高効率化を実現
新開発の出力回路を採用することで高効率化を実現しま
した。
• 取扱説明書
(保証書が本書233ページに記載されています)
• 電源コード
• ユーロブロックプラグ
(3ピン、3.50mmピッチ)×2
• ユーロブロックプラグ
(3ピン、タブ付き、5.08mmピッチ)×4
• 結束バンド×4
XMVはMTXやMTXEditorと接続することで、より簡単に
システムを構築できます。MTXやMTXEditorの取扱説明
書、MTXEditor(以降、エディター )は、以下のウェブサイ
トのダウンロードページからダウンロードしてください。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/
• 関連マニュアル一覧
「MTXEditor取扱説明書」および「MTXセットアップマ
ニュアル」は、PDF形式の電子ファイルになっています。
このファイルは、コンピューターでご覧いただけます。コン
ピューターでご覧いただくソフトウェアとして「Adobe®
Reader®」を使うと、用語をすばやく検索したり、必要な
部分だけを印刷したり、リンクをクリックして該当する項目
を開いたりすることができます。特に用語検索とリンク機能
は、電子ファイルならではの便利な機能です。ぜひご活用く
ださい。
最新のAdobeReaderは下記のウェブサイトからダウン
ロードできます。
http://www.adobe.com/jp/
NOTE
• 本文中の説明でXMV4280/XMV4280-DとXMV4140/XMV4140-Dとで仕様が異なる場合、XMV4140/XMV4140-Dのみの
仕様については{}でくくって表記します(例:280W{140W})。
• イラストは特にことわりがない場合、XMV4280/XMV4280-Dのものを使用しています。
• 本書ではXMV4280、XMV4140、XMV4280-D、XMV4140-Dをまとめて「XMV」と表記する場合があります。
• 本書ではマトリックスプロセッサー MTXシリーズの機器をまとめて「MTX」と表記する場合があります。
特長 付属品(お確かめください)
関連マニュアルとソフトウェア
MTX3
取扱説明書
マトリックスプロセッサー MTX3の使い
方について説明しています。
MTX5-D
取扱説明書
マトリックスプロセッサー MTX5-Dの使
い方について説明しています。
MTXEditor
取扱説明書
MTXEditorの使い方について説明してい
ます。
MTXセットアップ
マニュアル
MTXとXMVを組み合わせて使うときの
手順や設定を説明しています。また、
MTXEditorのインストール、基本設定、
アンインストール手順を説明しています。

はじめに
208 XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
XMVのファームウェアのアップデートやバージョンの確認
は、MTXEditorで行ないます。操作方法については、
「MTXEditor取扱説明書」を参照してください。
最新のファームウェアは、以下のウェブサイトのダウンロー
ドページからダウンロードしてください。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/
XMV4280-D/XMV4140-Dは、オーディオ信号を伝送す
るプロトコルとしてDanteを採用しています。Danteと
は、Audinate社が開発したプロトコルで、ギガビットイー
サネット対応のネットワーク環境で、サンプリング周波数/
ビットレートが違う複数のオーディオ信号や、機器のコント
ロール信号を同時に扱える特長を持っています。そのほか、
下記のようなメリットがあります。
• 理論上はギガビットイーサネット環境で最大512イン/
512アウトで合計1024チャンネルの音声を伝送可能。
(XMV4280-D/XMV4140-Dでは、24/32ビットの
解像度で4インを実現)
• ネットワーク内の機器を自動的に検出・設定。機器名も
自由に設定可能。
• 高精度のネットワークシンクロ技術の採用により、低レ
イテンシー、低ジッター、高サンプル精度を実現。
(XMV4280-D/XMV4140-Dでは、レイテンシーは
0.25msec/0.5msec/1.0msec/5.0msecの4タイ
プから選択可能)
• プライマリー回線とセカンダリー回線による、万が一の
障害に強いリダンダント接続に対応。
• イーサネットでコンピューターと接続し、オーディオイ
ンターフェース機器なしで音声の直接入出力が可能。
Danteの詳細については、Audinate社のウェブサイトを参
照してください。
http://www.audinate.com/
また、ヤマハプロオーディオのウェブサイトにも、Dante
に関するさまざまな情報を掲載しています。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/
ファームウェアのアップデート
Danteとは
NOTE
Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE機
能(*)を使用しないでください。
EEE機能に対応したスイッチ間では、消費電力の相互設定が
自動で調整されますが、相互設定の調整が正しく機能しない
スイッチもあります。
これにより、Danteネットワーク内の不適切な場面でスイッ
チのEEE機能が有効になってしまう可能性があり、クロック
同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。
そのため、以下の点にご注意ください。
• マネージドスイッチを使う場合、Danteを使用するすべて
のポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能が
オフにできないスイッチは使用しないでください。
• アンマネージドスイッチを使う場合、EEE機能に対応した
スイッチを使用しないでください。これらのスイッチは
EEE機能をオフにでききません。
* EEE(EnergyEffi cientEthernet)機能とは、ネットワークのトラ
フィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術。
グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。
ラックマウント時の注意
この機器が動作保証する室温は0〜40℃です。この機器
だけをEIA標準のラックにマウントする場合は、複数台を
隙間なくマウントしてご使用いただけます。この機器を他
の機器と一緒にEIA標準のラックにマウントする場合、各
機器からの熱でラック内の温度が上昇し、十分な性能を発
揮できないことがあります。この機器に熱がこもらないよ
うに、必ず以下の条件でラックにマウントしてください。
• 他社製パワーアンプなどの発熱しやすい機器と一緒にマ
ウントする場合は、他の機器との間を1U以上空けてく
ださい。また、このスペースは通風パネルを取り付けた
り、開放したりして、十分な通気を確保してください。
• ラックの背面を開放して、ラックを壁や天井から10cm
以上離し、十分な通気を確保してください。ラック背面
を開放できない場合は、ラックに市販のファンキットな
どの強制換気装置を取り付けてください。ファンキット
を取り付けた場合は、ラックの背面を閉じた方が放熱効
果が大きくなることもあります。詳しくはラックおよび
ファンキットの取扱説明書を参照してください。

209
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
各部の名称と機能
XMV4280/XMV4140
XMV4280-D/XMV4140-D
q電源スイッチ
この機器の電源をオン/オフします。上に倒すと電源がオ
ンになり、[POWER]インジケーター !0が緑色に点灯し
ます。下に倒すと電源がオフになります。上に倒れてい
るときに[POWER]インジケーターが点滅しているとき
は、スタンバイになっています。
w[PROTECTION]A/B/C/Dインジケーター
保護回路が作動しているときに、橙色に点灯します。出
力音声がミュートした場合、電源をオフにして、XMVが
冷えてから再度オンにしてください。以下の場合に保護
回路が作動し、[PROTECTION]インジケーターが点灯
します。
アンプが過熱して出力リミッターが動作したとき
アンプ部のヒートシンクが80℃以上になるとスピー
カー出力が減衰され、90℃以上になるとミュートさ
れます。[PROTECTION]インジケーターは、80℃
以上で点灯します。
電源が過熱してシャットダウンしたとき
電源部が90℃以上になるとファンが高速回転し、
100℃以上でアナログ回路がシャットダウンします。
[PROTECTION]インジケーターは、100℃以上のと
き点灯します。
過電流を検出したとき
何らかの原因でインピーダンスが定格以下になったと
き、過電流が流れることを防ぐために、スピーカー出
力がミュートされ、約1秒後にミュートが解除されま
す。解除したあとも過電流を検出した場合は再度
ミュートされます。
フロントパネル
q wer!8 !8 !0
i t u !7o
!1 !2 !3
!6
y
q wer!8 !8 !0
i t u !7o
!1
!6
y!4!5
注意
• スピーカーから大きなノイズが出ないよう、音源、ミキ
サーやプロセッサー (MTXなど)、アンプの順に電源を
入れてください。電源を切るときは、逆の順序で切って
ください。
• 電源スイッチのオン/オフを連続して素早く切り替える
と、誤動作の原因になることがあります。
電源スイッチをオフにしてから再度オンにする場合は、
5秒以上の間隔を空けてください。
• パラメーターを変更した場合、変更してから1秒間は電
源スイッチをオフにしないでください。1秒以内にオフ
にするとパラメーターが保存されない場合があります。
• 電源スイッチを切った状態でも微電流が流れています。
この製品を長時間使用しないときは、必ず電源プラグを
コンセントから抜いてください。

各部の名称と機能
210 XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
DC出力を検出したとき
電源部がシャットダウンされます。
過大な積算電流や最大電流を検出したとき
出力信号が減衰されます。
e[LIMIT]A/B/C/Dインジケーター
リミッターが作動しているときに、スピーカー出力が減
衰され、赤色に点灯します。リミッターが作動しないよ
うに、「アッテネーター値の変更(220ページ)」を参照
してアッテネーター値を下げてください。以下の場合に
リミッターが作動します。
• 瞬時に過大入力を検出したとき
• 一定時間の間、過大入力になったと判断したとき
• アンプ部のヒートシンクが規定温度以上になったとき
r[SIGNAL]A/B/C/Dインジケーター
表示設定した端子の信号レベルが一定以上になると緑色
に点灯します。
*1 設定方法は、「フロントパネル操作」(223ページ)を参照し
てください。
*2 条件によって異なります。「[SIGNAL]IndicatorLitLevel」
(235ページ)を参照してください。
t[SELECT]A/B/C/Dボタン/インジケーター
ボタンで操作する出力チャンネルを選択します。選択さ
れたチャンネルのインジケーターが緑色に点灯します。
[FUNCTION]ボタン!7と組み合わせて使うと、エンコー
ダーで操作できるパラメーターを変更できます。「フロン
トパネル操作」(223ページ)を参照してください。
[PANELLOCK]インジケーター !6が点灯しているとき
は、フロントパネル操作がロックされているので、出力
チャンネルの操作ができません。操作する場合はロック
を解除してください。
yディスプレイ
3桁、7セグメントのディスプレイです。[SELECT]ボ
タンtで選択したチャンネルのアッテネーター値やア
ラート番号(227ページ)などを表示します。
uエンコーダー
パラメーターを調整するためのエンコーダーです。操作
できるパラメーターなどは「フロントパネル操作」(223
ページ)を参照してください。
[PANELLOCK]インジケーター !6が橙色に点灯してい
るときは、フロントパネル操作がロックされているので、
設定の調整ができません。操作する場合はロックを解除
してください。
i[MUTE]A/B/C/Dインジケーター
本体操作、[REMOTE]端子@7からの操作またはエディ
ターからの操作で各出力チャンネルのミュートをオンに
すると、それぞれのチャンネルのインジケーターが黄色
に点灯します。
o[MUTE]ボタン
[MUTE]ボタンを押しながら[SELECT]ボタンtを押す
ことで[SELECT]ボタンで選択したチャンネルのミュー
トのオン/オフを切り替えます。ミュートがオンになる
と、[MUTE]インジケーター iが黄色に点灯します。
[PANELLOCK]インジケーター !6が点灯しているとき
は、フロントパネル操作がロックされているので、チャ
ンネルのミュート操作ができません。操作する場合は
ロックを解除してください。
!0 [POWER]インジケーター
電源スイッチqで電源をオンにすると緑色に点灯しま
す。
[REMOTE]端子やエディターを使ってスタンバイにする
と点滅します。
!1 [ALERT]インジケーター
機器に異常が発生したときに、赤色に点滅または点灯し
ます。
点滅しているときはディスプレイの表示を確認して、「ア
ラート一覧」(227ページ)を参照してください。
点灯しているときは本体操作を止めてください。しばら
くすると点滅になり、ディスプレイにアラート番号が表
示されます。
!2 [NETWORK]インジケーター
(XMV4280/XMV4140のみ)
ネットワーク端子!9経由で外部機器とリンク状態になっ
ているとき緑色に点灯します。また、データの通信中は
点滅します。
!3 [YDIF]インジケーター
(XMV4280/XMV4140のみ)
[YDIF]端子@0が正常に接続されている状態で、有効な
ワードクロックが入力されたとき緑色に点灯します。
!4 [PRIMARY]/[SECONDARY]インジケーター
(XMV4280-D/XMV4140-Dのみ)
Dante[PRIMARY]/[SECONDARY]端子@1の通信状態
をそれぞれ表示します。
イーサネットケーブルが正しく接続されている場合には
緑色に速く点滅します。
端子 表示設定(*1) 点灯条件
アナログ入力端子@4
入力 −40dBFS
以上
[YDIF]端子@0
(XMV4280/XMV4140)
Dante[PRIMARY]端子@1
Dante[SECONDARY]端子@1
(XMV4280-D/XMV4140-D)
[SPEAKERS]出力端子@6 出力 *2

各部の名称と機能
211
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
!5 [SYNC]インジケーター
(XMV4280-D/XMV4140-Dのみ)
Danteネットワークの動作状態を表示します。
緑色(上側)のインジケーターが点灯している場合は、機
器がクロックスレーブでありクロックが同期しているこ
とを示します。点滅している場合は、機器がクロックマ
スターであることを示します。
電源をオンにしても緑色のインジケーターが消灯してい
る場合は異常が発生しています。その場合は「警告メッ
セージ」(229ページ)を参照してください。
橙色のインジケーターの点灯/点滅についても、「警告
メッセージ」を参照してください。
!6 [PANELLOCK]インジケーター
フロントパネルロックの状態により、橙色に点灯/点滅し
ます。
機器設定ディップスイッチ@3のスイッチ5で、ロックを
設定します。
!7 [FUNCTION]ボタン
フロントパネルの操作モードの確認や変更をするときな
どに使用します。フロントパネルの操作方法は「フロン
トパネル操作」(223ページ)を参照してください。
!8 吸気口
吸気口の後ろには前面吸気、後面排気方式の冷却用変速
ファンが装備されています。温度に合わせて自動的に回
転数が変化します。
ここから吸気されますので、障害物などで吸気口をふさ
がないようにご注意ください。また、定期的に清掃して
ください。吸気口にほこりがつまると、機器の温度が上
昇し、機器がシャットダウンすることがあります。
インジケーター 状態
点灯
フロントパネルの操作がロックされていま
す。[FUNCTION]ボタン!7と[SELECT]A
ボタンtを押すと、一時解除されます。
消灯 フロントパネルの操作がロックされていま
せん。
点滅 ロックが一時解除されています。再起動す
るとロックされます。

各部の名称と機能
212 XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
XMV4280/XMV4140
XMV4280-D/XMV4140-D
!9 ネットワーク端子(XMV4280/XMV4140のみ)
イーサネットケーブルを使用して、コンピューターと接
続するための100BASE-TXのイーサネット端子です。
@0 [YDIF]端子(XMV4280/XMV4140のみ)
イーサネットケーブルを使用して、他のYDIF搭載機器と
接続し、音声信号とワードクロック信号を送受信する
RJ-45端子です。[YDIF]端子を持つ他の機器とリング接
続(YDIF接続)します。[YDIF]端子から音声信号を受信
するときの設定は「フロントパネル操作」(223ページ)
を参照してください。
接続するケーブルは機器間で30m以下にしてください。
[YDIF]端子を使った接続については「MTXセットアッ
プマニュアル」を参照してください。1つのネットワー
クにYDIF接続できる機器は、最大で8台です。
接続方法は、「MTXセットアップマニュアル」を参照し
てください。
リアパネル
1 2 3 4 5 6 7 8
ON
ON
@8@7@5!9 @9
@4 @6
@0 @2
@3
ON
1 2 3 4 5 6 7 8
ON
@8@7@5 @9
@4 @6
@1
@3
@2
NOTE
• ネットワーク端子に接続するケーブルは、電磁干渉防止
のために、CAT5e以上のSTPケーブル(シールド付き
ツイストペアケーブル)をお使いください。
• MTXEditorでXMVをコントロールする場合は、MTX
を必ず接続してください。
NOTE
[YDIF]端子に接続するケーブルは、電磁干渉防止のため
に、CAT5e以上のすべてがストレート結線されたSTP
ケーブル(シールド付きツイストペアケーブル)をお使いく
ださい。

各部の名称と機能
213
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
@1 Dante[PRIMARY]/[SECONDARY]端子
(XMV4280-D/XMV4140-Dのみ)
イーサネットケーブルを使用して、MTX5-Dなどの
Dante機器と接続する端子です(RJ45、1000BASE-
T)。
Dante[PRIMARY]端子は、イーサネットケーブルを使
用して、コンピューターと接続するための端子も兼ねて
います。
接続方法は「MTXEditor取扱説明書」を参照してくだ
さい。
@2 [UNITID]ロータリースイッチ
XMVやMTXなどの複数の機器を同一のネットワーク内
で接続している場合、機器を個別に認識するためのUNIT
IDを設定します。
XMV4280/XMV4140
機器設定ディップスイッチ@31〜3を上位桁、ロータ
リースイッチを下位桁として組み合わせて、01から
7Fまで最大127通りのUNITIDを設定できます。
XMV4280-D/XMV4140-D
ロータリースイッチ(HIGH)を上位桁、ロータリース
イッチ(LOW)を下位桁として組み合わせて、01から
FEまで最大254通りのUNITIDを設定できます。
@3 機器設定ディップスイッチ
機器の設定をするためのディップスイッチです。詳細な
設定については以降を参照してください。
スイッチのイラストは以下のように倒れている状態を示
します。
XMV4280/XMV4140
XMV4280-D/XMV4140-D
NOTE
• Dante[PRIMARY]/[SECONDARY]端子に接続する
ケーブルは、電磁干渉防止のために、CAT5e以上の
STPケーブル(シールド付きツイストペアケーブル)をお
使いください。STPケーブルは、コネクターの金属部分
とケーブルのシールド部分を導電テープなどで確実に接
触させてください。
• 接続する機器はDante機器またはギガビットイーサネッ
ト対応機器(コンピューターを含む)だけにしてくださ
い。
• XMV4280-D/XMV4140-DなどヤマハのDante対応機
器は、ネットワークスイッチを内蔵しているためホップ
数は2以上になります。そのため、DanteControllerで
のLatency設定は、0.15msecはグレーアウトされ選
択できません。
NOTE
• UNITIDに「00」と「FF」は使用しないでください。
• [UNITID]ロータリースイッチの設定後は電源を入れ直
してください。
NOTE
設定は、電源をオフにしてから変更してください。電源が
オンの時に設定を変更しても、一度電源をオフにしないと
設定の変更が反映されません。
スイッチ 状態
スイッチが上に倒れている状態を示します。
スイッチが下に倒れている状態を示します。
NOTE
XMV4280-D/XMV4140-Dでは、スイッチ1と2を使用
しません。工場出荷時の設定(上側)で、ご使用ください。
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12345678

各部の名称と機能
214 XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
スイッチ1〜3(UNITID)
(XMV4280/XMV4140のみ)
スイッチ1〜3を上位桁、[UNITID]ロータリース
イッチ@2を下位桁として組み合わせて、01から
7F(127)まで最大127通りのUNITIDを設定できま
す。
スイッチ3(SECONDARYPORT)
(XMV4280-D/XMV4140-Dのみ)
リアパネルにあるDante[SECONDARY]端子@1を
デイジーチェーン用に使うか、リダンダント用に使う
かを設定します。接続の詳細は「MTXEditor取扱説
明書」を参照してください。
スイッチ4(LEDDIMMER)
フロントパネルのインジケーターやディスプレイの輝
度を設定します。
スイッチ5(PANELLOCK)
[MUTE]ボタンoやアッテネーションの操作を含むパ
ネル操作全体のロック(フロントパネルロック)を設定
します。すべての設定を終了したあとにフロントパネ
ルロックをLOCK(ロック)にすると、音量やミュート
の設定が不用意に変更されることを防げます。
LOCK(ロック)になっていても、[FUNCTION]ボタ
ン!7と[SELECT]Aボタンtを同時に押すことで、
一時的にロックを解除できます。一定時間操作しな
い、または電源を切ることで再びロックされます。
スイッチ6(IPSETTING)
コンピューターと通信するときに使用するIPアドレス
をUNITIDの値を使うか、エディターやDHCPサー
バーで設定するかを選択します。
スイッチ7と8(STARTUPMODE)
起動モードを設定します。
ディップスイッチ
設定 内容
UNITIDの
上位桁が0
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が01か
ら0Fになります。
UNITIDの
上位桁が1
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が10か
ら1Fになります。
UNITIDの
上位桁が2
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が20か
ら2Fになります。
UNITIDの
上位桁が3
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が30か
ら3Fになります。
UNITIDの
上位桁が4
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が40か
ら4Fになります。
UNITIDの
上位桁が5
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が50か
ら5Fになります。
UNITIDの
上位桁が6
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が60か
ら6Fになります。
UNITIDの
上位桁が7
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が70か
ら7Fになります。
ディップスイッチ
設定 内容
DAISY
CHAIN
Dante[SECONDARY]端
子をデイジーチェーン用に
します。Dante
[PRIMARY]端子からの信
号をそのまま次の機器に送
信します。
REDUNDANT
Dante[SECONDARY]端
子をリダンダント用にしま
す。Dante[PRIMARY]端
子で接続されているのとは
別ネットワークで、バック
アップ用に機能します。
ディップスイッチ
設定 内容
OFF 輝度を通常にします。
ON
輝度を落とします。インジ
ケーターやディスプレイが
明るすぎるときに設定して
ください。
NOTE
[POWER]インジケーター !0の輝度は落ちません。
ディップスイッチ
設定 内容
UNLOCK フロントパネルの操作を
ロックしません。
LOCK
電源操作以外のフロントパ
ネルの操作をロックしま
す。
ディップスイッチ
設定 内容
UNITID
IPアドレスをUNITIDの
値を使って設定します。IP
アドレスは
192.168.0.xxx(xxxは
UNITIDの値)になります。
ただしUNITIDが「FF」
の場合は、xxxは127に
なります。
PC
IPアドレスをエディター
やDHCPサーバーで設定
します。
NOTE
ご購入後、初めてコンピューターと接続するときは
「UNITID」に設定してください。MTXEditorからIP
アドレスを設定したあとで、「PC」に切り替えてくだ
さい。
ディップスイッチ
設定 内容
RESUME 通常起動をします。
INITIALIZE
内蔵メモリーの初期化をし
ます。初期化されるメモ
リーについては「内蔵メモ
リーの初期化」(225ペー
ジ)を参照してください。

各部の名称と機能
215
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
@4 アナログ入力端子
ユーロブロック3ピンのアナログ音声入力用の端子です。
アナログ入力端子から音声信号を受信するときの設定は
「フロントパネル操作」(223ページ)を参照してくださ
い。
ユーロブロックの取り付け方については「接続と設定」
の「アナログ入力端子(ユーロブロック)に接続する」
(216ページ)を参照してください。
@5 [SPEAKERS]ディップスイッチ
XMVに搭載されているアンプを2チャンネル単位で設定
するためのディップスイッチです。
スイッチ1から4はCおよびDチャンネル、スイッチ5か
ら8はAおよびBチャンネルの出力の設定に対応してい
ます。
以下の項目をこのスイッチで設定します。各設定におけ
る出力端子に出力される信号は以下のとおりです。
「各端子の出力」では、G:グラウンド、Nrm:ノーマル出力、
Inv:インバーテッド(反転)出力、N/A:使用不可(接続禁止)
を示します。
* この設定にするとダブルパワーモードになり、BおよびDチャ
ンネルの入出力が無効になります。
ローインピーダンス接続/ハイインピーダンス接続
(スイッチ1と5)
ローインピーダンス接続かハイインピーダンス接続か
で設定を変えます。接続されるスピーカーやスピー
カーのつなぎ方に合わせてください。接続の詳細につ
いては、「ハイインピーダンス接続とローインピーダン
ス接続」(230ページ)を参照してください。
インピーダンス(スイッチ3と7)
ローインピーダンス接続のときに接続するスピーカー
のインピーダンスに合わせて設定を変えます。スピー
カーの仕様を確認してください。
たとえば8Ωのスピーカーを2台、パラレル接続でつ
なげるとインピーダンスの合計は4Ωになります。
ダブルパワーモード(スイッチ4と8)
ローインピーダンス接続のときのアンプからの出力を
設定します。280W{140W}にすると両チャンネルの
入出力が有効になります。560W{280W}にするとア
ンプからの出力が倍になりますが、BおよびDチャン
ネルの入出力が無効になります。
70V/100V(スイッチ2と6)
ハイインピーダンス接続のときのアンプからの最大出
力電圧(Vrms)を設定します。
@6 [SPEAKERS]出力端子
バリアストリップタイプのスピーカー出力端子です。バ
リアストリップへの取り付け方については「接続と設定」
の「スピーカーケーブルを接続する」(218ページ)を参
照してください。
@7 [REMOTE]端子
全チャンネルのミュートのオン/オフ、電源のスタンバ
イ/オンを外部から操作するためのユーロブロック3ピン
端子です。詳細については「[REMOTE]端子と[FAULT
OUTPUT]端子」(221ページ)を参照してください。
@8 [FAULTOUTPUT]端子
機器に致命的な異常が発生したときに、外部機器をコン
トロールするためのユーロブロック3ピン端子です。ア
ンプが正常に動作しているときはNCとCが短絡し、異常
が発生したときはNOとCが短絡します(221ページ)。
異常が発生したときは、[PROTECTION]インジケー
ター wが橙色に点灯します。
@9 [ACIN]端子
付属の電源コードを接続します。まずこの機器と電源
コードを接続し、次に電源プラグをコンセントに差し込
みます。
内容 アンプ出力
形式
スイッチ1〜4
(C、Dチャンネル)
スイッチ5〜8
(A、Bチャンネル)
各端子の出力
A、C
チャンネル
B、D
チャンネル
+‒+‒
ローインピーダンス接続
280W{140W}、
8Ω
アンバランス
出力
Nrm G G Inv
560W{280W}*、
8Ω
バランス出力
(BTL)
Nrm Inv N/A N/A
280W{140W}、
4Ω
アンバランス
出力
Nrm G G Inv
560W{280W}*、
4Ω
アンバランス
出力
Nrm G N/A N/A
ハイインピーダンス接続
70V、
250W{125W}
バランス出力
(BTL)
NrmInvNrmInv
100V、
250W{125W}
バランス出力
(BTL)
NrmInvNrmInv
NOTE
• 設定は、電源をオフにしてから変更してください。電源
がオンの時に設定を変更しても、一度電源をオフにしな
いと設定の変更が反映されません。
• 異なるチャンネルのマイナス端子同士を接続しないでく
ださい。誤動作の原因になります。
• BTL接続については、「BTL(BalancedTransformer
Less)接続」(231ページ)を参照してください。
NOTE
異なるチャンネルのマイナス端子同士を接続しないでくだ
さい。誤動作の原因になります。
注意
電源コードを接続したり、取り外す前に必ず電源をオフに
してください。

216 XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
接続と設定
ここではアナログ信号を入力する場合のセットアップ方法を
説明します。
MTXと組み合わせて使用する場合は、「MTXセットアップ
マニュアル」を参照してください。MTXと組み合わせて使
用する場合でも、以下の項目については本書でご確認くださ
い。
• スピーカーへの出力に関する設定をする
• スピーカー出力端子に接続する
• ハイパスフィルター (HPF)の設定をする
• インジケーターやディスプレイの輝度を落とす
• パネルをロックする
以下の手順に沿って入出力を設定/確認します。
■ラックにマウントする
「ラックマウント時の注意」(208ページ)を参照しなが
ら、XMVをラックにマウントします。
■機器設定ディップスイッチの確認をする
リアパネルにある機器設定ディップスイッチ(213ペー
ジ)の全スイッチが上になっていることを確認してくださ
い。
■アナログ入力端子(ユーロブロック)に接続する
ミキサーなどのアナログ出力をアナログ入力端子(215
ページ)に接続します。
必ず付属のタブ付きユーロブロックプラグを使って接続
してください。
紛失した場合は、ヤマハ修理ご相談センター (232ペー
ジ)にお問い合わせください。
アナログ信号を入力する場合のセット
アップ
内容 説明
ページ
ラックにマウントする 216
機器設定ディップスイッチの確認をする 216
アナログ入力端子(ユーロブロック)に接続する 216
スピーカー出力に関する設定をする 217
スピーカーケーブルを接続する 218
電源ケーブルを接続する 219
電源をオンにする 219
アナログ入力を有効にする 219
ハイパスフィルター (HPF)の設定をする 219
結線の確認をする 220
インジケーターやディスプレイの輝度を落とす 220
フロントパネルをロックする 220
注意
「電源をオンにする」手順より前では必ず電源をオフにした状
態で作業してください。電源をオンにした状態で作業すると、
設定が反映されなかったり、端子に接続する際に感電するお
それがあります。
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事前準備(ケーブルの処理)
• ユーロブロックプラグに取り付けるケーブルには、よ
り線を使用し、図のようにむき出して配線してくださ
い。また、ユーロブロックでの配線は、ケーブルの重
さや振動による金属疲労により、より線が切れやすく
なる場合があります。ケーブルは、付属の結束バンド
でユーロブロックプラグのタブに固定してください
(217ページ)。ラックマウント時は、なるべく束線
バーなどを使用してケーブルを結束して固定してくだ
さい。
• 可搬設備などで頻繁に抜き差しする場合は、絶縁ス
リーブ付き棒端子の使用を推奨します。棒端子のコン
ダクター部は、外径1.6mm以下で、長さ約7mmの
もの(PhoenixContact社製AI0,5-6WHなど)をご
使用ください。
約20mm
約7mm
NOTE
より線には、はんだめっきしないでください。
約7mm
1.6mm以下

接続と設定
217
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
1. 端子ネジをゆるめます。
2. ケーブルを差し込みます。
3. 端子ネジをしっかりと締め付けます。
ケーブルを引っ張って抜けないことを確認してくださ
い。
4. 付属の結束バンドを使ってケーブルをタブに固定
します。
5. ユーロブロックプラグを本体のアナログ入力端子
に装着します。
■スピーカー出力に関する設定をする
リアパネルの[SPEAKERS]ディップスイッチ(215
ページ)を使って、スピーカー出力に関して設定します。
ローインピーダンスとハイインピーダンスではスピー
カーの接続方法が異なります。
ローインピーダンス接続
ハイインピーダンス接続
詳細については「ハイインピーダンス接続とローイン
ピーダンス接続」(230ページ)を参照してください。
設定については以下の項目に分けて説明します。
ローインピーダンス接続で使用する場合(217ペー
ジ)
ローインピーダンス接続でダブルパワーモードを使
用する場合(218ページ)
ハイインピーダンス接続の場合(218ページ)
設定はAとB、CとDのそれぞれのチャンネルでできるの
で、上記の項目を併用することができます。
● ローインピーダンス接続で使用する場合
接続するスピーカーのインピーダンス(4Ωまたは
8Ω)に合わせて、[SPEAKERS]ディップスイッチを
以下のように設定してください。
NOTE
マイナスドライバーはブレード幅が3mm以下のものを
使用してください。
NOTE
結束バンドの不要な部分は必要に応じて切除してくだ
さい。
ゆるめる
マイナスドライバー
端子ネジ
ユーロブロックプラグ
タブ
3mm以下
+
–
G
NOTE
ディップスイッチの設定は、電源をオフにしてから変更し
てください。電源がオンの時に設定を変更しても、一度電
源をオフにしないと設定の変更が反映されません。
設定
スイッチ1〜4
(C、Dチャンネル)
スイッチ5〜8
(A、Bチャンネル)
280W{140W}、8Ω
280W{140W}、4Ω
NOTE
ローインピーダンス接続の設定にすると、自動的に
HPFがOFFに設定されます。
8Ω/4Ω
10W 10W 10W 10W 10W
70V/100V
スピーカートランス

接続と設定
218 XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
XMVは8Ω以上のインピーダンスのスピーカーを接続す
るときにも出力を保証するために、8Ωと4Ωの切り替
えスイッチを持っています。
8Ω以上のインピーダンスのスピーカーを接続する場合
は、8Ωに設定してください。8Ω未満4Ω以上のイン
ピーダンスのスピーカーを接続する場合は、4Ωに設定
してください。
● ローインピーダンス接続でダブルパワーモードを
使用する場合
ダブルパワーモードにすると、BおよびDチャンネル
の入出力は無効となります。
接続するスピーカーのインピーダンス(4Ωまたは
8Ω)に合わせて、[SPEAKERS]ディップスイッチを
以下のように設定してください。
● ハイインピーダンス接続の場合
導入する設備の仕様(70Vまたは100V)に合わせて、
[SPEAKERS]ディップスイッチを以下のように設定
してください。
■スピーカーケーブルを接続する
リアパネルの[SPEAKERS]出力端子(215ページ)はバ
リアストリップタイプです。Y型プラグを使った接続と、
芯線が剥き出しの場合の接続を説明します。
● Y型プラグの場合
Y型プラグを下から奥まで差し込み、プラグが脱落し
ないようにネジを締め付けます。
● 芯線が剥き出しの場合
下図のようにバリアストリップ端子に巻き付け、ケー
ブルが脱落しないようにネジを締め付けます。
このとき、芯線がシャーシに当たらないようにしてく
ださい。
合成インピーダンス(x) 設定
4Ω≦x<8Ω 4Ω
8Ω≦x 8Ω
設定
スイッチ1〜4
(Cチャンネル)
スイッチ5〜8
(Aチャンネル)
560W{280W}、8Ω
560W{280W}、4Ω
NOTE
ローインピーダンス接続の設定にすると、自動的に
HPFがOFFに設定されます。
設定
スイッチ1〜4
(C、Dチャンネル)
スイッチ5〜8
(A、Bチャンネル)
70V
100V
NOTE
電源起動時にハイインピーダンス接続の設定になって
いると、80HzのHPFが設定されます。ローインピー
ダンス接続の設定になっているときはHPFは設定され
ません。
注意
必ず電源がオフになっていることを確認してください。オ
ンになっていると感電するおそれがあります。
NOTE
• [SPEAKERS]ディップスイッチ(215ページ)のス
イッチ4を下(ダブルパワーモード)にしている場合、
つないでもDチャンネルから音声は出力されません。
• [SPEAKERS]ディップスイッチのスイッチ8を下(ダ
ブルパワーモード)にしている場合、つないでもB
チャンネルから音声は出力されません。
• スピーカーケーブルにテンションがかからないよう
にしてください。
• アンプの+−とスピーカーの+−は一致するように
結線してください。逆にすると極性が反転します。
TIPS
スピーカーケーブルには多くの電流が流れるため、磁
界が発生します。スピーカーケーブルの近くにマイク
などの入力ケーブルやマイクアンプのような高感度の
回路があると、電磁誘導により入力ケーブルや回路に
電流が生じ、ノイズの原因となることがあります。ス
ピーカーケーブルと入力ケーブルや高感度の回路を内
蔵している機器は離して設置したうえで、ケーブルを
固定することをおすすめいたします。
>0.15"
(>3.7mm)
<0.31"
(<7.8mm)
=
=
=
=
15mm*
*実寸法 スピーカーケーブル
シャーシに
当たらない
こと

接続と設定
219
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
■電源ケーブルを接続する
リアパネルの[ACIN]端子(215ページ)に付属の電源
コードを接続します。まずこの機器と電源コードを接続
し、次に電源プラグをコンセントに差し込みます。
■電源をオンにする
フロントパネルにある電源スイッチ(209ページ)で電源
をオンにします。
■アナログ入力を有効にする
フロントパネルで以下の操作をして、アナログ入力を有
効にします。
1. [FUNCTION]ボタンを押しながら、エンコーダー
を回して、ディスプレイの表示を「SRC」にしま
す。
操作モードが「アナログ/デジタル入力切り替え」に
なります。
2. [FUNCTION]ボタンから指を離し、エンコーダー
を回して、ディスプレイの表示を「ANA」にしま
す。
アナログ入力端子からの入力が有効になります。
■ハイパスフィルター (HPF)の設定をする
ローインピーダンス接続の設定になっている場合はHPF
がOFFになっています。ハイインピーダンス接続の設定
になっている場合は80HzのHPFが有効になっていま
す。
設定を変えたい場合は以下の操作をして設定します。
1. [FUNCTION]ボタンを押しながら、エンコーダー
を回して、ディスプレイの表示を「HPF」にしま
す。
操作モードが「HPF」になります。
2. HPFを設定するチャンネルの[SELECT]ボタンを
押します。
HPFを設定するチャンネルの[SELECT]インジケー
ターが点灯します。
3. エンコーダーを回してHPFを選択します。
選択できるHPFはOFF/40Hz/80Hzです。
注意
電源コードを接続する前に必ず電源をオフにしてくださ
い。
注意
電源をオンにする前に、アナログ入力端子に音声信号が
入っていない状態にしてください。音声信号が入っている
と、電源をオンにしたときにスピーカーに過大入力が入っ
て、スピーカーシステムを破損したり、大きな音で耳に負
担がかかる場合があります。また、スピーカーや配線に異
常がある場合、電源をオンにした直後に保護回路が作動し
ます。配線などに問題がないかどうか確認してください。
NOTE
一定時間操作がない状態が続くと、操作モードが
「アッテネーション操作」になります。
NOTE
• ハイインピーダンス接続のときは、アンプ保護のた
めHPFをOFFにできません。
• ハイインピーダンス接続でサブウーファーを使用す
る場合、HPFを40Hzに変更することをおすすめい
たします。
• ハイインピーダンス接続でフルレンジスピーカーを
使用する場合、HPFを80Hz以外にするとアンプの
保護機能が働く場合があります。80Hzで運用するこ
とをおすすめいたします。
• 一定時間操作がない状態が続くと、操作モードが
「アッテネーション操作」になります。
NOTE
機器を以下のように設定した場合、HPFの設定が自動的
に変更されます。
前回起動時 今回起動時
HPF
[SPEAKERS]
ディップスイッチ
(215ページ)
機器設定ディップ
スイッチ7と8
(214ページ)
[SPEAKERS]
ディップスイッチ
(215ページ)
ハイインピー
ダンス
RESUME
ローインピー
ダンス
(変更あり)
オフ
ハイインピー
ダンス
(変更なし)
前回起動時と
同じ
ローインピー
ダンス
ローインピー
ダンス
(変更なし)
前回起動時と
同じ
ハイインピー
ダンス
(変更あり)
80Hz
(前回起動時の設
定に関わらない) INITIALIZE
ローインピー
ダンス オフ
ハイインピー
ダンス 80Hz

接続と設定
220 XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
■結線の確認をする
ここでは結線の確認をする際に必要なアッテネーター値
の変更方法や、ミュートのオン/オフについて説明しま
す。
確認をする前に、スピーカーの破損などを防ぐために、
全チャンネルのアッテネーター値を最低(−99dB)にし
ておくことをおすすめいたします。
結線は、アナログ入力端子に繋がっているミキサーなど
から音声信号を出力している状態で確認してください。
● アッテネーター値の変更
アッテネーター値は以下の手順で変更します。
1. [FUNCTION]ボタンを押しながら、エンコー
ダーを回して、ディスプレイの表示を「ATT」
にします。
2. 操作するチャンネルの[SELECT]ボタンを押し
ます。
チャンネルの[SELECT]インジケーターが点灯し
ます。
3. エンコーダーを回して、アッテネーター値を
−99から徐々に上げていき、スピーカーから音
が出ることを確認します。
● ミュートのオン/オフ切り替え手順
[MUTE]ボタンを押しながら、操作するチャンネ
ルの[SELECT]ボタンを押します。
ミュートがオンのときは[MUTE]インジケーターが点
灯し、ミュートがオフのときは[MUTE]インジケー
ターが消灯します。
■インジケーターやディスプレイの輝度を落とす
フロントパネルのLEDインジケーターが明るすぎるとき
には、輝度を落とすことができます。
電源をオフにしたあと、リアパネルにある機器設定
ディップスイッチのスイッチ4(LEDDIMMER)を下
(ON)にします。次に電源をオンにしたとき、インジケー
ターの輝度が落ちた状態で起動します。
■フロントパネルをロックする
電源操作以外のフロントパネルからの操作を禁止するこ
とができます(フロントパネルロック)。
設備などへ導入する場合、フロントパネルからの操作を
禁止し、設定を固定することで、不用意な設定変更を防
ぐことができます。
電源をオフにしたあと、リアパネルにある機器設定
ディップスイッチのスイッチ5(PANELLOCK)を下
(LOCK)にします。次に電源をオンにしたとき、フロン
トパネルはロックされた状態で起動します。
ロックされた状態でも[FUNCTION]ボタンと[SELECT]
Aボタンを押すと、ロックを一時解除することができま
す。ただし、以下の条件のどれかを満たすと、再びロッ
クがかかります。
• ロックを一時解除したあとに、1分間操作がない状態
が続く
• [FUNCTION]ボタンと[SELECT]Aボタンを押す
• 電源をオフにする
ロックの状態はフロントパネルの[PANELLOCK]イン
ジケーターで確認できます。
• ロックされている:点灯
• ロックされていない:消灯
• ロックが一時解除されている:点滅
NOTE
スピーカーが遠隔地に設置されていて信号出力が簡単に確
認できない場合、[SIGNAL]インジケーター (210ページ)
の設定を「出力」にすることで、スピーカーに電流が流れ
ているかどうかを確認できます。インジケーターの設定の
切り替え方法については「フロントパネル操作」(223
ページ)を参照してください。
NOTE
[POWER]インジケーターの輝度は落ちません。

接続と設定
221
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
XMVのリアパネルにある[REMOTE]端子、[FAULT
OUTPUT]端子の使い方と接続について説明します。
■[REMOTE]端子の使い方
(ユーロブロック3ピン)
リアパネルの[REMOTE]端子(215ページ)にスイッチ
を接続して、離れたところから全チャンネルのミュート
のオン/オフや電源のスタンバイ/オン切り替えができま
す。
[REMOTE]端子は左からMUTEALL、STANDBY、
GNDから構成されています。
[REMOTE]端子には、ユーロブロックプラグを使用しま
す。ユーロブロックプラグの接続方法は「[REMOTE]端
子や[FAULTOUTPUT]端子への接続」(222ページ)を
参照してください。
• 全チャンネルのミュートをオン/オフする場合
• 電源のスタンバイ/オンを切り替える場合
■[FAULTOUTPUT]端子の使い方
(ユーロブロック3ピン)
リアパネルの[FAULTOUTPUT]端子にランプなどを接
続して、異常発生を通知したりします。
[FAULTOUTPUT]端子(215ページ)はNO(Normally
Open)とC(Common)、NC(NormallyClose)から構成
されています。[FAULTOUTPUT]端子はリレー回路
で、以下のように動作します。
[FAULTOUTPUT]端子には、ユーロブロックプラグを
使用します。ユーロブロックプラグの接続方法は
「[REMOTE]端子や[FAULTOUTPUT]端子への接続」
(222ページ)を参照してください。
[REMOTE]端子と[FAULT
OUTPUT]端子
ミュートをオンにする ミュートをオフにする
NOTE
[REMOTE]端子で全チャンネルのミュートをオンにし
ている場合は、フロントパネルの[MUTE]ボタンで操
作できません。
電源をスタンバイにする 電源をオンにする
NOTE
[REMOTE]端子で電源をスタンバイにしている場合、
フロントパネルの電源スイッチをオンにしたとき、電
源はスタンバイになります。
正常時 異常時 電源オフ時
NO Open Closed Closed
NC Closed Open Open
例:XMVの正常/異常をLEDで通知する場合
注意
リレー接点の定格負荷は、抵抗負荷にて1A、DC30Vで
す。この値を超える負荷はかけないようにしてください。
C
NC
NO
C
NC
NO
●正常時
XMV
点灯
消灯
XMV
● 電源シャットダウン時
消灯
点灯
This manual suits for next models
3
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