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概要
MAV-1000は、オプションの入出力プロセッサーボードを組み合わ
せることによって、目的に応じたチャンネル構成が可能な柔軟性
の高いA/Vサーバーシステムを構築するマルチアクセスA/Vサー
バーです。
複数台のソニーMAV-S1000シリーズのHDD(ハードディスクドライ
ブ)アレイユニットを接続し、RAID (Redundant Arrays of
InexpensiveDisks)技術により、映像1チャンネル、音声4チャン
ネル の 信 号を A / V ファイルとして記録・再生します。
記録時は、ビデオ用(RAID-3) に3〜4台、オーディオ用(RAID-
1)に1台接続したHDDアレイユニットに、コンポーネントシリアルデ
ジタル (SDI) 信号(ビデオ信号のみ圧縮符号化) をSBX(Serial
BuseXtension) インターフェースを介して送出します。
再生時は、HDDアレイユニットからSBXインターフェースを介して
送られてきたデータをコンポーネントシリアルデジタル信号(ビデオ
信号のみ伸長復号化) として出力します。
本機は、外部コンピューターや編集機から設定・制御できます。
特長
本機には次のような特長があります。
入力・出力プロセッサーボードによる高画質映像圧縮
MPEG-24:2:2Profile@ML準拠の映像圧縮により、質の高い
映像圧縮を行います。
GOPN=2(BI) 構成で約1/10のデータレートに圧縮します。
マルチポート対応
I/OプロセッサーボードBKMA-1010を8枚装着した場合、入出力
合わせて最大8ポートのSDI信号に対応できます。
各ポートごとにSDI(4:2:2ビデオ+重畳オーディオ) 入出力を装
備し、それぞれ映像1チャンネル、オーディオ4チャンネルを処理
します。
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1)EthernetならびにイーサネットはXEROX社の登録商標です。
A/Vファイルの高速入出力
高速I/OプロセッサーボードBKMA-1040を装着すると、A/Vファイ
ルの高速入出力(SDDIインターフェース、ビデオ用に接続する
HDDアレイユニットが4台の場合:最大4倍速)が可能になります。
この場合、I/OプロセッサーボードBKMA-1010、入力プロセッサー
ボードBKMA-1020、出力プロセッサーボードBKMA-1030は、合計
6枚まで装着できます。
A/Vファイルの外部制御
A/Vファイルに対し、外部の編集機などからJog、Var、Shuttle制
御が可能です。
Jog:−1〜+1倍速
Var:−1〜+1倍速
Shuttle:−32〜+32倍速
多様なシステム構築を可能にする豊富な入出力
•イーサネット1)によるデータ転送が可能。
•A/Vファイルの高速入出力時にも、SDDIモニター出力によりビデ
オ/オーディオのモニターが可能。
•制御・データインターフェース用にRS-232C、VS-BUS、RS-422Aを
標準装備。
•ISR(InteractiveStatusReporting)対応。
•ステータス情報を送出。
23時間までの記録が可能
記録時間は、ビデオ用に接続するHDDアレイユニットの種類およ
び台数によって異なります。
最大記録時間
HDDアレイユニット 4台接続時 3台接続時
MAV-S1000 11時間 8時間
MAV-S1010 23時間 17時間
電源バックアップ
電源部は同型3ユニット構成で、1つのユニットが故障しても正常に
動作を継続することができます。
19インチラックマウント
EIA規格の19インチ幅ラックに取り付けて使用できます。