Horiba Scientific 9600-10D User manual

CODE:GZ0000267511A
January, 2017
© 2017 HORIBA Advanced Techno Co., Ltd.
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イオン液体型 pH 電極
9600-10D 取扱説明書
本取扱説明書はイオン液体 pH 電極 9600-10D を取り扱う方
を対象に書かれています。
ご使用になる前にこの取扱説明書をお読みください。
本電極は、比較電極の液絡部にゲル化したイオン液体
（Tributyl (2-methoxyethyl) phosphonium bis 
(pentafluoroethanesulfonyl) amide）を採用しています。
このため KCl のサンプルへの溶出がなく、従来の弊社 pH 電
極に比べ、低導電率のサンプル測定における正確さ、再現
性、安定性にすぐれています。また、KCl と反応するサンプ
ルの pH 測定にも最適です。
本電極は、pH メータ（D-10、D-20、D-50、F-10、F-20、F-
50、F-70 シリーズ）に接続して使用できます。
安全にお使いいただくために
本電極について
寿命
電極の洗浄を適切に行っても校正エラーが発生する場合、電
極の寿命です。
液絡部を水溶液に浸漬するとイオン液体が水溶液に溶出し
ますので（溶解度 200 mol/L）、液絡部中のイオン液体量が
一定量以下になると寿命となります。寿命の目安は、1日2
時間 25Cの純水に浸漬させた場合で約 1年です。
浸漬条件
によって、寿命は異なります。
特性
イオン液体型電極の特性上、界面活性剤や重金属イオン
が存在するサンプルでは測定誤差が生じます。詳細は、
「測定に影響を与えるサンプル」（4ページ）を参照して
ください。
イオン液体を構成するイオンが、サンプル中の物質に影
響を与えることがあります。詳細は「サンプルへの影響」
（4ページ）」を参照してください。
液絡部が変色することがありますが、性能上問題はあり
ません。詳細は「液絡部の色の変化」（4ページ）
」を参
照してください。
計量法の再検定について
計量法の再検定は、「付録 1. 直線性の検査手順」（4ページ）
に従って、直線性が検定基準を満たすことを確認したうえで
実施することをお勧めします。基準を満たさない場合は、電
極の寿命が近づいています。
使用上の注意
測定サンプルの性質や長時間の浸漬などによって、セン
サ部材が測定サンプル中に溶出するおそれがあります。
測定サンプルが皮膚に付いた場合は、水、石鹸などで十
分に洗い流してください。また、食品測定時、測定した
サンプルを食用に使用しないでください。
電極をものにぶつけたりしないでください。
電極にひびや割れがあると測定できません。新しい電極
に交換してください。
電極の使用温度範囲外では使わないでください。電極が
こわれるおそれがあります。
フッ化水素酸はガラスを侵すため、フッ化水素酸を含ん
だサンプルの測定は行わないでください。
有機溶媒は、比較電極の液絡部を劣化させますので、有
機溶媒での洗浄や有機溶媒のpH測定は避けてください。
注 意
切り傷注意
ガラスの破片でけがをします。電極の先端はガラスでできていま
す。割らないように注意してください。
0.1 mol/L 以上の濃度の酸あるいはアルカリ下の連続使
用は避けてください。電極性能が損なわれたり、寿命を
短くするおそれがあります。
電極のコネクタ部に水やサンプルを付けたり、汚れた手
で触れたりしないようにしてください。正確な測定がで
きません。
応答ガラス膜や液絡部が汚れた場合は洗浄してくださ
い（「電極の洗浄」（3ページ）参照）。
応答ガラス膜内部に塩化銀が析出することがあります
が、性能上問題はありません。
廃棄に関して
電極を廃棄するときは、各地方自治体の指示に従ってく
ださい。
測定後のサンプルは、各地方自治体の指示に従って廃棄
してください。イオン液体は劇毒物ではありませんが、
リンとフッ素を含みます。これらは水質汚濁防止法、下
水道法の規制対象物質です。通常の pH 測定後のサンプ
ルは排水基準を超えることはありませんが、50 日以上
電極を浸漬した後のサンプル 1 L は、規制値を超えるお
それがあります。
内容物
注 記
付属のセンサホルダ（部品番号：3200373961）は消耗品です。
破損や紛失した場合は購入してください。
各部の名称
品名 数量
電極 9600-10D 1 本
保護キャップ 1個
センサホルダ 1個
取扱説明書 1部
液絡部
保護キャップ
キャップ
温度コネクタ
電極コネクタ
コネクタカバー
リード線
応答ガラス膜
ローレットネジ
応答ガラス保護ガード
電極ボディ

2
仕様
計器への接続
1. 計器本体のコネクタ受け口のピンに合わせて電極コネ
クタの溝を差し込みます。
溝に合わないうちに無理に押し込まないでください。
2. 電極コネクタの金属部を持ち、溝に従って右に回しなが
ら押し込みます。
3. コネクタカバーをコネクタにかぶせ、計器本体のケース
部に軽くあたるところまでまっすぐ押し込みます。けっ
して回さないでください。
4. 計器本体のジャック部に温度コネクタをOリングが隠れ
るまでしっかりと差し込みます。
注 記
温度コネクタは必ず接続してください。温度コネクタが接続されて
いない場合、正確な測定ができません。
電極の準備
はじめて使用する場合および長期間の保管後
1. ローレットネジをゆるめて、保護キャップをはずしま
す。
2. 電極の先端をイオン交換水でよく洗い、ろ紙などでイオ
ン交換水をふき取ります。
注 記
電極先端に付着したイオン交換水をふき取る際、応答ガラス膜
を擦らず、水分をろ紙で吸い取るようにすると電極の応答が速
くなります。
応答ガラスと保護ガードの間に水がたまりやすいので、ろ紙な
どで吸い取ってください。
製品形式 9600-10D
使用 pH 範囲 pH 0 ～14
使用温度範囲 0～40°C
保管温度範囲 0～50°C
内部電極 銀 /塩化銀
液絡部材質 PVDF-HFP、イオン液体
接液部材質 ガラス、PBT、PVDF-HFP、イオン液体
電極長さ 210 mm
接液部外径 12 mm
液絡部高さ 約 16 mm （電極先端からの位置）
リード長さ 1 m
①
②
③
④
保護キャップ
ローレットネジ
②はずす
①ゆるめる
電極の取り付け
1. センサホルダを電極保持用の溝へ上部からスライドさ
せて入れます。
2. 電極をセンサホルダに手前からパチンとはめ込みます。
3. リード線をクランプに固定します。
校正 /測定
操作手順
1. 標準液やサンプルに浸ける前に毎回電極の先端をイオ
ン交換水でよく洗い、ろ紙などでふき取ります。
2. 応答ガラス膜の内部に気泡があるときは、電極を軽く
振って気泡を除去します。
3. サンプルに応答ガラス膜と液絡部が完全に浸るように
します。
4. 電極をかるく振ってサンプルとなじませて、先端部周囲
の気泡を除去します。
センサホルダ
電極保持用の溝
リード線
クランプ
液絡部

3
より正確な測定のために
精密な測定を行うときには、以下の項目を参考にしてくださ
い。
測定前に校正を行ってください。
校正 /測定時はサンプルをスターラでゆっくり撹拌して
ください。
校正 /測定前に標準液 /サンプルで軽く共洗いすると、応
答も速く再現性よく測定できます。
校正する標準液とサンプルの温度をできるだけ同じに
してください。
手動または自動で温度補償を行ってください（温度補償
の方法は、pHメータの取扱説明書を参照してください）。
校正値を手入力できるpHメータでは、酸性側の標準液と
してフタル酸塩標準液ではなく 0.05 mol/kg クエン酸塩
標準液（pH 3.776、25C）を用いて校正することで、サ
ンプルの pH をより正確に測定できます。詳細は、「フタ
ル酸塩標準液による測定誤差」（4ページ）を参照して
ください。
電極の洗浄
注 記
アセトン、THF などの有機溶媒や 1 mol/L 以上の酸、0.1 mol/L 以
上のアルカリを用いての洗浄は避けてください。電極の破損や
性能劣化を招きます。
応答ガラス膜が汚れていたり、液絡部が被検液によって汚染さ
れていると、応答速度や感度の低下、測定誤差の原因になりま
す。汚れがひどくイオン交換水で洗っても落ちない場合は洗浄
を行ってください。
洗浄後に測定をするときは必ず校正を行ってください。
液絡部
液絡部は、基本的にイオン交換水などの水洗いのみにしてく
ださい。
水洗いで汚れが取れない場合は、水を含ませたガーゼなどで
汚れをふき取ってください。
応答ガラス膜
応答ガラス膜の洗浄には下表の洗浄液を使用できます。
下記の手順で洗浄してください。
注 記
洗浄液はそれぞれの取扱説明に従って正しく取り扱ってください。
応答ガラス膜の汚れの種類と使用する洗浄液
汚れの種類 洗浄液
一般的な汚れ 薄めた中性洗剤
油分の汚れ アルコールまたは薄めた中性洗剤
無機成分などの汚れ 電極洗浄液（形式 220）
または 1 mol/L 程度の塩酸
タンパク質を含んだ汚れ タンパク質分解酵素入り洗浄液
（形式 250）
1. 「応答ガラス膜の汚れの種類と使用する洗浄液」の表を
参照して、汚れの種類に合った洗浄液を準備します。
2. 応答ガラス膜の汚れが取れるまで、洗浄液に浸けます。
または、洗浄液を含ませたガーゼなどで汚れをふき取り
ます。
注 記
液絡部には洗浄液を付けないでください。
応答ガラス保護ガードをねじるなど、無理な力を加えないよう
注意してください。
3. イオン交換水で十分にすすぎ洗いをします。
電極の保管
注 記
電極の応答ガラス膜を乾燥させないでください。乾燥したとき
は、イオン交換水中に 24 時間以上浸してから校正を行ってくだ
さい。正しく校正できない場合は、電極を交換してください。
保管場所は、高温・高湿下を避け、室内の直射日光の当たらな
いところとしてください。
1. 電極に付着したサンプルをイオン交換水でよく洗い落
とし、ろ紙などでふき取ります。
2. 保護キャップの内部をイオン交換水で洗い、水を切った
後、スポンジが浸る程度にイオン交換水を補充します。
3. 保護キャップをはめてローレットネジを締め、保管しま
す。
液絡部
洗浄液
注 記
イオン交換水の量は、液絡部が浸漬しないように
調節してください。液絡部がイオン交換水に浸漬
した状態で保管すると、電極の寿命が短くなりま
す。
①はめる
②締める
ローレットネジ 保護キャップ

4
イオン液体型 pH 電極の特性について
測定に影響を与えるサンプル
イオン液体型比較電極の特性上、界面活性剤や重金属イ
オンにより測定誤差が生じます。誤差の程度は、界面活
性剤や重金属イオンの種類と濃度に依存します。
界面活性剤の参考として、ドデシル硫酸ナトリウム
（SDS）がサンプルに含まれている場合に、SDS の濃度
と測定誤差の関係を下表に示します。
重金属イオンの参考例として、銅イオンがサンプルに含
まれる場合に、銅イオンの濃度と測定誤差の関係を下表
に示します。
サンプルへの影響
イオン液体のサンプルへの溶解はごくわずかですが、イオン
液体を構成するアニオン（bis (petafluoroethanesulfonyl) 
amide）は、重金属イオンと錯体を形成します。
また、サンプル中に含まれる重金属イオン以外の分子、イオ
ン、
化合物とイオン液体が特異的に反応し、サンプル中の物
質に影響を与える可能性がありますが、弊社はその責任を負
いかねます。
液絡部の色の変化
電極を室温以上のサンプルに浸漬した後、室温に戻すと
液絡部が白濁する場合がありますが、性能上問題ありま
せん。
色のあるサンプル（コーヒー、醤油など）を測定すると
液絡部が着色することがありますが、性能上問題ありま
せん。
高温で長時間保存すると液絡部が茶褐色に変色するこ
とがありますが、性能上問題ありません。
フタル酸塩標準液による測定誤差
イオン液体型比較電極の特性上、フタル酸塩標準液（pH
4.01、25C）
で起電力に 2 mV のずれが生じます。フタル酸
塩標準液を用いて校正を行った場合、例えば pH = 4 の測定
サンプルでは 0.034 pH（=2 mV）の誤差が生じます。
酸性側のサンプルを0.034 pH以下の正確さで測定するには、
フタル酸塩標準液の代わりに 0.05 mol/kg クエン酸塩標準液
（pH 3.776、25C）を用いて校正してください。
（酸性側 2点校正：クエン酸塩標準液とリン酸塩標準液
3点校正：クエン酸塩標準液、リン酸塩標準液、ホウ酸塩標
準液）
ただし、クエン酸塩標準液を用いた校正を行うためには酸性
標準液の校正値を手入力する必要があり、校正値を手入力で
きる pH メータが必要です。
校正値を手入力できる pH メータでは、巻末の「付録 2. ク
エン酸塩標準液の温度特性表」（4ページ）を参照して校正
値を手入力してください。校正値を手入力できない pH メー
タと本電極の組み合わせの場合、酸性側のサンプル測定値に
は0.034 pH 程度の測定誤差が生じます。
0.05 mol/kg クエン酸塩標準液は、11.41 g クエン酸二水素カ
リウムを 25Cの1000 mL 純水に溶解して調製してくださ
い。調製後のクエン酸塩標準液は、容器に密閉して冷暗保管
し、4週間をめどに交換してください。
ドデシル硫酸ナトリウム濃度
（mmol/L）
測定誤差
（pH）
0.069 0.01
0.69 0.12
6.9 0.86
銅イオン濃度
（mmol/L）
測定誤差
（pH）
10.04
10 0.34
100 0.41
付録 1. 直線性の検査手順
1. 「電極の洗浄」（3ページ）に従って、電極を洗浄してく
ださい。
2. pH 4.01 フタル酸塩標準液、pH 6.86 リン酸塩標準液、
pH 9.18 ホウ酸塩標準液を液絡部が浸漬する位置まで
ビーカなどに入れて、25Cの恒温にします。
3. 各標準液に電極を浸漬し、pH メータの mV 測定で 1分
後の起電力を読み取ります。
4. 測定した起電力を次式に代入し、不等式を満たすか確認
します。
3 < 0.422E4+ 0.578E9E7+ 8.0 < 3
ここで、E4、E7、E9は、それぞれフタル酸塩標準液、
リン酸塩標準液、ホウ酸塩標準液中での起電力です。
付録 2. クエン酸塩標準液の温度特性表
クエン酸塩標準液の 0～40Cでの pH 値は、次式で計算さ
れます。0～40Cの計算値を下表に示します。
pH = 1280.4 / T4.1650 + 0.012230T
ここで、Tは絶対温度を表します。
引用文献：Bates, R, G. Determination of pH, 2nd ed. ; Wiley;
1973, p. 72.
pH values in citrate standard solution at 0C to 40C
T/CpH T/CpH
0 3.863 20 3.788
1 3.858 21 3.785
2 3.854 22 3.783
3 3.849 23 3.780
4 3.844 24 3.778
5 3.840 25 3.776
6 3.836 26 3.774
7 3.832 27 3.772
8 3.828 28 3.770
9 3.824 29 3.768
10 3.820 30 3.766
11 3.816 31 3.765
12 3.813 32 3.763
13 3.809 33 3.761
14 3.806 34 3.760
15 3.803 35 3.759
16 3.799 36 3.758
17 3.796 37 3.756
18 3.793 38 3.755
19 3.791 39 3.754
40 3.754

For any questions regarding this product, please contact your local agency,
or inquire from the following website.
http://global.horiba.com/contact_e/index.htm
http://www.horiba-adt.jp
31, Miyanonishi-cho, Kisshoin Minami-ku, Kyoto, 601-8306, Japan
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January, 2017
© 2017 HORIBA Advanced Techno Co., Ltd.
Ionic Liquid Type pH Electrode
9600-10D Instruction Manual
This manual describes the ionic liquid type pH electrode
9600-10D. Read this manual carefully, before using the
electrode.
This pH electrode uses a gelled ionic liquid (hereinafter
referred to as "IL"), Tributyl (2-methoxyethyl) phosphonium
bis (pentafluoroethanesulfonyl) amide, for the liquid junction
of the reference electrode. It keeps KCl from leaking into a
sample solution, and makes this pH electrode excellent in
accuracy, reproducibility and stability in pH measurement of
low-conductivity sample solutions as compared with the
conventional HORIBA pH electrodes. Moreover, it perfectly
suits pH measurement for the sample solutions that react
readily with KCl.
This electrode can be connected to a HORIBA pH meter (D-
10, D-20, D-50, F-10, F-20, F-50, and F-70 series).
Conformable standards
Authorised representative in EU
HORIBA UK Limited
2 Dalston Gardens, Stanmore, Middx HA7 1BQ, UK
For your safety
About this electrode
Life span
If a calibration error occurs after appropriate cleaning of the
electrode, replace the electrode.
When the liquid junction is immersed in anaqueous
solution, the IL is dissolved into the solution (Solubility: 200
mol/L). When the amount of IL in the liquid junction drops
below a certain amount, the electrode can not work properly.
Only as a guide, an electrode has a life of approximately 1
year if the electrode is immersed into 25Cdeionized water
for 2 hours per day. The electrode life span depends on the
immersion conditions.
Features
Surfactants or heavy metal ions may cause
measurement errors. Refer to " Samples causing a
measurement error " (page 4).
Ions constituting the IL may react with components in a
sample. Refer to " Influence on samples " (page 4).
The color of the liquid junction may be changed, but this
does not affect the performance. Refer to " Change in
color of the liquid junction " (page 4).
Verification renewal for the Japanese Measurement Act
We recommend to check that the linearity of the relation
between the electrode potential and the pH value of the
measured solutions meets the standards of the Japanese
Measurement Act, according to " Appendix 1. Procedure for
This equipment conforms to the following standards:
RoHS: EN50581
9. Monitoring and control instruments
CAUTION
Broken glass
Broken glass may cause injury. The tip of the electrode is made of
glass. Handle it with care
linearity inspection " (page 4) before applying for verification
renewal. If the linearity does not meet the standards, the
electrode is close to the end of life.
Precautions
Sensor materials may be transferred into a sample due
to the sample properties or when immersed for a long
time. If the measured sample gets in contact with the
skin, wash away the sample with water or soap. After pH
measurement of a food, do not eat it.
Do not shock the electrode.
A cracked or broken electrode causes incorrect
measurement results. Replace such electrode with a
new one.
Make sure to use the electrode within the specified
operating temperature range.
Do not measure a sample that contains hydrofluoric
acid, which may corrode glass.
Organic solvents causes deterioration of the liquid
junction of the reference electrode. Avoid cleaning with
or measuring the organic solvents.
Avoid the continuous use of this electrode under the
conditions of 0.1 mol/L or more acidic or alkaline
solutions. Using the electrode under such conditions
may degrade the electrode performance and shorten
the electrode life span.
Do not allow the connector to come in contact with water
or unclean hands. If not, accurate measurement cannot
be performed.
If the responsive glass membrane or liquid junction is
dirty, clean the electrode (refer to " Cleaning " (page 3)).
Silver chloride deposits may be detected inside the
responsive glass membrane. This does not affect The
performance.
Disposal of the product and samples
When disposing of the electrode, follow the related laws
and/or regulations of your country.
When disposing of used samples, follow the related
laws and/or regulations in your country. Although the IL
is not a poisonous or deleterious substance, it contains
phosphorus and fluorine, which are designated as
restricted substances in some countries. A sample after
pH measurement is usually minimal to comply with the
regulations. But if the electrode is immersed in 1 L sam-
ple for 50 days or longer, they may exceed the limit.
Packaged contents
Note
The provided sensor holder (P/N: 3200373961)
is a consumable part. When the part is broken
or lost, purchase a new one.
Name Quantity
Electrode 9600-10D 1 pc
Protective cap 1 pc
Sensor holder 1 pc
Instruction manual (this book) 1 copy

2
Part name
Specifications
Connecting to pH meter
1. Insert the electrode connector into the connector port
sleeve on the meter, after aligning with the pin. Do not
insert the connector unless it is aligned properly with the
connector port.
2. Press the electrode connector into the connector port on
the meter, while turning the connector to the right.
3. Slide the connector cover over the connector. Then,
push the cover in straight until it comes in light contact
with the meter case. Do not turn the cover.
4. Insert the temperature connector into the jack on the
meter. Insert the connector firmly, until the O-ring on the
connector can no longer be seen.
Note
Be sure to install the temperature connector. If not, accurate
measurement cannot be performed.
Preparation
For the first use or use after a long interval
1. Loosen the knurled nut, then remove the protective cap.
Electrode model 9600-10D
Measurement range pH 0 to pH 14
Operating temperature range 0°C to 40°C
Storage temperature range 0°C to 50°C
Internal electrode Silver/silver chloride
Liquid junction material PVDF-HFP, ionic liquid
Wetted material Glass, PBT, PVDF-HFP, ionic liquid
Electrode length 210 mm
Ext. diam. of wetted part 12 mm
Liquid junction height Approx. 16 mm (from the tip of electrode)
Lead length 1 m
Liquid 
junction
Protective cap
Cap
Temp. connector
Electrode connector
Connector cover
Lead
Knurled nut
Responsive glass 
protection guard
Electrode body
Responsive 
glass
membrane
①
②
③
④
Protective cap
Knurled nut
②Remove
①Loosen
2. Wash the electrode tip well with ion exchange water,
then wipe it with filter paper.
Note
When wiping off water on the tip of the electrode, do not rub
the responsive glass membrane. Instead, absorb water with
filter paper. This will make the electrode response fast.
Water may be easily accumulated between the responsive
glass and the protection guard. Absorb the water with filter
paper.
Attachment of the electrode
1. Insert the sensor holder into a groove for keeping the
electrode.
2. Attach a electrode to the sensor holder.
3. Fix the lead wire to the clamp.
Calibration/measurement
Operation procedure
1. Wash the electrode with ion exchange water and wipe it
with filter paper, prior to every immersion into standard/
sample solution.
Sensor holder
Groove for keeping electrode
Lead wire
Clamp

3
2. When there are air bubbles inside the responsive glass
membrane, shake the electrode lightly to remove
bubbles.
3. Immerse the responsive glass membrane and liquid
junction into the sample completely.
4. Stir the electrode lightly to remove bubbles.
For accurate measurement
For accurate measurement, refer to items below.
Perform calibration before measurement.
Stir the sample slowly with a stirrer during calibration/
measurement.
Before calibration/measurement, wash the electrode
lightly with the standard/sample solution. This will make
the responsibility and reproducibility better.
The temperaturesof standard solution and sample
should be the same.
Perform temperature compensation manually or
automatically. (Refer to the instruction manual of pH
meter for the temperature compensation operations.)
As for a pH meter with a function for manual entry of
calibration values, calibration with 0.05 mol/kg citrate
standard solution (pH 3.776 at 25C) as the acidic stan-
dard allows more accurate pH measurement than cali-
bration with phthalate standard solution. Refer to 
" Measurement error with phthalate standard solution "
(page 4).
Cleaning
Note
Do not use organic solvents (such as acetone,
tetrahydrofuran), 1 mol/L or more acidic solutions, or 0.1
mol/L or more alkaline solutions to clean the electrode. 
Using such chemicals may damage the electrode body or
degrade the performance.
Dirt on the responsive glass membrane or liquid junction by
the test solution may degrade the responsibility and
sensitivity of the electrode or cause measurement errors. 
If the electrode is very dirty and the dirt cannot be washed
away with ion exchange water, perform the cleaning
described in this manual.
Be sure to perform calibration prior to measurement after
cleaning the electrode.
Liquid junction
Basically just rinse the liquid junction with water (e.g. ion
exchange water).
If the dirt cannot be washed away with water, wipe it with
cotton gauze containing water.
Responsive glass membrane
The cleaning solutions on the table below can be used to
cleaning the responsive glass membrane.
Follow the instructions below.
Liquid junction
Note
Follow the respective instructions for each cleaning solution.
Cleaning solutions for the responsive glass membrane
1. Select a cleaning solution properly according to the
table of “Cleaning solutions for the responsive glass
membrane” and prepare a cleaning solution that meets
the dirt type.
2. Immerse the responsive glass membrane in cleaning
solution until contamination is removed, or wipe it with
cotton gauze containing cleaning solution.
Note
Do not apply a cleaning solution on the liquid junction.
Do not apply force to the responsive glass protection
guard, such as holding and twisting.
3. Rinse the electrode with ion exchange water completely.
Storage
Note
Make sure not to dry the responsive glass membrane and
liquid junction. If they are dry, immerse them in ion
exchange water for 24 hours or longer, and then perform
calibration. If calibration cannot be performed correctly,
replace the electrode.
Store the electrode in a cool, dry and indoor place, avoiding
direct sun light.
1. Wash the electrode well with ion exchange water to
remove sample completely and wipe it with filter paper.
Dirt type Cleaning solution
General dirt Diluted neutral detergent
Oil Alcohol, or diluted neutral detergent
Inorganic substance Electrode cleaner (model 220) or hydrochloric
acid approximately 1 mol/L
Protein Cleaning solution including proteolytic enzyme
(model 250)
Liquid
junction
Cleaning
solution

4
2. Wash the inside of the protective cap with ion exchange
water, then add enough ion exchange water to soak the
sponge.
3. Attach the protective cap and tighten the knurled nut,
then store the electrode.
Features of the ionic liquid type pH electrode
Samples causing a measurement error
Surfactants or heavy metal ions may cause
measurement errors. The degree of a measurement
error depends on the type and concentrations of the
surfactants or the heavy metal ions. As an example of a
surfactant, the table below shows a relationship
between the concentrations of sodium dodecyl sulphate
(SDS) in a sample and measurement errors.
As an example of a heavy metal ion, the table below
shows a relationship between the concentrations of
copper ion in a sample and measurement errors.
Influence on samples
A very little amount of IL is dissolved into a sample. An anion
(bis (petafluoroethanesulfonyl) amide) constituting the IL
may form a complex with a heavy metal ion.
Besides, the IL may influence materials in a sample by
reacting with specific molecules, ions or compounds other
than heavy metal ions in the sample. We shall not be liable
for these cases.
Change in color of the liquid junction
The liquid junction may get cloudy when the electrode is
cooled to room temperature after it is immersed in a
sample warmer than room temperature. This does not
affect the performance.
The liquid junction may be colored from a colored
sample (coffee, soy sauce or the like). This does not
affect the performance.
The color of the liquid junction may become brown if the
electrode is stored at high temperature for a long period.
This does not affect the performance.
Measurement error with phthalate standard solution
As the characteristic of this electrode, the electromotive
force in phthalate standard solution (pH 4.01 at 25C) will
shift 2 mV away from the theoretical value.
Note
Adjust the water amount not to immerse the
liquid junction. 
Otherwise, the electrode life span will be
shortened.
①Attach
②Tighten
Knurled nut Protective cap
Concentration of sodium
dodecyl sulphate (mmol/L)
Measurement error
(pH)
0.069 0.01
0.69 0.12
6.9 0.86
Cu ion concentration
(mmol/L)
Measurement error
(pH)
10.04
10 0.34
100 0.41
In calibration with phthalate standard solution, for instance,
an error of 0.034 pH (= 2 mV) may occur in measured pH of
sample solution (pH 4).
To measure an acidic sample with the error of less than
0.034 pH, perform calibration with citrate standard solution
(pH 3.776 at 25C) in place of phthalate standard solution.
(Two-point calibration for acidic samples:
citrate and phosphate standard solutions;
Three-point calibration:
citrate, phosphate, and borate standard solutions)
However, calibration with citrate standard solution requires
manual entry of a calibration value for acidic standard solu-
tion, therefore, a pH meter with the function of manual entry
of calibration values is required.
As for pH meters with a function for manual entry of
calibration values, refer to " Appendix 2. Temperature
dependence of the pH value in citrate standard solution "
(page 4) to enter the pH value according to the solution’s
temperature. As for the combination of this electrode and pH
meters without a function for manual entry of calibration
values, the measurement error of approximately 0.034 pH
occurs in acidic sample measurement.
To prepare 0.05 mol/kg citrate standard solution,dissolve
11.41 g citric acid dihydrogen potassium in 1000 mL of pure
water at 25C. After the preparation, store the citrate
standard solution in an airtight container in a cool and dark
place, and replace it at least once every 4 weeks.
Appendix 1. Procedure for linearity inspection
1. Refer to " Cleaning " (page 3) and clean the electrode.
2. Pour a phthalate standard solution of pH 4.01, a
phosphate standard solution of pH 6.86, and a borate
salt standard solution of pH 9.18 in different beakersso
that the liquid junction can be immersed into the
standard solutions, and keep the solution constantly at
25C.
3. Immerse the electrode in a standard solution and obtain
a reading of the electromotive force one minute later
using the mV measurement mode of a pH meter. 
Perform the same operation for the rest solutions.
4. Substitute the measured electromotive force values in
the following equation, and check whether the following
inequality is satisfied.
3 < 0.422E4+ 0.578E9E7+ 8.0 < 3
Where, E4, E7, and E9are the electromotive forces in
the phthalate, phosphate, and borate salt standard
solutions respectively.
Appendix 2. Temperature dependence of the pH
value in citrate standard solution
The pH valuesof a citrate standard solution from 0Cto
40Care calculated by the following equation.
pH = 1280.4 / T4.1650 + 0.012230T
Where, Tis an absolute temperature.
Cited reference: Bates, R, G. Determination of pH, 2nd ed. ;
Wiley; 1973, p. 72.
For the examples of pH values calculated by the above-
described formula, see the table of “pH values in citrate
standard solution at 0C to 40C” at the end of page 4 in the
Japanese part of this instruction manual.