Azbil AUD300C1000 Series User manual

このたびは当社製品をご購入いただき、
まことにありがとうございます。この取
扱説明書には、製品を安全に正しくご使
用いただくための必要事項が記載されて
おります。
当社製品を使用した操作盤、装置の設計、
保守を担当される方は、必ずお読みにな
り、理解したうえでご使用ください。
また、この取扱説明書は、取り付け時だ
けでなく、保守、トラブル時の対応など
の際に必要です。いつもお手元において
ご活用ください。
火炎検出器
アド バ ン スト U V セ ン サ
形AUD300C1000
取扱説明書
No. CP-UM-5274JE

お願い
この取扱説明書は、本製品をお使いになる担当者のお手元に確実に届くようお
取りはからいください。
この取扱説明書の全部、または一部を無断で複写、または転載することを禁じ
ます。この取扱説明書の内容を将来予告なしに変更することがあります。
この取扱説明書の内容については、万全を期しておりますが、万一ご不審な点
や記入もれなどがありましたら、当社までご連絡ください。
お客さまが運用された結果につきましては、責任を負いかねる場合がございま
すので、ご了承ください。
ご注文・ご使用に際しては、下記URLより「ご注文・ご使用に際してのご承諾
事項」を必ずお読みください。
https://www.azbil.com/jp/product/factory/order.html
© 2018-2019 Azbil Corporation. All Rights Reserved.

i
この取扱説明書の表記について
■ あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防止するために、安全上の注意
を次の区分で説明しています。
警告 取り扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険の
状態が生じることが想定される場合。
注意 取り扱いを誤った場合に、使用者が軽傷を負うか、または物的損
害のみが発生する危険の状態が生じることが想定される場合。
■ 本書では次の記号、および表記方法で説明しています。
: このような表示は、取り扱い上、気を付けていただきたい
「注意」を表す内容です。
: このような表示は、してはいけない「禁止」を表す内容です。
: このような表示は、必ず実行していただきたい「指示」を表
す内容です。
取り扱い上の注意: 取り扱い上、注意していただきたい事柄を示しています。
: 参照していただきたい項目およびページを示しています。
①②③ : 操作の手順、または図などの説明のため対応する部分を示
しています。
≫ : 操作の結果、および操作後の状態を示しています。

ii
安全上の注意
警告
本器は当社のバーナコントローラ以外の機器とは組み合わせないでください。
本器はバーナ火炎以外の紫外線を検出しないようにしてください。本器が他
の紫外線に応答しているとバーナが断火したにもかかわらず炎ありとみなし、
燃料を出し続け爆発の原因となります。
本器の取り付け、取り外し、および結線のときは、本器および接続機器の電
源をすべて切ってください。感電することがあります。
結線は装置の電源を切った状態で行ってください。
感電するおそれがあります。
爆発防止のためにパイロットターンダウンテストは確実に実施してください。
メインバーナに着火できない小さなパイロット炎を本器が検出すると、たと
えメインバーナが断火していてもバーナコントローラは断火とみなさないた
め、燃料を出し続けることになり爆発を生じる危険な状態になります。
繰り返しパイロットターンダウンテストを行うときは、その都度装置をいっ
たん完全に停止させ、燃焼室内や煙道にたまった未燃ガスや油を完全に排出
してください。未燃ガスや油を完全に排出しないと爆発の危険があります。
バーナコントローラの電源を切った直後に本器やバーナコントローラのF 端
子、G端子には触らないでください。電源を切ったあとも 1 分以内は F端子、
G端子に電荷が残っており感電するおそれがあります。
結線のチェックで、本器のF 端子、G 端子の電圧を測定するときは、端子部
に手を触れないでください。感電するおそれがあります。
カバーを取り付けずに使用しないでください。感電するおそれがあります。本器
からカバーを外した場合、カバーを取り付け、固定ねじ4 本で固定してください。
注意
本器はバッチ運転(24 時間以内に 1回以上発停する装置)、および連続運転(24
時間以上連続して燃焼が継続する装置)用です。ダイナミックセルフチェック
機能のあるバーナコントローラを使用してください。
取り付け、結線、点検、調整、保守などは燃焼装置・燃焼安全装置に関する
技術を習得した専門の方が行ってください。

iii
注意
次のような場所へは取り付けないでください。
・特殊薬品や腐食性ガスのある場所(アンモニア、硫黄、塩素、エチレン化合物、
酸、その他)
・水滴や過度の湿気がある場所
・高温にさらされる場所
・振動が長時間続く場所
紫外線の透過を妨げる蒸気、ばい煙、霧化した油、ほこり、有機溶剤などが
監視視野内にある場合は、十分な対策をしてください。
多本バーナの場合、本器は監視するバーナの炎だけを検出するような位置に
取り付けてください。
結線は、すべて定められた基準に従ってください。
本器の信号線は、点火トランスの高圧ケーブルや動力線とは分離し、別配管
で配線してください。
結線したあとには、結線が間違っていないことを確認してください。
誤った結線は、破損や誤動作の原因となります。
パイロットターンダウンテストは、燃焼装置・燃焼安全に関する知識と技術
を習得した経験のある専門の方が行ってください。
本器を燃焼装置に装着したまま運搬しないでください。運搬時の衝撃や振動
により正常に動作しなくなることがあります。運搬時は本器を取り外し、専
用の梱包箱に入れて輸送してください。
本器に組み込まれているチューブユニット、シャッタユニットの有効使用期
限は3 年です。安全対策上、この期限内に新しいものと交換してください。
交換はチューブユニット、シャッタユニットが組み込まれているAUD メンテ
ナンスキット形AUD60A1000 を使用して実施してください。

iv
確認してください
商品の開梱時に次の点について確認してください。
1.ご注文の商品に間違いがないか、形番をチェックする
2.商品に破損がないかどうか、外観をチェックする
3.付属品が規定どおりあるか、チェックする
付属品は、次のとおりです。
開梱後は、付属品を紛失したり破損したりしないように、十分注意して取り扱ってくだ
さい。
万一、異常や間違いがあった場合は、直ちにお買い上げの販売店までご連絡ください。
品 名 形 番 数 量 備 考
本 体 AUD300C1000シリーズ 1 ■ 形番構成 (1 ページ)
取扱説明書 CP-UM-5274JE 1 本書です
有効使用期限ラベル 81409735-001 保守管理に使用してください
この取扱説明書の位置づけ
関連の取扱説明書は次のとおりです。用途に応じて必要な取扱説明書をお読みください。
バーナコントローラアドバンストUVリレー 形 AUR300C/350C 資料番号CP-UM-5495
ダイナミックセルフチェックバーナコントローラ 形AUR450C 資料番号CP-UM-5936JE
ダイナミックセルフチェックバーナコントローラ 形AUR450C 資料番号 CP-SP-1264
燃焼安全制御器 RXシリーズ
バーナインターロックモジュール 形RX-L
バーナコントロールモジュール 形RX-R
資料番号CP-SP-1321
燃焼安全制御器 バーナコントロールモジュール
形RX-R4□/2□
資料番号CP-UM-5630JE
フレームシミュレータ 形FSP300BC100 資料番号 CP-UM-5808
アナログフレームメータ 形FSP136A100 資料番号 CP-UM-5402
AUDメンテナンスキット 形AUD60A1000/1010 資料番号CP-UM-5440JE

v
この取扱説明書の表記について
安全上の注意
確認してください
この取扱説明書の位置づけ
第1 章 概 要 1
■ 概 要 1
■ 特 長 1
■ 各部の名称 1
■ 形番構成 1
第2 章 取り付け 3
■ 取り付けの前に 4
■ バーナ火炎の監視方法 4
■ 取付位置 5
■ 取付姿勢 6
■ 監視パイプの取り付け 7
■ 取付方法 9
第3 章 結 線 10
■ 結線図 10
■ 結線のチェック 11
第4 章 調 整 12
■ フレーム電圧測定の前に 12
■ フレーム電圧測定 12
■ パイロットターンダウンテスト 13
■ 点火スパーク応答テスト 13
■ 監視パイプの本取り付け 14
■ 最終点検 14
第5 章 トラブルシューティング 15
■ 用意するもの 15
■ 故障点検手順 15
第6 章 保守点検 16
■ 定期点検 16
目 次

1
■ 概 要
火炎検出器アドバンストUV センサ AUD300C1000 シリーズ(以
下、本器と呼びます)は油・ガスバーナ火炎の紫外線を検出す
る連続運転・バッチ運転用火炎検出器です。専用のバーナコン
トローラと組み合わせ、UVセンサとバーナコントローラに異
常がないか、起動時のスタートチェックと内蔵シャッタによる
連続自己点検(ダイナミックセルフチェック)をしながら、燃焼
監視をする信頼性の高い燃焼安全制御をします。
■ 特 長
• 保守部品として、チューブユニット、シャッタユニット内蔵
のメンテナンスキットを用意していますので、交換・メンテ
ナンスが簡単です。
• セルフチェック用の火炎センサとして小形・軽量のためバー
ナ取り付けでの制約が少なくなります。
• 使用周囲温度100 ℃(火炎検出中は 120 ℃)、保護構造IP66
と耐環境性能に優れています。
• 垂直取付可能、最大配線距離200 mでフレキシブルな施工が
できます。
■ 各部の名称
● 本 体
■ 形番構成
形 番 レンズ 追加仕様
AUD300C1000 標準
タイプ
なし
AUD300C100D 検査成績書
AUD300C100T 熱帯処理
AUD300C100Y トレーサビリティ証明
AUD300C100DT 熱帯処理+検査成績書
AUD300C100YT トレーサビリティ証明+熱帯処理
AUD300C1100 集光
タイプ
なし
AUD300C110D 検査成績書
AUD300C110T 熱帯処理
AUD300C110Y トレーサビリティ証明
AUD300C110DT 熱帯処理+検査成績書
AUD300C110YT トレーサビリティ証明+熱帯処理
フランジユニット
81446924-001または-101 カバー取付ねじ(4本)
カバー
リード線
AUDメンテナンスキット
AUD60A1000
取付部
第1章 概 要

第1章 概 要
2
● 認 証
• UL : File No. MH27717
• CE* : ・Gas Appliance Directive
0063BS1427(AUR450C シリーズと Q241A104と
の組み合わせ)
0063CN6671(RX-R4□Cシリーズとの組み合わせ)
・RoHS Directive
• FM : File No. 0003059531
* CE ロゴは RoHS 対応として表示しています。
● 組み合わせバーナコントローラ
形番 名称
RX-R40、RX-R44、RX-R46
バーナコントロールモジュール
AUR300C、AUR350C アドバンストUVリレー
AUR450C
ダイナミックセルフチェックバーナコントローラ
● 保守部品・オプション部品
形番 名称
AUD60A1000 AUDメンテナンスキット*1
81446924-001 フランジユニット(標準タイプ)
81446924-101 フランジユニット(集光タイプ)
81447495-001 ナットパッキン
81447509-001 ブッシング1×3/4
FSP136A100 アナログフレームメータ
* 1 AUDメンテナンスキットAUD60A1000
AUDメンテナンスキットは、チューブユニット(AUD10)とシャッタユニッ
ト(AUD50)が組み付けられ、本体フランジとカバー密着用のOリン
グ、有効使用期限ラベル*2などの消耗品が同梱されています。
*2 有効使用期限ラベル 貼付例
使用期限・GOOD THRU
サーモラベル
シャッタユニット
シャッタ駆動用端子(白色リード線)
G端子(黄色リード線)
F端子(青色リード線)
チューブユニット
固定ねじ(2 本)
ラベル チューブユニット

3
警告
本器の取り付け・取り外し、および結線のときは、本器および接続機器の電源
をすべて切ってください。感電することがあります。
次のようなバーナ火炎以外の紫外線の発生源、および雰囲気の場所で使用する
場合は、十分な対策をしてください。
・紫外線の発生源
1371 ℃以上に赤熱した炉壁
・ガンマ線、X線の発生源
回析分析計、電子顕微鏡、レントゲン撮影機、高電圧真空スイッチ、
高電圧コンデンサ、放射性同位元素など
・紫外線の透過を妨げる雰囲気
蒸気、ばい煙、霧化した油、ほこりなど
火炎検出器は、点火スパークを検出しない角度に取り付けてください。
本器はバーナ火炎以外の紫外線を検出しないようにしてください。本器が他の
紫外線に応答しているとバーナが断火したにもかかわらず炎ありとみなし、燃
料を出し続け爆発の原因となります。
注意
本器は関連する法令や規格に従って設置してください。
本器を破棄するときは、産業廃棄物として各自治体の条例に従って適切に処理
してください。
取り付け、結線、点検、調整、保守などは燃焼装置・燃焼安全装置に関する技
術を習得した専門の方が行ってください。
蒸気、ばい煙、霧化した油、ほこり、有機溶剤など紫外線の透過を妨げる雰囲
気の場所で使用する場合は、十分な対策をしてください。
多本バーナの場合、本器は監視するバーナの炎だけを検出するような位置に取
り付けてください。
次のような場所へは取り付けないでください。
・ 特殊薬品や腐食性ガスのある場所(アンモニア、硫黄、塩素、エチレン化合物、
酸、その他)
・ 水滴や過度の湿気がある場所
・ 高温にさらされる場所
・ 振動が長時間続く場所
仕様に示した許容周囲温度を守ってください。温度範囲を守らないと故障、誤
動作の原因になります。
第2章 取り付け

第2章 取り付け
4
■ 取り付けの前に
• 本器を適切に取り付けるために、バーナやボイラなど装置
メーカの取扱説明書もご覧ください。それらの取扱説明書に
従って正しい取り付けを計画してください。
• 本器は実際に炎を監視することが必要です。バーナ周りの全
体配置、温度やその他の制約が許される限り炎に近づけてく
ださい。紫外線放射量は、バーナノズルに近い方が検出量が
多くなります。
• 本器は点火トランスから離れた位置に取り付けるようにして
ください。また、点火トランスはできる限りバーナの近くに
取り付けて、必ず接地してください。
■ バーナ火炎の監視方法
● パイロット炎だけを監視する場合(連続パイロット、重複パイロット)
本器が検出できる最も小さいパイロット炎でメインバーナに確
実に点火できなければなりません。したがって、メインバーナ
にようやく点火できるまでパイロットの燃料手動弁を絞り、そ
の条件でパイロット炎の先端だけを監視するようにしてくださ
い。監視視野を炎の先端にできるだけ近づけ、パイロット炎の
軸方向に沿って監視するようにしてください。
● パイロット炎、およびメイン炎を共に監視する場合
(連続パイロット、重複パイロット)
パイロット炎とメイン炎とが交差する範囲を監視するようにし
てください。
● メイン炎だけを監視する場合(時限パイロット)
メイン炎が低燃焼、高燃焼など、どのような燃焼状態でも、火
炎の最も安定した部分を監視できるようにします。
特殊燃焼の場合、高燃焼用と低燃焼用に分けて監視するために
は、2台使用することを推奨します。
● パイロット炎とメイン炎をそれぞれ独立して監視する場合
(連続パイロット、重複パイロット)
メイン炎を監視するセンサが誤ってパイロット炎を検出しない
ようにしてください。メイン炎のセンサがパイロット炎を検出
していると万一メインバーナが断火しても、断火検出ができず、
燃料を遮断できません。
● ひとつの燃焼室に複数のバーナがある場合
バーナごとに本器を取り付け、他のバーナの火炎を誤検出しな
いように設置してください。さらに、本器のチューブユニット
は、火炎を検出するとチューブ内で放電現象を生じます。この
放電によりチューブユニットから紫外線が放出されますので、
本器を複数個使用した場合は他のチューブユニットから出る紫
外線を検出しないように位置を調整してください。

システムの不必要な遮断をできるだけ避け、システムの信頼性
を高めるために、重複監視をお勧めします。一本のバーナの火
炎を監視するのに本器とバーナコントローラの組み合わせを2
セットで行うとリダンダントなシステムを構成できます。
一台の火炎検出器から火炎信号が出ないか、疑似信号が存在す
る場合は警告を発し、システムとしては燃焼を続けます。
2台のバーナコントローラが同時に消炎を検出したときは、シ
ステムを遮断するようにします。こうすると本器や燃焼安全制
御器の故障、炎の揺動に起因する不必要な遮断を防ぐことがで
きます。
本器は次の項目に十分に配慮し、最適な取付位置を決めてくだ
さい。
使用周囲温度−20 ℃〜+ 100 ℃(火炎検出中は120 ℃)内の場
所に取り付けてください。
•
•
•
加速度4.9 m/s2以下の場所に取り付けてください。
•

第2章 取り付け
6
● 屋 外
雨よけ用の屋根またはひさしを設けてください。
取り扱い上の注意
• 太陽光などの影響でケース表面が変色することがあります
が、製品の機能上、使用には支障ありません。
■ 取付姿勢
本器は電線管取付口を下向きにして、垂直面に合わせて取り付
けてください。
監 視 パ イプ
取付部
電線管取付口
傾け禁止
垂直面取り付け
逆さ禁 止
正面側
横向き禁止
側面側からの取付角度の許容範囲は、上方向90°から下方向は
45°までです。
垂直面
90°
下方向45°
45°
水平面
上方向90°
側面側

7
第2章 取り付け
取り扱い上の注意
• 本器はバーナを上部斜めから監視する角度に取り付けてくだ
さい。下部斜め、または水平から監視すると監視窓や監視パ
イプにほこり、すすなどがたまり紫外線をさえぎり、炎を検
出できなくなることがあります。
■ 監視パイプの取り付け
● 監視パイプの材料
監視パイプの内側の壁は黒色のものを使用してください。内側
の壁にステンレス鋼、または電気メッキしたパイプを使用する
と紫外線が内部で乱反射を起こすなど誤動作の原因になります。
● 監視パイプのサイズ
炎からの紫外線を最大量検出するために、本器の受光面の視野
を広く取ることが必要です。推奨フレーム電圧2.0 V 以上を確
保できないときは、監視パイプを太くして十分な紫外線を確保
できるようにしてください。
• 監視パイプはできるだけ太いものを使い、本器との接続には
径違いソケットを使用して接続してください。
• 監視パイプの長さはできるだけ短くしてください。ただし、
本器の使用周囲温度100 ℃(検出中は 120 ℃)以下の条件を
守ってください。
● 取付スペース
保守点検・サービスがしやすいように、スペースを確保してく
ださい。
径違い
ソ ケ ット
接続ニップル(1B)
溶 接する
バーナ
プ レ ート
テーパのある監視穴
炉 壁
チーズ 管
エアー*
AUD300C
監視パイプ 25A以上(2B~3Bパイプ使用)
* エアパージが必要な場合は、チーズ管を使用して空気を供給し
てください。

第2章 取り付け
8
取り扱い上の注意
• 本器はバーナを上部斜めから監視する角度に取り付けてくだ
さい。下部斜め、または水平から監視すると監視窓や監視パ
イプにほこり、すすなどがたまり紫外線をさえぎり、炎を検
出できなくなることがあります。
• 本器の監視する方向は炎の軸に対してできるだけ浅い角度で
交差するように取り付けてください。炎と本器の監視視野の
交差面が大きくなり、紫外線検出量が多くなります。
火炎の監視視野が小さい
未燃焼の燃料
火炎の監視視野が広く(大 きく)、紫外線検出量が多い
バーナ
アド バ ン スト U V セ ン サ
AUD300C
良い取付位置
アド バ ン スト U V セ ン サ
AUD300C
悪い取付位置
● 監視パイプの位置決めのための仮溶接
① 監視パイプの準備と取付穴あけ
選定した監視パイプ取付位置に、監視パイプ用の取付穴を
あけてください。監視パイプの一端にねじを切り、できる
だけ短くして希望の長さに切断してください。
② 監視パイプの仮溶接
監視パイプをボイラなどの燃焼室のプレートに仮溶接して
ください。満足な炎検出ができるまで点検・調整が必要な
ので完全な溶接はしないでください。
仮溶接する
プ レ ート
監 視 パ イプ
炉壁(耐火材)

9
第2章 取り付け
③ 監視パイプのエアパージ
監視パイプ内のエアパージは、本器の冷却や監視視野をき
れいに維持するのに有効です。とくに、本器の周囲温度が
120 ℃を超える場合はエアパージなどの冷却が必要です。
• 炉内が誘引式の場合は、監視パイプにエアパージ用の穴を
あけてください。
• 押込式の場合には、エアパージを供給する配管を取り付け
てください。
■ 取付方法
本器を監視パイプに取り付けるときは、次のように行ってくだ
さい。
● 確認事項
監視パイプにバリや突起がないように、あらかじめやすりなど
で面取りしてください。
● 取り付け
① 本体が回らないように片方の手で押さえてください。
② もう一方の手で取付部のナットを約4 回転させて、しっか
り締め付けてください。
③ 正面側からの取り付けを垂直面に合わせてください。
(■ 取付姿勢 (6 ページ) をご覧ください)
取り扱い上の注意
• 正面側からの取り付けは垂直面に合わせて取り付けてく
ださい。
正しく取り付けないとシャッタユニットのシャッタが損
傷したり、誤動作の原因になります。
• 監視パイプにバリや突起があると、取付部の中にあるナッ
トパッキンが破損し、シール性が保てなくなります。
• 取付部のナットは、パイプ
レンチなどの工具で締め付
けないでください。
工具を使って締め付けすぎ
ると、ナットパッキンが破
損して、シール性が保てな
くなります。
• 本器や電線管をつかんで無理に取付姿勢を修正しないで
ください。ナットパッキンが破損して、シール性が保て
なくなります。

10
警告
結線は装置の電源を切った状態で行ってください。
感電するおそれがあります。
結線のチェックで、本器のF 端子、G 端子の電圧を測定するときは、端子部に
手を触れないでください。感電するおそれがあります。
注意
取り付け、結線、点検、調整、保守などは燃焼装置・燃焼安全装置に関する技
術を習得した専門の方が行ってください。
本器の信号線は、点火トランスの高圧ケーブルや動力線と分離し、別配管で配
線してください。
■ 結線図
シャッタ
出力端子
白
白
黄(G)
(F)
青
AUD300C
バーナコントローラとの結線のすべてのリード線は、必ず電線
管およびコンジットボックスの中に入れて結線してください。
また、他の動力線とは別配線にしてください。
取り扱い上の注意
• 本器への配線は、電源線や点火トランスの高圧ケーブル
と同じ電線管には絶対に通さないでください。
• 点火トランスの高圧ケーブル、アース線はひとつの電線
管に入れて結線し、同時に電線管の片端を接地してくだ
さい。とくに自動車用点火プラグを使用する場合は注意
してください。
• 本器が点火トランスによるサージの影響を受けた場合は、
本器とバーナコントローラ間の電線管の両端を接地した
り、配線の引き回しを変更してください。
第3章 結 線

11
第3章 結 線
■ 結線のチェック
本器に電圧を印加する前に結線が正しいことをチェックしてく
ださい。
● 手 順
① 中継ボックス内のAUD300C から、信号線の青色リード線
と黄色リード線を取り外してください。
② バーナコントローラの電源を入れてください。
③ テスターまたはデジタル電圧計で中継ボックス内に配線さ
れた、F端子、G 端子間の DC 電圧を測定してください。
④ プラスプロブをG 端子(黄色リード線)、マイナスプロブを
F端子(青色リード線)に接続してください。
≫ DC160 〜 220 Vの電圧が出ていれば正しく結線されていま
す。DC電圧の読みがマイナスのときは F 端子、G 端子の結
線が逆接続されています。
⑤ 次に、シャッタ電圧S1 端子、S2 端子(どちらも白色リード
線)の DC 電圧を測定してください。
取り扱い上の注意
• S1端子、S2端子の極性は特定できません。アナログテ
スターで測定するときは、針がマイナス側に振り切れな
いように大きな電圧レンジで極性を確認してからシャッ
タ電圧を測定してください。
≫ DC15 〜 24 V の範囲で振れていれば正しく結線されてい
ます。*
テスターの指示がDC24 V で一定のときや 0 V の場合は配
線の間違いが考えられます。
* 火炎がある場合は、シャッタ電圧は DC0 〜 24 V の範囲で
振れます。
⑥ バーナコントローラの電源を切って1 分以上経過してから
中継ボックス内のAUD300C からの信号線の青色リード線
と黄色リード線を再度、結線してください。
取り扱い上の注意
• バーナコントローラの電源を切ってから1分程度はフ
レーム信号入力のF、G 端子に電荷が残っています。
この状態でF、G 端子に触れると感電するおそれがあり
ます。

12
■ フレーム電圧測定の前に
フレーム電圧を測定する前に、バーナコントローラのフレーム
電圧出力端子で本器の動作を確認してください。
形 番 フレーム電圧出力端子
AUR300C
AUR350C
端子 9(+)
端子10(−)
AUR450C +端子、−端子
① バーナコントローラのフレーム電圧出力端子にアナログフ
レームメータFSP136A100 を接続します。
② 本器の紫外線受光部の直前でライターなどを点火し、電圧
が出ることを確認してください。
取り扱い上の注意
• 火気使用時は、周囲に可燃ガスがないことを確認してく
ださい。
■ フレーム電圧測定
パイロット炎、メイン炎と両方の火炎があるときはそれぞれの
フレーム電圧を測定してください。また、最大燃焼時、最小燃
焼時のフレーム電圧も測定してください。
① 監視パイプに本器を仮取り付けしてください。
② バーナを燃焼させてください。
③ 監視の最適位置を決めるために、監視パイプの位置を少し
ずつ動かしながらアナログフレームメータFSP136A100 で
バーナコントローラのフレーム電圧を測定し、推奨フレー
ム電圧の範囲内でなるべく高い安定した電圧を示す位置を
探してください。
推奨フレーム電圧 点検項目
DC2.0 V以上で安定していること
(本器のシャッタ動作に同期して、
0.1 〜 0.3 V の範囲でフレーム電
圧が変動します)
• 炎の監視が正しいか
• 本器の受光部レンズが
汚れていないか
• 監視パイプにすすなど
が詰まっていないか
取り扱い上の注意
• フレーム電圧が 4 Vを超えるようなときはオリフィスシート
を入れて紫外線の量を制限してください。紫外線の量が多
すぎるとシャッタが閉じたときでも乱反射による紫外線が
チューブユニットに入り誤動作するおそれがあります。
第4章 調 整
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