Fuji Electric TP-A2SW User manual

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取扱説明書
Instruction Manual
使用说明书
多機能キーパッド
Multi-function Keypad
多功能操作面板
"TP-A2SW"
富士電機株式会社 INR-SI47-2422-JEC
Fuji Electric Co., Ltd.
富士电机株式会社

Copyright © 2021 Fuji Electric Co., Ltd.
All rights reserved.
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この取扱説明書の著作権は,富士電機株式会社にあります。
本書に掲載されている会社名や製品名は,一般に各社の商標または登録商標です。
仕様は予告無く変更することがあります。
本使用说明书的著作权归富士电机株式会社所有。
本说明书中记载的公司名称和产品名称通常情况下均为各公司的商标或注册商标。
本说明书记载的产品规格可能会有所变更,恕不另行通知。

日本語
日本語版


i
日本語
まえがき
多機能キーパッド(TP-A2SW)をお買上げいただき誠にありがとうございます。
多機能キーパッド(TP-A2SW)はインバータ本体に装着,または遠隔操作用延長ケーブル(CB-5S,CB-3S,CB-1S)
などに接続することで,本体からの操作,または盤面などの遠隔からの操作も可能です。機能的には運転・操作,
機能コード設定,モニタ,コピー(インバータの機能コードデータの読出し,他のインバータへの書込み,照合
(ベリファイ))などが行えます。また別売の電池と microSD カードを取り付けることで,時計機能やトレース
バック機能を使用することが可能となります。
本取扱説明書は FRENIC-MEGA(G2)の操作を例に編集しています。インバータの機種によりキーパッドのモニタ内
容,アクセス可能な機能コードなどが異なります。ご使用のインバータ本体の取扱説明書,ユーザーズマニュア
ルも合わせてお読みいただき,正しくご使用ください。間違った取扱いは,正常な運転を妨げたり,寿命の低下
や故障の原因になります。
接続可能インバータは当社 Web サイトから確認可能です。
また,取扱説明書やユーザーズマニュアルなどの関連資料は随時改訂していますので,ご使用の際には最新版の
資料を入手してください。
- この製品は,当社インバータを遠隔から運転・操作するための装置です。ご使用の前には,この取扱説明
書およびインバータ本体の取扱説明書,ユーザーズマニュアルをお読みになって取扱い方を理解し,正し
くご使用ください。
- 間違った取扱いは,正常な運転を妨げたり,寿命の低下や故障の原因になります。
- この取扱説明書は,実際に使用される最終需要家に確実にお届けください。
- この取扱説明書は,多機能キーパッドが廃棄されるまで大切に保管してください。
■安全上のご注意
据付け,配線(接続),運転,保守点検の前に必ずこの取扱説明書を熟読し,製品を正しく使用してください。
更に,機器の知識,安全に関する情報,および注意事項のすべてについても十分に習熟してください。
この取扱説明書では,安全注意事項のランクは下記のとおり区別されています。
取扱いを誤った場合に危険な状況が起こる可能性があり,死亡または重傷を負う事故の発生が想
定される場合
取扱いを誤った場合に危険な状況が起こる可能性があり,中程度の傷害や軽傷を受ける事故また
は物的損害の発生が想定される場合
なお,注意に記載した事項の範囲内でも状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。
いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。

ii
配線について
・一般的に制御信号線の被覆は強化絶縁されていませんので,制御信号線が主回路活電部に直接触れると,何らか
の原因で絶縁被覆が破壊されることがあります。この場合,制御信号線に主回路の高電圧が印加される危険性が
ありますので,主回路活電部に制御信号線が触れないように注意してください。
事故のおそれあり,感電のおそれあり
運転操作について
・通電中はカバーを外さないでください。
・インバータに通電中は,停止中でもインバータの端子に触れないでください。
・濡れた手で操作しないでください。
感電のおそれあり
・リトライ機能を選択するとトリップにより停止した場合に,トリップ要因によっては自動再始動し,モータが回
転します。再始動しても人体および周辺に対する安全性を確保できるように機械の設計を行ってください。
・ストール防止機能により,設定した加減速時間や周波数と異なった状態で運転することがあります。この時でも
安全性を確保できるように機械を設計してください。
・キーパッドの キーは,機能コード F02 でキーパッド運転を選択した時のみ有効です。緊急停止のスイッチは別
に用意してください。 キー優先機能を選択しないで,外部信号端子による運転を選択した場合は,キーパッド
上の キーによる運転停止はできません。
・運転信号が ON(入)の状態でアラームを解除すると,突然再始動します。事前に運転信号が OFF(切)になっている
ことを確認してください。
事故のおそれあり
・瞬時停電再始動を動作(F14=3,4 または 5
)に設定した場合,瞬時停電後の復帰時に,インバータが自動再始動し,
モータが回転します。再始動しても人体および周辺に対する安全性を確保できるように機械の設計を行ってくだ
さい。
・機能コードのデータ設定を間違えたり,取扱説明書およびユーザーズマニュアルを十分理解しないで機能コード
のデータ設定を行うと,機械が許容できないトルクや速度でモータが回転することがあります。
事故,けがのおそれあり
・デジタル入力端子には,運転指令『FWD』,フリーラン指令『BX』など運転・停止をしたり,周波数設定を変化さ
せる機能があります。デジタル入力の端子状況によっては機能コードの設定を変更やコピー(インバータへ書込
み)するだけで急に運転を開始したり,速度が大きく変化する場合があります。機能コードの設定変更やコピーは
十分安全を確保してから実施してください。
・カスタマイズロジック関連の機能コード(Uコードなど)を 変 更 やコピー(インバータへ書込み)したり,カスタマ
イズロジックキャンセル信号『CLC』を ON すると,設定によっては,運転シーケンスが変化し,急に運転を開始
し思わぬ動作をする危険性があります。十分に安全を確保してから行ってください。
事故,けがのおそれあり

iii
日本語
廃棄について
・多機能キーパッドを廃棄する場合は,産業廃棄物として扱ってください。
けがのおそれあり
・
この製品に使用する電池(別売品)は,いわゆる「一次電池」に該当しますので,各自治体で定められた廃棄方法
に従い廃棄を行ってください。
その他
・改造は絶対しないでください。
感電,けがのおそれあり
一般的注意
この取扱説明書に掲載されている全ての図解は,細部を説明するためにカバーまたは安全のための遮蔽物を
取り外した状態で描かれている場合があります。製品を運転する時は必ず規定どおりのカバーや遮蔽物を元
に戻し,取扱説明書の記載に従って運転してください。
本書の構成
本書の構成は,以下のとおりです。
第1章ご使用の前に
開梱時に行う点検や対象となるインバータについて説明します。
第2章多機能キーパッドの取付け・接続
多機能キーパッドの取付け・接続方法について説明します。
第3章多機能キーパッドから操作する
多機能キーパッドによるインバータの基本的な操作方法,操作モード(運転モード,プログラムモード,アラー
ムモード)の概要,さらに機能コードのデータ設定・確認,運転状態・メンテナンス情報・アラーム情報のモニ
タ方法,およびデータコピー機能などについて説明します。
また,別売の電池と,microSD カードの取付け方法について説明します。
第4章仕様
使用場所などの一般仕様,通信仕様,および伝送仕様について記載しています。
アイコンについて
本書では以下のアイコンを使用しています。
この表示を無視して誤った取扱いをすると,本製品が本来持つ機能を発揮できなかったり,その操作
や設定が事故につながることになります。
本製品の操作や設定の際,知っておくと便利な参考事項を示しています。
参照先を示します。

iv
目次
まえがき.................................... i
本書の構成................................ iii
目次 .................................... iv
第1章ご使用の前に........................ 1-1
1.1 現品の確認 ......................... 1-1
1.2 対象インバータ ..................... 1-1
第2章多機能キーパッドの取付け・接続 ...... 2-1
2.1 盤面取付けに必要な部品 ............. 2-1
2.2 取付け手順 ......................... 2-2
第3章多機能キーパッドから操作する........ 3-1
3.1 キーパッドの各部名称と機能 ......... 3-1
3.2 操作モードの概要 ................... 3-5
3.3 運転モード ......................... 3-6
3.3.1 運転状態のメインモニタ・
サブモニタ..................... 3-6
3.3.2 設定周波数の設定 ............... 3-8
3.3.3 運転・停止操作 ................. 3-9
3.3.4 ジョギング(寸動)運転
(対応機種のみ).............. 3-10
3.3.5 リモート/ローカル切換........ 3-10
3.3.6 キーパッド運転から,
外部信号(端子台)からの
運転に変更.................... 3-11
3.3.7 軽故障表示のモニタ............ 3-11
3.4 プログラムモード .................. 3-12
3.5 電池 / microSD カードの取付け方法.. 3-15
3.5.1 電池の取付け方法.............. 3-15
3.5.2 microSD カードの取付け方法.... 3-16
3.5.3 日付/時刻を設定する........... 3-17
3.5.4 Bluetooth®の設定.............. 3-18
3.5.5 FRENIC Mobile Loader との
接続方法 ..................... 3-18
第4章仕様 ............................... 4-1
4.1 一般仕様 ........................... 4-1
4.2 通信仕様 ........................... 4-2
4.3 その他仕様 ......................... 4-3

1-1
日本語
第1章ご使用の前に
1.1 現品の確認
開梱後,次の項目を確認してください。
(1) 多機能キーパッド(TP-A2SW)および取扱説明書(簡易版)が
入っていることを確認してください。
(2) 現品の破損・凹みおよび部品の脱落など輸送中の損傷がない
ことを確認してください。
(3) 多機能キーパッド裏面に形式銘板(TP-A2SW)が貼られてい
ることを確認してください。(図 1.1)
多機能キーパッド(TP-A2SW)は,下記の言語に対応しています。
対応言語
日本語,英語,ドイツ語,フランス語,スペイン語,イタ
リア語,中国語,ロシア語,ギリシャ語,トルコ語,ポー
ランド語,チェコ語,スウェーデン語,ポルトガル語,オ
ランダ語,マレー語,ベトナム語,タイ語,インドネシア
語
製品にご不審な点や不具合などがありましたら,お買上げ店また
は最寄りの弊社営業所までご連絡ください。
形式銘板
図1.1 多機能キーパッド裏面
形式銘板の説明
TYPE:キーパッド形式
SER No.:製造番号
銘板中段:適合規格など
1.2 対象インバータ
本製品は,当社インバータの下記シリーズに対応しています。
シリーズ名 インバータ形式 *1 インバータ本体への取付け
FRENIC-MEGA(G2) FRNG2- 可能 *2
*1
には形式に応じた英数字が入ります。インバータ形式の詳細は,インバータ本体の取扱説明書「1.1 現品
の確認」を参照してください。
*2 取り付け方法は,インバータ本体の取扱説明書またはユーザーズマニュアルを参照してください。
接続可能インバータは当社 Web サイトから確認可能です。
TP- A 2 S W
TP
-:キーパッド
A
:多機能形(LCD 表示)
2
:開発系列
W
:保護構造 IP55
S
:microSD 対応

MEMO

2-1
日本語
第2章多機能キーパッドの取付け・接続
2.1 盤面取付けに必要な部品
多機能キーパッドを盤面に装着してご使用される場合には,次の部品が必要です。
電池(別売)や microSD カード(別売)の取り付けは,キーパッドを盤面に取り付ける前に行うことを推奨
いたします。
取付け方法は,第 3章「3.5 電池 / microSD カードの取付け方法」を参照してください。
部品名称 形式 備考
遠隔操作用延長ケーブル (注1) CB-5S,CB-3S,CB-1S 長さが 3種類(5m,3m,1m)あります。
キーパッド取付けねじ M3x(注2) 4 本必要(お客様準備)です。(注 3)
(注 1)市販の LAN ケーブルを使用する場合は,米国 ANSI/TIA/EIA-568A カテゴリ 5以上の規格を満足する
10BASE-T/100BASE-TX 用ストレートケーブル(20m 以内)をご使用ください。
(注 2)盤面の厚さに合わせて適切な長さの取付けねじを使用してください。(図 2.1 B 部詳細参照)
(注 3)従来品(TP-G1,TP-E1U)のパネルカットを流用する場合は,2本準備してください。

2-2
2.2 取付け手順
多機能キーパッドは以下のような形態で設置できます。
■盤面に設置する場合
(1)~(3)の手順(図 2.2(a),図 2.3(a),図 2.4)を参照してください。
従来品(TP-G1,TP-E1U)のパネルカットを利用可能です(図 2.2(b),図 2.3(b),図 2.4 参照)。
この場合の保護等級は IP40 となります。また microSD カードや電池を挿抜する際は,
キーパッドを盤から取り外して行ってください。
■手元で遠隔操作する場合
(3)の手順(図2.4)を参照してください。
■盤面に設置する場合
(1) 多機能キーパッドを取り付ける盤面に,図 2.2に示すパネルカットを行ってください。
また適切な長さのねじを準備してください。(図 2.1 B 部詳細参照)
(単位:mm(inch))
(盤面)
盤内側
図2.1 外形寸法図
注意:
Max ねじ有効深さ以上のねじを使用すると
キーパッドを破損する恐れがあります。
矢視 A
B
B部詳細
Max
ねじ有効深さ 板厚 t + 11.6
Min
ねじ有効深さ 板厚 t + 6.6
ねじ長さ: L t + 6.6 < L < t + 11.6

2-3
日本語
(2) 多機能キーパッドを,ねじ 4本または 2本で盤面に取り付けます。(締付けトルク:0.7N‧m)
盤面
M3xL(お客様準備)
盤面
M3xL(お客様準備)
図
2.3(a) キーパッドの取付け
図
2.3(b) キーパッドの取付け(従来品のパネルカット流用時)
図
2.2(a) 4 点固定時のパネルカット寸法図(矢視 A)
図
2.2(b) パネルカット寸法図(従来品のパネルカット流用時)
パネルカット部
パネルカット部

2-4
(3) 多機能キーパッドのRJ-45 コネクタとインバータ本体のキーパッド接続用 RJ-45 コネクタ(モジュラージャ
ック)に遠隔操作用延長ケーブル(CB-5S,CB-3S,CB-1S)または市販の LAN ケーブル(ストレート)を接
続します。
図2.4 インバータとの接続
多機能キーパッド・インバータ本体への延長ケーブルまたは
市販の LAN ケーブルの接続
遠隔操作用延長ケーブル
(
CB-5S,CB-3S,CB-1S)
または
LAN ケーブル
盤面
多機
能キーパッド
RJ
-45 コネクタ
RJ-45 コネクタ
(モジュラージャック)

3-1
日本語
第3章多機能キーパッドから操作する
3.1 キーパッドの各部名称と機能
キーパッドで,インバータの運転・停止,各種データの表示,機能コードデータの設定,I/O チェック,メンテ
ナンス情報やアラーム情報の表示などができます。
図3.1 キーパッドの外観と各部名称
1. LED 表示部
インバータの現在の動作状態を 3箇所の LED で表示します。 表3.1 参照
2. LCD(液晶表示器)表示部
インバータの種々の情報を各操作モードに応じて表示します。 図3.2,表 3.3 参照
3. キー操作・USB ポート部
インバータの各種の操作を行ないます。 表3.2 参照
表3.1 LED 表示部の表示内容
LED 表示 内容
STATUS
(緑色)
インバータの運転状態を示します。
点滅 運転指令なし(インバータ停止中)
点灯 運転指令あり
WARN
(黄色)
軽故障状態を示します。
消灯 軽故障なし
点滅/点灯 軽故障あり
ALARM
(赤色)
アラーム(重故障)状態を示します。
消灯 アラーム(重故障)なし
点滅 アラーム(重故障)あり
LED 表示部
LCD 表示部
キー操作・
USB
ポート部
プログラムキー
リセットキー
上下左右キー
SET キー
HELP
キー
停止キー(STOP キー)
運転キー(逆転)
運転キー(正転)
USB ポート

3-2
表3.2 キー操作・USB ポート部の機能の概要
キー・USB ポート 機能の概要
プログラム
キー
運転モード/アラームモード⇔プログラムモードを相互に切換えます。
リセットキー
操作モードに応じて以下の動作となります。
・運転モード: 画面遷移のキャンセルなどを行ないます。
・プログラムモード: 設定中データの破棄,画面遷移のキャンセルなどを行
ないます。
・アラームモード: アラームをリセットし,プログラムモードに遷移しま
す。
上下左右キー
/
操作モードに応じて以下の動作となります。
・運転モード: デジタル設定周波数・PID 指令の変更画面に遷移しま
す 。( キーパッドによる指令が有効の場合)
・プログラムモード: メニュー項目の選択,データの変更,画面スクロール
などを行ないます。
・アラームモード: 多重アラーム・アラーム履歴を表示します。
/
データ変更桁の移動,設定項目の移動,画面切換えなどを行ないます。
SET キー
操作モードに応じて以下の動作となります。
・運転モード: メインモニタ内容の選択画面に遷移します。
・プログラムモード: 選択項目や変更中データの確定を行ないます。
・アラームモード: アラーム詳細情報の表示に遷移します。
HELP キー
現在の表示状態に応じて HELP 画面(英文のみ)を表示します。
なお,【2秒間長押し】することによって,リモートモード⇔ローカルモー
ドを相互に切換えます。
運転キー
(正転)
モータの運転(正転)を開始します。
(キーパッドによる運転指令が有効の場合)
運転キー
(逆転)
モータの運転(逆転)を開始します。
(キーパッドによる運転指令が有効の場合)
停止キー
モータの運転を停止します。
(キーパッドによる運転指令が有効,または, キー優先設定の場合)
USB ポート
インバータとコンピュータを USB ケーブルで接続することができます。
インバータ側のコネクタ形状は,miniB タイプです。

3-3
日本語
■LCD 表示部
LCD モニタではインバータの種々の情報を各操作モードに応じて表示します。
<運転モード時の表示例>
<アラームモード時の表示例>
図3.2 操作モード別画面表示例
操作案内
常時スクロールで関連情報を
表示
ステータス
メッセージ
特に通知すべき
運転状態を表示
ページ表示
連続発生回数
多重アラーム 1
(無い場合は非表示)
多重アラーム 2
(無い場合は非表示)
最新アラームに対する
メッセージ
アラーム要因
アラームコード
アラーム発生状況
メインモニタ名称(p.3-6)
運転状態(p.3-6)
サブモニタ 1
サブモニタ 2
ステータスアイコン(p.3-4)
メインモニタ(p.3-6)
ヘルプ利用可(p.3-4)
バーグラフ
表示
日付モニタ

3-4
表3.3 アイコン表示
ステータスアイコン:運転状態,運転指令元,各種アイコンを表示
運転状態(回転方向) 正転運転中
逆転運転中
直流制動・予備励磁・結露防止中など(速度なしで出力中)
非表示 停止中
運転操作指令元 運転指令がキーパッドの場合
運転指令が外部端子の場合
運転指令が通信経由の場合
運転指令がローカルモードのキーパッドの場合
スケジュール運転
(対象機種のみ)
スケジュール運転設定有効・運転指令ありで,スケジュール運
転判断により運転中
・スケジュール運転設定有効・運転指令ありで,スケジュール
運転判断により停止中
・キャンセル中(運転中・停止中)
・休止日(運転中・停止中)
スケジュール運転設定有効・時計正常で,運転指令なしにより
停止中(キャンセル中を除く)
スケジュール運転設定あり,かつ時計情報消失(運転禁止)
端子 TM1~TM4 全て OFF(運転禁止)
非表示 スケジュール運転設定なし
PID 運転(内部 PID) 内部 PID 設定あり,PID1 選択中(運転指令 OFF でも表示)
内部 PID 設定あり,PID2 選択中(運転指令 OFF でも表示)
PID 運転一時停止(少水量停止など,運転指令 ON で停止中)
PID 運転キャンセル(ブーストなども含む)
非表示 PID 運転なし
電池状態
(時計設定後に表示)
接続あり,残量十分
接続あり,電圧低下
接続なし,または残量なし
非表示 電池状態の監視無効
パスワード保護状態 インバータロック中(強制停止,操作不能)
パスワード 2(機能コードへのアクセス禁止)設定・ロック中
パスワード 1(機能コードデータの変更禁止)設定・ロック中
ロック解除中(パスワード解除中)
非表示 パスワード設定なし
運転状態
運転状態 運転指令無し,または,停止中
運転指令有り,または,出力中
ヘルプ:表示画面に応じたヘルプを表示
(点灯) ヘルプ利用可能
(点滅) ヘルプ表示中
LCD には温度特性があり,低温時には応答性が悪くなります。また,高温時には画面のコントラスト
が濃くなりますので,コントラスト調整が必要になる場合があります。
表示されるアイコンは,ご使用のインバータや,機能コードのデータ設定などによって異なります。

3-5
日本語
3.2 操作モードの概要
キーパッドの操作モードには,次の 3つがあります。
運転モード: 電源投入後自動的に入るモードです。
設定周波数・PID 指令値などの設定, / / キーによる運転・停止指令操作ができ
ます。
リアルタイムで運転状態の監視(モニタ)ができます。
プログラムモード: 機能コードデータの設定*1,インバータ状態やメンテナンスに関する各種情報*1 などの
確認ができます。
(*1: 接続するインバータによって設定範囲や表示内容が異なります。各機種の取扱説明
書やユーザーズマニュアルを参照してください。)
アラームモード: アラーム発生時にアラームコード*2 を表示し,アラームに関する各種情報を確認できま
す。
(*2: アラーム要因を表すコードです。各アラームコードの詳細は,各機種の取扱説明書
やユーザーズマニュアルを参照してください。)
図3.3 に,これらの操作モード間の状態遷移を示します。インバータは,電源を投入すると自動的に運転モード
に入り,モータの運転・操作が可能な状態になります。
図3.3 操作モード状態遷移

3-6
3.3 運転モード
運転モードは,電源投入後自動的に入るモードで,以下の操作ができます。
[ 1 ] 運転状態のモニタ(出力周波数・出力電流など)
[ 2 ] 設定周波数,PID 指令などの設定
[ 3 ] 運転・停止操作
[ 4 ] リモート/ローカル切換
[ 5 ] キーパッド運転から,外部信号(端子台)からの運転に変更
[ 6 ] 軽故障表示のモニタ
3.3.1 運転状態のメインモニタ・サブモニタ
運転モードでは下表に示す項目をモニタできます。電源投入直後は,機能コード E43*1 で設定されたモニタ項目
がメインモニタに表示されます。 キーを押してモニタ項目を切換えることができます。
メインモニタ・サブモニタ表示内容の切換え方法は,「3.4 プログラムモード」を参照してください。
表3.4 モニタ項目(常時選択有効)
メインモニタ名称 サブモニタ
表示記号 単位 表示値の説明 機能コード
E43*1
速度モニタ 機能コード E48*1 によって,下記の表示形態を選択できます。 0
出力周波数 1 Fout1 Hz 表示値 =出力周波数(すべり補償前) (Hz) (E48=0)
出力周波数 2 Fout2 Hz 表示値 =出力周波数(すべり補償後) (Hz) (E48=1)
設定周波数 Fref Hz 表示値 =設定周波数(Hz) (E48=2)
モータ回転速度 Sync r/min 表示値 =
P 0 1
120
出力周波数(Hz)×
(E48=3)
負荷回転速度 Load r/min 表示値 =出力周波数(Hz)×E50/E39 (E48=4)
送り速度
(ライン速度) Feed m/min 表示値 =出力周波数(Hz)×E50/E39 (E48=5)
定寸送り時間 Feed min 表示値 =
出力周波数( H z) × E39
E50
(E48=6)
速度(%) SPD % 表示値 =
100
最高周波数
出力周波数
×
(E48=7)
ライン速度
設定値 Lref m/min E48=5で設定した送り速度に対し,d168,d169 による
加減速演算を行った後のライン速度設定値 (E48=8)
ライン速度
出力値 Line m/min E48=8のライン速度設定値に対し,巻径演算の結果で
補正を行ったロール周波数設定値 (E48=9)
出力電流 Iout A インバータ出力電流実効値 3
出力電圧 Vout V インバータ出力電圧実効値 4
トルク演算値 TRQ % モータ発生トルク(演算値) 8
消費電力 PWR kW インバータ入力電力値 9
PID 指令値
(最終) (注1) SV - PID 指令値または PID フィードバック値を,制御対象の
物理量に換算して表示
機能コード J106,J107 を参照
10
PID フィード
バック値 (注1) PV - 12
タイマ秒数(注2) Timer s タイマ運転有効時の残り時間 13
PID 出力 (注1) MV % PID 出力を,最高出力周波数(F03)を100%とする百分率
で表示 14
*1: 機能コード番号は各機種の取扱説明書・ユーザーズマニュアルを参照してください。
Other manuals for TP-A2SW
1
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