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C69AF0 SEQUOÏA SRT C695010C (280708)
(JP)日本語
図に示された使用方法の中で、×印やドクロマークが付いていないも
のだけが認められています。最新の取扱説明書はウェブサイト(www.
alteria.co.jp)で参照できますので、定期的に確認してください。
疑問点や不明な点は(株)アルテリア(TEL04-2969-1717)にご相談く
ださい。
アーボリスト用シットハーネス
1.用途について
レストレインおよびワークポジショニング用ベルトEN358:2000
EN813:1997シットハーネス
製品に表示された破断強度以上の荷重をかける使用や、本来の用途以
外での使用は絶対に避けてください。
警告
この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、判断についてその責任を負うこととします。
使用する前に必ず:
-取扱説明書をよく読み、理解してください.
-この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください.
-この製品の機能とその限界について理解してください.
-高所での活動に伴う危険について理解してください.
これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の障害や死につながる場
合があります。
責任
警告:使用前に適切なトレーニングが必要です。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、あるいはそれら
の人から目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ使用して下さい。
ユーザーは各自の責任で適切な技術及び確保技術を習得する必要が
あります。
ペツル製品の誤った方法での使用中及び使用後に生ずるいかなる損
害、傷害、死 亡 に 関しても ユ ー ザ ー 各 自 が そ のリス クと責 任 を 負うことと
します。各自で責任がとれない場合や、その立場にない場合はこの製品
を使用しないで下さい。
2.各部の名称
(1)ベルト(2)レッグループ(3)ダブルバックバックル(3bis)ファスト
バックル(4)D型側部アタッチメントポイント(5)腹部アタッチメントポ
イント(6)アタッチメントブリッジ(7)ブリッジ調節用ストラップ(8)ゲー
ト付リング(9)ストラップリテイナー(10)鋸ホルダー(11)ギアループ(
12)調節型エラスティックストラップ(13)チェストハーネスを連結するた
めのバックル(14)キャリツール取付用スロット.
主な素材
ポリエステル、ナイロン、PVC、スチール(調節バックル)、アルミニウム合
金(アタッチメントポイント)
3.点検のポイント
毎回、使用前に
ウェビングのアタッチメントポイント部分、調節バックル部分、および縫
製部分を点検して下さい。
ウェビングに切れ目がないこと、使用による、または熱や化学製品との接
触による磨耗や損傷がないことを確認してください。特に縫製部分にほ
つれがないか注意して点検してください。
ダブルバックバックル、ファストバックルが正常に機能することを確認
して下さい。
ゲート付リングの本体、スペーサー、スクリューがしっかりと締まっている
ことを確認してください。
使用中の注意点
製品の状態を常に確認してください。他の用具との連結部や、システム
を構成する各用具が正しくセットされていることを確認してください。
各PPE(個人保護用具)の点検方法の詳細についてはペツルのウェブサ
イト(www.petzl.com/ppe)もしくはPETZLPPECD-ROMを参照くださ
い。もしこの器具の状態に関する疑問があれば、(株)アルテリア(TEL:
04-2969-1717)にご相談ください。
4.適合性
この器具が、システムで使用されているその他の器具との使用に適し
ている(併用された時に個々の器具の機能が妨げられない)ことを 確 認
してください。
アタッチメントポ イントとコネクター の 適 合 性
適していない用具に連結した場合、カラビナが偶発的に外れる、壊れる、
または併用する用具の安全機能を損なうといった危険性があります。
警告:ハーネスのアタッチメントポイントは、コネクターのゲートに、てこ
の作用を起こす可能性があります。カラビナの位置が不適切で、突然ロ
ープにテンションがかかったり、カラビナのゲートに衝撃が加わった場
合、ロッキングシステムが壊れ 、ゲートが開いてしまう可能性があります。
このリスクを減らすには:
1.ゲートを指で押し、ロックされていることを確認してください。
2.システム(ランヤード、ディッセ ンダ ー 等 )にテンションがかかる度にコ
ネクターが正しい位置にあることを確認してください。
3.使用しているコネクターがハーネスのアタッチメントポイントに適し
ていることを確認してください(形、サイズ等)。不適切な向きや位置にな
りやすいコネクターは使用しないでください。
ハーネスに取り付ける器具(アンカー、ロッキングカラビナ、アブソーバ
ーなど)は全てEN基準に適合していなければなりません。
安全のために、常にシステムのバックアップをとる習慣を付けてくだ
さい。
製品の適合性に関して疑問点があれば(株)アルテリア(TEL:04-2969-
1717)にご相談ください。
5.ハーネスの装着方法
レッグループのバックルを解除します。ベルトを持ってハーネスを広げ
ます(ストラップのねじれを直してください)。両足を通してベルトを腰の
高さまで上げてください。
5A.ウエストベルトのバックルを調節してください。
ベルトストラップを引いてウエストサイズを調節します。ストラップの端
は、ねじれがないようにして、ストラップリテイナーにしまってください。
5B.バックルを締めてレッグループを調節してくださ
い。
ファストバ ックル を 閉 め てくださ い。ファストバックルの機能を妨げる
可能性があるため、小石、小枝、ウェビング等が挟まらないように注意
してください。ファストバックルが正しくロックされていることを確認し
て下さい。
ストラップの端は、ねじれがないようにして、ストラップリテイナーにし
まってください。
6.準備、調節
アタッチメントブリッジの高さは、用途、技術、体型に合わせて3段階に調
節できます。適切な高さに調節することによって、レッグループとウエス
トベルトに荷重を分散します。
-トルクスドライバー(T25)でゲート付リングのスクリューをゆるめ、ス
ペーサーを外してください
-ブリッジ調節用ストラップを好みの長さに調節してください
-スペーサーとスクリューを戻し、スクリューを締めます。その際、スクリュ
ーには必ずネジロック剤を1滴付けてください
-赤い警告表示が見えなくなるまで、3Nmのトルクでスクリューを締め
てください
リングに接続されている3本のストラップが適切な状態(ねじれたり、か
らまったりしていない)で取り付けられていることを確認してください。
『セコイア』は必ずアタッチメントブリッジを取り付けた状態で使用し
てください。アタッチメントブリッジを外した状態で使用することはで
きません。
調節とテスト
墜落の際に怪我をする危険を低減するため、ハーネスは体にぴったりと
フィットするよう調節してください。
ハーネスが正しくフィットし、使用目的に見合う快適性が得られることを
必ず確認してください。ハーネスを装着した状態で動いたり、装備を全て
装着した状態で各アタッチメントポイントから吊り下がり、適切に調節さ
れているかテストをしてください。
7.レストレインおよびワークポジショニング
用ベルトEN358
EN358規格に適合したアタッチメントポイント
これらのアタッチメントポイントは、ユーザーの体を作業位置で支え
るようにデザインされています(ワークポジショニング)。落下距離が
0.5mを超えないレストレインまたはワークポジショニングにのみ使
用できます。
これらのアタッチメントポイントは墜落を止める目的では使用できませ
ん。墜落の可能性がある場合は、ワークポジショニングやレストレインに
加え、共同の確保システム(セーフティネット等)や個人用フォールアレ
ストシステム(例:EN363に準じたフォールアレストシステム)をセット
する必要があります。
7A.D型側部アタッチメントポイント.
両側部のアタッチメントポイントは、必ずワークポジショニングランヤー
ドで連結して使用してください。
7B.遠方へのU字吊り
2つのゲート付リングにワークポジショニング用ランヤードを取り付けて
使用することができます。必ず2つのリングを連結して同時に使用してく
ださい。片方のリングのみを使用することはできません。
8.EN813シットハーネス
EN813は、ワークポジショニングやレストレイン、ロープアクセス等低い
位置のアタッチメントポイントが必要な場合に使用するシットハーネス
に関する基準です。
EN813規格に適合したアタッチメントポイント
このアタッチメントポイントはフォールアレストの目的では使用でき
ません。
8A. 腹 部アタッチメントポ イント.
8B.アタッチメントブリッジ
9.ギアループ
ギアループは器具を取り付けるためのみに使用してください。
警告、危険:ギアループは、ビレイ、懸垂下降、ロープの連結、自己確保に
は絶対に使用しないでください。
10.アクセ サリー 、スペアパーツ
-スクールC74
-クロールB16
-反転防止機能付マイロン「デルタ」P118B
-スモールリングC04620
-スイベルSP58S
-キャリツールLP42L
-キャリツールSP42S
-アタッチメントブリッジ25cmC6920025
-アタッチメントブリッジ30cmC6920030
-アタッチメントブリッジ35cmC6920035
11.EN365:警告
EN365基準の要求事項:適合性,トレーサビリティとマーキング
レスキュープラン
-ユーザーは、この製品の使用中に問題が生じた際にすみやかに対処で
きるよう、レスキュープランとそれに必要となる装備をあらかじめ用意し
ておく必要があります。また、そのために必要となる適切なトレーニング
を積むことが必要となります。
支点:高所作業
システム用の支点はユーザーの体より上にとるようにしてください。支
点は、最低でも10kNの破断強度を持ち、EN795基準を満たしていなけ
ればなりません。
その他
-警告、危険:製品がざらざらした箇所や尖った箇所でこすれないように
注意してください.
-警告:複数の器具を同時に使用する場合、1つの器具の安全性が、別
の器具の使用によって損なわれることがあります。
-ユーザーは、高所での活動が行える良好な健康状態にあることが必要
です。警告:動きの取れない状態のまま吊り下げられると、ハーネスを着
用していても重度の傷害や死に至る危険性があります。
-この製品を使用する作業方法が、地域の行政機関が定める規則や基準
に適合していることを確認してください。
-併用するすべての用具の取扱説明書もよく読み、理解してください。
-取扱説明書は、製品と一緒にユーザーの手に届かなければなりませ
ん。この製品を販売する場合、販売者はその国の言語に訳された取扱説
明書を添付しなければなりません。
12.一般注意事項
耐用年数
警告:以下にあげるような極めて異例な状況においては、1回の使用で
損傷が生じ、その後使用不可能になる場合があります:化学薬品との
接触、鋭利な角との接触、極端な高/低温下での使用や保管、大きな墜
落や過荷重等.
ペツル製品の耐用年数は以下の通りです:プラスチック製品、繊維製品
は最長で製造日から10年。金属製品には特に設けていません。
ただし、下に記された“廃棄基準”の内一つ以上に該当する場合や、技術
や基準の進歩を反映した新しい器具との併用に適さないと判断される
場合は直ちに廃棄してください。
実際の耐用年数は様々な要因によって決まります。例:製品を使用する
環境、使用の頻度、状況、ユーザーの能力、保存やメンテナンスの状況等.
製品に損傷や劣化がないか定期的に点検してくださ
い。
安全のため、使用前、使用中の点検に加え、専門家による綿密な点検を
定期的に行う必要があります。綿密な点検は少なくとも12ヶ月ごとに行
う必要がありますが、必要な頻度は、使用の頻度と程度、目的により異
なります。また、各PPEユーザーが用具の使用履歴を把握できるように
するため、各ユーザーが専用の用具を持ち、未使用の状態から管理する
ことをお勧めします。用具をよりよく管理するため、製品ごとに点検記
録をとることをお勧めします。点検記録に含める内容:用具の種類、モ
デル、製造者または販売元の名前と連絡先、製造番号、識別番号、製造
年、購入日、初めて使用した時の日付、ユーザー名、その他の関連情報(
例:メンテナンス、使用頻度、定期点検の履歴、点検日、コメント、点検者
の名前と署名、次回点検予定日).詳しい点検記録の見本はwww.petzl.
com/ppeを参照ください。
廃棄基準
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないでください:
-使用前、使用中の点検、または定期点検において使用不可と判断さ
れた
-大きな墜落を止めた場合や、非常に大きな荷重がかかった
-完全な使用履歴が分からない
-プラスチック製品または繊維製品で、製造日から10年以上経過した
-製品の状態に疑問がある
使用しなくなった製品は、以後使用されることを避けるため廃棄して
くだ さ い 。
新しい技術および器具の発達
製品が、システムの中での使用に適さないと判断され、実際の耐用期間
が過ぎる前に廃棄される場合の理由は様々です。例:関連する基準、規
格、法律の変更、新しい技術の発達、他の器具との併用に適しない等.
改造と修理
ペツルによって認められた場合を除き、製品の改造および修理を禁じま
す。製品の機能を損ねる危険性があります。
持ち運びと保管
紫外線、湿気、化学薬品等から保護するため、ハーネスは付属の袋もしく
はその他の箱等に収納して保管してください。
トレーサビリティとマーキング
製品に付いているタグは、決して切りとらないでください。製品に記載
されたマーキングが、使用期間中識別できる状態にあるよう注意して
くだ さ い 。
保証
この製品には、原材料及び製造過程における欠陥に対し3年の保証期
間が設けられています。ただし以下の場合は保証の対象外とします:
通常の磨耗や傷、酸化、改造や改変、正しくない保管方法、メンテナン
スの不足、事故または過失による損傷、不適切または誤った使用方法
による故障.
ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテリアは、製品の
使用から生じた直接的、間接的、偶発的結果またはその他のいかなる損
害に対し、一切の責任を負いかねます。