HOWA MACHINERY H3ET User manual

中空
中空中空
中空高速
高速高速
高速 3
33
3 爪
爪爪
爪ドローダウンチャック
ドローダウンチャックドローダウンチャック
ドローダウンチャック
HIGH SPEED type 3-JAW THROUGH-HOLE
DRAW DOWN POWER CHUCK
H3ET
H3ETH3ET
H3ET
取扱説明書
INSTRUCTION MANUAL
豊和工業株式会社
HOWA MACHINERY, LTD.
重要
重要重要
重要
本取扱説明書をよく読み,内容を十分理解した
上でこの製品を使用してください。
この取扱説明書は大切に保管し,製品の所有者
が変わった場合,この説明書も新しい所有者に
手渡してください。
IMPORTANT
Be s re to read and nderstand this
instr ction man al thoro ghly before
operating this prod ct.
Please save this man al. When
ownership of this prod ct is transferred,
s bmit this man al to the new owner.

目
目目
目
次
次次
次
はじめに
安全についてのインフォメーション
安全のために
1. 構造と作動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
1.1 形番表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
1.2 構造と作動・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
2.取付け方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
2.1 開梱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
2.2 付属品・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2.3 準備するもの・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2.4 ストローク規制・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2.5 取付作業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2.5.1 作業を始める前に ・・・・・・・・・・・ 5
2.5.2 ドロースクリュの取外し・・・・・・・・・ 5
2.5.3 ドロースクリュのねじ加工・・・・・・・・ 6
2.5.4 ドロースクリュの取付け・・・・・・・・・ 6
2.5.5 チャックアダプタの取付け ・・・・・・・ 6
2.5.6 チャックの取付け ・・・・・・・・・・・ 7
2.5.7 点検・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
2.5.8 バランス・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
3.使用上の注意・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
3.1 トップジョーの選定・・・・・・・・・・・・・・ 9
3.2 トップジョーの取付け・・・・・・・・・・・・・ 10
3.3 トップジョーの成形・・・・・・・・・・・・・・ 11
3.4 ストッパの取付け・・・・・・・・・・・・・・・ 13
3.5 使用条件の設定・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
3.5.1 許容シリンダ力・・・・・・・・・・・・・ 14
3.5.2 ワークの変形・・・・・・・・・・・・・・ 14
3.6 作業上の注意・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
3.6.1 ワークを把握する前に ・・・・・・・・・・ 15
3.6.2 ワークを把握するとき ・・・・・・・・・・ 15
3.6.3 切削中 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
3.6.4 作業終了・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
4.保守・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
4.1 給油・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
4.2 給油個所と給油方法・・・・・・・・・・・・・・ 17
4.3 分解と清掃・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
4.3.1 分解手順・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
4.3.2 組立手順・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
4.4 安全回転数の設定・・・・・・・・・・・・・・・ 19
4.5 パーツリスト・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
5.故障対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
6.仕様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22
6.1 仕様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22
6.2 寸法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
6.3 把握力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24
6.4 標準生爪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24
6.5 付属品・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
限定保証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25

-1-
1.この取扱説明書は,H3ET 形中空形高速 3 爪ドローダウンチャックチャックの標準形について説明しています。
2.このチャックをご使用いただく前に,必ずこの取扱説明書を熟読し,取付け・運転・点検・保守について十分
に理解した上でご使用くださるようお願いします。
3.この取扱説明書の記載事項を守らない場合,作業者や周りの人を巻き込んだ重大な事故や機械の破損に結びつ
く事があります。
4.この取扱説明書は常に手元に置き,紛失しないように大切に保管してください。
5.この取扱説明書と,この取扱説明書が対象とする製品についての問い合わせは下記へお願いします。
またこの取扱説明書を紛失したときも下記へ直接請求してください。
豊和工業株式会社
豊和工業株式会社豊和工業株式会社
豊和工業株式会社
機械事業部
機械事業部機械事業部
機械事業部 CE
CE CE
CE 営業
営業営業
営業グループ
グループグループ
グループ
機器
機器機器
機器チーム
チームチーム
チーム
〒452-8601 愛知県清須市須ケ口 1900 番地 1
TEL (052) 408-1254
FAX (052) 409-3766
6.この取扱説明書はSI単位で書かれています。
従来単位による数値は以下の式で求めることができます。
圧力 1MPa=10.197kgf/cm
2
力 1kN =101.97kgf
トルク 1N・m=0.10197kgf・m
この製品を安全にご使用していただくために必要な警告事項を,安全警告シンボルと共に記載してあります。警告
事項を良く読み,十分に理解してください。
この取扱説明書の警告メッセージをより良く理解していただくために,警告シンボルを次のように使い分けてあり
ます。
当社は,あらゆる環境下における運転・操作・点検・保守のすべての危険を予測することはできません。そのため,
この取扱説明書に明記されている警告は,安全のすべてを網羅したものではありません。
また,「できないこと」や「してはいけないこと」は極めて多くあり,この取扱説明書にすべて書く事はできませ
ん。この取扱説明書に「できる」と書いてない限り,「できない」と考えてください。もし,この取扱説明書に書
かれていない運転・操作・点検・保守を行う場合,安全に対する必要な配慮は,すべて自分の責任でお考え願いま
す。
はじめに
安全についてのインフォメーション
この
このこの
この表示
表示表示
表示は
はは
は,
,,
,取扱
取扱取扱
取扱いを
いをいを
いを誤
誤誤
誤った
ったった
った場合
場合場合
場合に
にに
に,
,,
,重傷
重傷重傷
重傷もしくは
もしくはもしくは
もしくは死
死死
死に
にに
に至
至至
至る
るる
る危険
危険危険
危険が
がが
が切迫
切迫切迫
切迫して
してして
して生
生生
生じることが
じることがじることが
じることが
想定
想定想定
想定される
されるされる
される事項
事項事項
事項を
をを
を示
示示
示します
しますします
します。
。。
。
これらの
これらのこれらの
これらの警告
警告警告
警告メッセージには
メッセージにはメッセージには
メッセージには,
,,
,危険
危険危険
危険を
をを
を回避
回避回避
回避するのに
するのにするのに
するのに講
講講
講じなければならない
じなければならないじなければならない
じなければならない予防措置
予防措置予防措置
予防措置が
がが
が含
含含
含ま
まま
ま
れます
れますれます
れます。
この
このこの
この表示
表示表示
表示は
はは
は,
,,
,取扱
取扱取扱
取扱いを
いをいを
いを誤
誤誤
誤った
ったった
った場合
場合場合
場合に
にに
に,
,,
,重傷
重傷重傷
重傷もしくは
もしくはもしくは
もしくは死
死死
死に
にに
に至
至至
至る
るる
る可能性
可能性可能性
可能性が
がが
が想定
想定想定
想定される
されるされる
される事項
事項事項
事項を
をを
を示
示示
示
します
しますします
します。
。。
。
これらの
これらのこれらの
これらの警告
警告警告
警告メッセージには
メッセージにはメッセージには
メッセージには,
,,
,危険
危険危険
危険を
をを
を回避
回避回避
回避するのに
するのにするのに
するのに講
講講
講じなければならない
じなければならないじなければならない
じなければならない予防措置
予防措置予防措置
予防措置が
がが
が含
含含
含ま
まま
ま
れます
れますれます
れます。
この
このこの
この表示
表示表示
表示は
はは
は,
,,
,取扱
取扱取扱
取扱いを
いをいを
いを誤
誤誤
誤った
ったった
った場合
場合場合
場合に
にに
に,
,,
,軽微
軽微軽微
軽微なケガの
なケガのなケガの
なケガの発生
発生発生
発生または
またはまたは
または機械
機械機械
機械の
のの
の損傷
損傷損傷
損傷が
がが
が想定
想定想定
想定される
されるされる
される状
状状
状
態
態態
態を
をを
を示
示示
示します
しますします
します。
。。
。
危険
危険危険
危険
警告
警告警告
警告
注意
注意注意
注意

-2-
ご使用の前に特に知っておいていただきたいこと,守っていただきたいことをまとめています。必ずお読みくださ
い。
ボルトのサイズと締付けトルクを下表に示します。
締付トルク
ボルトサイズ M6 M8 M10 M12 M14 M16
締付トルク (N・m)
12.1 29.4 57.9 101 128 161
安全のために
スピンドル
スピンドルスピンドル
スピンドル回転中
回転中回転中
回転中は
はは
は,
,,
,回転
回転回転
回転シリンダの
シリンダのシリンダの
シリンダの切換弁
切換弁切換弁
切換弁の
のの
の操作
操作操作
操作を
をを
を行
行行
行ってはな
ってはなってはな
ってはな
らない
らないらない
らない。
。。
。
把握したワークが飛散し危険です。
スピンドル
スピンドルスピンドル
スピンドル回転中
回転中回転中
回転中は
はは
は,
,,
,スピンドルカバーの
スピンドルカバーのスピンドルカバーの
スピンドルカバーの中
中中
中に
にに
に体
体体
体の
のの
の一部
一部一部
一部を
をを
を入
入入
入れて
れてれて
れて
はならない
はならないはならない
はならない。
。。
。
回転物に巻込まれ危険です。
回転
回転回転
回転シリンダの
シリンダのシリンダの
シリンダの電磁弁
電磁弁電磁弁
電磁弁は
はは
は,
,,
,無通電時把握
無通電時把握無通電時把握
無通電時把握する
するする
する回路
回路回路
回路とすること
とすることとすること
とすること。
。。
。
把握したワークが飛散し危険です。
把握中
把握中把握中
把握中は
はは
は,
,,
,回転
回転回転
回転シリンダの
シリンダのシリンダの
シリンダの油圧力
油圧力油圧力
油圧力を
をを
を一定
一定一定
一定に
にに
に保
保保
保つこと
つことつこと
つこと。
。。
。
把握したワークが飛散し危険です。
チャックの
チャックのチャックの
チャックの取付
取付取付
取付け・
け・け・
け・点検
点検点検
点検・
・・
・保守
保守保守
保守の
のの
の時
時時
時には
にはには
には,
,,
,電源
電源電源
電源を
をを
を切
切切
切ること
ることること
ること。
。。
。
回転物に巻き込まれ危険です。
ボルトの
ボルトのボルトの
ボルトの締付
締付締付
締付けは
けはけは
けは確実
確実確実
確実に
にに
に行
行行
行うこと
うことうこと
うこと。
。。
。
ボルトの緩み,ボルトの破損による部品やワークの飛散が発生するおそれ
があります。
最高使用回転数以内
最高使用回転数以内最高使用回転数以内
最高使用回転数以内で
でで
で使用
使用使用
使用すること
することすること
すること。
。。
。
回転数の増加により把握力が低下するため,ワークが飛散し危険です。
危険
危険危険
危険
警告
警告警告
警告

-3-
給油は 8 時間の使用につき 1 回を目安としますが,水溶性切削油を多量に使用する場
合は,4 時間の使用につき 1 回としてください。
推奨油種
モリコート EP グリース (東レ・ダウコーニング (株))
消耗品
消耗品消耗品
消耗品を
をを
を含
含含
含むすべての
むすべてのむすべての
むすべての部品
部品部品
部品は
はは
は豊和工業
豊和工業豊和工業
豊和工業へ
へへ
へ注文
注文注文
注文してください
してくださいしてください
してください。
。。
。
豊和工業が扱う以外の部品を用いて発生する事故については,その責を負
いかねます。また豊和工業の純正部品を用いない限り,すべての保証は無
効になります。
定期的
定期的定期的
定期的に
にに
に給油
給油給油
給油を
をを
を行
行行
行うこと
うことうこと
うこと。
。。
。
給油を怠ると製品の寿命を著しく縮める結果となることがあります。
警告
警告警告
警告
チャックの
チャックのチャックの
チャックの取付
取付取付
取付け
けけ
け取外
取外取外
取外しの
しのしの
しの時
時時
時はアイボルトを
はアイボルトをはアイボルトを
はアイボルトを使用
使用使用
使用すること
することすること
すること。
。。
。
(
((
(6
66
6インチ
インチインチ
インチ以下
以下以下
以下は
はは
は吊
吊吊
吊りベルト
りベルトりベルト
りベルト,
,,
,8
88
8インチ
インチインチ
インチ以上
以上以上
以上はアイボルトを
はアイボルトをはアイボルトを
はアイボルトを使用
使用使用
使用)
))
)
手を滑らしてチャックを落したり,腰をいためたりするおそれがあります。
内径把握
内径把握内径把握
内径把握はできません
はできませんはできません
はできません。
。。
。
内径把握をすると,把握精度の不良や把握力の不足を引き起こす場合があ
ります。そのような状態で切削をおこなうと,ワークが外れて作業者や近
くにいる人にけがを負わせるおそれがあります。
注意
注意注意
注意

-4-
1
11
1.
..
.構造
構造構造
構造と
とと
と作動
作動作動
作動
1.1
1.11.1
1.1
形番表示
形番表示形番表示
形番表示
H3ET 形 中空高速 3 爪ドローダウンチャックは次のように分類されます。
H3ET
H3ET H3ET
H3ET
A
AA
A
JIS 規格主軸端番号
記号なし:
::
:ストレートインロ付き(標準仕様)
:
::
:アダプタまたはバックプレート付き
主軸端番号:A5,A6,A8
サイズ番号:
::
:8
88
8,
,,
,10
1010
10,
,,
,12
1212
12
1.2
1.21.2
1.2
構造
構造構造
構造と
とと
と作動
作動作動
作動
H3ET形中空高速3爪ドローダウンチャックは大
きく分けてチャックボデー,ドローバおよびドロ
ースリーブより構成されています。
ドローバは,チャックボデーの回転中心に対して
傾斜した穴に挿入されています。ドローバの後方
には切欠き溝が設けてあり,この切欠き溝でドロ
ースリーブとかみ合っています。
ドロースリーブが後方へ引かれると,ドローバは
くさび作用によりトップジョーを介してワークを
チャック端面に引き付けて把握します。
なお,このチャックは内径把握はできません。
2
22
2.
..
.取付
取付取付
取付け
けけ
け方法
方法方法
方法
2.1
2.1 2.1
2.1 開
開開
開
梱
梱梱
梱
チャックを梱包箱から取出します。8インチのチャックは重量が20kg 以上あります。腰をいためたり,落してけ
がをする恐れがありますから,手で動かしたり持ち上げたりせず箱を壊して付属のアイボルトをチャック外周のね
じ穴にねじこみ,チェンブロックなどを用いて吊り上げてください。
注意
注意注意
注意
この取扱説明書の中では,トップジョーが付いている側を前,ドロースクリュが付いている側を後
とします。
チャックの
チャックのチャックの
チャックの取付
取付取付
取付け
けけ
け,
,,
,取外
取外取外
取外しの
しのしの
しの時
時時
時はアイボルトを
はアイボルトをはアイボルトを
はアイボルトを使用
使用使用
使用すること
することすること
すること。
。。
。
手を滑らしてチャックを落したり腰をいためたりする恐れがあります。
図 1
注意
注意注意
注意

-5-
2.2
2.2 2.2
2.2 付
付付
付属品
属品属品
属品
梱包箱にはチャック本体の他に,付属品が同梱されていますので確認してください。
( 詳細については,6. 5 付属品の項を参照してください。)
2.3
2.3 2.3
2.3 準備
準備準備
準備するもの
するものするもの
するもの
直装形のH3ET A 形チャックを除き,旋盤の主軸にチャックを取付けるためにはチャックアダプタが必要です。
チャックアダプタを設計する上で不明な点がありましたら,当社へ問い合わせてください。
チャックを作動させるためには,チャックアダプタの他に回転シリンダ,シリンダアダプタ,コネクチングパイプ
および油圧源または空気圧源が必要ですが,これらについては回転シリンダの取扱説明書を参照してください。
当社はご要望があればコネクチングロッドの図面をチェック致します。
2.4
2.4 2.4
2.4 ストローク
ストロークストローク
ストローク規制
規制規制
規制
このチャックでは,回転シリンダのシリンダストロークをチャック
のプランジャ (ドロースリーブ) ストロークに合わせて規制する
必要はありませんが,ドロースリーブがリアカバーに当たって止ま
るように,ドロースクリュを調整して使用してください。
2.5
2.5 2.5
2.5 取付作業
取付作業取付作業
取付作業
2.5.1
2.5.1 2.5.1
2.5.1 作業
作業作業
作業を
をを
を始
始始
始める
めるめる
める前
前前
前に
にに
に
梱包箱から取出したチャックの表面に付着した防錆油は,布に浸した洗浄油で拭き取ってください。
2.5.2
2.5.2 2.5.2
2.5.2 ドロースクリュの
ドロースクリュのドロースクリュの
ドロースクリュの取外
取外取外
取外し
しし
し
チャックを作動させるにはドロースクリュにめねじを加工して,コネクチングパイプと接続できるようにする必要
があります。そのためには,ドロースクリュをドロースリーブから取外さなければなりません。
ドロースクリュは,六角穴付止めネジを外してから,ドロースタッドを外せば取外すことができます。
リテーナの着脱には付属の専用レンチを使用します。
コネクチン
コネクチンコネクチン
コネクチングパイプは
グパイプはグパイプは
グパイプは,
,,
,使用
使用使用
使用する
するする
する旋盤
旋盤旋盤
旋盤とチャックに
とチャックにとチャックに
とチャックに適
適適
適したものを
したものをしたものを
したものを使用
使用使用
使用しなければなりませ
しなければなりませしなければなりませ
しなければなりませ
ん
んん
ん。
。。
。
コネクチングパイプを強度上十分なものとすることは非常に重要です。
強度が不足して破断すると把握力が一瞬のうちに失われ,ワークの飛散が発生します。
図 2
警告
警告警告
警告
図 3

-6-
2.5.3
2.5.3 2.5.3
2.5.3 ドロースクリュのねじ
ドロースクリュのねじドロースクリュのねじ
ドロースクリュのねじ加工
加工加工
加工
コネクチングパイプのねじ径に合せてドロースクリュに「めねじ」Jを加工します。チャックサイズに対する「め
ねじ」の最大加工可能径は表 1 の通りです。
ねじは,振れが図 4 に示した公差を超えないようにしてください。
表1
チャックサイズ
8 10 12
J
max
M45 M65 M92
2.5.4
2.5.4 2.5.4
2.5.4 ドロースクリュの
ドロースクリュのドロースクリュの
ドロースクリュの取付
取付取付
取付け
けけ
け
ドロースクリュにめねじを加工したら,取外しと逆の順序で取付けます。
止めねじには緩み止め剤を塗布して組み付けてください。
2.5.
2.5.2.5.
2.5.5
55
5
チャックアダプタの
チャックアダプタのチャックアダプタの
チャックアダプタの取付
取付取付
取付け
けけ
け
チャックアダプタを主軸前端に取付けます。チャックアダプタのチャック
取付イン口部および基準端面は,主軸に取付けてから加工してください。
チャック取付イン口部Cとチャックアダプタのスキマは直径で0.040~
0.050㎜とします。
図 5
図 6
図 4
警告
警告警告
警告
コネクチングパイプは
コネクチングパイプはコネクチングパイプは
コネクチングパイプは,
,,
,ねじを
ねじをねじを
ねじを切
切切
切った
ったった
った後
後後
後でも
でもでも
でも十分
十分十分
十分な
なな
な強度
強度強度
強度が
がが
が確保
確保確保
確保できる
できるできる
できる肉厚
肉厚肉厚
肉厚がなけれぱなり
がなけれぱなりがなけれぱなり
がなけれぱなり
ません
ませんません
ません。
。。
。
2.5.3項で示した,ねじ加工を行う上での注意は,ドロースクリュの強度を確保するため
に必ず守らなければなりません。いずれか一方でも確認を怠れば,コネクチングパイプ
またはドロースクリュの破損により把握力が一瞬のうちに失われてしまいます。その結
果,切削中のワークが外れて,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるおそれ
があります。

-7-
2.5.6
2.5.62.5.6
2.5.6
チャックの
チャックのチャックの
チャックの取付
取付取付
取付け
けけ
け
① チャックを取付ける前にトップジョーおよびカバーを
取外します。
② チャックボデーの外周には,ネジ穴が設けてあります
から,ここに付属のアイボルトをねじ込み,吊り上げ
ます。
③ 油圧または空気圧回路を操作してコネクチングパイプ
を前進端まで前進させます。
この状態における,チャックアダプタ前端面とコネク
チングパイプの前端面との間の距離Reは表2の値と
します。
表 2
チャックサイズ 8 10 12
Re±1(mm)
20 22 27
④ チャックの前側から,付属の専用レンチを挿入して,ドロースクリュを回すことができることを確認します。
⑤ チャックをチェンブロックで保持しながら,コネクチングパイプにドロースクリュを,それ以上回らなくなるま
でねじ込みます。
図 7
チャック
チャックチャック
チャック取付
取付取付
取付け
けけ
け中
中中
中に
にに
に油圧
油圧油圧
油圧または
またはまたは
または空気圧回路
空気圧回路空気圧回路
空気圧回路を
をを
を操作
操作操作
操作する
するする
する場合
場合場合
場合には
にはには
には,
,,
,十分注意
十分注意十分注意
十分注意してこれを
してこれをしてこれを
してこれを行
行行
行っ
っっ
っ
てください
てくださいてください
てください。
。。
。
チャック取付け中にこれらを誤って操作すると,チャックボデーとスピンドルの間やト
ップジョーの間に作業者の身体の一部がはさまれてけがをすることがあります。
コネクチングロッドのねじ
コネクチングロッドのねじコネクチングロッドのねじ
コネクチングロッドのねじ込
込込
込み
みみ
み深
深深
深さ
ささ
さR
RR
Re
ee
e寸法
寸法寸法
寸法は
はは
は適正
適正適正
適正な
なな
な長
長長
長さとすること
さとすることさとすること
さとすること。
。。
。
Re寸法が表1の値より大きいと,ドロースクリュに対するコネクチングパイプのねじ込
み深さが足りないために,ねじが破損して把握力が一瞬のうちに失われてしまいます。
このような事故が起きれば,切削中のワークが外れて,作業者や近くにいる人に致命的
なけがを負わせるおそれがあります。
Re 寸法が表 1 の値より大きいと,チャックを取付けることができません。
注意
注意注意
注意
警告
警告警告
警告
注意
注意注意
注意
図 8

-8-
⑥ チャックボデーを付属のチャック取付ボルトでチャックアダプタに取付けます。
チャックボデーの外周と端面の振れが,表3の値以下となるように取付けてください。
表 3
チャックサイズ 8 10 12
外周の振れ T.I.R (mm) 0.020
端面の振れ T.I.R (mm) 0.020
チャック取付ボルトの締付トルクは表4の値とします。
表 4
ボルトサイズ M12 M16
締付トルク (N・m) 101 161
⑦ 専用レンチを用いてドロースクリュを回し,ドロースリ
ーブの位置を調整します。
前進端におけるドロースリーブの適正な位置は,図 9 に
示すカバー取付面からドロースリーブ前端面の寸法が
7mm となる位置です。
なお,ドロースクリュにはクリック(回り止めのボール
プランジャー)が設けてありますので,少し回転が重く
なった位置で停止させて,調整してください。
⑧ 最後に,カバーおよびトップジョーを取付けて,作業を終えます。
⑨ アイボルトをチャック外周に取付けて作業を行ったときは,作業終了後必ずこれを取外します。
2.5.7
2.5.72.5.7
2.5.7
点
点点
点
検
検検
検
取付けに何らかの異状がある場合には作動抵抗が大きく,そのまま使用すると,部品の焼付きや異常摩耗を引き起
こし,チャックの寿命を著しく縮めます。取付けを終えたら必ず最低作動圧を調べ,これが異常に高い場合にはチ
ャックを取外して原因を取除く必要があります。
ボルトの
ボルトのボルトの
ボルトの締付
締付締付
締付けは
けはけは
けは確実
確実確実
確実に
にに
に行
行行
行うこと
うことうこと
うこと。
。。
。
締付トルクが不足したり大きすぎるとボルトが破損して,チャックやワークが脱落する
おそれがあります。このような事故が起きれば,チャックやワークが外れて,作業者や
近くにいる人に致命的なけがを負わせるおそれがあります。
アイボルトをチャック
アイボルトをチャックアイボルトをチャック
アイボルトをチャック外周
外周外周
外周に
にに
に取付
取付取付
取付けて
けてけて
けて作業
作業作業
作業を
をを
を行
行行
行なったときは
なったときはなったときは
なったときは,
,,
,作業終了後必
作業終了後必作業終了後必
作業終了後必ずこれを
ずこれをずこれを
ずこれを取外
取外取外
取外
すこと
すことすこと
すこと。
。。
。
アイボルトを付けたままチャックを回転させると,作業者の体の一部や衣服が巻込まれ,
負傷するおそれがあります。
図 9
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告

-9-
2.5.8
2.5.82.5.8
2.5.8
バランス
バランスバランス
バランス
追加工や治具取付けによってアンバランスにならないように注意してください。アンバランスがありますと振動な
どが発生して加工精度不良となります。
アンバランスの大きいワークの場合,ワークの偏心質量による遠心力がトップジョーに加わりますので,十分検討
し低い回転速度で加工してください。
本書が対象とするチャックの釣合い良さは,JIS B0905-1992 で定義される釣合い良さ 4mm/s を基準とし,チ
ャック外周における不釣合いの大きさは,表 5 のように規定してあります。
(JIS B0905-1992 の対応国際規格は,ISO1940-1:1986 と ISO8821:1989 です。)
表 5
チャックサイズ 8 10 12
不釣合いの大きさ(最大) (g)
1.3 2.2 3.2
3
33
3.
..
.使用上
使用上使用上
使用上の
のの
の注意
注意注意
注意
3.1
3.1 3.1
3.1 トップジョーの
トップジョーのトップジョーの
トップジョーの選定
選定選定
選定
チャックにはトップジョーとして標準生爪が一組取付けてあります。また,豊和工業では別売品として標準生爪の
ほかに,ご注文に応じて専用トップジョーを製作致しておりますので,必要な場合は注文してください。ただし,
豊和工業が扱う以外のトップジョーを用いて発生する事故についてはその責を負いかねます。
標準生爪
標準生爪標準生爪
標準生爪より
よりより
より高
高高
高いトップジョーを
いトップジョーをいトップジョーを
いトップジョーを用
用用
用いる
いるいる
いる場合
場合場合
場合は
はは
は,
,,
,トップジョーの
トップジョーのトップジョーの
トップジョーの高
高高
高さに
さにさに
さに反比例
反比例反比例
反比例してシリン
してシリンしてシリン
してシリン
ダ
ダダ
ダ力
力力
力を
をを
を下
下下
下げて
げてげて
げて下
下下
下さい
さいさい
さい。
。。
。
標準生爪の高さ(下図または寸法表の中の J2 寸法)より大きいトップジョーを用いると,
カタログや仕様表に表示した許容シリンダ力以下でチャックを作動させても,トップジ
ョー取付ボルトに許容値を超える力が作用して破損し,トップジョー自身やワークが外
れるおそれがあります。
このような事故が回転中に起きれば,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせる
おそれがあります。
トップジョー取付けボルトが破損しないまでも,このような使用方法のもとではドロー
バのスライド部に大きな力が作用し寿命を著しく縮めるおそれがあります。
図10
消耗品
消耗品消耗品
消耗品を
をを
を含
含含
含むすべての
むすべてのむすべての
むすべての部品
部品部品
部品は
はは
は豊和工業
豊和工業豊和工業
豊和工業へ
へへ
へ注文
注文注文
注文してください
してくださいしてください
してください。
。。
。
豊和工業が扱う以外の部品を用いて発生する事故については,その責を負いかねます。
また豊和工業の純正部品を用いない限り,全ての保証は無効になります。
チャックとともに
チャックとともにチャックとともに
チャックとともに納入
納入納入
納入されるものより
されるものよりされるものより
されるものより重
重重
重いトップジョーは
いトップジョーはいトップジョーは
いトップジョーは使用
使用使用
使用しないでください
しないでくださいしないでください
しないでください。
。。
。
標準生爪より重量の大きなトップジョーをチャックに取付けて回転させると,重量の差
に相当する遠心力だけ余分に把握力が失われます。
そのような状態で切削を行うと,ワークが外れて,作業者や近くにいる人に致命的なけ
がを負わせるおそれがあります。
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告

-10-
3.
3.3.
3.2
22
2
トップジョーの
トップジョーのトップジョーの
トップジョーの取付
取付取付
取付け
けけ
け
① ワークに合ったトップジョーを選定したら,これをチャックに取付けます。
取付ける前に,トップジョーとドローバの取付け端面およびはめあい部を圧
縮空気で清掃します。圧縮空気で飛ばない汚れは,洗浄油で汚れを浮上らせ
てからブラシを掛け,圧縮空気で吹飛ばします。
注意
注意注意
注意
トップジョーとドローバの
トップジョーとドローバのトップジョーとドローバの
トップジョーとドローバの取付
取付取付
取付け
けけ
け端面
端面端面
端面およびはめあい
およびはめあいおよびはめあい
およびはめあい部
部部
部に
にに
に傷
傷傷
傷が
がが
が付
付付
付いていると
いているといていると
いていると,
,,
,ゴミが
ゴミがゴミが
ゴミが付着
付着付着
付着している
しているしている
している場合
場合場合
場合と
とと
と同様
同様同様
同様,
,,
,ト
トト
ト
ップジョーの
ップジョーのップジョーの
ップジョーの取付
取付取付
取付けが
けがけが
けが安定
安定安定
安定せず
せずせず
せず,
,,
,精度不良
精度不良精度不良
精度不良の
のの
の原因
原因原因
原因になります
になりますになります
になります。
。。
。傷
傷傷
傷を
をを
を発見
発見発見
発見した
したした
した場合
場合場合
場合は
はは
は,
,,
,油砥石
油砥石油砥石
油砥石やヤスリで
やヤスリでやヤスリで
やヤスリで修正
修正修正
修正してく
してくしてく
してく
ださい
ださいださい
ださい。
。。
。
② トップジョーはドローバの取付け面とトップジョーの外周がかみ合って,ボルトにより固定される構造となって
います。このため指定された位置以外ではご使用になれません。
図 11
トップジョーを
トップジョーをトップジョーを
トップジョーを正規
正規正規
正規の
のの
の位置以外
位置以外位置以外
位置以外に
にに
に取付
取付取付
取付けないでください
けないでくださいけないでください
けないでください。
。。
。
トップジョーを,正規の位置以外に取付けると,ドローバが破損してトップジョーやワ
ークが外れる場合があります。
回転中にこのような事故が起きれば,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせる
おそれがあります。
トップジョーは
トップジョーはトップジョーは
トップジョーは標準
標準標準
標準の
のの
の取付
取付取付
取付けボルト
けボルトけボルト
けボルト用穴
用穴用穴
用穴を
をを
を使用
使用使用
使用して
してして
して取付
取付取付
取付けてください
けてくださいけてください
けてください。
。。
。
ドローバのトップジョー取付け面には,標準のトップジョー取付けボルト用穴の両側に
カタログに表示されていないボルト穴があります。 図 12
ドローバを製作する際に用いる治具取付けボルト用
穴です。治具取付けボルト用穴は,トップジョーの
取付けには使用できません。
正規の取付け位置以外でトップジョーを取付けると
トップジョーまたはジョー取付けボルトが破損して
トップジョーやワークが外れる場合があります。回
転中にこのような事故が起きれば,作業者や近くに
いる人に致命的なけがを負わせるおそれがあります。
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告

-11-
③ トップジョーを表 6 に示すボルトを用いてドローバに固定します。
ボルトは表 6 に示す締付トルクで締付けてください。
表 6
チャックサイズ 8 10 12
ボルトサイズ M14
M16
M16
ドローバねじ深さ L1 ( mm )
27 30 30
トップジョーねじ深さ S ( mm )
22 25 25
トップジョーのボルト座面厚さ
T ( mm )
13 15 15
締付けトルク (N・m)
128 161 161
3.3
3.33.3
3.3 トップジョーの
トップジョーのトップジョーの
トップジョーの成形
成形成形
成形
トップジョーを取付けたら,これをワークに合せて成形します。
ワークはジョーストロークの中央付近で把握するようにしてください。ストロー
クの中央付近で使用するのが,機能および精度のうえから最良です。このチャッ
クは全ストロークの中央でドローバーのトップジョー取り付け面円筒部の中心
とチャックボデーの中心が一致するようになっています。
中央付近で把握出来ない場合は,終端から全ストロークの 1/4 を除く範囲とし
てください。これは,ワークの外径を把握するときは,ジョーストロークの内寄
り 1/4 では把握してはならないことを意味します。
トップジョー成形時のシリンダ圧力は,ワークを実際に加工するときと同じ圧力
としてください。トップジョーの成形要領は図 15 を参照してください。
取付
取付取付
取付ボルトは
ボルトはボルトは
ボルトは正確
正確正確
正確な
なな
な締付
締付締付
締付トルクで
トルクでトルクで
トルクで締付
締付締付
締付けてください
けてくださいけてください
けてください。
。。
。
表 6 に示されたトルクより少ないと,ボルトが緩んでトップジョーやワークが外れるお
それがあります。また,過大なときはトップジョーやドローバが変形して作動不良を起
こしたり,破損してトップジョーやワークが外れることがあります。
トップジョーやワークが外れると,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるお
それがあります。
ジョーストロークの
ジョーストロークのジョーストロークの
ジョーストロークの終端付近
終端付近終端付近
終端付近では
ではでは
では把握
把握把握
把握しないでください
しないでくださいしないでください
しないでください。
。。
。
機械加工の行われていない鋳造・鍛造ワークは,外形が不揃いのために安定した把握が
できないことがあります。未加工の鋳造・鍛造ワークをジョーストロークの終端付近で
把握しようとすると,把握力が十分に伝わらず,切削の衝撃でワークがずれて外れるこ
とがあります。このような事故が起きれば,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負
わせるおそれがあります。
図 14
図 13
警
警警
警告
告告
告
警告
警告警告
警告

-12-
表 7
チャックサイズ 8 10 12
S1
(mm)
210 254 304
S2
(mm)
25 30 30
S6
+
0.2
0
(mm)
174 208 258
S7
(mm)
158 188 238
S8
(mm)
5 5 5
図16
図 15
1
11
1
●成形リングを用意します
・標準トップジョーを使用する場合の成形リングの寸法は図 16 および表 7 を参照して製作してく
ださい。
・成形プラグの把握部外径は▽▽▽ 程度とし,把握時歪まない厚さとしてください。
2
22
2
●成形リングを把握します。
・トップジョーを取付面に押し付けながら取付けます。
・成形リングをドローバ端面へ載せて,成形リングが傾かないように,ドローバ端面へ押し当てな
がら把握させます。
注意:成形リングが傾いた状態で把握させると,把握精度が悪くなります。
3
33
3
●成形リングを把握したままの状態で,加工物把握部(φd')を仮成形します。
・最終的にφd'部は加工物の把握部直径と同径(H7 程度)に仕上げますが,この段階では取り代を残
した径に成形します。
4
44
4
●仮成形が終わったら加工物を把握し,トップジョーを取付面に密着させて本締めします。
・仮成形が終わったら,成形リングを取外します。
・トップジョー取付けボルトをいったん緩めたのち,仮締めします。
・油圧回路を操作して,低油圧力で工作物を把握します。(設定圧:約 0.5MPa とします。)
・この状態でトップジョー取付けボルトを規定のトルクで締付けてください。
・トップジョーを開いた状態にして加工物を取外し,油圧力を設定圧力にして再び成形リングを把握
します。
5
55
5
●成形リングを把握したままの状態で,加工物把握部(φd”)を成形します。
・φd”部は加工物の把握部直径と同径(H7 程度)に,表面粗さは 1.6a 以下に加工してください。
・最終仕上げは,切り込み,送り量を少なくして成形すると,より高精度な仕上げ面を得ることがで
きます。
・成形時の油圧力は,使用圧力に設定してください。
6
66
6
●成形が終わったら加工物を把握し,トップジョーのストロークと把握精度を確認してください。
・成形が終わったら,成形リングを取外します。
・試切削を行い,加工精度や工作物のスリップが無いことを確認してください。
成形リングを把握するときには指をはさまないよう
に十分に注意してください。誤って指をはさむとけが
を負うおそれがあります
。
注意
注意注意
注意

-13-
3.4
3.4 3.4
3.4 ストッパの
ストッパのストッパの
ストッパの取付
取付取付
取付け
けけ
け
ドローダウンチャックは,ワークをチャックの回転軸方向に位置決めしないと安定した把握ができません。ワーク
をチャックの回転軸方向に位置決めするためには,チャック前面に押
し当てるほか,ワークの形状によってはチャックの前面に基準片(ス
トッパ)を取り付けることが必要な場合があります。
このチャックは,把握時の引き込み作用により,ワークをストッパに
強く引き付けて把握します。このため基準面の振れが,ワークの直角
度と平行度の仕上げ精度に大きく影響します。基準面は,十分な精度
と硬度を確保してください。
貫通した内径加工がある場合,ストッパは全周がワークに当たるカッ
プ形状として下さい。ストッパに設ける切粉抜き穴はチャックボデー
の切粉抜き穴の位置と一致するようにして下さい。
ストッパを設計する場合は,当社に図面の承認を受けてください。豊
和工業が承認しないストッパを使用した場合に発生する事故に対す
る責は負いかねます。
3.5
3.5 3.5
3.5 使用条件
使用条件使用条件
使用条件の
のの
の設定
設定設定
設定
チャックの使用条件の中には切削力以外に,ワークの把握長さ,ワークの突出長さ,摩擦係数,回転数など数多く
の要素があります。最適な使用条件を決めるためには,これら全てを考慮しなければなりませんが,これにはかな
り手間のかかる計算手順を必要とします。これを行なう上でドイツ技師協会が発行する「VDI 基準 No.3106」が
参考になります。この「VDI 基準 No.3106」は(財)日本規格協会より購入することができます。
当社では「VDI 基準 No.3106」の日本語版を用意しておりますので必要の場合には請求してください。
回転中
回転中回転中
回転中の
のの
の把握力
把握力把握力
把握力は
はは
は,
,,
,6.3
6.36.3
6.3 把握力
把握力把握力
把握力
の
のの
の項
項項
項のグラフを
のグラフをのグラフを
のグラフを参照
参照参照
参照してください
してくださいしてください
してください。
。。
。
このグラフは
このグラフはこのグラフは
このグラフは以下
以下以下
以下の
のの
の条件
条件条件
条件で
でで
で測定
測定測定
測定したときの
したときのしたときの
したときの値
値値
値を
をを
を示
示示
示したものです
したものですしたものです
したものです。
。。
。
・
・・
・標準生爪
標準生爪標準生爪
標準生爪を
をを
を使用
使用使用
使用
・ジョーストロークの
・ジョーストロークの・ジョーストロークの
・ジョーストロークの中心
中心中心
中心となる
となるとなる
となる位置
位置位置
位置にて
にてにて
にて把握力計
把握力計把握力計
把握力計を
をを
を把握
把握把握
把握
・
・・
・許容
許容許容
許容シリンダ
シリンダシリンダ
シリンダ力
力力
力にて
にてにて
にて把握
把握把握
把握
最高回転数
最高回転数最高回転数
最高回転数はチャックの
はチャックのはチャックの
はチャックの機能
機能機能
機能と
とと
と各部品
各部品各部品
各部品の
のの
の強度
強度強度
強度を
をを
を考慮
考慮考慮
考慮して
してして
して豊和工業
豊和工業豊和工業
豊和工業が
がが
が独自
独自独自
独自に
にに
に決
決決
決めたもので
めたものでめたもので
めたもので
す
すす
す。
。。
。
従
従従
従って
ってって
って,
,,
,これは
これはこれは
これは全
全全
全ての
てのての
ての条件
条件条件
条件における
におけるにおける
における安全
安全安全
安全を
をを
を保証
保証保証
保証する
するする
する値
値値
値ではありません
ではありませんではありません
ではありません。
。。
。
この
このこの
この値
値値
値は
はは
は,
,,
,トップジョーの
トップジョーのトップジョーの
トップジョーの形状
形状形状
形状,
,,
,重量
重量重量
重量,
,,
,寸法
寸法寸法
寸法と
とと
と外形
外形外形
外形,
,,
,切削力
切削力切削力
切削力,
,,
,把握力
把握力把握力
把握力およびメンテナンス
およびメンテナンスおよびメンテナンス
およびメンテナンス
の
のの
の状態
状態状態
状態に
にに
に強
強強
強く
くく
く影響
影響影響
影響されます
されますされます
されます。
。。
。これらの
これらのこれらの
これらの要素
要素要素
要素はすべてユーザ
はすべてユーザはすべてユーザ
はすべてユーザ側
側側
側の
のの
の責任範囲
責任範囲責任範囲
責任範囲に
にに
に属
属属
属するものです
するものですするものです
するものです。
。。
。
与
与与
与えられた
えられたえられた
えられた条件
条件条件
条件のもとで
のもとでのもとで
のもとで回転数
回転数回転数
回転数が
がが
が高
高高
高すぎるとワークが
すぎるとワークがすぎるとワークが
すぎるとワークが外
外外
外れて
れてれて
れて飛
飛飛
飛び
びび
び出
出出
出し
しし
し,
,,
,作業者
作業者作業者
作業者や
やや
や近
近近
近くにい
くにいくにい
くにい
る
るる
る人
人人
人に
にに
に致命的
致命的致命的
致命的なけが
なけがなけが
なけがを
をを
を負
負負
負わせるおそれがあります
わせるおそれがありますわせるおそれがあります
わせるおそれがあります。
。。
。
回転軸方向
回転軸方向回転軸方向
回転軸方向にワークの
にワークのにワークの
にワークの位置決
位置決位置決
位置決めがないと
めがないとめがないと
めがないと安定
安定安定
安定した
したした
した把握状態
把握状態把握状態
把握状態が
がが
が得
得得
得られません
られませんられません
られません。
。。
。
そのような状態で切削を行うと,ワークが外れて作業者や近くにいる人に致命的なけがを
負わせるおそれがあります。
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告
図 17

-14-
3.5.1
3.5.1 3.5.1
3.5.1 許容
許容許容
許容シリンダ
シリンダシリンダ
シリンダ力
力力
力
仕様表やカタログに表示された許容シリンダ力は,標準生爪を用いる限り,それが原因でチャックが破損すること
のない最大のシリンダ力です。
許容シリンダ力は,それが必要な場合には加えても差し支えありませんが,常に最大の能力で使用されて,最良の
状態を長期にわたって保つことができる機器はほとんどありません。良好な把握精度を長期にわたって維持するた
めには,加えられる切削力に対してワークを保持するために必要で,しかも十分な把握力に調整することが最も効
果があります。
3.5.2
3.5.2 3.5.2
3.5.2 ワークの
ワークのワークの
ワークの変形
変形変形
変形
変形しやすいワークの時は,把握力を低くして変形を小さくしなければな
りません。ただし,回転数が高くなったときに,遠心力の作用でワークを
保持できなくなるおそれがありますから,把握力を小さくするときは特別
の注意が必要です。
変形の問題は,トップジョーがワークを包み込むような形状にすることに
よって,より良い結果が得られます。また,6 ヶ所の把握点に均等に把握
力が加わるように,トップジョーの把握面の中心を削除すると効果があり
ます。
ただし,当社が承認しない図面に基づいて製作されたトップジョーを用い
て発生した事故に対する責は負いかねます。
3.6
3.6 3.6
3.6 作業上
作業上作業上
作業上の
のの
の注意
注意注意
注意
当社はチャックのメーカですから,チャックが取付けられる旋盤やマシニングセンタの安全性については責任を負
いかねます。全般的な機械の安全な操作に関する規則やガイドは数多くありますが,ANSI B11.6 はその中でも最
も重要なものです。しかし ANSI であれ他の基準であれ,これらに技術面で完全に適合しているとしても,それが安
全を保証するわけではありません。全ての基準は総合的な安全の一部について考慮しているだけですから,それを
守ったとしても最低の基準を満足するにすぎません。
ここでは通常の作業の流れに沿って,一般的に払うべき注意をかいつまんで説明します。以下の説明を超えて行わ
れる作業については,あらゆる面から検討した上でユーザ側の責任において決定してください。
許容
許容許容
許容シリンダ
シリンダシリンダ
シリンダ力
力力
力を
をを
を超
超超
超える
えるえる
える力
力力
力をチャックに
をチャックにをチャックに
をチャックに加
加加
加えるとチャックの
えるとチャックのえるとチャックの
えるとチャックの部品
部品部品
部品やボルトが
やボルトがやボルトが
やボルトが破損
破損破損
破損して
してして
して把握
把握把握
把握
力
力力
力が
がが
が一瞬
一瞬一瞬
一瞬のうちに
のうちにのうちに
のうちに失
失失
失われてしまいます
われてしまいますわれてしまいます
われてしまいます。
。。
。
回転中このような事故が起きれば,トップジョーやワークが外れて,作業者や近くにいる
人に致命的なけがを負わせるおそれがあります。
機械全体
機械全体機械全体
機械全体を
をを
を覆
覆覆
覆うカバーを
うカバーをうカバーを
うカバーを設置
設置設置
設置しないとワークなどが
しないとワークなどがしないとワークなどが
しないとワークなどが飛
飛飛
飛び
びび
び出
出出
出したときに
したときにしたときに
したときに,
,,
,作業者
作業者作業者
作業者や
やや
や近
近近
近くにい
くにいくにい
くにい
る
るる
る人
人人
人に
にに
に致命的
致命的致命的
致命的なけがを
なけがをなけがを
なけがを負
負負
負わせるおそれがあります
わせるおそれがありますわせるおそれがあります
わせるおそれがあります。
。。
。
図 18
備考:薄いリング状のワークに,合計す
ると同じになる力を 6 等分して
等間隔で加えた場合,3 等分して
等間隔で加えた場合に生じる変
形の約 1/20 となります。
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告

-15-
3.6.1
3.6.1 3.6.1
3.6.1 ワークを
ワークをワークを
ワークを把握
把握把握
把握する
するする
する前
前前
前に
にに
に
注意
注意注意
注意
「
「「
「ANSI B11.6
ANSI B11.6ANSI B11.6
ANSI B11.6-
--
-1984
19841984
1984」
」」
」では
ではでは
では,
,,
,シリンダの
シリンダのシリンダの
シリンダの把握側
把握側把握側
把握側に
にに
に圧力
圧力圧力
圧力が
がが
が供給
供給供給
供給されていない
されていないされていない
されていない場合
場合場合
場合には
にはには
には,
,,
,チャックの
チャックのチャックの
チャックの回転
回転回転
回転を
をを
を阻止
阻止阻止
阻止
するインタロック
するインタロックするインタロック
するインタロック回路
回路回路
回路または
またはまたは
または,
,,
,視覚聴覚
視覚聴覚視覚聴覚
視覚聴覚に
にに
に働
働働
働き
きき
き掛
掛掛
掛ける
けるける
ける警報装置
警報装置警報装置
警報装置を
をを
を取付
取付取付
取付けることを
けることをけることを
けることを規定
規定規定
規定しています
していますしています
しています。
。。
。
トップジョーまたはストッパと,刃物台や刃物とが干渉していないことを,低い回転数で確認してから切削してく
ださい。
3.6.2
3.6.2 3.6.2
3.6.2 ワークを
ワークをワークを
ワークを把握
把握把握
把握するとき
するときするとき
するとき
注意
注意注意
注意
「
「「
「ANSI B11.6
ANSI B11.6ANSI B11.6
ANSI B11.6-
--
-1984
19841984
1984」
」」
」では
ではでは
では,
,,
,チャックの
チャックのチャックの
チャックの一部
一部一部
一部とワークの
とワークのとワークの
とワークの表面
表面表面
表面との
とのとの
との隙間
隙間隙間
隙間が
がが
が,
,,
,最
最最
最も
もも
も開
開開
開いた
いたいた
いた時
時時
時に
にに
に 1/4
1/4 1/4
1/4 インチ
インチインチ
インチ(
((
(約
約約
約6
66
6
mm)
mm)mm)
mm)を
をを
を超
超超
超える
えるえる
える場合
場合場合
場合は
はは
は,
,,
,そこに
そこにそこに
そこに作業者
作業者作業者
作業者の
のの
の体
体体
体の
のの
の一部
一部一部
一部が
がが
が入
入入
入らないようなカバーを
らないようなカバーをらないようなカバーを
らないようなカバーを付
付付
付けることを
けることをけることを
けることを規定
規定規定
規定しています
していますしています
しています。
。。
。
作業
作業作業
作業を
をを
を始
始始
始める
めるめる
める前
前前
前に
にに
に,
,,
,チャックを
チャックをチャックを
チャックを作動
作動作動
作動させるための
させるためのさせるための
させるための回転
回転回転
回転シリンダに
シリンダにシリンダに
シリンダに必要
必要必要
必要な
なな
な油圧
油圧油圧
油圧または
またはまたは
または空気圧
空気圧空気圧
空気圧
が
がが
が供給
供給供給
供給されていることを
されていることをされていることを
されていることを確認
確認確認
確認してください
してくださいしてください
してください。
。。
。
圧力
圧力圧力
圧力が
がが
が供給
供給供給
供給されていなかったり
されていなかったりされていなかったり
されていなかったり,
,,
,不十分
不十分不十分
不十分のときは
のときはのときは
のときは,
,,
,切削
切削切削
切削を
をを
を始
始始
始めたときワークが
めたときワークがめたときワークが
めたときワークが外
外外
外れて
れてれて
れて飛
飛飛
飛び
びび
び
出
出出
出し
しし
し,
,,
,作業者
作業者作業者
作業者や
やや
や近
近近
近くにいる
くにいるくにいる
くにいる人
人人
人に
にに
に致命的
致命的致命的
致命的なけがを
なけがをなけがを
なけがを負
負負
負わせるおそれがあります
わせるおそれがありますわせるおそれがあります
わせるおそれがあります。
。。
。
トップジョーまたはストッパと
トップジョーまたはストッパとトップジョーまたはストッパと
トップジョーまたはストッパと,
,,
,刃物台
刃物台刃物台
刃物台や
やや
や刃物
刃物刃物
刃物とが
とがとが
とが干渉
干渉干渉
干渉していないことを
していないことをしていないことを
していないことを確認
確認確認
確認するために
するためにするために
するために,
,,
,
ワークを
ワークをワークを
ワークを把握
把握把握
把握しないで
しないでしないで
しないで,
,,
,低回転
低回転低回転
低回転にて
にてにて
にて加工
加工加工
加工サイクルを
サイクルをサイクルを
サイクルを実行
実行実行
実行してください
してくださいしてください
してください。
。。
。
干渉
干渉干渉
干渉を
をを
を起
起起
起こすとこれらが
こすとこれらがこすとこれらが
こすとこれらが激
激激
激しく
しくしく
しく衝突
衝突衝突
衝突し
しし
し,
,,
,トップジョーやストッパが
トップジョーやストッパがトップジョーやストッパが
トップジョーやストッパが外
外外
外れて
れてれて
れて飛
飛飛
飛び
びび
び出
出出
出し
しし
し,
,,
,作業
作業作業
作業
者
者者
者や
やや
や近
近近
近くにいる
くにいるくにいる
くにいる人
人人
人に
にに
に致命的
致命的致命的
致命的なけがを
なけがをなけがを
なけがを負
負負
負わせるおそ
わせるおそわせるおそ
わせるおそれがあります
れがありますれがあります
れがあります。
。。
。
このチャックの
このチャックのこのチャックの
このチャックの取付
取付取付
取付けに
けにけに
けに当
当当
当たって
たってたって
たって,
,,
,空気圧
空気圧空気圧
空気圧または
またはまたは
または油圧
油圧油圧
油圧システムが
システムがシステムが
システムが異常
異常異常
異常を
をを
を起
起起
起こしたときに
こしたときにこしたときに
こしたときに圧
圧圧
圧
力
力力
力を
をを
を失
失失
失わないようにするために
わないようにするためにわないようにするために
わないようにするために,
,,
,チャックとの
チャックとのチャックとの
チャックとの接続部分
接続部分接続部分
接続部分にチェックバルブとアキュムレー
にチェックバルブとアキュムレーにチェックバルブとアキュムレー
にチェックバルブとアキュムレー
タを
タをタを
タを設置
設置設置
設置しないと
しないとしないと
しないと,
,,
,ANSI B11.6
ANSI B11.6ANSI B11.6
ANSI B11.6-
--
-1984 section 4.3.2
1984 section 4.3.2 1984 section 4.3.2
1984 section 4.3.2 に
にに
に適合
適合適合
適合しません
しませんしません
しません。
。。
。
また
またまた
また,
,,
,チェックバルブとアキュムレータとともに
チェックバルブとアキュムレータとともにチェックバルブとアキュムレータとともに
チェックバルブとアキュムレータとともに,
,,
,チャックやワークと
チャックやワークとチャックやワークと
チャックやワークと作業者
作業者作業者
作業者や
やや
や近
近近
近くにい
くにいくにい
くにい
る
るる
る人
人人
人を
をを
を完全
完全完全
完全に
にに
に隔
隔隔
隔てるカバーの
てるカバーのてるカバーの
てるカバーの設置
設置設置
設置が
がが
が重要
重要重要
重要です
ですです
です。
。。
。これがない
これがないこれがない
これがない場合
場合場合
場合,
,,
,ワークなどが
ワークなどがワークなどが
ワークなどが飛
飛飛
飛び
びび
び出
出出
出した
したした
した
ときに
ときにときに
ときに,
,,
,作業者
作業者作業者
作業者や
やや
や近
近近
近くにいる
くにいるくにいる
くにいる人
人人
人に
にに
に致命的
致命的致命的
致命的なけがを
なけがをなけがを
なけがを負
負負
負わせるおそれがあります
わせるおそれがありますわせるおそれがあります
わせるおそれがあります。
。。
。
ワークを
ワークをワークを
ワークを把握
把握把握
把握するときには
するときにはするときには
するときには,
,,
,トップジョーとワークまたはワークと
トップジョーとワークまたはワークとトップジョーとワークまたはワークと
トップジョーとワークまたはワークと機械本体
機械本体機械本体
機械本体との
とのとの
との間
間間
間に
にに
に体
体体
体の
のの
の
一部
一部一部
一部がはさまれないよう
がはさまれないようがはさまれないよう
がはさまれないよう注意
注意注意
注意しなければなりません
しなければなりませんしなければなりません
しなければなりません。
。。
。
作業者
作業者作業者
作業者が
がが
が手
手手
手をはさまれてけがをすることがあります
をはさまれてけがをすることがありますをはさまれてけがをすることがあります
をはさまれてけがをすることがあります。
。。
。
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告
注意
注意注意
注意

-16-
3.6.3
3.6.3 3.6.3
3.6.3 切削中
切削中切削中
切削中
注意
注意注意
注意
「
「「
「ANSI B
ANSI BANSI B
ANSI B11.6
11.611.6
11.6-
--
-1984
19841984
1984」
」」
」では
ではでは
では,
,,
,回転部
回転部回転部
回転部に
にに
に作業者
作業者作業者
作業者が
がが
が近付
近付近付
近付くことができないような
くことができないようなくことができないような
くことができないような覆
覆覆
覆い
いい
い,
,,
,柵
柵柵
柵の
のの
の設置
設置設置
設置を
をを
を規定
規定規定
規定しています
していますしています
しています。
。。
。
注意
注意注意
注意
「
「「
「ANSI B11.6
ANSI B11.6ANSI B11.6
ANSI B11.6-
--
-1984
19841984
1984」
」」
」では
ではでは
では,
,,
,チャックが
チャックがチャックが
チャックが回転
回転回転
回転している
しているしている
している時
時時
時はチャックの
はチャックのはチャックの
はチャックの開閉操作
開閉操作開閉操作
開閉操作が
がが
が無効
無効無効
無効になるような
になるようなになるような
になるような安全回路
安全回路安全回路
安全回路を
をを
を
設
設設
設けることと
けることとけることと
けることと,
,,
,開閉操作
開閉操作開閉操作
開閉操作が
がが
が無意識
無意識無意識
無意識の
のの
の操作
操作操作
操作から
からから
から守
守守
守られることを
られることをられることを
られることを規定
規定規定
規定しています
していますしています
しています。
。。
。
また
またまた
また「
「「
「ANSI B11.6
ANSI B11.6ANSI B11.6
ANSI B11.6-
--
-1984
19841984
1984」
」」
」は
はは
は,
,,
,足踏
足踏足踏
足踏みスイッチが
みスイッチがみスイッチが
みスイッチが使
使使
使われている
われているわれている
われている場合
場合場合
場合には
にはには
には,
,,
,誤操作
誤操作誤操作
誤操作から
からから
から守
守守
守ることを
ることをることを
ることを要求
要求要求
要求していま
していましていま
していま
す
すす
す。
。。
。
3.6.4
3.6.4 3.6.4
3.6.4 作業終了
作業終了作業終了
作業終了
ワークの
ワークのワークの
ワークの後端面
後端面後端面
後端面がチャックのストッパ
がチャックのストッパがチャックのストッパ
がチャックのストッパ端面
端面端面
端面から
からから
から離
離離
離れている
れているれている
れている場合
場合場合
場合,
,,
,ワークの
ワークのワークの
ワークの回転中心
回転中心回転中心
回転中心がチャ
がチャがチャ
がチャ
ックの
ックのックの
ックの回転中心
回転中心回転中心
回転中心に
にに
に対
対対
対して
してして
して傾斜
傾斜傾斜
傾斜している
しているしている
している場合
場合場合
場合,
,,
,またはワークが
またはワークがまたはワークが
またはワークが鋳造
鋳造鋳造
鋳造・
・・
・鍛造
鍛造鍛造
鍛造で
でで
で,
,,
,湯口
湯口湯口
湯口やバリが
やバリがやバリが
やバリが
突出
突出突出
突出している
しているしている
している場合
場合場合
場合は
はは
は切
切切
切り
りり
り込
込込
込み
みみ
み量
量量
量が
がが
が予想
予想予想
予想より
よりより
より大
大大
大きくなり
きくなりきくなり
きくなり,
,,
,切削力
切削力切削力
切削力がチャックのワークを
がチャックのワークをがチャックのワークを
がチャックのワークを保持
保持保持
保持
できる
できるできる
できる限界
限界限界
限界を
をを
を超
超超
超え
ええ
え,
,,
,ワークが
ワークがワークが
ワークが外
外外
外れることがあります
れることがありますれることがあります
れることがあります。
。。
。
回転中
回転中回転中
回転中にこのような
にこのようなにこのような
にこのような事故
事故事故
事故が
がが
が起
起起
起きれば
きればきれば
きれば,
,,
,作業者
作業者作業者
作業者や
やや
や近
近近
近くにいる
くにいるくにいる
くにいる人
人人
人に
にに
に致命的
致命的致命的
致命的なけがを
なけがをなけがを
なけがを負
負負
負わせるお
わせるおわせるお
わせるお
それがあります
それがありますそれがあります
それがあります。
。。
。このようなことが
このようなことがこのようなことが
このようなことが予想
予想予想
予想されるときには
されるときにはされるときには
されるときには,
,,
,安全
安全安全
安全のために
のためにのために
のために低速
低速低速
低速で
でで
で試験切削
試験切削試験切削
試験切削を
をを
を
行
行行
行ってください
ってくださいってください
ってください。
。。
。
図 19
回転中
回転中回転中
回転中のチャックのトップジョーや
のチャックのトップジョーやのチャックのトップジョーや
のチャックのトップジョーや不規則
不規則不規則
不規則な
なな
な形状
形状形状
形状のワークは
のワークはのワークは
のワークは,
,,
,輪郭
輪郭輪郭
輪郭が
がが
が良
良良
良く
くく
く見
見見
見えませんから
えませんからえませんから
えませんから,
,,
,
不注意
不注意不注意
不注意で
でで
で作業者
作業者作業者
作業者が
がが
が触
触触
触れてしまうおそれがあります
れてしまうおそれがありますれてしまうおそれがあります
れてしまうおそれがあります。
。。
。
回転中
回転中回転中
回転中のチャックに
のチャックにのチャックに
のチャックに体
体体
体の
のの
の一部
一部一部
一部が
がが
が巻込
巻込巻込
巻込まれると
まれるとまれると
まれると,
,,
,非常
非常非常
非常に
にに
に深刻
深刻深刻
深刻な
なな
な負傷
負傷負傷
負傷を
をを
を起
起起
起こしますので
こしますのでこしますので
こしますので,
,,
,回転
回転回転
回転
中
中中
中にはだれも
にはだれもにはだれも
にはだれも近
近近
近づくことができないような
づくことができないようなづくことができないような
づくことができないような覆
覆覆
覆い
いい
い,
,,
,柵
柵柵
柵を
をを
を回転部
回転部回転部
回転部の
のの
の周囲
周囲周囲
周囲に
にに
に設
設設
設けなければなりま
けなければなりまけなければなりま
けなければなりま
せん
せんせん
せん。
作業
作業作業
作業が
がが
が終了
終了終了
終了したら
したらしたら
したら,
,,
,ワークをチャックから
ワークをチャックからワークをチャックから
ワークをチャックから外
外外
外してください
してくださいしてください
してください。
。。
。
ワークを
ワークをワークを
ワークを把握
把握把握
把握した
したした
した状態
状態状態
状態で
でで
で放置
放置放置
放置した
したした
した場合
場合場合
場合,
,,
,回転
回転回転
回転シリンダの
シリンダのシリンダの
シリンダの供給圧力
供給圧力供給圧力
供給圧力の
のの
の低下
低下低下
低下や
やや
や停止
停止停止
停止または
またはまたは
または誤作
誤作誤作
誤作
動
動動
動によってワークが
によってワークがによってワークが
によってワークが外
外外
外れ
れれ
れ,
,,
,機械
機械機械
機械を
をを
を破損
破損破損
破損させるおそれがあります
させるおそれがありますさせるおそれがあります
させるおそれがあります。
。。
。
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告
危険
危険危険
危険
スピンドル
スピンドルスピンドル
スピンドル回転中
回転中回転中
回転中は
はは
は,
,,
,回転
回転回転
回転シリンダの
シリンダのシリンダの
シリンダの切換弁
切換弁切換弁
切換弁の
のの
の操作
操作操作
操作を
をを
を行
行行
行ってはならない
ってはならないってはならない
ってはならない。
。。
。
把握
把握把握
把握したワークが
したワークがしたワークが
したワークが飛散
飛散飛散
飛散し
しし
し危険
危険危険
危険です
ですです
です。
。。
。

-17-
4
44
4.
..
.保守
保守保守
保守
4.1
4.1 4.1
4.1 給油
給油給油
給油
チャックの最も一般的な不具合の原因は潤滑油の不足や不適合です。
潤滑油が不足したり,推奨油種以外の潤滑油を用いると,摩耗が早く進むだけでなく把握力が不足して,切削中に
ワークが外れるなどの危険が生じます。給油は以下のガイダンスに従って確実に行ってください。
給 油 箇 所 推 奨 油 種 給 油 期 間
チャックボデー外周の
グリースニップル モリコート EP グリース
8 時間の使用につき 1 回
ただし,切削水が常時かかる場合には,4 時間の使
用につき 1 回
モリコート EP グリース取扱
東レ・ダウコーニング 株式会社
本店 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 1-1-3(AIG ビル)
TEL 03-3287-1155 FAX 03-3287-8460
4.2
4.2 4.2
4.2 給油個所
給油個所給油個所
給油個所と
とと
と給油方法
給油方法給油方法
給油方法
給油箇所と方法は次の要領にて行います。
この形式のチャックには,チャックボデー外周の各ドローバと
同位相位置にドローバの摺動面へのグリース給油として 3 ヶ所,
それ以外にドロースリーブ摺動面へのグリース給油として1ヶ
所のグリースニップルが設けてあります。
給油はトップジョーが閉じた状態(ドローバー後退端)にて行
います。トップジョーが開いた状態で給油しますと,ドロース
リーブの動きが重くなる場合があります。
全ての形式のチャックボデー外周には,グリース抜き穴が1ヶ
所設けてあります。グリースの給油が過剰となり,ドロースリ
ーブの動きが重くなった場合プラグを外し,ジョーを開閉させ
て余分なグリースを排出させてください。
図 20
プラグ穴から勢い良くグリースが排出される場合があります。
プラグ穴を作業者に向けて行わないで下さい。
排出作業終了後は,プラグをもとどおりに締めてください。
プラグを外した状態でチャックを使用しますと,切削水や切削屑やスケールがチャック内部
に侵入して,把握力の低下,焼き付きが発生します。
この状態で切削を行うとワークが外れ,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるお
それがあります。
図 21
注意
注意注意
注意
注意
注意注意
注意

-18-
チャック
チャックチャック
チャック内部
内部内部
内部に
にに
に切削屑
切削屑切削屑
切削屑がたまると
がたまるとがたまると
がたまると,
,,
,把握力
把握力把握力
把握力の
のの
の低下
低下低下
低下,
,,
,ジョーストロークの
ジョーストロークのジョーストロークの
ジョーストロークの不足
不足不足
不足が
がが
が発生
発生発生
発生し
しし
し,
,,
,そ
そそ
そ
の
のの
の状態
状態状態
状態で
でで
で切削
切削切削
切削を
をを
を行
行行
行うとワークが
うとワークがうとワークが
うとワークが外
外外
外れ
れれ
れ,
,,
,作業者
作業者作業者
作業者や
やや
や近
近近
近くにいる
くにいるくにいる
くにいる人
人人
人に
にに
に致命的
致命的致命的
致命的なけがを
なけがをなけがを
なけがを負
負負
負わせるお
わせるおわせるお
わせるお
それがあります
それがありますそれがあります
それがあります。
。。
。
4.
4.4.
4.3
33
3
分解
分解分解
分解と
とと
と清掃
清掃清掃
清掃
給油が十分行われていても,微細な切削屑やスケールがチャック内部に侵入して,ドローバやドロースリーブの周
囲にたまり,円滑な作動を妨げることがあります。
分解清掃は通常の使用条件で,1000 時間の使用につき一回とします。分解清掃を行うときは,部品の摩耗や破損
の状態をよく調べ,必要な場合には交換してください。
4.
4.4.
4.3
33
3.1
.1 .1
.1 分解手順
分解手順分解手順
分解手順
安全のために吊ボルトやアイボルトを使用してチャックを落下させないようにします。
① トップジョーを取外します。
② チャック前面のストッパなどの付属部品を取外します。
③ チャック取付けボルトを外し,専用レンチを用いてドロースクリュを反時計方向へ回転させながら緩め,チャッ
クを機台から外します。
④ チャック本体を裏返して,作業台の上へ置きます。
⑤ リアカバー取付けボルトを外し,リアカバーを取外します。
⑥ チャック内部にある 3 本のシャフトを取出します。
⑦ チャックボデーを作業台の上で横にします。
⑧ ドロースリーブを前進端位置に移動させたのち,ドロースリーブを約 60°回転させ,ドロースリーブの切欠き
部分をドローバの位置に合わせます。
⑨ ドロースリーブを取出します。
⑩ ドローバを取出します。
4.3
4.34.3
4.3.2
.2 .2
.2 組立手順
組立手順組立手順
組立手順
組立は,分解と逆の手順で行います。この時,Oリングを破損させないように十分注意してください。
潤滑油
潤滑油潤滑油
潤滑油が
がが
が不足
不足不足
不足すると
するとすると
すると,
,,
,把握力
把握力把握力
把握力の
のの
の低下
低下低下
低下,
,,
,異常摩耗
異常摩耗異常摩耗
異常摩耗,
,,
,焼
焼焼
焼き
きき
き付
付付
付きが
きがきが
きが発生
発生発生
発生します
しますします
します。
。。
。
この
このこの
この状態
状態状態
状態で
でで
で切削
切削切削
切削を
をを
を行
行行
行うとワークが
うとワークがうとワークが
うとワークが外
外外
外れ
れれ
れ,
,,
,作業者
作業者作業者
作業者や
やや
や近
近近
近くにいる
くにいるくにいる
くにいる人
人人
人に
にに
に致命的
致命的致命的
致命的なけがを
なけがをなけがを
なけがを負
負負
負わせる
わせるわせる
わせる
おそれがあります
おそれがありますおそれがあります
おそれがあります。
。。
。また
またまた
また,
,,
,指定以外
指定以外指定以外
指定以外の
のの
の潤滑油
潤滑油潤滑油
潤滑油を
をを
を用
用用
用いると
いるといると
いると腐食
腐食腐食
腐食や
やや
や摩耗
摩耗摩耗
摩耗が
がが
が早
早早
早く
くく
く進
進進
進み
みみ
み,
,,
,把握力
把握力把握力
把握力を
をを
を
失
失失
失う
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う原因
原因原因
原因となります
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となります。
。。
。
不適切
不適切不適切
不適切な
なな
な潤滑油
潤滑油潤滑油
潤滑油を
をを
を用
用用
用いると
いるといると
いると,
,,
,チャックの
チャックのチャックの
チャックの把握力
把握力把握力
把握力が
がが
が不足
不足不足
不足します
しますします
します。
。。
。
切削中
切削中切削中
切削中にワークが
にワークがにワークが
にワークが外
外外
外れて
れてれて
れて飛
飛飛
飛び
びび
び出
出出
出し
しし
し,
,,
,作業者
作業者作業者
作業者や
やや
や近
近近
近くにいる
くにいるくにいる
くにいる人
人人
人に
にに
に致命的
致命的致命的
致命的なけがを
なけがをなけがを
なけがを負
負負
負わせるおそ
わせるおそわせるおそ
わせるおそ
れがあります
れがありますれがあります
れがあります。
。。
。
防錆効果
防錆効果防錆効果
防錆効果のある
のあるのある
のある切削水
切削水切削水
切削水を
をを
を用
用用
用いないと
いないといないと
いないと,
,,
,チャック
チャックチャック
チャック内部
内部内部
内部に
にに
に発生
発生発生
発生した
したした
した錆
錆錆
錆が
がが
が摩擦
摩擦摩擦
摩擦を
をを
を増加
増加増加
増加させて
させてさせて
させて把握
把握把握
把握
力
力力
力が
がが
が低下
低下低下
低下することがあります
することがありますすることがあります
することがあります。
。。
。
その
そのその
その結果切削中
結果切削中結果切削中
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のワークがのワークが
のワークが外
外外
外れて
れてれて
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飛出飛出
飛出し
しし
し,
,,
,作業者
作業者作業者
作業者や
やや
や近
近近
近くにいる
くにいるくにいる
くにいる人
人人
人に
にに
に致命的
致命的致命的
致命的なけがを
なけがをなけがを
なけがを負
負負
負わせ
わせわせ
わせ
たり
たりたり
たり,
,,
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機械機械
機械を
をを
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破損破損
破損させるおそれがあります
させるおそれがありますさせるおそれがあります
させるおそれがあります。
。。
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警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告
警告
警告警告
警告
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