JUKI DLN-6390 User manual

取扱説明書
INSTRUCTION MANUAL BETRIEBSANLEITUNG
MANUEL D’UTILISATION MANUAL DE INSTRUCCIONES
MANUALE D’ISTRUZIONI
使用说明书
注意: このたびは、当社の製品をお買い上げいただきましてありがとうございました。
安全に使用していただくために、使用前に必ずこの取扱説明書をお読みください。
また、いつでもすぐに読めるように、この取扱説明書を保管してください。
NOTE : Read safety instructions carefully and understand them before using.
Retain this Instruction Manual for future reference.
HINWEIS : Lesen Sie die Sicherheitsanweisungen aufmerksam durch, um sich mit ihnen vertraut
zu machen, bevor Sie diese Maschine in Betrieb nehmen. Bewahren Sie diese
Bedienungsanleitung für spätere Bezugnahme auf.
NOTE : Avant d’utiliser la machine, lire attentivement toutes les consignes de sécurité.
Conserver ce manuel pour pouvior le consulter en cas de besoin.
NOTA : Antes de comenzar a usar esta máquina lea con detención hasta comprender todas las
instrucciones de sequridad. Conserve este Manual de instrucciones a mano para futuras
consultas.
NOTA : Leggere attentamente e compredere tutte le istruzioni per la sicurezza prima di inziare l’ uso
di questa macchina. Conservare questo Manuale d’Instruzioni per pronto riferimento.
注意 : 为了安全地使用,请您在使用之前一定阅读本使用说明书。
另外,请您注意保管本使用说明书,以便随时查阅。
DLN-6390
DLN-6390-7
No.04
40096300


日本語
日本語

i
DEUTSCH
ミシン,自動機,付帯装置 ( 以下機械と言う ) は、縫製作業上やむをえず機械の可動部品の近くで作業する
ため、可動部品に接触してしまう可能性が常に存在していますので、実際にご使用されるオペレータの方、
および保守,修理などをされる保全の方は、事前に以下の 安全についての注意事項 を熟読されて、十分
理解された上でご使用ください。この 安全についての注意事項 に書かれている内容は、お客様が購入さ
れた商品の仕様には含まれない項目も記載されています。
なお、取扱説明書および製品の警告ラベルを十分理解していただくために、警告表示を以下のように使い分
けております。これらの内容を十分に理解し、指示を守ってください。
危険 機械操作時,保守時,当事者,第 3 者が取り扱いを誤ったり、その状況を回避しな
い場合、死亡または重傷を招く差し迫った危険のあるところ。
警告 機械操作時,保守時,当事者,第 3 者が取り扱いを誤ったり、その状況を回避しな
い場合、死亡または重傷を招く潜在的可能性のあるところ。
注意 機械操作時,保守時,当事者,第 3 者が取り扱いを誤ったり、その状況を回避しな
い場合、中・軽傷害を招く恐れのあるところ。
警
告
ラ
ベ
ル
❶
❷
❸
❶・中・軽傷害,重傷,死亡を招く恐れがあります。
・運動部に触れて、怪我をする恐れがあります。
❷・安全ガードを付けて縫製作業をすること。
・安全カバーを付けて縫製作業をすること。
・安全保護装置を付けて縫製作業をすること。
❸
❷
❶
❸・
電源を切ってから、「糸通し」,「針の交換」,「ボビンの交換」,「給油や掃除」をすること。
電
撃
危
険
ラ
ベ
ル
警
告
絵
表
示
運動部に触れて、怪我をする恐れ
があります。 警
告
絵
表
示
作業時にミシンを持つと、手を
怪我する恐れがあります。
高電圧部に触れて、感電の恐れが
あります。
ベルトに巻き込まれ、怪我をす
る恐れがあります。
高温部に触れて、ヤケドの恐れが
あります。
ボタンキャリアに触れて、怪我
をする恐れがあります。
レーザ一光を直接目視すると、目
に障害を及ぼす恐れがあります。
指
示
ラ
ベ
ル
正しい回転方向を指示していま
す。
ミシンと頭部が、接触する恐れ
があります。
アース線の接続を指示していま
す。
( I ) 危険の水準の説明
(II)警告絵表示および表示ラベルの説明
安全にご使用していただくために

ii
事故とは: 人身並びに財産
に損害を与える
ことをいう。
安全についての注意事項
1.感電事故防止のため、電装ボックスを開ける必要のある場合は、電源を切り念のため 5 分以上経過
してから蓋を開けてください。
危険
注意
基本的注意事項
1.ご使用される前に、取扱説明書および付属に入っている全ての説明書類を必ずお読みください。
また、いつでもすぐに読めるように、この取扱説明書を大切に保存してください。
2.本項に書かれている内容は、購入された機械の仕様に含まれていない項目も記載されています。
3.針折れによる事故防止のため、安全眼鏡を着用してください。
4.心臓用ペースメーカーをお使いの方は、専門医師とよくご相談のうえお使いください。
安全装置・警告ラベル
1.安全装置の欠落による事故防止のため、この機械を操作する際は、安全装置が所定の位置に正しく
取り付けられ正常に機能することを確認してから操作してください。安全装置については、「安全装
置と警告ラベルについて」の頁を参照してください。
2.人身事故防止のため、安全装置を外した場合は、必ず元の位置に取り付け、正常に機能することを
確認してください。
3.人身事故防止のため、機械に貼り付けてある警告ラベルは、常にはっきり見えるようにしておいて
ください。剥がれたり汚損した場合、新しいラベルと交換してください。
用途・改造
1.人身事故防止のため、この機械は、本来の用途および取扱説明書に規定された使用方法以外には使
用しないでください。用途以外の使用に対しては、当社は責任を負いません。
2.人身事故防止のため、機械には改造などを加えないでください。改造によって起きた事故に対しては、
当社は責任を負いません。
教育訓練
1.不慣れによる事故防止のため、この機械の操作についての教育、並びに安全に作業を行うための教
育を雇用者から受け、適性な知識と操作技能を有するオペレータのみが、この機械をご使用ください。
そのため雇用者は、事前にオペレータの教育訓練の計画を立案し、実施することが必要です。
電源を切らなければならない事項 電源を切るとは: 電源スイッチを切ってから、電源プラグを
コンセントから抜くことを言う。以下同じ
1.人身事故防止のため、異常,故障が認められた時、停電の時は直ちに電源を切ってください。
2.機械の不意の起動による事故防止のため、次のような時は必ず電源を切ってから行ってください。
特にクラッチモータを使用している場合は、電源を切った後、完全に止まっていることを確認して
から作業を行ってください。
2-1.たとえば、針,ルーパ,スプレッダなどの糸通し部品へ糸通しする時や、ボビンを交換する時。
2-2.たとえば、機械を構成する全ての部品の交換、または調整する時。
2-3.たとえば、点検,修理,清掃する時や、機械から離れる時。
3.感電,漏電,火災事故防止のため、電源プラグを抜く時は、コードではなくプラグを持って抜いて
ください。
4.ミシンが作業の合間に放置されている時は、必ず電源を切ってください。
5.電装部品損壊による事故を防ぐため、停電した時は必ず電源を切ってください。

iii
DEUTSCH
各使用段階における注意事項
運 搬
1.人身事故防止のため、機械の持ち上げ,移動は、機械質量を踏まえ安全を確保した方法で行ってく
ださい。なお機械質量については、取扱説明書本文をご確認ください。
2.人身事故防止のため、持ち上げ,移動の際は、転倒,落下などを起こさないよう十分安全策をとっ
てください。
3.予期せぬ事故や落下事故,機械の破損防止のため、開梱した機械を再梱包して運搬することはおや
めください。
開 梱
1.人身事故防止のため、開梱は上から順序よく行ってください。木枠梱包の場合は、特に釘には十分
注意してください。また、釘は板から抜き取ってください。
2.人身事故防止のため、機械は重心位置を確かめて、慎重に取り出してください。
据え付け
(I)テーブル,脚
1.人身事故防止のため、テーブル,脚は純正部品を使用してください。やむをえず非純正部品を使用
する場合は、機械の重量,運転時の反力に十分耐え得るテーブル,脚を使用してください。
2.人身事故防止のため、脚にキャスタを付ける場合は、十分な強度をもったロック付きキャスタを使
用し、機械の操作中や保守,点検,修理の時に機械が動かないようにロックしてください。
(II)ケーブル,配線
1.感電,漏電,火災事故防止のため、ケーブルは使用中無理な力が加わらないようにしてください。
また、V ベルトなどの運転部近くにケーブル配線する時は、30mm 以上の間隔をとって配線してく
ださい。
2.感電,漏電,火災事故防止のため、タコ足配線はしないでください。
3.感電,漏電,火災事故防止のため、コネクタは確実に固定してください。
また、コネクタを抜く時は、コネクタ部を持って抜いてください。
(III)接地
1.漏電,絶縁耐圧による事故防止のため、電源プラグは電気の専門知識を有する人に、適性なプラグ
を取り付けてもらってください。また、電源プラグは必ず接地されたコンセントに接続してください。
2.漏電による事故防止のため、アース線は必ず接地してください。
(IV)モータ
1. 焼損による事故防止のため、モータは指定された定格モータ ( 純正品 ) を使用してください。
2.市販クラッチモータを使用する際は、V ベルトへの巻き込まれ事故防止のため、巻き込み防止付き
プーリカバーが付いたクラッチモータを選定してください。
操作前
1.人身事故防止のため、電源を投入する前に、コネクタ,ケーブル類に損傷,脱落,ゆるみなどがな
いことを確認してください。
2.人身事故防止のため、運動部分に手を入れないでください。また、プーリの回転方向が矢印と一致
しているか、確認してください。
3.キャスタ付き脚卓を使用の場合、不意の起動による事故防止のため、キャスタをロックするか、アジャ
スタ付きの時は、アジャスタで脚を固定してください。
操作中
1.巻き込みによる人身事故防止のため、機械操作中ははずみ車,手元プーリ,モータなどの動く部分
に指,頭髪,衣類を近づけたり、物を置かないでください。
2.人身事故防止のため、電源を入れる時、また機械操作中は、針の付近や天びんカバー内に指を入れ
ないでください。
3.ミシンは高速で回転しています。手への損傷防止のため、操作中はルーパ,スプレッダ,針棒,釜,
布切りメスなどの動く部分へ絶対に手を近づけないでください。また、糸交換の時は、電源を切り
ミシンおよびモータが完全に停止したことを確認してください。
4.人身事故防止のため、機械をテーブルから外す時、また元の位置へ戻す時、指などをはさまれない
ように注意してください。
5.不意の起動による事故防止のため、ベルトカバーおよび V ベルトを外す時は、電源を切りミシンお
よびモータが完全に停止したことを確認してください。

iv
6.サーボモータをご使用の場合は、機械停止中はモータ音がしません。不意の起動による事故防止の
ため、電源の切り忘れに注意してください。
7.過熱による火災事故を防ぐため、モータ電源ボックスの冷却口をふさいで使用することはやめてく
ださい。
給 油
1. 機械の給油箇所には、JUKI 純正オイル,JUKI 純正グリスを使用してください。
2.炎症,カブレを防ぐため、目や身体に油が付着した時は、直ちに洗浄してください。
3.下痢,嘔吐を防ぐため、誤って飲み込んだ場合は、直ちに医師の診断を受けてください。
保 守
1.不慣れによる事故防止のため、修理,調整は機械を熟知した保全技術者が取扱説明書の指示範囲で
行ってください。また、部品交換の際は、当社純正部品を使ってください。不適切な修理,調整お
よび非純正部品使用による事故に対しては、当社は責任を負いません。
2.不慣れによる事故や感電事故防止のため、電気関係の修理,保全 ( 含む配線 ) は、電気の専門知識
の有る人、または当社,販売店の技術者に依頼してください。
3.不意の起動による事故防止のため、エアシリンダなどの空気圧を使用している機械の修理や保全を
行う時は、空気の供給源のパイプを外し、残留している空気を放出してから行ってください。
4.人身事故防止のため、修理調整,部品交換などの作業後は、ねじ,ナットなどがゆるんでいないこ
とを確認してください。
5.機械の使用期間中は、定期的に清掃を行ってください。この際、不意の起動による事故防止のため、
必ず電源を切りミシンおよびモータが完全に停止したことを確認してから行ってください。
6.保守,点検,修理の作業の時は、必ず電源を切りミシンおよびモータが完全に停止したことを確認
してから行ってください。(クラッチモータの場合、電源を切った後もモータは惰性でしばらく回り
続けますので注意してください。)
7.人身事故防止のため、修理,調整した結果、正常に操作できない場合は直ちに操作を中止し、当社
または販売店に連絡し、修理依頼してください。
8.人身事故防止のため、ヒューズが切れた時は、必ず電源を切り、ヒューズ切れの原因を取り除いて
から、同一容量のヒューズと交換してください。
9.モータの火災事故防止のため、ファンの通気口の清掃および配線周りの点検を定期的に行ってくだ
さい。
使用環境
1.誤動作による事故防止のため、高周波ウェルダなど強いノイズ源 ( 電磁波 ) から影響を受けない環
境下で使用してください。
2. 誤動作による事故防止のため、定格電圧 ±10% を超えるところでは使用しないでください。
3.誤動作による事故防止のため、エアシリンダなどの空気圧を使用している装置は、指定の圧力を確
認してから使用してください。
4.安全にお使いいただくために、下記の環境下でお使いください。
動作時 雰囲気温度 5℃〜 35℃
動作時 相対湿度 35% 〜 85%
5.電装部品損壊誤動作による事故防止のため、寒いところから急に暖かいところなど環境が変わった
時は結露が生じることがありますので、十分に水滴の心配がなくなってから電源を入れてください。
6.電装部品損壊,誤動作による事故防止のため、雷が発生している時は安全のため作業をやめ、電源
プラグを抜いてください。
7.電波状態によっては、近くのテレビ,ラジオに雑音を与えることがあります。この場合には、少し
ミシンより離してご使用ください。
8.「作業環境の騒音値が 85dB 以上 90dB 未満」に該当する環境にて仕事に従事する作業者に対して
は、健康被害を受けないよう必要に応じ、防音保護具を使用させるなどの処置をお取りください。
また、「作業環境の騒音値が 90dB 以上」に該当する環境にて仕事に従事する作業者に対しては、
健康被害を受けないよう必ず防音保護具を使用させるとともに、防音保護具の使用について作業者
の見やすい場所に掲示するようにお願いします。
9.製品や梱包の廃棄,使用済みの潤滑油などの処理は、各国の法令に従って適正に行ってください。

v
DLN-6390 シリーズをより安全にお使いいただくための注意事項
危険
1.電源スイッチを入れる時および、ミシン運転中は、針の下付近に指を入れないでください。
2.ミシン運転中に天びんカバー内に指を入れないでください。
3.ミシンを倒す時は電源スイッチを切ってください。
4.ミシン運転中は、はずみ車、天秤付近に指、頭髪、衣類を近づけたり、物を置かないでく
ださい。
5.指ガードは外した状態で運転しないでください。
6.ミシンを倒す時、指等をはさまないよう注意してください。
7.感電による事故防止のため、電源を入れたままでモータ電装ボックスの蓋を開けたり、電
装ボックス内の部品に触れないでください。
1.安全のため電源アース線を外した状態で、ミシンを運転しないでください。
2.電源プラグ挿抜の際は、前もって必ず電源スイッチを切ってください。
3.雷が発生している時は安全のため作業をやめ、電源プラグを抜いてください。
4.寒い所から急に暖かい所に移動した時など、結露が生じることがあるので、十分に水滴の
心配がなくなってから、電源を入れてください。
5.火災防止の為に電源プラグは定期的にコンセントから抜いてプラグの刃の根元、及び刃と
刃の間を清掃してください。
6.ミシン操作中、釜は高速で回転しています。手への損傷防止のため、運転中は釜付近へ絶
対に手を近づけないでください。また、ボビン交換の時は電源を切ってください。
7.ベルトカバー、指ガードおよび目保護カバーなど安全装置を外した状態で運転しないでく
ださい。
8.本製品は精密機器のため、水や油をかけたり、落下させるなどの衝撃を与えないように、
取扱いには十分注意してください。
9.ミシンを倒す時、また元の位置へ戻す時、指等をはさまないよう両手で頭部上側を持ち、
静かに行ってください。
10.保守、点検、修理の作業のときは、必ず電源スイッチを切り、ミシンおよびモータが完全
に停止したことを確認してから行ってください。(クラッチモータの場合、電源スイッチ
を切った後もモータは惰性でしばらく回り続けますので注意してください。)
注意

vi
ミシン運転前のご注意
• ご使用前に必ず給油口に油を入れてください。
• 最初に機械を使用する前にはきれいに掃除してください。
• 輸送中にたまったほこりを全て取り除いてください。
• 正しい電圧設定になっているか確認してください。
• 電源プラグが正しくつながっているかを確認してください。
• 絶対に電圧仕様の異なった状態で使用しないでください。
• ミシンの回転方向は、プーリ側よりみて反時計方向です。逆回転させないように注意してください。
• ミシンを運転する時は、テーブルに正しく設置してから電源スイッチを入れてください。
• 最初の 1 ヵ月間は、縫い速度を落とし、4,000sti/min 以下でお使いください。
• ミシンが確実に停止してから、はずみ車操作をしてください。
• 油もれや部品の破損を起こしますので、ミシンを手前側には倒さないでください。
• 試運転する時は、ボビンケースと上糸を外してください。
注意 機械の誤動作や損傷をさけるために、次の項目を確認してください。
安全装置と警告ラベルについて
ここに記載されている機械および安全装置はあくまで、日本国内仕様として製造された機種およびそれに装
着・同梱された安全装置であり、仕向地、仕様により異なる場合もあります。
指ガード
指と針との接触を防
止するカバーです。
挟み込み注意ラベル
天びんと天びんカバー
内の間に指等を挟み込
む恐れを表示します。
警告ラベル
ミシン運転時の最低限
の注意が記載されます。
ベルトカバー
ベルトによる手、頭髪、衣類への
巻き込みを防止するカバーです。
天びんカバー
人体と天びんの接触を
防止するカバーです。
アースマーク
注意
なお、取扱説明書では説明の都合上「目保護カバー 」 や「指ガード 」 などの安全装置を省いて図示している場合が
ありますので、あらかじめご了承ください。
実際の使用にあたっては、これら安全装置を絶対に外さないでください。

vii
目 次
!.仕様............................................................................................................... 1
@.ミシンの据え付け(共通).................................................................................. 2
1. ベルトの掛け方...............................................................................................................................................3
2. 糸立装置の取り付け.......................................................................................................................................4
3. ベルトカバー・糸巻台・下糸巻装置の取り付け.........................................................................................5
4. 巻き具の取り付け...........................................................................................................................................6
5. グリスの塗布...................................................................................................................................................7
#.ミシンの据え付け(DLN-6390-7)................................................................. 8
1. SC-921 の取り付け・設定..........................................................................................................................8
2. コードの配線...................................................................................................................................................9
3. ひざスイッチの取り付け............................................................................................................................10
4. 空圧関係の配管及び電気関係の配線.........................................................................................................11
$.ミシンの据え付け(DLN-6390)...................................................................12
1. モータプーリ・ベルトの選び方.................................................................................................................12
2. モータの取り付け.........................................................................................................................................13
3. 巻き具開閉機構のセットアップ.................................................................................................................14
4. 押え上昇機構のセットアップ.....................................................................................................................15
5. 押え上げと巻き具開閉の同時操作.............................................................................................................16
%.給油・排油....................................................................................................17
1. 給油...............................................................................................................................................................17
2. 排油...............................................................................................................................................................18
3. 油量調整........................................................................................................................................................19
^.ミシンの使い方..............................................................................................21
1. 針の取り付け方............................................................................................................................................21
2. ボビンの入れ方............................................................................................................................................21
3. 上糸の通し方................................................................................................................................................22
4. 縫い目長さの調節........................................................................................................................................23
5. 下糸の巻き方................................................................................................................................................24
6. 糸調子...........................................................................................................................................................25
7. 糸取りばね....................................................................................................................................................25
8. 天びん糸取り量の調整................................................................................................................................25
&.ミシンの調整.................................................................................................26
1. 針棒高さの調整............................................................................................................................................26
2. 釜の取り付け位置........................................................................................................................................27
3. 針停止位置の調整........................................................................................................................................28
4. ペダル関係の説明と調整............................................................................................................................29
5. ワイパー調整................................................................................................................................................30
6. 押え上げ........................................................................................................................................................31
7. 押え圧(上ローラー)、押え高さ(上ローラー)の調整........................................................................31
8. 押え圧(押え ( 組 ))、押え高さ(押え ( 組 ))の調整...........................................................................32
*.縫いのトラブルと対応.....................................................................................33
(.糸切り関係....................................................................................................35
1. 動メス後退位置の確認と修正方法.............................................................................................................35
2. 糸切りカムのタイミング確認.....................................................................................................................36
3. 固定メス........................................................................................................................................................37
).オプション関係のセットアップ........................................................................38
1. 針冷却装置....................................................................................................................................................38
_.SC-921 の設定............................................................................................43
1. 自動押え上げ機能選択方法.........................................................................................................................43

– 1 –
!. 仕様
DLN-6390-7 DLN-6390
用途 裾上げ、ウェストバンド付け(本縫仕様)、ヘム縫い(本縫仕様)
最高縫い速度
縫い目ピッチ 3.6mm 以下:5000sti/min
縫い目ピッチ 3.6mm を超える場合:4500sti/min
縫い目ピッチ*1 2.1*mm、2.3mm、2.5*mm、2.8mm、3.2mm(標準)、3.6mm、4.2*mm*:オプション
使用針
シュメッツ UY180GVS Nm140(シャンク径φ 1.84)
使用範囲:Nm90 〜 150(#14 〜 22.5 相当)
針棒ストローク 35mm
天びんストローク 123mm
使用釜 自動給油式専用全回転 1.7 倍釜
押え上昇量
(上下ローラー間)
押え上げレバー:4.5mm
自動押え上げ:13mm(最大 14mm)
ひざ上げ(マニュアル式):13mm(最大 14mm)
送り方式 上下ローラー連続送り方式
ラッパ開閉方式 エアーシリンダー駆動 マニュアル式
使用油 JUKI ニューデフレックスオイル No.1
または JUKIMACHINEOil#7
縫い目ピッチ調整方式 ギヤ交換式
針固定方式 ナット抱き締め式
モータ SC-921/M51N 400W クラッチモータより対応可
騒音 JISB9064 に準拠した測定方法による「騒音レベル」
縫い速度 =4500sti/min:騒音レベル≦ 82d B(定常運転時、付属装置作動時*2)
* 1、針送り量変更の送りダイヤルの目盛は、2.1 以下にしないでください。
*2、 定常運転時とは、直線縫い状態で装置等を作動させないで、一定速度で 300mm 縫製した際での騒音です。
付属装置作動時とは、標準的な縫いパターンを糸切り・ワイパー・巻き具・押え上げの装置を作動させて、
300mm 縫製した際での騒音です。

– 2 –
@.ミシンの据え付け(共通)
<テーブル>
テーブルとモータ、エアーユニット等の位置関係は下記に示すテーブル図面を参考に配置してください。
A:防振ゴム設置位置(4 ヶ所)
B:糸巻台固定用木ねじ位置(3 ヶ所)
C:エアーユニット固定用木ねじ位置(裏面)(2 ヶ所)
D:ひざ上げ装置固定用木ねじ位置(裏面)(4 ヶ所)
E:脚卓固定用木ねじ位置(裏面)(4 ヶ所)
テーブル参考図
Z-Z(3 ヶ所)モータ固定ボルト位置
C
裏面 2 ×φ 3.5 深さ 10
E4 ×φ 3.5 裏面深さ 20
(脚卓固定用)
110 50 40
44
φ 40 ± 0.5 通し穴
A4 ×φ 3.5 深さ 10
(防振ゴム設置位置)
240.5
70
360
535
351 116
830
24
300
580
49
Z
Z
227.7
114
85
78
74
195
75
298
393.3
414
278
φ35通し穴
φ70通し穴
213
183 20
R30
R30
303
2×R 17.5
R30
325
R30
425
284
271
100 257 (178)
(120)195220
4×R8
28
48.3
120.5
152
159 57
B
3 ×φ 3.5深さ 10
φ26
φ8.5
30˚
8
1
66.5
140
φ18通し穴
D
4 ×φ 3.5 裏面深さ 20
R30
注意
・ミシンの据え付けは、訓練を受けた技術者が行ってください。
・電気配線は事故防止のため、販売店または電気の専門技術者に依頼してください。
・ミシンを運ぶ時は必ず 2 人以上で行い、移動には台車等を使用してください。
・ミシンの不意の起動による事故を防ぐため、据え付けが完了するまで電源プラグを接続しな
いでください。
・漏電による事故防止のため、アース線は必ず接地してください。
・安全保護カバー、指ガード等は必ず取り付けてください。

– 3 –
日本語
<防振ゴムの固定とミシンの設置>
カラー 3を木ねじ 2でテーブル上面 4にしっかりと固定後、防振ゴム 1をはめ込んでください。(4 ヶ
所 / テーブル参考図 A部)(位置はテーブル参考図を参照ください。)
防振ゴム 1をしっかりとテーブル 4に固定後、ミシン 5の裏面の凹部(4 ヶ所)を防振ゴム 1に合
わせてミシン 5をテーブルに設置してください。
5ミシン
1防振ゴム
2木ねじ
3カラー
4テーブル上面 →
1.ベルトの掛け方
注意 ベルトの掛け替えをするときは、必ずモータの電源を切り、モータの回転停止を確認してか
ら行なってください。ベルトに手や衣服を巻き込まれて、けがをする恐れがあります。
1) ベルト 1をミシンプ−リ 2に掛けてください。
2) ミシンプーリ 2を回しながら、ベルトの片方を
モータプーリ 3に掛けてください。
3) ベルトの中央部を約 10N(1.02kgf)の力で
押したとき、たわみ量が 10 〜 15mm になる
ようにベルトを張ってください。
4) ベルトを張り終わったら、ロックナット 4で確
実に固定してください。
ミシンを運転してベルトの振れが大き
い場合は、ベルトの張りを再度見直し
てください。
※ DLN-6390 のセットアップを行う場合は、
「2. モータの取り付け 」P.13 も参照してくださ
い。
※ セットアップ終了後、モータの取扱説明書に従い、モータ付属のモータプーリベルトカバーを取り付け
てください。
3
10 〜 15mmのたるみ
2
4
1

– 4 –
2.糸立装置の取り付け
1) 糸立装置を図のように組み付け、テーブルの穴
に取り付けてください。
2) 糸立装置が動かない程度に止めナット 1を締め
てください。
3) 天井配線を行なう場合は、電源コードを糸立棒
2の中に通してください。
糸立棒継手は、図のような向きで組み
付けてください。
1
2
100mm
糸立棒
継手
糸立棒継手
約 45°

– 5 –
日本語
3.ベルトカバー・糸巻台・下糸巻装置の取り付け
注意 不意の起動による人身の損傷を防ぐため電源を切り、モータの回転が止まったことを確認し
てから行なってください。
<取り付け順序>
1) テーブルに糸巻台 1を木ねじ 2で固定します。
(木ねじ 3 ヶ所)(固定位置はテーブル参考図を
参照ください。)
2) 糸巻台 1に糸巻装置 3を仮固定します。(ねじ
+座金 2 ヶ所)
3) ベルトカバー支柱 4をアームのねじ穴に取り付
けます。
4) ベルトカバー A6の穴にはずみ車をくぐらせ
アームにセットします。このとき、下図のよう
に斜め後ろ側からベルトカバー A6を傾けて入
れるとスムーズに取り付きます。
5) ベルトカバー B5をタップ CD のところに置
きます。
6)
ねじと座金
789
でベルトカバー A
6
をアームに
固定します。このときのねじ締めトルクは、
7
ねじ
→ 3N ・ m、
8
ねじ→ 2.5N ・ m としてください。
また、これ以上締め付けても効果はありません。
7) ベルトカバー A キャップ !0 をはめ込みます。
8) ベルトカバー B5を後方に動かし、ベルトカバー
B5のゴム部が、ベルトカバー A6に当たって
から、さらに 0.5 〜 1mm 動かした位置でねじ、
座金により固定します。
9) 仮固定していた糸巻き装置 !1 を適切な位置に前
後調整して固定します。
6
!1
1
C
45
67
8
9
!0
7
1
3
2
2
2
D

– 6 –
4.巻き具の取り付け
ミシンに巻き具❶を止めねじ❷(締め付けトルク 4
〜 6 N・m)を使用して取り付けてください。
■取り付け位置の目安
・ 上下位置:左ガイド部と針板のスキマは 0.3 〜
1.2 mm
・ 前後位置:押えとのスキマは 0.3 〜 1.2 mm
・ 左ガイド:針板左端面から 8 〜 10 mm
・ 右ガイド:押え右端面とのスキマは 0.2 〜 0.8
mm
・ 針板上面及び針板前面に対し、巻き具をほぼ平
行に組み付けてください。
1. 上記取り付け位置は、標準的な取り
付け位置です。取り付け位置は使い
易い位置に調整してミシンを使用し
てください。
2. 巻き具開閉時にミシンと巻き具が当
たらないことを確認してください。
注意 不意の起動による人身の損傷を防ぐため電源を切り、モータの回転が止まったことを確認し
てから行なってください。
0.3 〜 1.2mm
0.3 〜 1.2mm
0.2 〜 0.8mm
8 〜 10mm
■
エアーシリンダーとの位置調整(DLN-6390-7)
・ 巻き具の先端❹とエアーシリンダー先端❸のス
キマは 2 〜 3 mm となるように止めねじ❺を
ゆるめてエアーシリンダーの左右位置を調整し
てください。
・ 巻き具の先端❹に対してエアーシリンダー先端
❸は、ほぼ中央になるようにしてください。
❶
❷
❺
❻
❸
❹
❹
2 〜 3mm

– 7 –
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5.グリスの塗布
セットアップ時、下図に示す部位に付属のグリス(JUKI GREASEA TUBE:40006323) を塗布し
てください。
・ DLN-6390 の場合
A〜C部の段ねじ ( ※ ) と送り調節ギヤ交換時、D部ギヤ外周に塗布してください。
・ DLN-6390-7 の場合
図の
D部のみ送り調節ギヤ交換時に塗布してください。
D
A
CB
※斜線部にグリスを塗
布してください。

– 8 –
3)頭部タイプを選択後、 スイッチ
3(スイッチ 4) を押すことに
より、ステップが 96、または 94
に進み、頭部タイプに合わせて設
定内容が自動的に初期化されます。
2) スイッチ 5(スイッチ 6)
を押すことにより、頭部のタイプ
を選択することができます。
※頭部のタイプは、別紙の「頭部一
覧表」または頭部の説明書を参照
してください。
1.SC-921 の取り付け・設定
#. ミシンの据え付け(DLN-6390-7)
当項目は、DLN-6390-7 使用時のみ適用されます。
SC-921 の取扱説明書を参照し、モータと SC-921 を取り付けてください。
V ベルト、モータプーリはミシンの付属品を使用してください。
SC-921 を DLN-6390-7 に使用するため、SC-921 セットアップ後に次の設定をする必要があります。
1)SC-921 取扱説明書「
#-6.
SC-921 機能設定について」を参
照し、機能設定 No.95 を呼び出し
ます。
•
不意の起動による人身の損傷を防ぐために電源を切り、5 分以上経過してから行ってください。
• 誤動作や仕様違いにより装置を破損する恐れがありますので、必ず指定の位置に対応する全
てのコネクタを挿入してください。
• 誤動作による人身の損傷を防ぐため、必ずロック付きコネクタはロックを行ってください。
• 各装置の取り扱いの詳細については、装置側付属の取扱説明書をよくお読みになった上で取
り付けてください。
注意
6
543
6
543
6
54
3

– 9 –
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2) アースコード組 3の先端とひざスイッチ(組)
4の先端をコネクタ 5の図の位置に差し込ん
でください。
※ ひざスイッチ(組)4の先端のコードは、差し
込む場所があっていれば色の指定はありません。
3) ミシンのコードは、テーブル下部で 11 頁の配
線図に従い付属のコードと接続し、SC-921 の
電装 BOX 内部のコネクタに差し込んでくださ
い。
詳しくは SC-921 の取扱説明書を参照してくだ
さい。
3
4
5
2.コードの配線
1)
テーブルにミシン設置後、図のようにテーブルの
穴
1からコードをテーブル下側に通してくださ
い。
また、後で配管するエアーチューブは 2を通し
てください。
12
1 CN30 モータ信号コネクタ
2 CN38 操作パネル:各種縫いを設定することができ
ます。(CP-18 以外のパネル機能の詳細はパ
ネル側の取扱説明書を参照ください。)
3 CN33 検出器:針棒位置を検出します。
4 CN37 押え上げソレノイド(自動押え上げ仕様のみ)
5 CN48 安全スイッチ(標準):電源を切断せずにミ
シンを倒した際、危険防止のためミシン操作
を禁止します。
オプションスイッチ:内部機能を切り換える
ことにより入力機能を変更できます。
6 CN42 糸切安全スイッチ
7 CN39 立ちミシンペダル:JUKI 標準の PK70 等、
外部信号にてミシンを制御できます。
8 CN55 + 24 V外部電源
9 CN57 簡易生産管理カウンタ入力
!0 CN36 頭部ソレノイド:糸切り、返し縫いソレノイ
ド、タッチバックスイッチ等
!1 CN54 布端検知センサ ED-5 等
!2 CN51 オプション入出力
!3 CN56 オプション出力(電磁弁出力)
!4 CN34 ペダルセンサ:SC-921 付属のペダルセン
サを接続し、ミシンを操作します。
8
!0 4
9
7
2
5
1
3
6
!1
!2
!3
!4

– 10 –
3.ひざスイッチの取り付け
1)
付属のひざスイッチ
1をテーブル下面のお好み
の位置に木ねじ 2で固定してください。
(配線は #-2.コードの配線を参照ください。)
1
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