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  9. Lenovo ThinkPad 380 Owner's manual

Lenovo ThinkPad 380 Owner's manual

SA88-6565-00
IBM Mobile Systems
Hardware Maintenance Manual
ThinkPad 380Z (2635) Computer
September 1998
注:
本書および本書がサポートする製品をご使用になる前に、107
ページの『特記事項』を必ずお読みください。
第1版(1998 年9月)
原 典 10L9624
IBM ThinkPad 380Z
User's Guide
発 行 日本アイ・ビー・エム株式会社
担 当 ナショナル・ランゲージ・サポート
Copyright International Business Machines Corporation 1998.
All rights reserved.
Translation: Copyright IBM Japan 1998
ThinkPad 380Z
最初にお読みください .....................3
ねじの締め付けについて ..................4
製品の概要 ...........................9
保守の手順 .......................... 10
オーディオの検査 ..................... 11
ディスケット・ドライブの検査 .............. 11
冷却ファンの検査 ..................... 12
キーボード/補助入力装置の検査 ............. 12
メモリーの検査 ...................... 13
電源システムの検査 .................... 14
システム状況インディケーターの検査 .......... 17
システム・ボードと CPU カードの検査 ......... 18
トラックポイントの検査 ................. 18
オプション装置の検査 .................... 20
ポート・リプリケーターの検査 .............. 20
外付けモニターの自己診断テスト ............. 20
省電力機能 .......................... 22
スタンバイ・モード .................... 22
サスペンド・モード .................... 22
ハイバネーション・モード ................ 23
ポート・リプリケーターの電源の過負荷 ......... 24
FRU 故障判別リスト ..................... 25
数字エラー・コード .................... 25
ビープ音が鳴る場合 .................... 30
機能関連の問題 ...................... 31
インディケーター関連の問題 ............... 31
IR 関連の問題 ...................... 32
キーボードまたはトラックポイントに関連した問題 ... 32
液晶ディスプレイ関連の問題 ............... 32
周辺装置関連の問題 .................... 33
電源関連の問題 ...................... 34
その他の問題 ....................... 34
断続的に起こる問題 .................... 34
判別しにくい問題 ..................... 34
診断テスト・プログラムの実行方法 ............. 36
PC カード (PCMCIA) スロット・テスト ........ 37
ユニバーサル・シリアル・バス (USB) テスト ..... 37
エラー・ログの表示 .................... 37
接続装置リストの検査 .................. 38
診断エラー・コード .................... 38
関連の保守手順 ........................ 42
システム状況インディケーター .............. 42
パスワードの組み合わせ ................. 43
低レベル・フォーマットの実行 .............. 43
Fn キーの組み合わせ ................... 44
FRU の取り外しと取り付け ................. 45
 Copyright IBM Corp. 1998 1
重要な注 ......................... 45
FRU の保守手順 ..................... 46
取り外し順序表 ...................... 47
1010 DIMM カードおよびバックアップ・バッテリー .48
1020 バッテリー・パック ................ 50
1030 ハード・ディスク・ドライブ ........... 51
1040 キーボード・ユニット .............. 53
1050 キーボードおよびスピーカー ........... 56
1060 ディスケット・ドライブ・アセンブリーまたは
CD-ROM ドライブ・アセンブリー .......... 59
1070 ディスケット・ドライブおよび CD-ROM ドライ
ブ ............................ 61
1080 LCD ユニット .................. 65
1090 ファン・アセンブリー、CPU カード、および断熱
ゴム ........................... 68
1100 上部シールド・ケース .............. 71
1110 ボックス・スピーカーおよびマイクロホン .... 72
1120 DC/DC カード .................. 74
1130 システム・ボードおよび PC カード・スロット .76
1140 バッテリー・パック用ラッチ ........... 80
2010 LCD フロント・カバー ............. 81
2020 LCD インバーター・カード ........... 83
2030 LCD パネル ................... 84
2040 LCD 各種部品 .................. 86
2050 LCD ケーブル .................. 88
3010 ThinkPad ポート・リプリケーター (拡張
EtherJet 機構付き) .................. 89
各部の名称と位置 ....................... 91
システム(正面) ..................... 91
システム (底面) ...................... 92
システム (背面) ...................... 93
パーツ・リスト ........................ 94
ハード・ディスク・ドライブおよび CD-ROM/ディスケッ
ト・ドライブ・アセンブリー .............. 97
LCD アセンブリー .................... 98
各種パーツおよびオプション・パーツのリスト ..... 101
特記事項 .......................... 107
商標 ........................... 107
2
最初にお読みください
保守を行う前に必ずこの項を読んで、注意事項を守ってください。
重要事項
ThinkPad の保守は、訓練を受けた有資格者だけが行っ
てください。
FRU の取り外しと交換の手順を読んでから、FRU を交
換してください。
複写、保管、フォーマットなどの書き込み作業時には特
に注意してください。
保守している ThinkPad のドライブが配列し直されてい
たり、ドライブ始動順位が変更されていたりすることが
あります。 ドライブを間違って選択すると、データや
プログラムが上書きされてしまうことがあります。
モデルごとの正しい FRU を交換するようにしてくださ
い。 FRU を交換するときは、ThinkPad のモデルと
FRU のパーツ番号が正しいかをこのマニュアルのモデ
ルごとの FRU パーツ・リストと照合して確認してくだ
さい。
一時的で再現性のないエラーが起こっている場合は
FRU を交換しないでください。一時的なエラーは、ハ
ードウェアの欠陥とは関係のないさまざまな理由で生じ
ることがあります。たとえば、宇宙線による影響、静電
気の放電、またソフトウェア・エラーもその原因になり
ます。FRU の交換は、問題が繰り返して起こるときに
検討してください。FRU が問題だと考えられる場合
は、エラー・ログを消去して、もう一度テストを実行し
てください。エラー・ログが再び現れなければ FRU は
交換しないでください。
正常な FRU を交換しないように注意してください。
ThinkPad 380Z 3
ねじの締め付けについて
ねじが緩むと、信頼性が低下する可能性があります。IBM
ThinkPad は、ナイロン・コーティングねじを使用してこの問題を
解決しています。ねじの締め付けは、以下のように行ってくださ
い。
プラスチックとプラスチック
ねじの頭がプラスチック部品の表面に触れたら、さらに 90
度回します。
論理カードとプラスチック
ねじの頭が論理カードの表面に触れたら、さらに 180 度回し
ます。
トルクねじ回し
トルクねじ回しを使用する場合は、各ステップの『トルク』
の欄を参照してください。
エラー・メッセージの使い方:画面に表示されるエラ
ー・コードを使用してエラーを診断します。2つ以上のエラー・コ
ードが表示された場合は、最初のエラー・コードから診断を始めて
ください。 1つめのエラー・コードを生じさせているエラーが原
因で、2つめ以降のエラー・コードが表示されていることがありま
す。エラー・コードが表示されない場合は、25ページの『FRU 故
障判別リスト』の記述の中で該当するものがないか調べてくださ
い。
ポート・リプリケーターの問題:ポート・リプリケータ
ーに問題があると考えられる場合は、20ページの『ポート・リプリ
ケーターの検査』を参照してください。
4
複数の FRU の診断方法:対象のアダプターまたは装置に
複数の FRU がある場合は、表示されたエラー・コードはいずれか
1つが原因かもしれません。複数の FRU を交換する前に、指定さ
れた順に FRU を1つずつ取り外して交換し、エラーの状態を調べ
てください。
最初に行うこと:保守作業員は、返却する FRU に添付する
パーツの交換連絡表または返却表に、以下のことを記述してくださ
い。
1. 保守作業員の名前と電話番号
2. 作業日
3. 問題の発生した日付
4. お客様が ThinkPad を購入した日付
5. エラーの状態、モニターに表示されているエラー・コー
ド、ビープ音
6. FRUを交換するに至った過程と、参考にしたページ
7. 問題の FRU と、そのパーツ番号
8. ThinkPad の機種、モデル、シリアル番号
9. お客様の名前と住所
ThinkPad の保守を行うまえに、次の注意事項を読んで、故障が保
証期間内のサービスを適用できるものかどうか検討してください。
保証期間内のサービスについて:ThinkPad の故障の原因が、お客
様の誤用、不注意、ご自身によるシステム構成の変更、また
は物理的に不適切な環境や操作環境による場合、あるいはお
客様自身の保守による場合は、保証期間内であっても、修理
は有償になることがあります。次に、保証期間内でもサービ
スの対象にならない項目と、異常使用のためにシステムが悪
影響を受けたことを示す状態を記載しています。
ThinkPad 380Z 5
始動パスワードを解除する方法
始動パスワードのみが設定されている場合
1. ThinkPad の電源をオフにする。
2. ThinkPad を裏返す。
3. メモリー・スロット・カバーのねじ .1/ を緩めて、メ
モリー・スロット・カバー .2/ を取り外す。
4. 始動パスワード・ジャンパー・パッド .3/ を短絡させ
る。
保証期間内のサービスが適用されない場合
圧力をかけたり、落としたりしたことによる、液晶ディ
スプレイ・パネルのひび割れ
部品の損傷 (引っかき傷や染みなど表面的なもの)
強い力をかけたことによる、プラスティック部品のひび
割れや破損、ラッチ、ピン、コネクターの破損
コンピューターに水などの液体をこぼして生じた故障
PC カードを、適当でないスロットに挿入したり、互換
性のないカードを挿入したりすることによって生じた故
障
ディスケット・ドライブ・スロットから入った異物によ
る損傷
ディスケット・ドライブのカバーに圧力を加えたり、ラ
ベルを何枚も貼って分厚くなったディスケットをディス
ケット・ドライブに挿入しようとしたりして生じた故障
ディスケットの取り出しボタンの破損または変形
強い衝撃を与えたり、落としたりしたことによる
CD-ROM ドライブの破損
サポートされていない装置を接続してヒューズが切れた
場合
パスワードを忘れて、ThinkPad が使用できなくなった
場合
次のような場合の修理にも、保証期間サービスが適用されませ
ん。
不当な保守や修正によって、コンピューターの部品が紛
失している場合
圧力をかけたり、落としたりしたことによる、HDD ス
ピンドル・モーターの雑音
強い磁気による I9990303 エラーの発生
6
1
3
5. ThinkPad の電源をオンにし、POST が終了するまで待
つ。パスワードがクリアされる。
6. メモリー・スロット・カバーを再度取り付けて、裏返し
た ThinkPad を元に戻す。
7. パスワードのプロンプトが表示されないことを確認す
る。
8. パスワードを再び有効にするには、パスワードをもう一
度設定する。
ThinkPad 380Z 7
始動パスワードとスーパーバイザー・パスワードが両方とも
設定されている場合
1. ThinkPad の電源をオフにする。
2. F1 キーを押したまま、ThinkPad の電源をオンにす
る。
数秒後、パスワード・プロンプトが表示される。
3. スーパーバイザー・パスワードを入力する。
「Easy-setup Main menu」が表示される。
4. Password を選択し、次に Power on を選択する。長
方形ボックスが表示される。
5. スーパーバイザー・パスワードを入力して、スペース・
キーを1回押す。
6. Enter キーを 2回押す。
7. Exit を選択する。
8. 「Easy-Setup Main Menu」で Restart を選択して、
POST が終了するまで待つ。
9. メモリー・スロット・カバーを再度取り付けて、裏返し
た ThinkPad を元に戻す。
パスワードのプロンプトが表示されないことを確認します。
パスワードを再び有効にするには、パスワードをもう一度設定して
ください。
リセット・スイッチ:リセット・スイッチを使用すると、
マイクロコードの状況に関係なくシステムをリセットして、電源を
強制的にオフにすることができます。この押しボタンは、電源が完
全にオフにならないとき、またはマイクロコードがハングしたとき
に使用します。
8
製品の概要
以下の表に、IBM ThinkPad 380Z のシステム機構の概要を示しま
す。
機構 説明
プロセッサー 2635-Hxx
Intel Pentium II 233 MHz
2635-Jxx
Intel Pentium II 300 MHz
バス・アーキテクチ
ャー PCI バス
メモリー (標準)32 MB (システム・ボード上)
メモリー (オプショ
ン)最大 96MB
CMOS RAM 242 バイト
LCD 2635-Hxx/Jxx
13.3 インチ、16M 色、1024x768 ピク
セル TFT カラー LCD
ディスケット・ドラ
イブ
(内蔵)
1.44 MB (3 モード)、3.5 インチ
CD-ROM ドライブ 10x 〜24x
ハード・ディスク・
ドライブ 2635-Hxx/Jxx
4.0GB、2.5 インチ、IDE インターフ
ェース
I/O ポート シリアル
パラレル
USB
外付けモニター
ヘッドホン
マイクロホン
ポート・リプリケーター
オーディオ 16 ビット・オーディオ
内蔵スピーカー
内蔵マイクロホン
音量
赤外線通信 IrDA 1.1
PC カード タイプ III のカードを 1枚
またはタイプ I/タイプ II のカードを
2枚
CardBus サポート
ZV カード・サポート
AC アダプター 56 ワット型
ThinkPad 380Z 9
保守の手順
ThinkPad の保守は次のような手順で行います。
注:診断テストの対象となるのは、IBM 製品のみです。IBM 社
以外の製品やプロトタイプ・カードをテストしたり、オプシ
ョンの変更後すぐにテストしたりすると、エラー表示が正し
くなかったり、無効なシステム応答が返されたりする場合が
あります。
1. 状態を詳しく把握する。
2. 診断テストを実行してエラーを再発させるか、同じ操作を繰
り返して、状態を確認する。
注:
診断テストの実行方法については、36ページの『診断テ
スト・プログラムの実行方法』を参照してください。
エラーの状態が不規則に発生し、再現できない (そのた
め確認できない)場合は、25ページの『FRU 故障判別
リスト』に進み、次に 34ページの『断続的に起こる問
題』に進みます。
3. 確認した状態を以下の表と照らし合わせて、参照するページ
を判別する。
確認した状態 参照ページ
電源エラー。(電源インディ
ケーターがオンにならな
い、またはオンになったま
まである。)
14ページの『電源システム
の検査』.
POST が完了しない。ビー
プ音が鳴らない、またはエ
ラー・コードが表示されな
い。
25ページの『FRU 故障判
別リスト』に進み、30ペー
ジの『ビープ音が鳴らない
場合』で調べる。
構成が取り付けられた装置
と一致しない。 38ページの『接続装置リス
トの検査』.
POST でビープ音は鳴る
が、エラー・コードが表示
されない。
25ページの『FRU 故障判
別リスト』に進み、30ペー
ジの『ビープ音が鳴る場
合』で調べる。
POST でエラーが検出され
て、数字エラー・コードが
表示された。
25ページの『FRU 故障判
別リスト』に進み、25ペー
ジの『数字エラー・コー
ド』で調べる。
診断テストでエラーが検出
されて、FRU コードが表示
された。
40ページの『FRU コー
ド』.
10
確認した状態 参照ページ
その他 (液晶モニターの問題
など)25ページの『FRU 故障判
別リスト』に進み、34ペー
ジの『その他の問題』で調
べる。
オーディオの検査
1. 「Easy-Setup」メニューで Test を選択して、診断メニュー
に進む。
2. Audio を選択して診断テストを実行する。
3. テストでオーディオの問題が検出された場合は、システム・
ボードを交換する。
ディスケット・ドライブの検査
問題の原因がコントローラー、ドライブ、ディスケットのいずれで
あるかを判別するには、この検査を行います。書き込み可能な、フ
ォーマット済みの 2HD ブランク・ディスケットが必要です。
FDD-1 はThinkPad のディスケット・ドライブを表します。
重要
ディスケットの表面にラベルが 2枚以上貼られていないこと
を確かめてください。複数枚のラベルが貼られているディスケ
ットをドライブに挿入すると、ドライブを損傷することがあり
ます。
次のようにしてテスト装置を選択します。
1. 「Easy-Setup」メニューで Test をクリックする。
2. Ctrl+A キーを押して、拡張診断メニューに進む。
「ThinkPad FRU Connections」ウィンドウが表示される。
3. Exit をクリックする。画面にキーボードのレイアウトが表示
される。
4. Exit をクリックする。
5. FDD-1 をクリックする。
6. 画面に表示された質問に対して 「Y」(はい)を入力する。指
示されたら、ドライブにブランク・ディスケットを挿入す
る。
7. Enter キーを押して、ディスケット・ドライブ・テストを実
行する。
a. コントローラー・テストでエラーが検出され、FRU コ
ード 10 が表示されたら、システム・ボードを取り付け
直す。
b. コントローラー・テストでエラーが検出されない場合
は、ドライブの読み取り/書き込みテストが自動的に開
始される。
c. ドライブの読み取り/書き込みテストでエラーが検出さ
れ、FDD-1 に対して FRU コード 50 が表示された場
合は、ドライブを交換する。
ThinkPad 380Z 11
ドライブがポート・リプリケーターに接続されている場
合は、20ページの『ポート・リプリケーターの検査』に
進んでポート・リプリケーターの問題を判別します。そ
の他の場合は、次のステップに進みます。
8. ドライブがポート・リプリケーターを介して接続されている
場合は、ポート・リプリケーターの保守マニュアルを参照し
て問題を判別してください。
9. フォーマット済みディスケットでテストしたときにエラーが
発生しない場合は、お客様が問題報告の際に使用したディス
ケットに問題がある可能性があります。
冷却ファンの検査
冷却ファンを検査するには、ファンの音を確認します。電源をオン
にしてもファンの作動音が聞こえない場合は、ファンを交換しま
す。作動音は聞こえても音が安定していない場合は、次の手順で診
断テストを実行します。
1. Easy-Setup を開始する。
2. Test をクリックする。
3. Ctrl+A キーを押して、拡張診断モードに進む。
「ThinkPad Connection」ウィンドウが表示される。
4. Exit をクリックする。 画面にキーボードのレイアウトが表
示される。
5. 再度 Exit をクリックする。
6. System Board をクリックし、Enter キーを押してテストを
実行する。
画面に表示された指示に従います。テストで冷却ファンの問
題が検出された場合は、ファンを交換してください。
キーボード/補助入力装置の検査
ThinkPad のキーボードをテストする前に、外付けキーボードがあ
れば取り外してください。
キーボードが作動しない場合や、入力したとおりの文字が表示され
ない場合は、キーボードから延びているフレキシブル・ケーブルが
DC/DC カードのコネクターに正しく差し込まれていることを確認
してください。
キーボード・ケーブルの接続が正しければ、DC/DC カードを検査
します。
テストでキーボードの問題が検出されなかった場合は、以下の手順
でキーボード・テストを実行します。
1. 「Easy-Setup」メニューで Test を選択して、診断メニュー
に進む。
2. Ctrl+A キーを押して、拡張診断モードに入る。
「ThinkPad FRU Connections」ウィンドウが表示される。
(Ctrl+A が作動しないときは、基本診断画面の右下角のアイ
コンを 3回クリックします。)
3. キーボードの接続が Connected になっていることを確認し
てから、Esc キーを押してその画面を終了する。
キーボードのレイアウトが画面に表示される。
12
4. 各キーを押したときに、画面上のレイアウトのそのキーの位
置が黒い四角に変わることを確認する。
注:Fnキーを押したときは、黒い四角が少しの間だけ表示
されます。
5. Ctrl+Pause キーを押してテストを終了する。
このテストでキーボードのエラーが検出されたら、次のことを 1つ
ずつ実行します。
警告:正常な FRU は交換しないでください。
キーボード・ケーブルを差し込み直す。
DC/DC カードを交換する。
システム・ボードを交換する。
補助入力装置:次の補助入力装置がサポートされています。
数字キーパッド
マウス (PS/2 互換)
外付けキーボード (キーボード /マウス・ケーブル付き)
上記の装置のいずれかが動作しないときは、ケーブル・コネクター
を差し込み直して、エラーが発生したときと同じ操作を繰り返して
ください。
それでも問題が解決しなければ、装置を交換し、それからシステ
ム・ボードを交換してください。
メモリーの検査
メモリー容量の拡張には、DIMM (メモリー・モジュール)カード
が使用できます。
メモリー・エラーが発生すると、画面にエラー・メッセージが表示
される場合も、オペレーティング・システムがハングする場合もあ
ります。
以下の手順で、メモリーに関する問題の原因を判別します。
1. ThinkPad の電源をオフにして、取り付けられている DIMM
をスロットから取り外す。
2. F1 キーを押したまま、ThinkPad の電源をオンにする。F1
キーは、「Easy-Setup」メニューが表示されるまで押し続け
る。
3. Test を選択して、Enter キーを押す。
4. Memory を選択して Enter キーを押し、基本メモリーのメ
モリー・テストを実行する。エラーが表示されたら、システ
ム・ボードを交換する。
DIMM 表示値
取り付け済み DIMM なし (標準
仕様)32192 KB
16 MB 48576 KB
32 MB 64960 KB
64 MB 97728 KB
ThinkPad 380Z 13
5. ThinkPad の電源をオフにして DIMM を取り付け直し、電源
をオンにする。 メモリー・サイズを確認して、メモリーをテ
ストする。エラー・メッセージが表示されたら、DIMM を交
換する。
メモリーに関する問題が断続的に発生する場合は、ループ・オプシ
ョン・テストを実行します。テストでエラーが検出されると、パラ
レル・ポートに接続されたプリンターにエラー・ログが印刷されま
す。詳細については、37ページの『エラー・ログの表示』を参照し
てください。
フラッシュ・メモリーの更新
:
フラッシュ・メモリーには、
システム・セットアップ・プログラムと診断テストが記憶されてい
ます。 次の場合には、フラッシュ・メモリーの更新が必要になり
ます。
システム・プログラムの新しいバージョンをインストールし
た。
ThinkPad に新しい機構またはオプションを追加した。
フラッシュ・メモリーを更新する手順は次のとおりです。
1. 更新データが入っているディスケットを用意する。
2. ドライブ Aに「システム・プログラム・サービス」ディスケ
ットを挿入し、AC アダプターまたはフル充電済みのバッテ
リーを使って ThinkPad の電源をオンにする。
3. メニューから Update system programs を選択する。
電源システムの検査
電源システムの問題が AC アダプターによるものか、バッテリーに
よるものかを判別するには、次のようにします。
1. バッテリーを取り外す。
2. AC アダプターを接続して電源をオンにし、電力が供給され
るかを調べる。
3. AC アダプターを取り外して、充電済みのバッテリーを取り
付け、電力が供給されるかを調べる。
問題の原因が AC アダプターである場合は、『AC アダプタ
ーの検査』へ進みます。
問題の原因がバッテリーである場合は、15ページの『バッテ
リーの検査』へ進みます。
問題の原因が AC アダプターでもバッテリーでもない場合
は、17ページの『バックアップ・バッテリーの検査 (充電不
可)』へ進みます。
AC アダプターの検査:この検査は、AC 電源の使用時に
ThinkPad に障害が起こる場合にだけ行います。
電源の問題が、ポート・リプリケーターで AC 電源を使用す
るときにだけ発生する場合は、ポート・リプリケーターを交
換する。
電源インディケーターがオンにならない場合は、AC アダプ
ターの電源コードの導通と取り付けを調べる。
14
1. ThinkPad から AC アダプター・ケーブルを抜いて、ケーブ
ル・プラグの出力電圧を測定する。次の図を参照してくださ
い。
a. 電圧の問題が解決しない場合は、次のステップに進む。
b. 電圧が正しければ、DC/DC カードとシステム・ボードの
接続が緩んでいないかどうか確認する。
c. DC/DC カードを交換する。
d. 問題が解決されない場合は、システム・ボードを交換す
る。
e. 問題が解決されない場合は、34ページの『判別しにくい
問題』に進む。
2. AC 電源コンセントから AC アダプター・ケーブルを抜い
て、過電圧保護回路が完全に放電して初期化されるのを 5分
以上待つ。
3. AC アダプター・ケーブルを AC 電源コンセントに差し込
む。
4. AC アダプターの出力電圧を測定する。
5. それでも電圧が正しくない場合は、AC アダプターを交換す
る。
注:AC アダプターから生じるノイズは必ずしも故障を示すもの
ではありません。
バッテリーの検査:エラーの原因がバッテリーである場合
は、次の手順を実行します。
1. ThinkPad の電源をオフにする。
2. バッテリーを取り外して、バッテリー端子の 1 (+) と4 (-)
の間の電圧を測定する。
ピン 電圧 (V dc)
1 +15.5 〜+17.0
2アース
ThinkPad 380Z 15
注:信号線は、このステップでは使用しませんが、システム
とバッテリー間の通信に使います。
3. 電圧が DC +11.0 V 未満なら、バッテリーが放電されている
ので、バッテリーを再充電する。
再充電後も DC +11.0 V 未満なら、バッテリーを交換する。
注:過放電保護回路が原因で、バッテリーの電圧が 0Vを
示す場合があります。AC アダプターを取り付けた
ThinkPad にバッテリーを接続して、バッテリーの細流
充電を試みてください。
4. 電圧 が DC +11.0 V を超えている場合は、バッテリー端子
の 3 と 4 の間の抵抗を測定する。抵抗値は、4 〜 30 K オー
ムの範囲です。
抵抗値が正しくない場合は、バッテリーを交換する。
抵抗値が正しい場合は、DC/DC カードを交換する。
動作中の検査
注:
バッテリーの充電は、バッテリー・メーターが 95% 未満にな
らなければ開始されません。95% 未満になると、バッテリー
は容量の 100% まで充電を開始します。この制限によって、
バッテリーが過充電から保護されるとともに、バッテリーの寿
命が延びます。
充電が機能するかどうか検査するには、完全に放電されたバッテリ
ー、または充電量が 50% 以下のバッテリーを取り付けます。
AC アダプターに接続した状態で、ThinkPad の電源をオンにしま
す。バッテリー充電中インディケーターがオンにならない場合は、
ThinkPad の電源をオフにし、バッテリーを取り外して、常温に戻
端子 電圧 (DC V) / 信号
1 +0 〜+13.5
4アース (-)
16
るまで放置します。 その後バッテリーを再度取り付け、ThinkPad
の電源をオンにします (AC アダプターに接続したまま)。それでも
充電中インディケーターがオンにならない場合は、バッテリーを交
換します。
バックアップ・バッテリーの検査 (充電不可)
1. ThinkPad の電源をオフにして、AC アダプターを ThinkPad
から取り外す。
2. メモリー・スロット・カバーを開ける。
3. バックアップ・バッテリーを取り外す。(バッテリーの取り外
し方については 48ページの『1010 DIMM カードおよびバ
ックアップ・バッテリー』を参照。)
4. バックアップ・バッテリー・コネクターの電圧を測定する。
電圧が正しければ、システム・ボードを交換する。
電圧が正しくない場合は、バックアップ・バッテリーが放電
されているので、バックアップ・バッテリーを交換する。
交換後もバックアップ・バッテリーがすぐに放電してしまう
場合は、システム・ボードを交換する。
コード 電圧 (V dc)
赤+2.5 〜+3.7
黒 アース
システム状況インディケーターの検査
システム状況インディケーター LED の問題が生じたときは、次の
ようにしてください。
1. ThinkPad の電源をオフにする。
2. ThinkPad の電源をオンにする。
3. ThinkPad の電源をオンにすると、すぐにインディケーター・
パネルのすべての LED が一時的にオンにならなければなり
ません。すべての LED がオンになることを確認します。
問題が解決しない場合は、システム・ボードを交換する。
ThinkPad 380Z 17
システム・ボードと CPU カードの検査
システム・ボードと CPU カードは、ThinkPad の操作を実行しま
す。どちらの FRU もプロセッサーの問題の原因になる可能性があ
りますが、一般には CPU カードの方が障害の起こる確率は低いと
されています。数字コードでシステム・ボードまたは CPU カード
に障害があることが表示された場合は、次の手順を実行して問題の
原因を判別します。
1. システム・ボード・テストを実行して問題の確認をする。こ
のテストは、システム・ボードと CPU カードの両方を検査
します。エラーが検出されなければ、34ページの『判別しに
くい問題』に戻ります。
注:システム・ボードのテスト中は、キーボードやポインテ
ィング・デバイスに触らないでください。予期しないエ
ラーが発生する場合があります。
2. FRU コード 10 が表示された場合は、CPU カードは交換せ
ずに、システム・ボードを交換する。 CPU カードは古いシ
ステム・ボードから新しいシステム・ボードに移す。
3. FRU コード 11 が表示されたら、CPU カードを付け直す。
4. テストを再度実行して、結果を確認する。
5. FRU コード 11 がまだ表示される場合は、CPU カードを交
換する。
上記の手順で問題が解決されない場合は、34ページの『判別しにく
い問題』に進みます。
トラックポイントの検査
トラックポイントが機能しない場合は、次の手順を実行します。
1. ThinkPad 機能設定プログラムを実行し、トラックポイントが
使用可能になっているかどうか検査する。
2. 使用可能になっていない場合は、Enable を選択して使用可能
にする。
3. 問題が解消しない場合は、次のステップに進む。
ポインターのふらつき
ポインターが画面上で少しの間ひとりでに動く場合があ
りますが、これはハードウェアの問題ではありません。
この動きは、トラックポイントにわずかな圧力が継続し
て加わると発生することがあります。修理を行う必要は
ありません。
4. 「Easy-Setup」メニューに進む。
5. トラックポイントで項目を選択する。
6. 左または右のクリック・ボタンを押す。
7. 両方のクリック・ボタンが正しく作動するか確認する。
8. トラックポイントで別の項目を選択する。
9. トラックポイントを押す (押して選択)。
10. 項目が選択されることを確認する。
11. 問題が解消しない場合は、次のことを 1つずつ実行する。
警告:正常な FRU は交換しないでください。
トラックポイントのケーブルを取り付け直す。
18

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