Tomei ARMS MX8280 1JZ-GTE User manual

2018_03 M-TB401A-TY04A-01
ターボチャージャーキット ARMS MX8280 1JZ-GTE
TURBOCHARGER KIT ARMS MX8280 1JZ-GTE
品番
(PART NUMBER)
適合
(APPLICATION)
日本語・・・・・・・・・・・・・・2p
English・・・・・・・・・・・・・21p
●この取扱説明書を良く読んでからお使いください。
●トヨタ自動車の発行する整備要領書と併せてお使いください。
●取り付け後も大切に保管してください。
●販売店様で取り付けをされる場合は本書を必ずお客様へお渡しください。
TOMEI 製品のお買い上げありがとうございます。
ARMSシリーズタービンは、数十種類に及ぶタービンホイールの組み合わせをベンチ上や実走行等でテスト
を繰り返し、開発テーマであるレスポンス、フラットなトルク特性、ピークパワーをどれも犠牲にしない
組み合わせを探求し完成した究極のポン付けターボです。
強化アクチュエーターを採用することで、高過給時においても安定した過給圧が得られます。
さらにガスケット類など取り付けに必要な部品をセットにし、面倒な純正部品調達の手間を省きました。
● Please read the instructions carefully before installing.
● Ensure you also refer to the official TOYOTA Motors service manual.
● After installation, keep this instruction manual in a safe place for future reference.
● This instruction manual should be given to the customer/end user.
Thank you for purchasing a TOMEI product.
The TOMEI ARMS turbo series is the ultimate bolt-on turbo kit. Developed through extensive testing both
on the test bench and on the road, the ARMS TURBO is designed to deliver high power outputs
whilst maintaining a flat torque curve and improving overall responsiveness.
Combining these turbos with a high performance actuator can help deliver even higher
and more stable boost.
This turbo kit contains everything you need for installation including gasket(s).
TB401A-TY04A
JZX100 / JZX110 / JZX110W / JZZ30 Late Model / JZS171 / JZS171W
取扱説明書
INSTALLATION MANUAL
1

注 意
■ 本書ではターボユニット脱着についてのみ記載しています。その他関連部品の分解・組み立てや、
冷却水注入などの方法はトヨタ自動車が発行する整備要領書を参照してください。
■ 本製品は自動車競技という特殊用途に用いるため、サーキットや公道から閉鎖された
コース内に限って使用してください。
■ 本製品を装着する事によってエンジン出力が向上するため、サスペンションやブレーキ
およびコントロールユニットなど、周辺装置においての再設定が必要になります。
本製品にはそうした部品は付属していませんので、車両にあわせて設定を行ってください。
■ 本製品は指定したエンジンおよび車種以外には取り付けができません。
指定以外の取り付けは各部が適合しないため本製品およびエンジン本体を破損します。
■ 本製品の取り付けにはターボユニットの取り外しと取り付けだけではなく、
エアパイプや遮熱板の脱着および冷却水の抜き取り作業なども伴います。
事前に十分検討し工具などの準備や工程の確認を行ってください。
■ 本製品の取り付けは特別な訓練を受けた整備士が、設備の整った作業場で実施してください。
■ 取り付けの際は、適切な工具と保護具を使用しないとけがにつながる恐れがあります。
■ 作業はエンジンが冷えている状態で行ってください。
エンジンが熱い状態で作業を行うと火傷の恐れがあり危険です。
■ 部品の脱着の際には無理に力を加えないでください。部品を破損する恐れがあります。
■ 各ボルトはトルクレンチを用いて、指定されたトルクで締め付けてください。
トルクを守らないとボルトが緩んだり、破損する恐れがあります。
■ 組み付け終了後と運行前点検時に冷却水の量と接続部からの漏れの点検を必ず行ってください。
冷却水が少ない状態や漏れのある状態での走行は絶対にやめてください。
水温が異常に上がり、エンジンを破損します。
■ タービンの状態を確認するために、ブーストメーターを取り付け、併用してください。
作業に必要な工具類 取り付けには下記が必要です。
・エンジン整備用工具一式 ・トルクレンチ ・整備要領書
2

部品構成 キットに付属されている内容は下記の通りです。
ターボチャージャーユニット
名称 ターボ本体
同梱数量 1
単品品番 -
補修部品名称 品番
CHRA TB401B-CRA11
リビルトキット TB401B-RBK01
アクチュエーター TB401B-ACT08
コンプレッサーハウジング TB401B-COH08
コンプレッサーホイール TB401B-COW08
タービンハウジング TB401B-TBH09
タービンホイール TB401B-TBW03
ウォーターリターン
フィッティング
M14*P1.5 4AN HEX17
同梱数量 1 同梱数量 1
単品品番 TB401B-FIT12 単品品番 TB401B-WAS02
名称 エルボーフィッテイング 名称 メッシュホース 250mm
同梱数量 1 同梱数量 1
単品品番 TB401B-FIT09 単品品番 TB401B-OFP10
同梱数量 1
単品品番 TB401B-FIT22
②-1
②-3
②-5
フィッティング 11mm-4AN名称
名称 名称
①
②-2
②-4
ワッシャー M14
3

部品構成 キットに付属されている内容は下記の通りです。
ウォーターフィード
名称 ウォーターボルト 名称 ワッシャー M14
同梱数量 1 同梱数量 2
単品品番 TB401B-WTB01 単品品番 TB401B-WAS02
バンジョーフィッティング
M14 4AN
同梱数量 1 同梱数量 1
単品品番 TB401B-FIT21 TB401B-OFP11
名称 フィッティング11mm- 4AN
同梱数量 1
単品品番 TB401B-FIT22
③-1 ③-2
③-3 ③-4
単品品番
③-5
名称 名称 メッシュホース 300mm
4

部品構成 キットに付属されている内容は下記の通りです。
オイルフィード
名称 バンジョーボルト M12 名称 ワッシャー M12
同梱数量 1 同梱数量 4
単品品番 TB401B-BJB02 単品品番 TB401B-WAS04
バンジョーフィッティング
M12 4AN
同梱数量 1 同梱数量 1
単品品番 TB401B-FIT04 TB401B-OFP09
バンジョーボルト バンジョーフィッティング
M12 P1.25 27mm M12 4AN 32°
同梱数量 1 同梱数量 1
単品品番 TB401B-BJB03 TB401B-FIT23
オイルリターン
名称 オイルドレインフィティングキット
同梱数量 1
単品品番 TB401B-ODK01
同梱部品名称 数量
⑤-1 リターンパイプ 1
⑤-2 リターンホース 1
⑤-3 ボルト 2
⑤-4 ガスケット 1
名称 名称
⑤
④-2④-1
④-5 ④-6
単品品番
④-3 ④-4
単品品番
メッシュホース 490mm
名称 名称
⑤-1 ⑤-2 ⑤-3 ⑤-4
5

部品構成 キットに付属されている内容は下記の通りです。
ショートパーツ 1
名称 コンプレッサーINガスケット 1 名称 コンプレッサーINガスケット 2
同梱数量 1 同梱数量 1
単品品番 TB401B-CIG03 単品品番 TB401B-CIG04
名称 コンプレッサーOUT ガスケット 名称 マニフォールドガスケット
同梱数量 1 同梱数量 1
単品品番 TB401B-COG04 TB401B-MFG01
⑥-11とセット
スタッドボルト
M10*P1.25 35mm
同梱数量 1 同梱数量 6
単品品番 TB401B-TOG05 TB401B-BNS01
スタッドボルト スタッドボルト
M10*P1.25 40mm M8*P1.25 45mm
同梱数量 4 同梱数量 2
単品品番 TB401B-STB07 単品品番 TB401B-STB06
名称 耐熱ホース 名称 コンプレッサーINアダプター
同梱数量 1 同梱数量 1
単品品番 TB401B-TIT01 TB401B-SPC03
⑥-1 ⑥-2
⑥-3 ⑥-4
単品品番
⑥-5 ⑥-6
単品品番
⑥-7 ⑥-8
⑥-9 ⑥-10
単品品番
名称 タービンOUTガスケット 名称
名称 名称
6

部品構成 キットに付属されている内容は下記の通りです。
ショートパーツ 2
⑥-6とセット
名称 ナット M10*P1.25 名称 バキュームホース 5☓11mm
同梱数量 6 同梱数量 1
TB401B-BNS01 TB401B-SLH03
その他
アクチュエータースプリング
黒
同梱数量 1 同梱数量 1
PB6150-BSP01 TB401B-SPR07
アクチュエータースプリング アクチュエータースプリング
赤 ピンク
同梱数量 1 同梱数量 1
TB401B-SPR10 TB401B-SPR11
アクチュエータースプリング ストレートアクチュエーター
青ニップル
同梱数量 1 同梱数量 1
TB401B-SPR12 TB401B-SAN01
単品品番
名称
単品品番
単品品番
⑧
単品品番
⑨
⑥-11
⑫
名称
単品品番
⑬
⑦
単品品番
名称 名称ボルトスムースペースト
⑩
名称
単品品番
⑪
名称
単品品番
7

その他2
名称 TOMEIステッカー 名称 ARMSステッカー
同梱数量 2 同梱数量 2
単品品番 TG201A-0000A 単品品番 TG204A-0000A
名称 エンブレム 名称 取扱説明書
同梱数量 1 同梱数量 1
TE501A-0000A -
名称 アクチュエーター取扱説明書 名称 スペックシート
同梱数量 1 同梱数量 1
--
名称 保証登録カード 名称 保証登録のお願い
同梱数量 1 同梱数量 1
--
名称 過給圧設定時のご注意
同梱数量 1
-
㉒
単品品番
⑰
単品品番
⑱
単品品番
⑲
単品品番
⑳
単品品番
㉑
単品品番
⑭
⑯
単品品番
⑮
8

1.ノーマルタービンの取り外し
バッテリーのマイナス端子を取り外し、周辺装置およびノーマルタービンを整備要領書を参照し取り外してください。
なお、その際下図において×で記した箇所においては再使用を行わない。
エキゾーストマニホールド
ヒートインシュレーター
（遮熱板）
エキゾーストマニホールド
ターボチャージャー
エアチューブNo.2 W/エアホース エアクリーナーホース
エアチューブNo.1
再使用する部品は
取り外し時に破損させない
ように注意してください。
×
×
×
××
9

2.付属品の取り付け
ターボチャージャー、エキゾーストマニホールド等の熱対策が必要な個所は付属の耐熱ホース
（部品番号⑥-9）を用いて、遮熱を行ってください。
2-1．エンジン側
エンジンブロックのオイル取り出し部にオイルフィードホースを取り付ける
2-2.ターボチャージャー側
2-2-1 ウォーターリターンホース/オイルフィードホース/オイルリターンパイプの取付け
ウォーターリターンホース
・ワッシャー M14 （部品番号②-2）
・フィッティング M14*P1.5 4AN HEX17（部品番号②-1）
・エルボーフィッテイング（部品番号②-3）
・メッシュホース 250mm（部品番号②-4）
・フィッティング 11mm-4AN（部品番号②-5）
オイルフィードホース
・ワッシャー M12（部品番号④-2、x4）
・バンジョーフィッティング M12 4AN（部品番号④-3）
・バンジョーボルト M12（部品番号④-1）
・メッシュホース 490mm（部品番号④-4）
・バンジョーフィッティング M12 4AN エルボー（部品番号④-6）
・バンジョ-ボルト M12 27mm（部品番号④-5）
オイルリターン
・ガスケット（部品番号⑤-4）
・リターンパイプ（部品番号⑤-1）
・ボルト（部品番号⑤-3、×2）
【締付トルク：T=9N・m （0.9kgm)
付属のオイルリターンホース（部品番号⑤-2）は
車種により長さを切断して調整してください。
オイルフィードホース
・ワッシャー M12（部品番号④-2、x2）
・バンジョーフィッティング M12 4AN エルボー（部品番号④-6）
・バンジョ-ボルト M12 27mm（部品番号④-5）
・メッシュホース 490mm（部品番号④-4）
2-1.でエンジンに
装着済み
10

2-2-2 ウォーターフィードホースの取付け
2-2-3 スタッドボルトの取付け
エキゾーストハウジングのアウトレット側５箇所と
ターボステー１箇所に（部品番号⑥-6）の
スタッドボルト M10*P1.25 35mmを取付ける。
エキゾーストハウジングのエキゾースト
マニホールド側4箇所に（部品番号⑥-7）の
スタッドボルト M10*P1.25 40mmを取付ける。
コンプレッサーハウジングのインレット側
2箇所に（部品番号⑥-8）の
スタッドボルト M8*P1.25 45mmを取付ける。
ウォーターフィードホース
・ワッシャー M14（部品番号③-2、×2）
・バンジョーフィッティング M14 4AN（部品番号③-3）
・ウォーターボルト（部品番号③-1）
・メッシュホース 300mm（部品番号③-4）
・フィッティング11mm- 4AN（部品番号③-5）
※短い方がタービン側。
※取り付けにはダブルナットを
使用してください。
※ナットを取り外す時、ボルトが
動かないよう注意する。
スタッドボルトの
向きに注意
短長
11

2-3 各部の締付トルク
締付トルク【N・m (kgm)】
エキゾーストマニホールドヒートインシュレーターNo.1
エキゾーストマニホールド
ヒートインシュレーターNo.2
O2センサー
ガスケット
タービンOUTガスケット
（部品番号⑥-5）
T=62(6.3)
T=19(1.95)
コンプレッサー
OUT ガスケット（部
品番号⑥-3） エアチューブNo.2
Wエアホース
ターボ
チャージャー
マニフォールドガスケット
（部品番号⑥-4） T=43(4.4)
T=44(4.5) T=62.5(6.4)
エキゾースト
マニホールド
ガスケット
エアチューブNo.1
T=19(1.95)
コンプレッサー IN ガスケット 2（部
品番号⑥-2）
コンプレッサーINアダプター
（部品番号⑥-10）
コンプレッサー IN ガスケット 1（部
品番号⑥-1）
エアクリーナーホース
ターボウォーターホースNo.1
ターボウォーターホースNo.2
ターボチャージャーステー
T=44(4.5)
T=43(4.4)
サポートブラケット
ガスケット
ガスケット
フロントエキゾーストパイプ
T=62(6.3)
コンバータ-ブラケット
アウトレットパイプへ
12

3.エンジンへの取付け
注意
■ ホースをエンジン本体に取り付ける際は、ネジを破損する原因となりますので、バンジョーボルト類を
無理に締め付けないでください。ネジを破損した場合は、エンジンを車両から取り外さないと修正
できません。
3-1 アウトレットパイプの取付け
ターボチャージャーにアウトレットパイプを取り付けます。
3-2 ターボチャージャーの取付け
① ターボチャージャー側のオイルリターンパイプと
エンジンブロック側チューブにリターンホース
を差し、つなげた状態にする。
② エキゾーストマニホールドをシリンダーヘッドに
取付ける。
③ ターボチャージャーを持ち上げ、エキゾースト
マニホールドにナットで固定する。
④ オイルリターンパイプとホースを純正クランプで
とめる。車種によりホースが長い車種があります。
その際は適宜切断して使用してください。
⑤ オイル、水の各ホースを固定する。
⑥ ターボステーを固定する。
ウォーターラインは純正の
ホースに接続する。
13

4.外した補機類の復帰作業
① エアチューブNo.1をターボに取り付ける際、付属のアダプター（部品番号⑥-10）を間にはさむ。
アダプターの内側はテーパーになっているので、径の大きい方をターボ側にする。
また、アダプターの両側に付属のガスケットをはさむ。
ガスケット 径の広い方【ターボ側】（部品番号⑥-2）
径の狭い方【エアチューブ側】（部品番号⑥-1）
締付トルク【N・m (kgm)】
タービンOUTガスケット
（部品番号⑥-5）
T=62(6.3)
T=19(1.95)
コンプレッサー OUT
ガスケット
（部品番号⑥-3） エアチューブNo.2
Wエアホース
ターボ
チャージャー
T=43(4.4)
エアチューブNo.1
T=19(1.95)
コンプレッサー IN ガスケット 2（部
品番号⑥-2）
コンプレッサーINアダプター
（部品番号⑥-10）
コンプレッサー IN ガスケット 1（部
品番号⑥-1）
エアクリーナーホース
ターボチャージャーステー
T=44(4.5)
T=43(4.4)
サポートブラケット
ガスケット
ガスケット
フロントエキゾーストパイプ
T=62(6.3)
コンバータ-ブラケット
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5.エンジンオイルと冷却水の補充
ターボチャージャー交換作業で不足した冷却水とオイルを補充してください。
補充方法や交換部品などは整備要領書を参照し、確実に補充してください。
6.本運用前の点検と使用上の注意
① ギアをニュートラルにし、サイドブレーキを確認してください。
② エンジンを始動せず、15秒程クランキングを繰り返してください。
③ エンジンを始動し、アイドリング状態で冷却水やオイルが漏れ出ていないことを確認してください。
④ エンジンを停止し、冷却水とオイルが規定量入っていることを確認してください。
また、リザーブタンクも同様に確認してください。
⑤ 再度エンジンを始動し、エンジン回転を3000回転程度まで上げ、排気漏れや異音がしないことを
確認してください。
⑥ 試運転を行い、過給がかかることを確認してください。
■ 出荷時のアクチュエーターの設定過給圧はアクチュエーター単体で
2mmのプリロードをかけた状態で1.0kgです。
■ 実際の過給圧の設定は1次排圧の影響や他の部品の仕様により大きく異なる場合が
あります。過給圧の決定はブーストコントローラーを併用のうえ、実走に等しい環境で
確認しながら慎重に行ってください。
■ アクチュエータースプリングの交換は別冊のアクチュエーター取扱説明書を参照のうえ、
慎重に行ってください。
■ ブースト計を使用し、過給圧を監視してください。
⑦ 各部の取り付け状態や冷却水/オイル漏れの点検を行ってください。
■ 高負荷運転の直後はすぐにエンジンを停止しないでください。
■ エンジンオイルを定期的に交換してください。
7.ターボチャージャー仕様
MX8280
45.5 0.54 47.9 1JZ 0.67
58.8 67.0 77 11 K418 鋳造
コンプレッサーハウジング タービンハウジング
入口径（mm） 出口径（mm） A/R 入口(mm) 出口 A/R
CNC削出
タービンホイール
出口径（mm） 外径（mm) トリム ブレード数 材質 製法
コンプレッサーホイール
入口径（mm） 外径（mm) トリム ブレード数 材質 製法
61.4 82.0 56 6 A2618
62.4
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8.アクチュエータースプリング
本製品はアクチュエータースプリングを交換することで、ブースト設定値を変更することができます。
下記を参考に目的に合ったアクチュエータースプリングを選択してください。
アクチュエータースプリングの選択について
右ページ一覧表に記載の各スプリングの単体圧力/設定圧力はアクチュエーターが動作し、
スイングバルブが開き始める圧力となっています。
実際のスプリング選択は目的に合わせ実測したうえで設定してください。
交換方法などは別紙のアクチュエーター取扱説明書を参照してください。
※ 右ページ一覧表の数値はアクチュエーター単体で2mmのプリロードをかけた状態での
数値です。
※出荷時の本製品には右ページ一覧表の1.0kgf/cm2の組み合わせのスプリングが
装着されています。
※ 右ページ一覧表の設定値はあくまでも目安です。ブースト値は車両の仕様により
変化します。
※ 実際のブースト値の設定はブーストコントローラーを併用してください。
ブーストコントローラーの設定を主とし、アクチュエーターを補助として
調整することで、安定したブーストセッティングが可能となります。
アクチュエータースプリング選択方法の一例
■ アクチュエーターを動かないように固定する。
■ 計測器（マイクロメーターなど）アクチュエーターロッドのトラベル量が
計測できるようセットする
■ 圧力計を通してアクチュエーターにエアを入れる
■ 計測器の動きでアクチュエーターの動作圧力を確認する。
■ 本書のアクチュエータースプリング一覧表を参考に目的にあったスプリングに入れ替える
16

スプリング kgf/cm2
単体圧力 Kpa
PSI
設置位置
品番
識別色
サイズ 外径 mm
長さ mm
2.05 201.04 29.16 0.40 0.90 0.75
1.95 191.23 27.74 0.40 0.90 0.65
1.85 181.42 26.31 0.20 0.90 0.75
1.75 171.62 24.89 0.40 0.60 0.75
1.75 171.62 24.89 0.20 0.90 0.65
1.65 161.81 23.47 0.90 0.75
1.65 161.81 23.47 0.40 0.60 0.65
1.55 152.00 22.05 0.90 0.65
1.55 152.00 22.05 0.20 0.60 0.75
1.45 142.20 20.62 0.20 0.60 0.65
1.35 132.39 19.20 0.60 0.75
1.30 127.49 18.49 0.40 0.90
1.25 122.58 17.78 0.60 0.65
1.15 112.78 16.36 0.40 0.75
1.10 107.87 15.65 0.20 0.90
1.05 102.97 14.93 0.40 0.65
1.00 98.07 14.22 0.40 0.60
0.95 93.16 13.51 0.20 0.75
0.90 88.26 12.80 0.90
0.85 83.36 12.09 0.20 0.65
0.80 78.45 11.38 0.20 0.60
0.75 73.55 10.67 0.75
0.65 63.74 9.25 0.65
0.60 58.84 8.53 0.60
0.40 39.23 5.69 0.40
設定圧力
kgf/cm2Kpa PSI
0.20 19.61 2.84 0.20
29 29 36.5 36.5 44 44
32 36 43 52 57 68
-SPR07 -SPR08 -SPR09 -SPR10 -SPR11 -SPR12
黒 銀紫赤ピンク青
インナー インナー ミドル ミドル アウター アウター
TB401B TB401B TB401B TB401B TB401B TB401B
0.75
19.61 39.23 58.84 88.26 63.74 73.55
2.84 5.69 8.53 12.80 9.25 10.67
0.20 0.4 0.6 0.9 0.65
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セッティングガイド
ブースト1.6㎏/㎠（22.8psi）で450psオーバーの出力を出すことが可能なタービンです。
最大出力は車の状態によって変わりますのでご注意ください。ブースト設定する際は、
４・５速のギヤで行ってください。低いギヤで設定すると、高いギヤでは負荷が大きくなるため設定値以上の
ブーストがかかってしまいます。（設定した際、ピークブーストから回転が上がるにつれてブーストが下がる
場合がありますが、異常ではありません。）
カム含め、サクション、エキマニ、アウトレット、触媒、マフラーの選定は性能に大きく影響します。
カム、エキマニ、アウトレットが純正の場合、ブースト1.2㎏/㎠（17.1psi）：350ps。すべて高効率な物を
採用した場合、ブースト1.6㎏/㎠（22.8psi）：450psが目安となります。
1Jの場合、エンジン本来の性能が保たれている場合、ノーマルピストンでも約600psまで
十分対応可能です。ただし、圧縮圧力が下がったエンジン等、エンジンにヘタリが出始めている場合は、
鍛造ピストンへの変更をお薦めします。
1Jの場合、ノーマルコンロッドでも約500psまで対応可能ですが、エンジンの状態で大きく変わりますので
ご注意ください。
ノーマルカムでは十分な排気圧力を得られず、大きくなったタービンを活かすことができません。
カムを変更することでより効率良くタービンを活かすことが可能になります。
ブーストを上げると燃焼圧力も高くなります。1Jの場合、ノーマルヘッドガスケットで
ブースト1.6㎏/㎠（22.8psi）かけることも可能ですが、圧縮比を下げることでよりセッティングを詰める
ことが可能になります。また、確実にシール性能を高めるために、高ブーストをかける際は面圧の高い
強化ヘッドガスケットに交換することをお薦めします。ブースト圧によってガスケット厚を変更し、
圧縮比調整を行ってください。TOMEI製φ87.5-1.8㎜＝圧縮比8.8、φ87.5-2.0㎜＝圧縮比8.6を
目安としてください。ヘッド、ブロックの面研量や燃焼室加工状況によって圧縮比は変化します。
450PS
STD仕様
ノーマル
STEP UP 仕様 H断面ｺﾝﾛｯﾄﾞ 推奨：TOMEI H断面ｺﾝﾛｯﾄﾞ
STD仕様 ノーマル
STEP UP 仕様 TOMEI PONCAM 相当
ピストン
コンロッド
項目 推奨設定
ブースト圧設定
カムシャフト
STD仕様
STEP UP 仕様
1.0～1.2㎏/㎠(14.2～17.1psi）ﾌﾞｰｽﾄｺﾝﾄﾛｰﾗｰ使用
1.6㎏/㎠(22.8psi）ﾌﾞｰｽﾄｺﾝﾄﾛｰﾗｰ使用
想定馬力 STD仕様 350PS
STEP UP 仕様
STD仕様 ノーマル
STEP UP 仕様 強化タイプへ変更 推奨: TOMEIメタルヘッドガスケット
ノーマル
STEP UP 仕様
STD仕様
ヘッドガスケット
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目標馬力×5.9÷気筒数＝１気筒あたりが必要とする毎分吐出量
安定した霧化状態を確保するために、インジェクター容量の80～90%で使用するのが理想となります。
240ℓ/h以上（燃圧3kg/㎠時）
推奨：TOMEI 255ℓ/h（燃圧3kg/㎠時）
インジェクター容量×気筒数×0.06＝必要とする毎時吐出量（フューエルポンプ容量）です。
ポンプの追従性を考慮し、80～90％位で使用できるように選択してください。
燃料ポンプの変更に伴い、燃圧の調整が必要です。イニシャル燃圧は、大気圧で3kに設定します。
目標馬力に見合った容量のクリーナーを選択してください。
純正エアフロで約500ps位が上限の目安となります。
高ブーストをかけた場合、純正サクションでは変形等が起こる場合があります。これを交換することで
吸入効率を良くすることができます。ただし、エアフロを活かした状態でストレートタイプを採用すると、
アイドリングがラフになったり、エンジンストールしやすくなったりする可能性があります。
タービンで加圧された空気は、圧縮されてエンジンへと送り込まれます。その際、圧縮された空気は
熱を持ち膨張してしまいます。そうすると過給された空気密度も下がり、燃焼効率が悪くなり本来の
性能が出せません。そこで、タービンとエンジンの間にインタークーラーを設けることで圧縮された空気
を通し、走行風を当てることで圧縮空気を冷却します。こうすることで、密度の高い圧縮空気を
エンジンへ送り込むことが可能になり、燃焼効率が向上され本来の性能を得ることが可能になります。
ブローオフバルブ
（リサキュレーションバルブ）
タービンにより過給された空気がスロットルを閉じることで行き場を失い、パイプ内にとどまることで
タービンの回転を急激に止めようとする力が働き、タービンに大きな負担が掛かってしまいます。
これを防ぐためにタービンとスロットルの間にブローオフバルブ設置し、行き場を失った空気をエアフロと
タービンの間に循環させ、タービンを保護するのがブローオフバルブの役割です。
ノーマルブローオフバルブを高過給圧で使用した場合、ある程度の過給がかかるとわずかにリリーフして
しまうため、タービンの性能をフルに発揮できず、ピックアップが悪くなったり、最高出力が落ちてしまう
場合があるので、強化タイプの使用をお薦めします。また、ブローオフバルブのリリーフを大気解放にした
場合、タービンに対しては再循環した場合と同様の働きがありますが、エアフロメーターの誤作動の
原因になります。必ず再循環させてください。
カムシャフトを交換して得た排気圧力を、より効率良くタービンホイールに当てるために、
エキゾーストマニホールドを効率の良い物に交換します。これにより、大きい排気圧力をスムーズに
タービンホイールに当てることができ、さらにブーストの立ち上がりが鋭くなります。
STEP UP 仕様
燃圧レギュレーター
エキゾーストマニホールド
ストレートタイプ
STD仕様 ノーマルもしくは純正交換タイプ
STEP UP 仕様 大容量高効率タイプ
STD仕様 推奨：強化タイプ （大気解放不可）
STEP UP 仕様
STD仕様
大容量高効率タイプ
必要インジェクター容量
必要燃料ポンプ容量
サクションパイプ STEP UP 仕様
ノーマルもしくは純正交換タイプ
ノーマル
STEP UP 仕様
STD仕様 高効率タイプ
STEP UP 仕様
インタークーラー
STD仕様
エアフロ STD仕様 ノーマルエアフロもしくはエアフロレス
エアクリーナー
項目 推奨設定
STD仕様 550cc以上
STEP UP 仕様
STD仕様
STEP UP 仕様
STD仕様 調整式に変更が必要 推奨：TOMEI type-S
STEP UP 仕様
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ノーマルのアウトレットのままでは、効率良く排気ガスを抜ききることができません。特に高回転、
高ブーストでは排気が詰まってしまい、結果的に排気ガスがタービンをうまく流れることができず、
ブーストが安定しなくなります。そこで、アウトレットを大口径の物に交換することで送り込まれた
排気ガスをしっかり抜くことが可能になり、ブーストが安定するだけでなく、タービンの効率が上がり
ブーストのピックアップが良くなります。
アウトレット同様、排気の流れをスムーズにすることで、中間域のピックアップ、高回転の伸び共に良くなります。
浄化能力を確保した、メタル触媒に交換することで排気抵抗を低減することができます。
アウトレット同様、排気の流れをスムーズにすることで、中間域のピックアップ、高回転の伸び共に
良くなります。
お車の状況に合わせて、必ずコンピューターリセッティングを行ってください。
出力が上がった場合、それに伴い燃焼温度が高くなります。純正の熱価のままでは、プラグが溶けてしまう
などのトラブルにつながります。プラグの焼け具合によって判断しますが、8番、9番相当のプラグに
交換することをお薦めします。
STEP UP 仕様
プラグ
マフラー
触媒
フロントパイプ
タービンアウトレット
コンピューター
項目
推奨：メタル触媒
STEP UP 仕様
STD仕様 推奨：パイプ径φ80～90相当
大容量高効率タイプ 出口径Φ76.3
STD仕様 推奨：パイプ径φ76.3相当
STEP UP 仕様
推奨設定
STD仕様
STD仕様 要現車合わせ
STEP UP 仕様
STD仕様 要交換 推奨：8～9番相当
STEP UP 仕様
STEP UP 仕様
ノーマル
STD仕様
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