基本的な使い方
Assign(ボイス・アサイン):パートごとに最低限発音するボイ
ス数を割り当てます。本機の最大同時発音数は28ボイスですが、
シーケンサーを使ったアンサンブル演奏では発音数が足りなく
なり、必要な音が消えてしまうことがあります。
そのようなときは、各パートで必要なボイス数を設定しておく
ことで、同時発音数が28ボイスを越えたときも、重要なパート
で音が消えるのを防ぐことができます。ただし、各パートに割
り当てることができるボイス数の合計は28までです。
●Master(マスター・パラメーター)
Tune(チューン):本機全体の基準となるピッチ(中央のA=A4)
を調節します。ディスプレイには27.4Hz〜52.6Hzと表示され
ますが、これは427.4Hz〜452.6Hzを表します。
DeviceID(デバイスID):本シリーズの音源、またはJV-80、
JV-90、JV-1000、JV-880は同じモデルIDを持っているもの
があります。このような機器を併用するとき、それぞれの機器
を区別するための情報がデバイスIDです。このような機器を同
時に使って、システム・エクスクルーシブ・メッセージをそれぞ
れの機器に送信するときは、デバイスIDの値を変えておいてく
ださい。
Reverb(リバーブ・スイッチ):本機全体でリバーブ効果のオ
ン/オフを設定します。
Chorus(コーラス・スイッチ):本機全体でコーラス効果のオ
ン/オフを設定します。
●MIDIRx(MIDIメッセージ受信スイッチ)
Vol&Hold(ボリューム・メッセージ&ホールド・メッセージ受信
スイッチ):ボリューム・メッセージとホールド・メッセージの受
信状態を各パートごとに設定します。表示と受信状態の関係は
以下のようになっています。
ボリューム・メッセージとホールド・メッセージを受信
します。
ホールド・メッセージは受信しますが、ボリューム・メ
ッセージは受信しません。
ボリューム・メッセージは受信しますが、ホールド・メ
ッセージは受信しません。
ボリューム・メッセージもホールド・メッセージも受信
しません。
ProgChg(プログラム・チェンジ・メッセージ受信スイッチ):プ
ログラム・チェンジ・メッセージの受信状態を各パートごとに設
定します。「on」と表示されているときは、プログラム・チェン
ジ・メッセージを受信し、「oFF」と表示されているときは受信
しません。
BankSel(バンク・セレクト・メッセージ受信スイッチ):本機の
パッチはバンク・セレクト・メッセージ(コントローラー・ナンバ
ー0/32)とプログラム・チェンジ・メッセージを併用して切り
替えます。工場出荷時はコントローラー・ナンバー0の値が80、
または81でパッチを切り替えることができます。このとき、デ
ィスプレイには80と表示されます。ディスプレイに0と表示さ
れるときはコントローラー・ナンバー0の値が0と1で、10と表
示されるときはコントローラー・ナンバー0の値が10と11でパ
ッチを切り替えられます。この値は、0から126の間で設定で
き、「oFF」にするとバンク・セレクト・メッセージを受信しませ
ん。くわしくは、P.8をご覧ください。
なお、音色テーブル2が選ばれていると、このパラメーターは
動作しません。
SysEx(
システム・エクスクルーシブ・メッセージ受信スイッチ
):
システム・エクスクルーシブ・メッセージの受信状態を設定しま
す。バルク・ダンプ情報もシステム・エクスクルーシブ・メッセ
ージのひとつです。
システム・エクスクルーシブ・メッセージを受信します。
GSリセット、イグジットGS、GMシステム・オン、
GMシステム・オフ以外のシステム・エクスクルーシブ・
メッセージを受信します。
システム・エクスクルーシブ・メッセージを受信しません。
■パートをミュートする .....................................................
Muteボタンを押してインジケーターを点灯させたパートでは音
が鳴らなくなります。
■パートをモニターする .....................................................
Monitorボタンを押してインジケーターを点灯させると、そのパ
ートの音だけが鳴り、その他のパートは音が鳴りません。シー
ケンサーを使ってアンサンブル演奏をしていると、各パートが
どのような演奏をしているかわからなくなります。そのような
ときは、Monitorボタンのインジケータを点灯させて、各パート
を切り替えていくとそれぞれのパートの演奏だけを聴くことが
できます。
■
パッチ・モードで音を聴いてみよう
本機を1パートの音源として使用するためのモードです。パッ
チ・モードでは、各パッチごとにリバーブとコーラスを設定して
ありますので、特にライブ演奏で威力を発揮します。
■パッチ・モードに切り替える............................................
Patchボタンを押したまま電源を入れるとパッチ・モードになり
ます。この設定は電源を切っても記憶されています。パッチ・モ
ードではPatchボタンのインジケーターが点滅します。
■パッチの設定を変える .....................................................
パフォーマンス・モードと同様に、フロント・パネル右側に印刷
されている各パラメーターの値を変更できます。各パラメータ
ーの働きはパフォーマンス・モードのときと変わりませんので、
「パフォーマンスの設定を変える」(P.4)を参考にしてください。
ただし、PartParam2グループのKeyShift、Detune、Assign、
MIDIRxグループのVol&Hold、ProgChgはパッチ・モードでは
動作しません。これらのパラメーターを選ぶと、ディスプレイ
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