IAI GO-5000M-PGE User manual

1056J-1411
GO-5000M-PGE
GO-5000C-PGE
5M Digital Progressive Scan
Monochrome and color Camera
Document Version: Ver.1.8
GO-5000-PGE_Ver.1.8_Nov.2020
注:本マニュアル記載の内容は、改善その他の理由でお断りなく変更することがあります
User Manual

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
Notice
The material contained in this manual consists of information that is proprietary to JAI Ltd., Japan
and may only be used by the purchasers of the product. JAI Ltd., Japan makes no warranty for the
use of its product and assumes no responsibility for any errors which may appear or for damages
resulting from the use of the information contained herein. JAI Ltd., Japan reserves the right to
make changes without notice.
Company and product names mentioned in this manual are trademarks or registered trademarks of
their respective owners.
Warranty
For information about the warranty, please contact your factory representative.
Certifications
CE compliance
As defined by the Directive 2004/108/EC of the European Parliament and of the Council, EMC
(Electromagnetic compatibility), JAI Ltd., Japan declares that GO-5000M-PGE and GO-5000C-PGE
comply with the following provisions applying to its standards.
EN 61000-6-3 (Generic emission standard part 1)
EN 61000-6-2 (Generic immunity standard part 1)
FCC
This equipment has been tested and found to comply with the limits for a Class B digital device,
pursuant to Part 15 of the FCC Rules. These limits are designed to provide reasonable protection
against harmful interference in a residential installation. This equipment generates, uses and can
radiate radio frequency energy and, if not installed and used in accordance with the instructions,
may cause harmful interference to radio communications. However, there is no guarantee that
interference will not occur in a particular installation. If this equipment does cause harmful
interference to radio or television reception, which can be determined by turning the equipment off
and on, the user is encouraged to try to correct the interference by one or more of the following
measures:
- Reorient or relocate the receiving antenna.
-Increase the separation between the equipment and receiver.
-Connect the equipment into an outlet on a circuit different from that to which the receiver is
connected.
-Consult the dealer or an experienced radio/TV technician for help.
Warning
Changes or modifications to this unit not expressly approved by the party
responsible for FCC compliance could void the user’s authority to operate the
equipment.
KC

はじめに
このたびは、弊社の CMOS カメラをお買い上げいただきありがとうございます。
このマニュアルには、CMOS カメラをお使いいただくための 設置方法を記載してあります。
内容を良くお読みになり、正しくお使いください。
安全上の注意
絵表示について
このマニュアル 及び製品への表示では、製品を正しくお使いいただき、あなたや他の人への危害や財産への損害を未
然に防止するために、いろいろな絵表示をしております。その表示と意味は 次のようになっています。 内容をよくご理
解の上本文をお読みください。
警告
注意
絵表示の例
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡又は重症を追う可能性が
想定される内容を示しています。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が損害を負う可能性が想定される
内容、又は物的損害の発生が想定される内容を示しています。
この記号は、カメラの内部に絶縁されていない危険な電圧が存在することを警告しています。人に電
気ショックを感じさせるに十分な量の電圧です。
この記号は、警告を表すものです。 この表示を無視して誤った取り扱いをすると、人が死亡もしくは
重傷を負う可能性があるか、物的損害が発生する発生する可能性があります。
この記号は、禁止の行為であることをお知らせするものです。 図の中や近傍に具体的な禁止内容
(左図の場合は 分解禁止)が描かれています。
この記号は、行為を強制したり指示する内容を告げるものです。図の中に具体的な指示内容(左
図の場合は電源プラグをコンセントから抜け)が描かれています。

警告
万一、煙が出ている、変なにおいがするなどの
異常状態のまま使用すると、火災・感電の原因
となります。すぐに電源を切り、必ず電源プラ
グをコンセントから抜くか、又はブレーカーを
切ってください。煙が出なくなるのを確認して
販売店にご依頼ください。
機器のふたは外さないでください。 内部には
電圧の高い部分があり、感電の原因となります。
内部の点検・調整・修理は販売店にご依頼くだ
さい。
万一、水や異物が機器の内部に入った場合は、
まず機器の電源を切り、電源プラグをコンセン
トから抜くか、又はブレーカーを切って販売店
にご相談ください。そのまま使用すると火災・
感電の原因になります。
万一、この機器を落としたり、破損した場合は、
機器本体の電源を切り、電源プラグをコンセン
トから抜くか、又はブレーカーを切って販売店
にご相談ください。 そのまま使用すると、火
災・感電の原因となります。
この機器に水が入ったり、ぬらさないようご注
意ください。火災・感電の原因となります。雨
天、降雪中、海岸、水辺でのご使用は特にご注
意ください。
風呂場では使用しないでください。 火災・感
電の原因となります。
この機器の開口部(通風孔、調整穴など)から
内部に金属類や燃えやすいものなど 異物を
差し込んだり、落とし込んだりしないでくださ
い。火災・感電の原因となります。特に小さい
お子様がいる場所ではご注意ください。
表示された電源電圧以外の電圧では使
用しないでください。
火災・感電の原因となります。
この機器の裏ぶた、キャビネット、
カバーは絶対にはずさないでください。
火災・感電の原因となります。内部の
点検・調整・修理は販売店にご依頼くだ
さい。
設置する場合は、工事業者にご依頼くだ
さい。
内部の設定を変更する場合や修理は販
売店にご依頼ください。
極端に高温(又は低温)のところに設置
しないでください。マニュアル
に従って使用してください。
AC アダプターを使用の際は当社の AC
アダプター(専用電源)を使用し
てください。カメラに合わない
AC アプターを使用した場合、カメラが
発熱し、火災の原因になることがありま
す。

ぐらついた台の上や傾いたところなど不安
定な場所に置かないでください。落ちたり、
倒れたりして怪我の原因となることがあり
ます。
電源プラグを抜くときは、電源コードを
引っ張らないでください。
コードに傷がつき 火災・感電の原因となる
ことがあります。必ず電源プラグを持って
抜いてください。
電源コードを熱器具に近づけないでくださ
い。コードの被ふくが溶けて、火災・感電の
原因となることがあります。
湿気やほこりの多いところに置かないでく
ださい。火災・感電の原因となることがあり
ます。
長時間、この機器をご使用にならないときは、
安全のため必ず電源プラグをコンセントか
ら抜くか、またはブレーカーを切ってくださ
い。
お手入れの際は、安全のため電源プラグをコ
ンセントから抜くか、又はブレーカーを切っ
てください。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししないで
ください。感電の原因となることがあります
ケーブルの配線に際して、電灯やテレビ
受像機の近くにある場合、映像・雑音が
入る場合があります。その場合は配線
や位置を変えてください。
画面の一部にスポット光のような強い光が
あると、ブルーミング・スメアを生じる
ことがあります。
また強い光が入った場合、画面に縦縞が現れ
ることがありますが故障ではありません。
詳しくは「CCD の代表的な特性」の項を
ご覧ください。
ケーブルの着脱時にはコネクタ部を保持し、
ケーブルにストレスを加えないでください。
断線やショートの原因になります。
ケーブルに荷重を加えないでください。断線
の原因となります。
カメラ本体とカメラケーブルの着脱は
コネクタのガイドを確認の上、行ってください。
コネクタピンが傷傷する原因となります。
ケーブルの着脱時には必ずカメラの電源を切っ
てください。
注意
注意 カメラケーブルを取り扱う時

10mm以下
三脚マウントを使う場合
三脚マウントをカメラにとりつける場合、ネジは付属の
専用ネジ 又はシャーシを含めた深さが3mm以下と
なるものをお使いください。カメラ内部を破損する恐れ
があります。 適応マウントは MP-43 です。
三脚マウントを使わない場合
カメラを壁やシステムに取り付ける場合、ネジは
シャーシを含めた深さが3mm以下となるものを
お使いください。カメラ内部が破損する恐れが
あります。
ごみの付着にご注意ください
レンズをカメラに装着する際 浮遊ごみ等がセンサー面やレンズ背面に付着する恐れがあります。 レンズを装着する場合は
その直前までカメラやレンズのキャップをはずさずに クリーンな環境の下で作業をお願いします。カメラ・レンズは下に向けごみ
等が付着しないように またレンズの面に手など触れないよう注意しながら 取り付けてください。
レンズの後面の突き出し量は
10mm 以内のものをお使いください
注意 カメラの設置について
注意 レンズの取り付けについて
注意 レンズについて
3
3

CMOS イメージセンサーの代表的な特性
以下の現象がビデオモニター画面に現れる場合があります。 これはCMOSイメージセンサーの特性によるものであり、
カメラ自体の故障ではありません。
エイリアシング
ス ト ラ イ プ や 直 線 や 類 似 の パ タ ー ン を 撮 影 す る と 、 モ ニ タ 上 に 縦 エ イ リ ア シ ン グ ( ジ グ ザ グ 状 ) が
現れる場合があります。
ブルミッシュ
強 い 光 が 入 射 し た と き 、 C M O S イ メ ー ジ セ ン サ ー 内 の セ ン サ ー エ レ メ ン ト ( ピ ク セ ル ) の 配 列 に よ る
影響でブルミッシュが発生する場合があります。ただし これは実際の動作には支障をきたしません。
パターンノイズ
CMOSイメージセンサーカメラが高温時、暗い物体を撮影すると、ビデオモニター画面全体に固定のパターンノイズ(ド
ット)が現れる場合があります。
画素欠陥
CMOSイメージセンサーの画素欠陥は工場での出荷基準に基づき管理されて出荷されております。
しかしながら画素欠陥(白点、黒点)は、使用周囲温度や カメラ設定(感度アップや長時間露光)などによっても影
響されますので カメラの規格範囲でお使いになるようお願いいたします。
保証規定
本商品の保証期間は 工場出荷後 3 年間です。
保証期間中に正常な使用状態の下で、万一故障が発生した場合は無償で修理いたします。ただし下記
事項に該当する場合は無償修理の対象外です。
◎取扱説明書と異なる不適当な取り扱いまたは使用による故障。
◎当社以外の修理や改造に起因する故障(EEPROM データ変更も対象になります)。
◎火災、地震、風水害、落雷その他天変地異などによる故障。
◎お買い上げ後の輸送、移動、落下などによる故障および損傷。
◎出荷後に発生した CCD 画素欠陥。
本商品を輸出する場合の注意事項
本商品を輸出する場合は 「輸出貿易管理令 別表1」ならびに「外国為替管理令 別表 1」で定める品目(リスト
規制) および 「補完的輸出規制(キャッチオール規制)」に基づき 貨物の該非判定、客観用件(用途、顧客)の
該非判定をお願いします.

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
-2 -
-目次 -
マニュアルの記載事項に関してのご留意いただきたい事項 ................................ - 5 -
GigE Vision カメラをお使いになる前に.................................................... - 5 -
1 JAI GigE®Vision カメラの操作マニュアルの構成について .................................................. - 5 -
2 ソフトウェアのダウンロードとインストール .................................................................... - 5 -
3 GigE Vision Ver2.0 に関して .................................................................................. - 5 -
4 EMVA1288 ....................................................................................................... - 6 -
1. 概要 ........................................................................................ - 7 -
2. カメラの構成 ............................................................................... - 7 -
3. 主な特長 ................................................................................... - 8 -
4. 各部の名称と機能 ........................................................................ - 9 -
4.1 各部の名称と機能.............................................................................................. - 9 -
4.2 リアパネル .................................................................................................. - 10 -
5. 設置と準備 ...............................................................................- 11 -
5.1 使用レンズ .................................................................................................. - 11 -
5.2 使用パソコンの注意点 ................................................................................... - 12 -
5.3 使用ネットワークカード .................................................................................... - 12 -
5.4 JAI SDK とコントロールツール........................................................................... - 13 -
5.5 使用する LAN ケーブル.................................................................................... - 13 -
5.6 DC/トリガ入力 .............................................................................................. - 13 -
5.7 カメラの初期設定 ......................................................................................... - 13 -
6. 入力および出力 ...........................................................................- 14 -
6.1 コネクタとピン配置 ......................................................................................... - 14 -
6.1.1 ギガビットイーサネット用デジタル出力コネクタ .................................................... - 14 -
6.1.2 6Pin コネクタ.......................................................................................... - 14 -
6.2 デジタル入出力インターフェース.......................................................................... - 15 -
6.2.1 Line Selector ......................................................................................... - 15 -
6.2.2. Line Source .......................................................................................... - 15 -
6.2.3 Line Mode ............................................................................................. - 15 -
6.2.4 Line Inverter.......................................................................................... - 15 -
6.2.5 Line Status ............................................................................................ - 16 -
6.2.6 Line Format........................................................................................... - 16 -
6.2.7 Action Control........................................................................................ - 16 -
6.2.7.1 ActionDeviceKey................................................................................ - 16 -
6.2.7.2 ActionSelector .................................................................................. - 16 -
6.2.7.3 ActionGroupMask ............................................................................... - 16 -
6.2.7.4 ActionGroupKey ................................................................................ - 16 -
6.2.8 GPIO.................................................................................................... - 16 -
6.2.8.1 基本ブロック...................................................................................... - 17 -
6.2.8.2 出力可能マトリクス .............................................................................. - 18 -
6.3 オプチカルインターフェース................................................................................. - 18 -
6.3.1 外部入力回路 推奨参考例.......................................................................... - 19 -
6.3.2 外部出力回路推奨参考例............................................................................ - 19 -
6.3.3 オプチカルインターフェースの特性 .................................................................. - 20 -
6.4 OptInFilterSelector 機能 ................................................................................. - 20 -
6.5 Pulse Generator ........................................................................................... - 21 -
6.5.1 Clock Pre-scaler...................................................................................... - 21 -
6.5.2 Pulse Generator Selector........................................................................... - 21 -
6.5.3 Pulse Generator Length ............................................................................ - 22 -

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
-3 -
6.5.4 Pulse Generator Start Point ....................................................................... - 22 -
6.5.5 Pulse Generator End Point ......................................................................... - 22 -
6.5.6 Pulse Generator Repeat Count .................................................................... - 22 -
6.5.7 Pulse Generator Clear Activation ................................................................. - 22 -
6.5.8 Pulse Generator Clear Sync Mode ................................................................ - 22 -
6.5.9 Pulse Generator Clear Source ..................................................................... - 23 -
6.5.10 Pulse Generator Inverter ......................................................................... - 23 -
6.5.11 Pulse Generator 設定一覧........................................................................ - 24 -
7. センサーレイアウト及び出力フォーマット、タイミング ....................... - 25 -
7.1 センサーレイアウト ......................................................................................... - 25 -
7.1.1 白黒センサー.......................................................................................... - 25 -
7.1.2 Bayer センサー........................................................................................ - 25 -
7.2 カメラの出力フォーマットとセンサー読み出し方式 ...................................................... - 26 -
7.2.1 1X –1Y ................................................................................................. - 26 -
7.3 GigE Vision Pixel Format について ..................................................................... - 26 -
7.3.1 Pixel Format .......................................................................................... - 26 -
7.3.2 GO-5000M-PGE のPixel Type ..................................................................... - 27 -
7.3.2.1 GVSP_PIX_MONO8 8 ビット出力.............................................................. - 27 -
7.3.2.2 GVSP_PIX_MONO10 16 ビット出力........................................................... - 27 -
7.3.2.3 GVSP_PIX_MONO10PACKED 12 ビット出力 ................................................. - 27 -
7.3.2.4 GVSP_PIX_MONO12 16-bit output.......................................................... - 27 -
7.3.2.5 GVSP_PIX_MONO12PACKED 12-bit output............................................... - 27 -
7.3.3 GO-5000C-PGE のPixel Type...................................................................... - 27 -
7.3.3.1 GVSP_PIX_BAYGR8 8 ビット出力............................................................. - 27 -
7.3.3.2 GVSP_PIX_BAYGR10 16 ビット出力 .......................................................... - 28 -
7.3.3.3 GVSP_PIX_BAYGR10PACKED 12 ビット出力 ................................................ - 28 -
7.3.3.4 GVSP_PIX_BAYER12 16-bit output ...................................................... - 28 -
7.3.3.5 GVSP_PIX_BAYER12PACKED 12-bit output .............................................. - 28 -
7.3.4 パケットデータ ......................................................................................... - 29 -
7.4 出力タイミング .............................................................................................. - 29 -
7.4.1 水平タイミング ......................................................................................... - 29 -
7.4.2 垂直タイミング ......................................................................................... - 30 -
7.4.3 ROI (Region Of Interest) setting................................................................... - 32 -
7.5 デジタル出力 ビットアロケーション ...................................................................... - 32 -
8. 動作モード ............................................................................. - 33 -
8.1. Acquisition コントロール................................................................................. - 33 -
8.1.1 Acqusition Mode ..................................................................................... - 33 -
8.1.1.1 Single Frame の動作 ........................................................................... - 33 -
8.1.1.2 Multi Frame の動作............................................................................. - 34 -
8.1.1.3 Continuous の動作.............................................................................. - 35 -
8.1.2 ACqusition フレームレート ........................................................................... - 36 -
8.1.3 フレームレートの算出................................................................................. - 36 -
8.2. 露光の設定 ................................................................................................ - 37 -
8.2.1 露光モード ............................................................................................. - 38 -
8.2.2 ExposureTime ........................................................................................ - 39 -
8.2.3 ExposureAuto (Auto Shutter).................................................................... - 39 -
8.3. トリガの制御.............................................................................................. - 39 -
8.3.1 Trigger Selector ...................................................................................... - 40 -
8.3.2 Trigger Mode ......................................................................................... - 40 -
8.3.3 Trigger Source........................................................................................ - 40 -
8.3.4 TriggerActivation .................................................................................... - 41 -
8.3.5 Triggeroverlap........................................................................................ - 41 -

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
-4 -
8.4. 通常連続動作(Timed Exposure Mode/Trigger Mode OFF) ......................................... - 42 -
8.5. Timed モード .............................................................................................. - 42 -
8.6 Trigger width モード...................................................................................... - 43 -
8.7 RCT モード .................................................................................................. - 44 -
8.8 Video Send モード....................................................................................... - 45 -
8.8.1 Sequence モード ..................................................................................... - 45 -
8.8.1.1 Sequence mode の基本タイミング............................................................. - 46 -
8.8.1.2 Sequence Index テーブル(初期値)............................................................ - 47 -
8.8.1.3 設定項目 ......................................................................................... - 47 -
8.9 Multi ROI 機能 ............................................................................................. - 48 -
8.9.1 設定項目............................................................................................... - 49 -
8.10. Delayed Readout 機能 ................................................................................. - 50 -
8.11. 動作・機能マトリックス................................................................................... - 51 -
9. 機能......................................................................................- 52 -
9.1 ブラックレベルコントロール ................................................................................ - 52 -
9.1.1 Black Level Selector ................................................................................ - 52 -
9.1.2 Black Level............................................................................................ - 52 -
9.2 ゲインコントロール ......................................................................................... - 52 -
9.2.1 Analog Base Gain .................................................................................... - 52 -
9.2.2 ゲインコントロール .................................................................................... - 53 -
9.2.3 Gain Selector ......................................................................................... - 54 -
9.2.4 Gain .................................................................................................... - 54 -
9.2.5 Gain RAW.............................................................................................. - 54 -
9.2.6 Gain Auto ............................................................................................. - 54 -
9.2.7 Balance White Auto ................................................................................. - 55 -
9.3. LUT ......................................................................................................... - 55 -
9.3.1 JAI LUT Mode ......................................................................................... - 55 -
9.3.2 LUT Selector.......................................................................................... - 55 -
9.3.3 LUT Index ............................................................................................. - 55 -
9.3.4 LUT Value ............................................................................................. - 56 -
9.4 Gamma...................................................................................................... - 56 -
9.4.1 Linear 及び Dark Compression .................................................................... - 56 -
9.5 キズ補正 .................................................................................................... - 57 -
9.6. ALC ......................................................................................................... - 57 -
9.7 HDR (High Dynamic Range) モード (GO-5000M-PGE のみ)......................................... - 58 -
10. カメラの設定...........................................................................- 59 -
10.1 カメラコントロールツール ................................................................................. - 59 -
11. 外観寸法図...........................................................................- 60 -
12. 仕様 ....................................................................................- 61 -
12.1. カメラ分光特性 ........................................................................................... - 61 -
12.2. 仕様一覧 ................................................................................................. - 62 -
変更履歴 .......................................................................................- 65 -

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
-5 -
マニュアルの記載事項に関してのご留意いただきたい事項
本マニュアルでは GO-5000-PGE の白黒版、カラー版を同時に記載しております。 記載されている機能に関し白
黒版だけ、あるいはカラー版だけという機能があります。
以下の対照表をご参照ください。
機能
GO-5000M-PGE(白黒版)
GO-5000C-PGE(カラー版)
ビニング機能
○
×
ホワイトバランス
×
○
HDR 機能
○
×
GigE Vision カメラをお使いになる前に
本マニュアルに記載されているすべてのソフトウェアは JAIのカメラを使用するためのものです。 すべてのソフトウェ
アは JAIによってその使用が許可されます。 ソフトウェアのライセンスと著作権に関する国際条約と協定が適用
されます。 ソフトウェアの使用に関しては「使用許諾契約」のすべてに同意いただくことが必要です。尚 本マニュ
アルで使用されている商品名は あくまでも説明のためだけに使用したものであり すべての商標及び登録商標
はその商品の製造者に帰属しております。
1 JAI GigE®Vision カメラの操作マニュアルの構成について
User’s Manual (本書) カメラ固有の機能操作についての説明書
コントロールツール取扱説明書 JAI SDK で供給されるコントロールツールの説明書
スタートアップガイド ソフトのインストール方法、ネットワークの設定に関する説明書
いずれも JAI のWeb サイト www.jai.com よりダウンロードできます。
2 ソフトウェアのダウンロードとインストール
JAI Software development kit (SDK ) 、「スタートアップガイド」 、ならびに「コントロールツール取扱説明書」は
www.jai.comよりダウンロード可能です。 また SDKは現在 Windows XP
TM
/VistaTM /7 32 ビット/64ビ
ットに対応しております。尚 SDK をご使用いただくには 「使用許可契約書」への同意いただくことが必要です。
SDKのインストールならびにネットワークの設定に関しては 上記 「スタートアップガイド」を、コントロール
ツールに関しては 「コントロールツール取扱説明書」を参照ください。
ソフトウェアに関するお問い合わせは 下記にて承っております。
営業部 045 440 0154
3 GigE Vision Ver2.0 に関して
GO-5000-PGEでは最新のGigE Vision Ver.2.0に対応しております。 GigE VisionはAIA(Automated Imaging
Association)のメンバーが中心になってまとめたギガビットイーサネットを使用した新しいマシンビジョン用の標準
インターフェースです。 GigE Visionは大容量の映像データを汎用のローコスト LANケーブルを使い非圧縮で長
距離 且つ高速で伝送できる新しいフォーマットです。
GigE Visionは更に EMVA(European Machine Vision Association)が中心になってまとめた GenIcam標準をサ
ポートしています。 GenIcam標準の目的は いろいろな種類のマシンビジョンカメラに共通のプログラムインター
フェースを提供することです。 GenIcamを採用することにより各社のカメラがシームレスに接続可能になります。
GigE Visionの詳細に関しては www.machinevisiononline.org/public/articles/index.cfm?cat=167 GenIcam
の詳細に関しては www.genicam.orgを参照ください。

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
-6 -
4EMVA1288
GO-5000-PGE では S/N 並びに感度に関し EMVA1288 で規定された数値を従来の数値と併記しております。
EMCA1288 は種々のノイズ発生源、ランダムノイズ、パターンノイズ、シェーディング等考慮したより正確な測定手
段です。 更に EMVA1288 は100 フレームのデータを取り込んでの時間的変動並びに取り込んだ映像の RMS 変
動の演算をとりいれています。 ノイズの分析の総合的性質と時間軸での RMS の変動のため、EMVA1288 による
測定結果は本質的に従来型の S/N 測定結果より低くなっています。 しかしながら EMVA1288 での標準化した測
定方法により、異なるカメラの比較をより確実に行うことができるようになります。

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
-7 -
1. 概要
GO-5000M-PGE および GO-5000C-PGE はJAI の新しい小型軽量 GO シリーズのラインアップの一つで、高解像度
でしかもマシンビジョン用として 機能をすべて装備した高 画質カメラです。 GO-5000M-PGE はモノクロ、
GO-5000C-PGE はカラーバーバージョンでいずれも有効画素 524 万画素の 5:4、1型イメージセンサーを搭載し
ております。
モノクロ、Bayer カラー出力とも全画素読み出しで最大フレームレートは 22.3 フレーム/秒です。
デジタル出力はモノクロ、Bayer 出力とも、8-bit、10-bit および 12-bit が選択できます。 インターフェースには
GigEVision の最新バージョンである 2.0 を採用しております。 出力映像のフォーマットとしては、全画素読み出し、
部分読み出し、垂直・水平のビニングから用途に応じて選択が可能です。
GO-5000M-PGE および GO-5000C-PGE ともマシンビジョン用として必要とされるさまざまな機能を装備しておりま
す。 外部トリガ、 露光設定、 映像レベルコントロールに加えルックアップテーブル、キズ補正といったプリプロ
セス回路を搭載しております。
最新版の取扱説明書とカメラコントロールツールソフトウェア(JAI SDK)はwww.jai.com よりダウンロードできま
す。
2. カメラの構成
カメラの標準構成は以下の通りです。
カメラ本体 x 1
センサー保護キャップ x 1
お客様各位(シート)x1
オプションユニット
三脚ベース
MP-43
電源ユニット
VA-044F

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
- 8 -
3. 主な特長
新軽量小型GOシリーズの1型プログレッシブスキャンカメラ
設置・操作性を考えた機能的な軽量小型筺体設計
インターフェースはGigEVision2.0インターフェースを採用、PoE機能を搭載
アスペクトレシオ 5:4, 有効2560(H) x 2048(V) 5.2百万画素
5 μm の正方形画素
白黒55dB、カラー50dBの高S/N (Dark Compression時)
8ビット、10ビット及び12ビット出力(白黒、ベイヤー出力)
白黒またはBayer出力時全画素読み出しで22.3フレーム/秒(8-bit出力時)
より早いフレームレートを実現するために多様な読出しモードを装備備 ・・・ ビニング(GO-5000M-PGE
のみ)、ROI(部分読み出し)
ゲインコントロールはGO-5000M-PGEおよびGO-5000C-PGEともに0dB ~+24dB
1μsステップで10μs から 8秒までの可変可能なシャッタスピード
Auto Shutter機能
外部トリガモードは EPS、トリガ幅、RCT、およびシークエンスモードに対応
AGC 及びAuto Shutter(ASC)の連動により広範囲の照度変化に対応するALC機能搭載
多様なプリプロセス機能を装備
プログラマブルLUT
ガンマコレクション(0.45,0.6,1.0の3段階)
BAYERホワイトバランス
キズ補正
レンズマウントはCマウント
Windows XP/Vista/7 に対応したシリアル通信によるカメラ設定

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
-9 -
4. 各部の名称と機能
4.1 各部の名称と機能
① レンズマウント C-マウント (注1)
②RJ-45 コネクタ ギガビットイーサネット コネクタ
③LED 電源、トリガ入力表示
④6-ピン コネクタ DC 電源及びトリガ入力
⑤LED(ACT) GigE ネットワーク表示(ACT)
⑥LED(LINK) GIGE ネットワーク表示(LINK)
⑦ カメラ取り付け穴 M3 、深さ 3mm (注3)
注1:Cマウントレンズのカメラ取り付け部の溝の深さは 10.0mm 以下のものをご使用ください。
注2:ネジを締める場合は手でお締めください。 十分な強度が得られます。ドライバイを使用する場合
強く締め付けるとコネクタを破損する恐れがあります。締め付けトルクの目安は 0.147Nm(ニュートン
メートル)です(メーカー推奨値)。
注3:適用する三脚アダプターは MP-43 です(オプション). また直接カメラをこの取り付け穴を使用して設置する
場合はビスの長さは 3mm以下にしてください。
図1.各部の名称

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
-10 -
4.2リアパネル
リアパネルにある LED は以下の状況を表示します。
①POWER/TRIG
橙点灯:電源投入直後の初期化状態を示す。
ただし一度消灯する。
緑点灯: カメラが連続モードで動作中
緑点滅: カメラにトリガが入力中
注:点滅の間隔と外部トリガの入力間隔は一致しません。
図2.リアパネル
②LINK
緑点灯: 1000Base-T で接続
緑点滅: 100Base-TX で接続中
③ACT
橙点滅: GigE ネットワーク表示 : ACT
①
②
③

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
- 11 -
5. 設置と準備
5.1 使用レンズ
GO-5000-PGE は1型のCMOSセンサーを搭載しています。 使用CMOSセンサーの際は対角で16.392mmありま
す。 周辺の映像のケラレを防ぎ最適な解像度を得るためには使用するレンズは1型以上のものを使いください。
レンズマウントはCマウントです。 レンズのマウント部の突出し量が10 mm以下のものをお使いください。
ご使用になるレンズの焦点距離は以下の計算式でおおよその見当が付けられます。
焦点距離 = 𝑊𝐷/(1 + 𝑊/𝑤)
ここで WD: 撮像距離(レンズと被写体の距離)
W: 被写体の幅
w: センサーの幅 (GO-5000-PMCLでは12.8 mm)
① Lens
Connecting to PC
1-inch, C mount
② PC
③NIC
④ JAI SDK
➄LAN Cable
Hirose 6P
➅DC IN / Trigegr IN
External Trigger

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
- 12 -
5.2 使用パソコンの注意点
使用する PC は以下の性能のもの以上をお使いください
1.推奨 CPU :Core i3 3GHz 以上
2.メインメモリ :Windows 7 32bit 時DDR3 4GB フル実装
Windows 7 64bit 時DDR3 8GB フル実装
3.Graphic Card :PCI Express Generation 3.0 以上に対応した追加グラフィックボードを
ご使用ください
4.NIC :インテル製をご使用ください。
インテル製 NIC を装着する PCUI-Express Bus はGeneration 2.0 以上、
Generation 1.0 はご使用になれません
5.その他 :常にカメラ映像を表示する場合は、PC のCPU を使用しての表示は推奨
できません。
5.3 使用ネットワークカード
使用するネットワークカードは 1000BASE-T に対応しているもので JUMBO Frame に対応しているものをお使いく
ださい。 Jumbo Frame を大きくとると CPU のパケット処理の負荷が減ります。 またパケットのオーバーヘッドも
減り通信回線の帯域にゆとりが出ます。
NIC 製造者
モデル
PCI-X Bus
PCI-Express
Bus
概要
Intel
PRO/1000MT
Server Adapter
32bit or 64bit
33/66/100/133 MHz
Intel
PRO/1000MT Dual Port
Server Adapter
32bit or 64bit
33/66/100/133 MHz
Intel
PRO/1000GT Quad Port
Server Adapter
32bit or 64bit
66/100/133 MHz
Intel
PRO/1000PT
Server Adapter
―
( x1 )
2.5Gbps uni-directional
5Gbps bi-directional
Intel
Pro/1000 CT
Desktop adaptor
―
( x1 )
2.5Gbps uni-directional
5Gbps bi-directional
Intel
Gigabit ET2 Quad port
Server Adapter
―
( x4 )
10Gbps uni-directional
20Gbps bi-directional
Intel
Gigabit ET Dual port
Server Adapter
―
( x4 )
10Gbps uni-directional
20Gbps bi-directional
Intel
Gigabit EF Dual port
Server Adapter
―
( x4 )
10Gbps uni-directional
20Gbps bi-directional
100BASE-TX での接続上の注意
GigEVision2.0 は100BAE-TX での接続にも対応していますが、ご使用の場合は以下にご注意ください。
100BASE-TX での接続の場合は パケットサイズの最大を 1500 Byte に設定してください。
100BASE-TX での接続の場合は 本マニュアル記載の フレームレート、 トリガ周期などの仕様を
満足することは出来ません。
Full Duplex のみ動作します。Half Duplex は使用できません。

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
-13 -
5.4 JAI SDK とコントロールツール
GO-5000-PGE はカメラの機能をコントロールするために JAI SDK とコントロールツールを使用します。 すべての
コントロールできる機能はカメラの XML ファイルに保存されております。 JAI SDK はwww.jai.com からダウンロ
ードすることができます。 また GenICam 規格に準拠しているサードパーティーのソフトを使用することもできます。
コントロールツールに関しては 10 章を参照ください。
5.5 使用する LAN ケーブル
GigEVision では 1000BASE-T を使用してネットワークを構成しております.
現在ケーブルには CAT5e(125MHz)、CAT6(250MHz),CAT7(600MHz) 4pair があり、GigEVision ではこれらケー
ブルをお使いください。又クロスケーブルとストレートケーブルがありますが Auto MDI/MDI-X 対応の機器がほと
んですのでストレートケーブルをお使いください(クロスケーブルには半分しかクロスになっていないタイプもあり、
このようなケーブルの場合は Ethernet を100BASE-T として認識してしまいます)
また GO-5000-PGE では IEEE 802.3 に準拠した PoE(Power Over Ethernet)機能を持っており DC 電源は
LAN[ゲーブルを経由してカメラに供給されます。
5.6 DC/トリガ入力
GO-5000-PGE はPoE 機能を装備しており電源は LAN ケーブルを経由して供給されます。 しかしながら使用する
イーサネットシステムがこの機能を持っていない場合も考慮して 6ピンコネクタを装備しております。 このコネクタ
を経由して+12Vから+24VのDV 電源を供給することができます。 またこのコネクタを経由して外部からトリ
ガ信号を入力する、あるいは外部照明のためにトリガ信号を出力することが可能です。
5.7 カメラの初期設定
カメラを PC に接続し JAI SDK を立ち上げるとカメラの初期設定を保存している XML ファイルがカメラから JAI SDK
カメラコントロールツールに転送されます。
以下はその初期設定値です。
Image Format
Bit allocation
8-bit
Height
2048
Binning Horizontal(注)
OFF
Binning Vertical (注)
OFF
Trigger Operation
Trigger Mode
OFF
Exposure Control
Exposure Mode
OFF
Gain
Gain Auto
OFF
Manual Gain all
0
Manual Fine Gain all
0
Analogue Base Gain
0dB
注:GO-5000M-PGE のみ

GO-5000M-PGE / GO-5000C-PGE
- 14 -
6. 入力および出力
6.1 コネクタとピン配置
6.1.1 ギガビットイーサネット用デジタル出力コネクタ
形式: RJ-45
図3. ギガビット イーサネットコネクタ
デジタル信号は RJ-45 規格に準拠したコネクタを使用したギガビットイーサネットを経由して出力されます。
ギガビット イーサネットコネクタのピン配置は以下の通りです。
表3.RJ-45 ピン配置
6.1.2 6Pin コネクタ
形式: HR-10A-7R-6PB(73): Hirose male 又は同等品.
表46ピンコネクタ ピン配置
ピン番号
入力/出力
名称
1
In/Out
MX1+ (DA+)
2
In/Out
MX1- (DA-)
3
In/Out
MX2+ (DB+)
4
In/Out
MX3+ (DC+)
5
In/Out
MX3- (DC-)
6
In/Out
MX2- (DB-)
7
In/Out
MX4+ (DD+)
8
In/Out
MX4- (DD-)
Pin no.
I/O
Signal
Remarks
1
DC in
+12V ~+24V
2
I
Opto in1
GPIO 5
3
O
Opto out1
GPIO 1
4
O
Opto out2
GPIO 2
5
Opto Common
6
GND
図4.6-pin コネクタ
123
456
7
8
1
2
34
5
6
This manual suits for next models
1
Table of contents
Other IAI Digital Camera manuals

IAI
IAI GOX-2402M-USB User manual

IAI
IAI cm-140ge User manual

IAI
IAI SW-4000T-MCL User manual

IAI
IAI AP-3200T-PMCL User manual

IAI
IAI CV-M2000 series User manual

IAI
IAI SW-4010Q-MCL-M52 User manual

IAI
IAI GOX-5105M-PGE User manual

IAI
IAI GOX-5105M-5GE User manual

IAI
IAI WA-1000D-CL User manual

IAI
IAI cm-040ge User manual