Sony GY-8240FC User manual

DTF TAPE DRIVE
GY-8240FC
OPERATION MANUAL [Japanese/English]
1st Edition (Revised 2)
電気製品は、安全のための注意事項を守らないと、火災
や人身事故になることがあります。
このオペレーションマニュアルには、事故を防ぐための重要な注意事項と製
品の取り扱いかたを示してあります。このオペレーションマニュアルをよく
お読みのうえ、製品を安全にお使いください。お読みになったあとは、いつ
でも見られるところに必ず保管してください。

警告表示の意味
このオペレーションマニュアル
および製品では、次のような表
示をしています。表示の内容を
よく理解してから本文をお読み
ください。
この表示の注意事項を守らない
と、火災や感電などにより死亡
や大けがなど人身事故につなが
ることがあります。
この表示の注意事項を守らない
と、感電やその他の事故により
けがをしたり周辺の物品に損害
を与えたりすることがあります。
注意を促す記号
行為を禁止する記号
行為を指示する記号
本機は安全に十分に配慮して設計されています。しかし、電気製品はまち
がった使いかたをすると、火災や感電などにより死亡や大けがなど人身事故
につながることがあり、危険です。
事故を防ぐために次のことを必ずお守りください。
安全のための注意事項を守る
2(J)〜 4(J)ページの注意事項をよくお読みください。
定期点検を実施する
長期間安全に使用していただくために、定期点検を実施することをおすすめ
します。点検の内容や費用については、サービス窓口にご相談ください。
故障したら使用を中止する
サービス窓口にご連絡ください。
万一、異常が起きたら
安全のために
•煙が出たら
•異常な音、においが
したら
•内部に水、異物が
入ったら
•製品を落としたり、
キャビネットが破損
したときは
,1電源を切る。
2電源コードや接続コードを抜く。
3サービス窓口に修理を依頼する。
すぐに電源を切り、消火する。
,
炎が出たら

1 (J)
目次
日
本
語
警告 ........................................................................... 2 (J)
注意 ........................................................................... 3 (J)
概要 ................................................................................ 5 (J)
範囲 ...............................................................................5(J)
用語 ...............................................................................5(J)
GY-8240FCの主な特長 ................................................5(J)
取り扱い上のご注意....................................................... 7 (J)
装置の取り扱い.............................................................7(J)
DTFカセットの取り扱い ................................................7(J)
テレファイル ...................................................................8(J)
バーコードラベル...........................................................9(J)
各部の名称と働き ........................................................10 (J)
準備 ..............................................................................13 (J)
基本的なセットアップ ..................................................13(J)
表示部のコントラストの調整........................................14(J)
接続.............................................................................14(J)
操作 ..............................................................................15 (J)
操作開始と終了 ..........................................................15(J)
カセットの出し入れ ......................................................15(J)
フォーマット(DTF) ......................................................16(J)
ロード(DTF) ...............................................................17(J)
アンロード(DTF) ........................................................18(J)
リカバー(DTF) ...........................................................21(J)
データ圧縮 ...................................................................22(J)
DTF-1カセットの再生 ..................................................22(J)
DIRカセットの再生 ......................................................22(J)
表示 ..............................................................................23 (J)
システム立ち上げ時の表示........................................23(J)
操作中の表示 .............................................................23(J)
正常動作時のステータス表示 ....................................24(J)
ワーニングコード .........................................................24(J)
HoursMeter表示 .......................................................24(J)
エラーメッセージ ..........................................................25(J)
エラーコード.................................................................26(J)
エラー発生時の内部コマンド .....................................28(J)
メニューの使いかた.....................................................29 (J)
メニュー選択モード.....................................................29(J)
CUSTOMメニュー......................................................29(J)
DIAGメニュー.............................................................30(J)
UPDATEメニュー.......................................................30(J)
SETUPメニュー ..........................................................31(J)
ROMメニュー..............................................................37(J)
OPERATIONメニュー................................................38(J)
保守 ..............................................................................39 (J)
クリーニング .................................................................39(J)
定期メンテナンス ........................................................39(J)
ソニーサービス窓口へ送り返すための梱包に
ついて .............................................................39(J)
仕様 ..............................................................................40 (J)
GY-8240FC ..................................................................40(J)
DTF-2テープレイアウト................................................41(J)
トラックセットのレイアウト..............................................41(J)
ピン配置.......................................................................42 (J)
OPTION-1/OPTION-2端子 ......................................42(J)
OPTION-3端子 ...........................................................42(J)
FIBRECHANNEL端子 .............................................42(J)
RS-232Cの接続 ...........................................................43(J)

2 (J)
外装を外さない、改造しない
外装を外したり、改造したりすると、感電の原因となります。
内部の調整や設定および点検を行う必要がある場合は、サービス窓口にご依
頼ください。
内部に水や異物を入れない
水や異物が入ると火災や感電の原因となります。
万一、水や異物が入ったときは、すぐに電源を切り、電源コードや接続コー
ドを抜いて、サービス窓口にご相談ください。
指定された AC電源コードを使用する
指定以外の AC 電源コードを使用すると、火災や感電の原因となります。
電源コードを傷つけない
電源コードを傷つけると、火災や感電の原因となります。
•電源コードを加工したり、傷つけたりしない。
•重いものをのせたり、引っ張ったりしない。
•熱器具に近づけたり、加熱したりしない。
•電源コードを抜くときは、必ずプラグを持って抜く。
•ラックマウントするとき、レールにはさみ込まない。
万一、電源コードが傷んだら、サービス窓口にご相談ください。
油煙、湯気、湿気、ほこりの多い場所では設置•使用しない
上記のような場所で設置・使用すると、火災や感電の原因となります。
ファンが止まったままの状態で使用しない
ファンモーターが故障すると、火災の原因となることがあります。
交換は、サービス窓口にご依頼ください。
下記の注意を守らないと、
火災や感電により死亡や大けがにつながることがあります。

3 (J)
ぬれた手で AC電源コードのプラグに触れない
ぬれた手でAC電源コードのプラグに触れると、感電の原因となることがあ
ります。
安全アースを接続する
安全アースを接続しないと、感電の原因となることがあります。次の方法で
アースを接続してください。
•電源コンセントが 3極の場合
別売りの電源コードセットを使用することで安全アースが接続されます。
•電源コンセントが 2極の場合
別売りの3極→2極変換プラグを使用し、変換プラグから出ている緑色の
アース線を建物に備えられているアース端子に接続してください。
安全アースを取り付けることができない場合は、本機を購入された販売会社
またはソニー株式会社にご連絡ください。
安定した場所に設置する
ぐらついた台の上や傾いたところなど、不安定な場所に設置しないでくださ
い。製品が落ちたり傾いたりして、けがの原因となることがあります。
2台以上積み上げない
ラックを使用せずに2台以上積み上げると、機器が落下してけがの原因とな
ることがあります。
通風孔をふさがない
通風孔をふさぐと内部に熱がこもり、火災の原因となることがあります。
•逆さまや横倒しにしない。
•風通しの悪い、狭いところに押し込まない。
•毛足の長いじゅうたんや布団の上に置かない。
•布をかけない。
下記の注意を守らないと、
けがをしたり周辺の物品に損害を与えることがあります。
変換プラグ
アース線

4 (J)
下記の注意を守らないと、
けがをしたり周辺の物品に損害を与えることがあります。
重い物を載せない、踏み台にしない
本機の上に重い物を載せたり、踏み台にしたりすると、載せたものが落下し
たり、本機が倒れたりして、けがの原因となることがあります。
カセットテープ挿入口に手を入れない
カセットテープ挿入口に手を入れると、けがの原因となることがあります。
運搬時には、接続ケーブルを取り外す
本機を運搬する際には、AC電源コードおよび接続ケーブルを必ず取り外し
てください。接続ケーブルに引っ掛かると、転倒や落下の原因となることが
あります。
運搬時には 2人以上で必ず底面を持つ
カセットテープ挿入口や前面パネルの前扉下部に手を差し込んで本機を持ち
上げたりすると、挿入口や前扉が壊れてけがをすることがあります。本機は
重量物ですので、2人以上で必ず底面を持って正しい姿勢で運搬してくださ
い。不安定な姿勢で運搬すると、腰痛になったり、落下によるけがをするこ
とがあります。

5 (J)
概要
範囲
このマニュアルでは、ハードウェア、設置、操作など、DTFテープ
ドライブGY-8240FCを扱う際に必要な情報を説明します。
用語
このマニュアルでは、以下のような略称を使用します。
M=mega =10
6
G=giga =10
9
T=tera =10
12
P=peta =10
15
なお、これらは2進数の累乗ではなく10進数の累乗を意味します。
例
1M =10
6=1,000,000(2
20=1,048,576ではない)
1G =10
9=1,000,000,000(2
30=1,073,741,824ではない)
GY-8240FCの主な特長
GY-8240FCは、
1/2インチテープを記録媒体とするDTF(Digital
TapeFormat)の第2世代フォーマット「DTF-2」を採用した、テー
プストリーマーです。
インターフェースには FibreChannel(ファイバー・チャネル)を採
用しており、ホストコンピ ューターと接続して、大容量のデータを、
高速で記録・再生することができます。
DTF-2フォーマットを採用し、従来比約5倍の
1巻200GBの大容量記録を実現
カセット(DTF-2専用Lカセット)1巻に、非圧縮時には200GB、圧
縮時(ALDC圧縮)には518GBのデータを保管します(Sカセット
では、非圧縮時60GB、圧縮時155GB)1)
。
これは、新開発テープ、高感度ヘッドの採用と狭トラックピッチトラッ
キング技術の開発により、記憶容量約5倍の高密度化を実現した
ものです。
超大容量データストレージシステム「PetaSite」に本機を搭載すれ
ば、従来の2.3PB(ペタバイト)容量から、11.2PB(非圧縮時)まで向
上させることが可能です。
24MB/秒(連続)の高速データ記録
業界最高域の24MB/秒の転送速度でテープ上に連続記録・再
生することが可能です。大規模なデータのバックアップ、アーカイ
ブを短時間に行うことが できます。
Fibre Channelインターフェースを標準装備
GY-8240FCは、FibreChannel規格に準拠した光ファイバーイン
ターフェースを備えています。
光ファイバーケーブルでホストコンピ ューターと接続し、最大
100MB/秒(バースト)の高速で、ホストコンピ ューターとデータの
やり取りを行なえます。
DTF-1フォーマットとの再生互換機能搭載
従来のDTF-1フォーマットで記録されたカセットを、従来比2倍の
24MB/秒の高速で再生することが可能です。
1
/
2
インチデータレコーダーテープの再生機能搭載
1/2インチデータレコーダー(DIR-240シリーズ)で記録されたカセッ
トを、30MB/秒の高速で再生できます。
非接触メモリーラベル
テレファイル
による
テープ管理機能
DTF-2カセットには、新開発の非接触メモリーラベルシステム「テレ
ファイル 」が組み込まれています。カセットをGY-8240FCに挿入す
ると、メモリーラベルの内容は、微弱電波を使用した非接触通信に
より瞬 時に 読み込まれます。これにより、カセットの高速識別や使
用履歴管理が可能となり、ロード時間の高速化などを実現しまし
た。
高速ロード機能
テレファイルの採用や、テープ上のディレクトリデータ構造の改良、
ロードシーケンスの変更等により、従来比5分の1(FastLoadモー
ド時)という高速ロードを実現しました。
1)圧縮比2.59を想定
...................................................................................................................................................................................................................................

6 (J)
テープ中央からのアンロード機能
従来のNormalUnload(テープを巻き戻してアンロードする)、Fast
Unload(テープトップかデータエンドのどちらか近いほうからアン
ロードする)に加え、FastUnloadonthehalfway(テープの中央
付近でアンロードする)機能を搭載しました。
3種類の中から、システムに最適なアンロード方式を選択することが
できます。
Normal Unload :データ交換用に
Fast Unload:リロード時間を重視するシステムや、データの追
記が多いシステムに
Fast Unload on the half way:アーカイブシステムなど、ラ
ンダムなデータアクセスの多いシステムに
FastUnloadonthehalfway方式では、HSM(階層型ストレージ
管理)システムなどで大量のデータを比較的ランダムに読む場合
に、平均サーチ時間を従来の約半分に短縮することができます。
優れたエラー訂正機能
新開発ASICによる強力なECC(エラー訂正)回路、リード・リトラ
イ、ライト・リトライ機能により、テープ上のデータの記録・再生に対
し、10−17以下の超低ビットエラーレートを実現しています。
データの高信頼性設計
万に一つのデータエラーも見逃さないように、記録データにはECC
の他にCRC(CyclicRedundancyCheck)コードを付加し、再生時
にチェックします。バッファーメモリーには、ECC(エラー訂正)回
路を搭載しました。また、すべてのデータパスにパリティチェックを
つけ、データの完全性を保証しています。
長寿命、高信頼性設計
定評あるDTF-1ドライブからさらに改良された優れたテープトランス
ポートや、新開発ヘッド、長寿命モーターの採用、エアフローの改
良などにより、長寿命、高信頼性を確保し、大切なデータを守りま
す。
強力な自己診断機能
強力な自己診断機能を搭載しており、電源投入時や動作時に異
常が発見された場合は、エラーメッセージを表示します。
この他に、オフラインで本機をチェックする自己診断モードも搭 載し
ています。また、動作状態は、機器内部に常にロギングされてお
り、そのデータは本機の動作を継続したまま読み出せるため、シス
テムを止めることなく機器の情報を取得できます。
◆自己診断機能の操作は、サービストレーニングを受けたメンテナンス担
当者におまかせください。
各種のテープライブラリーに搭載可能
大容量のテープライブラリーシステム「DMS-B9」(カセット9 巻収納
オートローダー)や「DMS-B35」(ドライブ1台とカセット35巻、また
はドライブ2台とカセット30巻の収納が可能)、ペタバイト領域まで
の超大容量データに対応するストレージシステム「PetaSite(ペタサ
イト)」などに組み込むことが可能です。
大容量の高速データバックアップやアーカイブを必要とする研究機
関や企業の研究部門における研究データ管理、企業のシステム部
門における顧客データや経営情報の管理などの用途に最適のライ
ブラリーシステムが選択できます。
概要

7 (J)
万一の故障を防ぎ、高い性能を維持するために、装置、メディアの
取り扱いの際は、以下の点にご注意ください。
装置の取り扱い
•振動、衝撃を与えないでください。
本機は精密に作られていますので、振動、衝撃が故障の原因に
なることがあります。
•装置の通風口をふさがないでください。
背面の通風口と壁の間を10cm以上、正面の通風口と壁の間を
5cm以上あけてください。
•電源を入れたまま、装置の移動はしないでください。
•使用中は、テープが高速で走行していますので、装置を動かす
と、動作が不安定になったり、テープを損傷する可能性がありま
す。装置の移動はおやめください。
•カセットを入れたままでの装置の移動はおやめください。
装置を使用しない場合は、必ずカセットを取り出しておいてくださ
い。
•性能を維持するために、装置の定期点検は必ず受けてください。
•次のような場所に設置して使用しないでください。
−湿気の多い所
−温度の高い所
−直射日光の当たる所
−ほこりの多い所
−激しい振動のある所
−温度変化の激しい所
−水平でない所
携帯電話などによる電磁波障害を防止するために
携帯電話などを本機の近くで使用すると、誤動作を引き起こ
す可能性があります。
携帯電話などの取り扱いに際しては、下記のようにご注意く
ださい。
•本機の近くでは、携帯電話の電源はできるだけ切ってください。
•PHSは、出力が小さいので携帯電話ほどの影響はないと考えら
れますが、性能の安定を確保するため、同様にできるだけ電源を
切ってください。
取り扱い上のご注意
輸送時の梱包について
本機を輸送する場合は、必ず納品時と同じ梱包をして輸送してく
ださい。異なる梱包によって輸送中等に生じた損傷については、
責任を負いかねますのでご了承ください。
DTFカセットの取り扱い
•DTF-2カセットを初めてお使いになるときは、フォーマット(初期
化)してください。
◆フォーマットの方法については、「フォーマツト(DTF)」(16ページ)をご覧く
ださい。
•カセットは、常 温・常湿の場所に保管してください。
•強い衝撃や振動を与えないでください。カセットに 損 傷を与えるこ
とがあります。
•強い磁気が発生する場所での使用および保管は避けてください。
•テープ引き出し部を手で開けたり、内部の部品やテープに指など
を触れないでください。
•テープの記録内容を誤って消してしまうのを防ぐには、カセット裏
面の誤消去防止タブ(赤いタブ)を押し込みます。再び記録する
には、誤消去防止タブを元の位置に戻します。
◆詳しくは、次ページの「誤消去防止について」をご覧ください。
•装置の中に使用しないまま放置しないでください。
•強い電波を発生するもの(携帯電話など)を近づけないでくださ
い。
•背ラベルのメモリーICが損傷を受けると使用できなくなることが
あります。次 のような使 用・保管は避けてください。
−背ラベルを分解する。
−カセットから背ラベルを剥がす。
−金属または金属製のステッカーを背ラベルに貼りつける。
−ボールペンまたは先の尖ったもので背ラベルに強く書く。
−次のような場所で使用・保管する。
•極端にほこりの多い場所
•直射日光があたる場所
•暖房機器の近く
•湿気の多い所
•かびのある所
•強い磁気を発生するところ
•一般的な半導体を破壊する環境

8 (J)
誤消去防止について
DTFカセットの裏面は、図のようになっています。
Sサイズカセットの場合は右側、Lサイズカセットの場合は左側にあ
る赤いタブを、カセットの裏面から表面に向かって押し込むとプロ
テクトが か かり、書き込みができない状態になります。
元の位置に引き出すと、書き込みができるようになります。
出荷時は、書き込みができる状態になっています。
ご注意
赤いタブは1つのカセットに 1 つ だけ 左右どちらかについています。
テレファイル
テレファイルは、DTF-2カセットの背ラベルに不揮発性の非接触式
メモリーICを内蔵し、非接触でテープのファイル情報などに関する
データの書き込み/読み出しを行うシステムです。
DTF-1カセットに は テレファイル は ついていません。
DTF-1カセット
取り扱い上のご注意
Sサイズ
カセットの
赤いタブ
Lサイズ
カセットの
赤いタブ
DTF-2カセット
DTF-1テープドライブでは、テープ内部に書き込まれるDIT
(DirectoryInformationTable)により高速でのファイルアクセスを
実現していました。GY-8240FCでは、カセットラベルに内蔵された
非接触メモリー「テレファイルシステム」に、このDITに関する情報
を記録し、ロード時にメモリーから読み出します。この新機能とそれ
に伴うアルゴリズムの改善によってファストロード時のロード時間を
大幅に短縮、高速なデータアクセスを実現しました。
また、「テレファイルシステム」には、この他にテープサイズ、テープ
IDなどのカートリッジ情報や、アンロード時の状態やロード/アン
ロード回数なども記録され、信頼性の向上にも貢献しています。
ご注意
•テレファイルは交換できません。
•背ラベルのメモリーICが損傷を受けると使用できなくなることが
あります。次 のような使 用・保管は避けてください。
−背ラベルを分解する。
−カセットから背ラベルを剥がす。
−金属または金属製のステッカーを背ラベルに貼りつける。
−ボールペンまたは先の尖ったもので背ラベルに強く書く。
−次のような場所で使用・保管する。
•極端にほこりの多い場所
•直射日光があたる場所
•暖房機器の近く
•湿気の多い所
•かびのある所
•強い磁気を発生するところ
•一般的な半導体を破壊する環境
ラベル貼付け用くぼみ
ラベル貼付け用くぼみ
Lカセット: GW-730L
Sカセット: GW-240S
Tele-File
Tele-File
非接触式メモリーIC
Sカセット: GW2-60GS
Lカセット: GW2-200GL
非接触式メモリーIC

9 (J)
バーコードラベル
カセットに バーコードラベルを貼る場合は、背ラベルの上から貼って
ください。この際、バーコードラベルが背ラベル周囲の枠からはみ
ださないようにしてください。
1度貼ったバーコードラベルは剥がさないでください。背ラベルのメ
モリー I C が損傷し、カセットが使用できなくなる場合があります。
バーコードを変更したい場合は、1枚目のラベルの上に2枚目を
貼ってください。さらに変更したい場合は、2枚目のラベルだけを剥
がし、1枚目のラベルの上に3枚目を貼ってください。
以降、これを繰り返してください。

10 (J)
-AC IN
U
FIBRE CHANNEL
COLLISION
LINK
OPTION-1
OPTION
POWER
OPTION-2
OPTION-3
SIGNAL DETECT ACTIVE
ERROR DTF-2 I/O LOCKCOMP
SELECT
+
–
SHUT DOWN
EJECT
ESC
ENTER
UNLOAD
DTF TAPE DRIVE GY-8240
各部の名称と働き
wj アース端子
wh AC IN端子
wg 主電源スイッチ
3SHUT DOWNホール
2コントラスト調整ボタン
5EJECTホール
1カセット挿入口
4電源スイッチ/
インジケーター
前面1)
後面
1)前面はフロントパネルを開けた状態を示しています。
qh 表示部
qa SELECTボタン
qs ESCボタン
8COMPインジケーター
9I/Oインジケーター
0LOCKインジケーター
qd UNLOADボタン
qf メニュー操作ボタン
qg ENTERボタン
6ERRORインジケーター
7DTF-2インジケーター
機銘板
Revision Label
wd SIGNAL DETECTインジケーター
wf ACTIVEインジケーター
ws FIBRE CHANNEL端子
qj OPTION-1端子
wa OPTION-3端子
ql COLLISION
インジケーター
qk OPTION-2端子
w; LINKインジケーター
レーザークラス1ラベル

11 (J)
8COMP(データ圧縮)インジケーター
(橙)
1)
圧縮ブロックの読み込み時、および圧縮モードでの書き込み時に
点灯します。
9I/Oインジケーター(緑)
1)
本機のインターフェースの SCSIコマンドが動作中に点滅します。
0LOCKインジケーター(橙)
1)
パネルロック(Prevent)時に点灯します。点灯中は、前面のすべ
ての操作ボタンが使用できません。
qa SELECTボタン
メニューの表示内容を選択します。
qs ESCボタン
メニューの変更をキャンセルして表示を戻します。
qd UNLOAD(アンロード)ボタン
テープをロード/アンロードするときに押します。
qf メニュー操作ボタン
メニュー項目の選択、設定の変更に使用します。
◆メニュー操作について詳しくは、「メニューの使いかた」(29ページ)を
ご覧ください。
qg ENTERボタン
メニューの変更を確定するときに押します。
qh 表示部
本機の動作ステータス、設定メニュー、エラーメッセージなどを表
示します。
qj OPTION-1端子(D-sub 25ピン、メス)(RS-232C)
サービス用ですので、通常は使用しないでください。
qk OPTION-2端子(D-sub 25ピン、メス)(RS-232C)
DMSシリーズなどのライブラリーとの接続用です。
それ以外の用途には使用しないでください。
1カセット挿入口
カセットを挿入します。
2コントラスト調整ボタン
表示部のコントラストを調整します。
3SHUT DOWN(緊急シャットダウン)ホール
強制的に電源をOFFにします。
ご注意
このホールを使うと、中に入っているテープが使用できなくなること
がありますので、通常の運用時には使用しないでください。
4電源スイッチ/インジケーター(緑)
1)
本機の電源をON/OFFします。電源ON時にインジケーターが緑
で点灯します。
このスイッチは、後面の主電源スイッチが ON(側)に設定されて
いるときのみ有効です。
電源がONのとき、このスイッチ(インジケーター点灯時)を押すと、
シャットダウン 処 理( テープ がロードされ ていたらアンロードするな
ど)を行った後に電源が切れます。
5EJECT(緊急イジェクト)ホール
挿入したカセットが 本 機 から取り出せなくなったとき、先の細いピン
でこの穴を突いてください。
ご注意
このホールを使うと、中に入っているテープが使用できなくなること
がありますので、通常の運用時には使用しないでください。
◆「 緊 急イジェクト」(16ページ)を参照してください。
6ERROR(エラー)インジケーター(赤)
1)
本機の起動時にエラーが発生したとき、または動作中に次のような
エラーが発生したときに点灯します。
•テープへの読み込み/書き込み時のエラー
•ロード/アンロード/フォーマット/リカバーのエラー
7DTF-2インジケーター(緑)
1)
DTF-2モード時に点灯します。
1)電源投入後、初期化の最初にすべてのインジケーターが点灯します。電
源インジケーターとDTF-2インジケーター以外のすべてのインジケーター
が消灯し、システム立ち上げ時の表示(23ページ)が終了すると、SCSI
コマンドおよび前面のボタンの操作を受けられるようになります。
..................................................................................................................................................................................................................................

12 (J)
ql COLLISIONインジケーター(橙)
ネットワークのコリジョン検出時に点灯します。
w; LINKインジケーター(緑)
ネットワークが接続されているときに点灯します。
wa OPTION-3端子(10BASE-T)
ネットワーク接続用です。
サービス用ですので、通常は使用しないでください。
ws FIBRE CHANNEL(ファイバー・チャネル)端子
ホストコンピューターと接続します。
wd SIGNAL DETECT(信号検出)インジケーター(緑)
FibreChannelインターフェースが正しく接続され、信号が検出され
ると点 灯します 。
wf ACTIVE(アクティブ)インジケーター(緑)
FibreChannelインターフェースが動作中に点灯します。
wg 主電源スイッチ
通常はON(側)に設定しておきます。このスイッチが ONに設定
されていると、前面の電源スイッチで本機の電源をON/OFFする
ことが できます。
長期間本機をご使用にならないときや、本機のメンテナンスを行う
ときは OFF( 側)にしてください。
ご注意
一次側電源制御1)について
本機は、一次側の電源がONになると、それ以前の電源スイッチの
操作に関わらず電源ON状態になります。ただし、前面の電源ス
イッチで電源をOFFした直後に一次側の電源スイッチを入れ直す
ときは、前面の電源スイッチOFFと一次側ONの間隔を1分以上あ
けてください。
wh AC IN端子
電源コードで AC 電源に接続します。
wj アース端子
信号用のアース端子です。
1)一次側電源制御: 主電源スイッチあるいは本機への電源供給そのもの
をON/OFFすること
..................................................................................................................................................................................................................................
各部の名称と働き

13 (J)
準備
基本的なセットアップ
本機では各種セットアップを、表示部のSETUP(セットアップ )メ
ニューで行います。
SETUPメニュー項目およびデフォルト設定
SETUPメニューでは、下記の項目を設定します。
それぞれ表に示す値やモードにデフォルト設 定されています。
項目 デフォルト設定
LoopIDrequest OFF
LoopID 0
Option3portIPaddress 127.0.0.1
Option3portSubnetmask 255.255.255.0
Option3portGatewayaddress 0.0.0.0
Unloadmode FAST
Fastunloadlocation NORM
Autoloadmode ON
Autoformatmode OFF
On-the-halfwaymode OFF
Compressionmode SCSI
Filemarkflushmode OFF
◆設定を変更する場合は、「メニューの使いかた」(29ページ)を参照して
ください。
セットアップモード
SETUPメニューで設定する本機の基本動作モードは、次のとおり
です。
Loop ID request(ループIDリクエスト)
HardwareassignedloopID要求モードを選択します。
ON:LoopIDに設定された値をHardwareassignedloopID
として要求する。
OFF:HardwareassignedloopIDを要求しない。
Unload mode(アンロードモード)
アンロードの方法を選択します。
NORM:通常のアンロードを行う。
FAST:ファストアンロードを行う。
Fast unload location(ファストアンロードロケーション)
NORM:通常モード。DIT(DirectoryInformationTable)を
書く位置を、下記の選択ロジックを使って決定する。
TOP:ファストモード。常にテープトップに DITを書く。
Auto load mode(オートロードモード)
カセットを挿入したときに、自動的にロードするかどうかを指定します。
ON: 自動的にロードする(オートロードモード)。
OFF:ロードは手動で実行する(マニュアルロードモード)。
Auto format mode(オートフォーマットモード)
フォーマットされていないカセットを挿入したときに、自動的にフォー
マットするかどうかを指定します。
ON: 自動的にフォーマットする。
OFF:フォーマットは手動で実行する。
On-the-halfway mode(ハーフウェイモード)
このモードをONにしてフォーマットしたテープでは、テープ使用量
が50%を越えたときにDITを書く領域がテープ中央に作られます。
ON:テープ中央にDITを書く領域を作る。
OFF: テープ中央にDITを書く領域を作らない。
Compression mode(コンプレッションモード)
データ記録時の圧縮方法を指定します。
SCSI:SCSIからの制御で圧縮をON/OFFします。
ON:記録時にデータを圧縮する。
OFF: 記録時にデータを圧縮しない。
File mark flush mode(ファイルマークフラッシュモード)
WRITEFILEMARKコマンドを受信するたびにバファメモリー内の
未書き込みデータを必ずテープに書くかどうかを選択します。
ON:未書き込みデータをテープに書く。
OFF: 未書き込みデータをテープに書かない。
中央にDITを書く領域がある
中央にDITを書く 現在のテ−プ位置がテープトップに近い
テープトップにDITを書く EODの後にDITを書く
YES
NO
NO
YES
通常モードの選択ロジック

14 (J)
-AC IN
U
COLLISION
LINK
OPTION-1 OPTION
POWER
OPTION-2
OPTION-3
FIBRE CHANNEL
SIGNAL DETECT ACTIVE
-AC IN
FIBRE CHANNEL
FIBRE CHANNEL
FIBRE CHANNEL
AC電源へ
ファイバーチャネル用
光ファイバーケーブル
(50/125µm、
MMF、
SC2連)
GY-8240FC
ホストコンピューター
または
HUB、スイッチなど
準備
接続
GY-8240FCは、FibreChannel(ファイバーチャネル)規格で定め
られた以下のタイプのインターフェースを備えています。
•Short-wavelaserwithoutOFC
•100Mバイト/秒
•SC2連FibreChannelコネクター
GY-8240FCと接続する機器(HBA、HUB、スイッチなど)には、同
一のタイプのものをお使いください。
ファイバーチャネル用ホ
ストバスアダプター(FC
HBA)
光ファイバーケーブルは下記の仕様のものを使用してください。
•SC2連FibreChannelコネクター付き
•50/125µmマルチモード光ファイバーケーブ ル
異なるタイプのインターフェースやケーブルと接続すると正しい動作
が行なわれません。
AC電源コード
ファイバーチャネル用
光ファイバーケーブル
(50/125µm、
MMF、
SC2連)
表示部のコントラストの調整
表示部のコントラストは、フロントパネル内のコントラスト調整ボタンで
調整することができます。
+ボタン: コントラストを強めます。最大値まで達すると、ボタンを押
してもそれ以上強くなりません。
−ボタン: コントラストを弱めます。最小値まで達すると、ボタンを押
してもそれ以上弱くなりません。
基本的な接続

15 (J)
操作開始と終了
立ち上げ
後面の主電源スイッチが
OFF
(側)になっている場合
「」側を押してONにすると電源が入ります。
後面の主電源スイッチが
ON
(
側)になっている場合
前面の電源スイッチを
押すと電源が入ります。
電源が入ると、本機の初期化に関する各種の表示が、
フロントパネ
ル内の
表示部に表示され、その後動作可能になります。
◆この時の表示について詳しくは、「システム立ち上げ時の表示」(23ペー
ジ)をご覧ください。
終了
すべての作業が終了し、電源を切るときは、次のように操作してく
ださい。
前面
の電源スイッチを押します。
•カセットが 入 って いて、テープがロードされ ている場 合は、自動的
にアンロードして か らカセットを排出し、電源が切れます。
•カセットが 入って いて、テープ がロードされ ていない場合は、カ
セットを排出してから、電源が切れます。
•カセットが 入って いな い場合は、内部処理を行なった後、数秒で
電源が切れます。
アンロード時にエラーが発生した場合は、エラーを表示して停止し
ます。電源は切れません。この場合、前面の電源スイッチをもう一
度押すと、電源が切れます。
長期間使用しない場合は、後面の主電源スイッチの「」側を押し
てOFFにしてください。
操作
カセットの出し入れ
使用可能カセット
本機では、下記のカセットを使用してください。
DTF-1カセット:GW-240S、GW-730L(Readのみ)
DTF-2カセット:GW2-60GS、GW2-200GL
DIRカセット:DI-74GS、DI-250GL(Readのみ)
上記以外のカセットを挿入すると、自動的に排出されます。
カセットの挿入
本機の立ち上げが終了したら、前面のカセット挿 入口にカセットを入
れます。適切なカセットと判断されるとテープがドラムに巻き付けら
れ、次の操作のための準備をします。
[Format?]または[[E]Load>0002]が表示部に表示された
場合
テープが新しいテープで、フォーマットする必要があることを示して
います。
◆フォーマットの方法については、「フォーマット(DTF)」(16ページ)をご覧く
ださい。
[Recover?]が表示部に表示された場合
カセットが前回取り出されたときに、テープが正しくアンロードされな
かったことを示しています。記録されているデータの管理情報が更
新されていないため、そのデータの読み書きをするための準備が
できない状態にあります。この場合、リカバー 処 理を行い、管理情
報の領域を再構築する必要があります。
◆リカバーの方法については、「リカバー(DTF)」(21ページ)をご覧ください。
カセットの取り出し
ホストコンピューターからLOADビットを0にして LOAD/UNLOAD
コマンドを発行するか、本機のUNLOADボタンを押します。
本機はアンロード処理に入り、データ管理情報の更新を行ってから
テープを巻き戻し、排出します。
アンロードされ ている場合は、表示部のOPERATIONメニューから
もイジェクトできます。
◆ OPERATIONメニューについては、「OPERATIONメニュー」(37ペー
ジ)をご覧ください。

16 (J)
操作
フォーマット (DTF)
DTF-2にフォーマットされていないテープを本機で使用するときに
は、テープの初期化が必要です。この初期化のことをフォーマット
するといいます。
DTF-2にフォーマットされていないテープをロードすると、表示部に
[Format?](オートローディングモードの場合)または、[[E]Load
>0002](マニュアルローディングモードの場合)と表示されます。
フォーマットを行うと、テープ上に下図で示すVSIT(VolumeSet
InformationTable)と、ボリュームが1つ作成されます。
その後、テープはテープの先頭まで巻き戻されます。
オートロードモードの場合
方法1
カセットを挿入すると、[Format?]と表示されます。
ホストコンピューターからERASEコマンドを発行します。
方法2
カセットを挿入すると、[Format?]と表示されます。
ホストコンピューターからWRITEコマンドを発行します。
方法3
SETUPメニューでAutoformatmodeがONに設定されている場
合、フォーマットされていないカセットを挿入すると、[Format?]の表
示なしでフォーマットを開始します。
どの方法でも、フォーマット動作完了後、テープの先頭まで巻き戻
します。次に、次項で説明するロードを行います。
エラーが発生しても、カセットはイジェクトされません。
ご注意
•カセットを取り出した後は、取り出したときのテープ位置を動かさ
ないでください。他の機器や手で巻き戻したり、進めたりしないよ
うにしてください。
•UNLOADボタンは、ホストコンピューターがPreventビットを1に設
定した PREVENTALLOWMEDIUMREMOVALコマンドを発
行していると働きません。この状態では、LOCKインジケーターが
点灯し、UNLOADボタンを押しても何も起こらず、アンロード処理
も行われません。この状態を解除するには、Preventビットを0に
設定してPREVENTALLOWMEDIUMREMOVALコマンドを
発行してください。
緊急イジェクト
カセットの取り出し操作をしても本機からカセットが 取り出せなくなっ
てしまった場合は、フロントパネル内のEJECTホールを細いピンの
ようなもの で 突いてください。カセットがイジェクトされます。
緊急イジェクトされたカセットは、正しくアンロード処理をされていま
せんので、次の操作をするときに、リカバー処理が必要になります。
◆リカバーの方法については、「リカバー(DTF)」(21ページ)をご覧ください。
誤消去防止について
DTFカセットの裏面は、図のようになっています。
Sサイズカセットの場合は右側、Lサイズカセットの場合は左側にあ
る赤いタブを、カセットの裏面から表面に向かって押し込むとプロ
テクトが か かり、書き込みができない状態になります。
元の位置に引き出すと、書き込みができるようになります。
出荷時は、書き込みができる状態になっています。
ご注意
赤いタブは1つのカセットに 1 つ だけ 左 右どちらかについています。
Sサイズ
カセットの
赤いタブ
Lサイズ
カセットの
赤いタブ
ボリューム
ダミー
DIT
EODVSIT
LBOT

17 (J)
マニュアルロードモードの場合
カセットを挿入すると、[Unloaded]と表示されます。
挿入したカセットがフォーマットされていないことが分かっている場
合は、ホストコンピューターからERASEコマンドを発行するか、また
は本機の表示部でOPERATIONメニュー(37ページ)の
「Format」を実行します。
フォーマット動作完了後、テープの先頭まで巻き戻します。
エラーが発生すると、カセットはイジェクトされます。
フォーマットされていないカセットでは、[Unloaded]と表示されてい
るときにUNLOADボタンを押すと、[[E]Load>0002]が表示され、
カセットがイジェクトされます。その場合は、カセットをもう一度挿入
し、[Unloaded]と表示されたらフォーマットを行ってください。
ロード状態すなわち[Loaded]と表示されているときにフォーマットを
行うと、データが消失します。
ただし、OPERATIONメニューの「Format」は無視されます。
フォーマットに失敗した場合
何らかの原因でフォーマットに 失敗すると、表示部にエラーメッセー
ジが表示されます。
◆フォーマット中の表 示およびエラーメッセージについては、「表示」
(23ページ)をご覧ください。
ロード (DTF)
実際にテープにデータの読み書きを行うには、挿入されたカセット
からテープのロードを行う必要があります。
ロード処理では、テープ上のVSITとDITが本機の内部メモリーに
読み込まれ、書かれている情報のチェックを行 います。
VSITとDITのチェックが正常に終了すると、ロード完了です。
ご注意
ロード終了後のテープ位置は、それ以前のアンロードの方法によっ
て異なりますが、ロード終了後の論理的なテープ位置は、実際の
テープ位置に関わらず、常にユーザーデータの先頭になります。
例えば、ロード終了後にSCSIから書き込みが行われると、自動的
にユーザーデータの先頭にテープを巻き戻してから書き込みが実
行されます。
オートロードモードの場合
本機の電源を入れ,カセットを挿入します。
カセットが挿入されると自動的にVSITとDITのチェックと内部メモ
リーへの読み込みを行います。
ロード中にエラーが発生すると、表示部にエラーが表示されます。
この場合、カセットはイジェクトされません。
マニュアルロードモードの場合
次の2つの方法があります。
方法1
1本機の電源を入れる。
2カセットを挿入する。
3UNLOADボタンを押す。
方法2
1本機の電源を入れる。
2カセットを挿入する。
3MOUNTビットを1に設定したMOUNT/UNMOUNTコマンド
を発行する。
どちらの方法でもVSITとDITのチェックと内 部 メモリーへの読み込
みを行います。
ロード中にエラーが発生すると、表示部にエラーが表示されます。
方法1の場合、カセットはイジェクトされます。方法 2 の場合は、イ
ジェクトされません。

18 (J)
操作
アンロード (DTF)
データの読み書きが終了し、カセットを本機から取り出すときには、
アンロード処理が必要です。
アンロード処理では、本機の内部メモリで更新された情報がDITに
書き込まれます。
オートロードモードの場合
次の3つの方法があります。
方法1
UNLOADボタンを押します。
アンロード処理後、カセットは 自動的にイジェクトされます。SETUPメ
ニューでUnloadmodeがFASTに設定されているときは、ファスト
アンロードを実行します。
方法2
LOADビットを0に設定して LOAD/UNLOADコマンドを発行しま
す。アンロード処理後、カセットは自動的にイジェクトされます。
方法3
1MOUNTビットを0に設定して MOUNT/UNMOUNTコマン
ドを発行します。
2EJECTコマンドを発行します。
カセットがイジェクトされます。
マニュアルロードモードの場合
次の3つの方法があります。
方法1
UNLOADボタンを押します。
アンロード処理後、カセットは 自動的にイジェクトされます。SETUPメ
ニューでUnloadmodeがFASTに設定されているときは、FASTに
設定されているときは、ファストアンロードを実行します。
方法2
LOADビットを0に設定して LOAD/UNLOADコマンドを発行しま
す。
アンロード処理後、カセットは自動的にイジェクトされます。
方法3
1MOUNTビットを0に設定してMOUNT/UNMOUNTコマンド
を発行します。
2EJECTコマンドを発行します。
ファストアンロード/ファストロード
ファストアンロード
通常のアンロード処理では、テープは先頭まで巻き戻されてイジェ
クトされます。テープエンド近くで作業している場合は、カセットをイ
ジェクトするまでに時 間がかかります。ファストアンロードでは、ドラ
イブまたはテープのコンフィギュレーションに従って最適な位置に移
動し、そこに仮のDIT情報とアンロード情報を一時的に書き込みま
す。書き込み後EJECTコマンドを発行すると、テープはその位置
でイジェクトされます。
ファストアンロードを実行するには次の3つの方法があります。
方法1:Fastビットを1に設定したMOUNT/UNMOUNTコマンド
を発行します。
方法2:SETUPメニューでUnloadmodeをFASTに設定した状態
で、ファストアンロード が必要になった時点でLOAD/
UNLOADコマンドを発行します。
方法3:SETUPメニューでUnloadmodeをFASTにに設定した状
態で、ファストアンロードが必要になった時点でUNLOAD
ボタンを押します。
ファストロード
ロード時の操作方法は通常のロードと同じです。
本機は、カセットが挿入されると通常のアンロード処理をしたカセッ
トか、ファストアンロードしたカセットかを自動的に判別します。
ファストアンロードしたカセットの場合は、アンロード情報を読み込み
ます。
ご注意
アンロードしたカセットは、イジェクトした時点のテープの位置を絶対
に動かさないでください。正常なロード処理ができなくなります。
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