Sanwa CD731A User manual

CD731a
DIGITAL MULTIMETER
取扱説明書
INSTRUCTION MANUAL


目次
【1】 安全に関する項目〜ご使用の前に必ずお読みください。〜
1−1 警告マークなどの記号説明 ………………………………………001
1−2 安全使用のための警告文 …………………………………………001
1−3 最大過負荷保護入力値 ……………………………………………002
【2】用途と特長
2−1 用 途 ………………………………………………………………003
2−2 特 長 ………………………………………………………………003
【3】各部の名称
3−1 本体・テストリード ………………………………………………004
3−2 表示器 ………………………………………………………………005
【4】機能説明
4−1 各種スイッチおよび機能 …………………………………………006
4−2 スタンドの使用方法 ………………………………………………007
【5】測定方法
5−1 始業点検 ……………………………………………………………008
5−2 電圧(V)測定 ………………………………………………………009
5−3 抵抗(Ω)測定 ………………………………………………………010
5−4 ダイオード()テスト ……………………………………………011
5−5 導通()チェック …………………………………………………012
5−6 静電容量(●)測定 …………………………………………………013
5−7 電流(A)測定 ………………………………………………………014
5−7−1 直流・交流電流(DC/ACμA・mA)………………………014
5−7−2 直流・交流電流(DC/AC4・20A)……………………… 15
5−8 別売付属品による測定 ……………………………………………017
5−8−1 交流電流プローブ(CL-20D)による測定 …………………017
5−8−2 直流・交流電流プローブ(CL-22AD)による測定…………018
5−8−3 直流電流プローブ(CL33DC)による測定 …………………019
5−8−4 直流高電圧プローブ(HV-60)による測定 …………………020
【6】保守管理について
6−1 保守点検 ……………………………………………………………021
6−2 校 正 ………………………………………………………………021
6−3 内蔵電池・内蔵ヒューズの交換 …………………………………021
6−4 清掃と保管について ………………………………………………023
【7】アフターサービスについて
7−1 保証期間について …………………………………………………023
7−2 修理について ………………………………………………………023
7−3 お問い合わせ ………………………………………………………024
【8】仕 様
8−1 一般仕様 ……………………………………………………………025
8−2 別売付属品 …………………………………………………………025
8−3 測定範囲および確度 ………………………………………………026
保 証 書 ……………………………………………最終ページにあります

CONTENTS
【1】
SAFETY PRECAUTIONS:Before use, read the following safety precautions
1-1 Explanation of Warning Symbols …………………………027
1-2 Warning Instruction for safe use …………………………027
1-3 Maximum Overload Protection Input ……………………028
【2】APPLICATION AND FEATURES
2-1 Application……………………………………………………029
2-2 Features………………………………………………………029
【3】NAME OF COMPONENT UNITS
3-1 Display ………………………………………………………029
3-2 Multimeter, Test leads ……………………………………030
【4】Description of Functions
4-1 Switch and description ……………………………………031
4-2 How to Use the Stand………………………………………032
【5】MEASUREMENT PROCEDURE
5-1 Start-up Inspection …………………………………………033
5-2 Voltage Measurement………………………………………034
5-3 Resistance Measurement (1)……………………………035
5-4 Testing Diode ( ) …………………………………………035
5-5 Checking Continuity ( ) ……………………………………036
5-6 Capacity Measurement ( ) ………………………………037
5-7 Current Measurement (μA・mA・A) ……………………038
5-7-1 Current Measurement (μA・mA) ……………………038
5-7-2 Current Measurement (A) ……………………………039
5-8 How to use optional products ……………………………040
5-8-1 AC Clamp Probe (CL-20D) ……………………………040
5-8-2 DC・AC Clamp Probe (CL-22AD)………………………040
5-8-3 DC Clamp Probe (CL33DC) ……………………………041
5-8-4 HV Probe (HV-60) ………………………………………041
【6】MAINTENANCE
6-1 Maintenance and inspection ………………………………042
6-2 Calibration ……………………………………………………042
6-3 How to Replace Battery and Fuse ………………………043
6-4 Cleaning and Storage ………………………………………044
【7】SPECIFICATIONS
7-1 Measurement Range and Accuracy ………………………045
7-2 General Specifications………………………………………046
7-3 Optional accessories General Specifications ……………047
【8】After-Sales Service
8-1 Warranty and Provision ……………………………………047
8-2 Repair…………………………………………………………048
8-3 SANWA web site ……………………………………………048

−1−
以下の項目は、やけどや感電などの人身事故を防止するため
のものです。本器をご使用する際には必ずお守りください。
1. 6kVAを超える電力ラインでは使用しないこと。
2. AC33Vrms(46.7Vpeak)またはDC70V以上の電圧は人体に
危 険なため注意すること。
3. 最大定格入力値を超える信号は入力しないこと。
4. 最大過負荷入力値を超えるおそれがあるため、誘起電圧、サー
ジ電圧の発生する(モータ等)ラインの測定はしないこと。
5.本体またはテストリードが傷んでいたり、壊れている場合は
使用しないこと。
【1】安全に関する項目〜ご使用の前に必ずお読みください。〜
このたびはディジタルマルチメータCD731a型をお買い上げいた
だき、誠にありがとうございます。
ご使用前にはこの取扱説明書をよくお読みいただき、正しく安全
にご使用ください。そして常にご覧いただけるように製品と一緒に
して大切に保管してください。
本書で指定していない方法で使用すると、本製品の保護機能が損
なわれることがあります。
本文中の 警告および 注意の記載事項は、やけどや感電
などの事故防止のため、必ずお守りください。
1-1 警告マークなどの記号説明
本器および『取扱説明書』に使用されている記号と意味について
:安全に使用するための特に重要な事項を示します。
・
警告文はやけどや感電などの人身事故を防止するためのものです。
・注意文は本器を壊すおそれのあるお取り扱いについての注意
文です。
:
高電圧が印加されることがあり危険ですので触らないでください。
:直流(DC) 〜:交流(AC) Ω:抵抗
:ブザー : ダイオード +:プラス
−:マイナス : 二重絶縁または強化絶縁
:ヒューズ : グランド
1-2 安全使用のための警告文
・・・ ・・
警 告

−2−
20A/250Vヒューズに
て保護
(DC、AC220Vまで)
DC、AC
20A
(10秒以内)
DC/AC
4・20A
COM
(−)
:
:
:
V,Ω,●
,●
μA,mA
(+)
DCV
ACV
ファンクション
入力端子
最大測定入力値
最大過負荷保護入力値
16. リヤケースをはずした状態では使用しないこと。
17.
測定中はテストリードのつばよりテストピン側を持たないこと。
18. 測定中は他のファンクションに切り換えたりしないこと。
19. 測定ごとにレンジ、ファンクション、測定端子の確認を確
実に行うこと。
10. 本器または手が水などでぬれた状態で使用しないこと。
11. 内蔵電池および内蔵ヒューズ交換を除く修理・改造は行わな
いこと。
12. 年 1 回以上の点検は必ず行うこと。
13. 屋内で使用すること。
1-3 最大過負荷保護入力値
DC1000V
AC750V
DC1000V、AC750V
またはpeakmax.1000V
DC500V、AC500V
またはpeakmax.700V
電圧、電流の
入力禁止
DC/AC
400・4000μA
DC/AC
40・400mA
Ω/ /
●
DC、AC
4000μA
DC、AC
400mA
500mA/250Vヒューズ
にて保護
(DC、AC220Vまで)
COM
(−)
:
4・20A
(+)
1. トランスや大電流路など強磁界の発生している近く、無線機
など強電界の発生している近くでは正常な測定が出来ない場
合があります。
2. インバータ回路のような特殊な波形では、本器が誤動作や正
常な測定が出来ない場合があります。
注 意

−3−
【2】用途と特長
2-1 用 途
本器は小容量電路の測定用に設計された、携帯用ディジタルマル
チメータです。小型通信機器や家電製品、電灯線電圧や各種電池の
測定などはもちろん、付加機能を使って回路分析などにも威力を発
揮します。
2-2 特 長
・4000カウント表示
・データホールド・レンジホールド機能付き
・約30分で作動するオートパワーセーブ付き
・静電容量測定ファンクション付き
・テストリード固定、壁掛け可能なホルスタ付き
・4・20A測定端子には誤挿入防止のセーフティカバー付き
・本体ケースおよび回路基板には難燃材を使用
・IEC61010-1に準拠(25ページ安全規格の項参照)
注 意:出荷時の電池について
工場出荷時にモニター用電池が組み込まれておりますので、記載された電池
寿命に満たないうちに切れることがあります。
モニター用電池とは製品の機能や性能をチェックするための電池のことです。
取扱説明書に掲載した仕様、外観など、改良その他やむを得な
い理由により、予告なしに変更することがありますがご了承く
ださい。

−4−
【3】各部の名称
3-1 本体・テストリード
〔Fig 1〕
スタンド
壁掛け
テストリード
固定部
ホルスタ(H-70)
液晶表示器
データホールド
スイッチ
セレクト
スイッチ
セーフティ
カバー
4・20A測定端子
COM(−)端子
レンジホールド
スイッチ
電源スイッチ兼
ファンクション
スイッチ
V,Ω,●,●,●,μA,
mA
(+)測定端子
21
1000V
1000V
750V)
600V

−5−
3-2 表示器
〔Fig 2〕
小数点
数値データ
のマイナス
極性表示
相対値測定
動作表示
( 測定のみ)
交流測定
動作表示
直流測定
動作表示
電池消耗
警告表示
数値表示
導通チェック
動作表示
ダイオードテスト
動作表示
測定単位
表示
データホールド
動作表示
オートモード
動作表示
(a) (b) (c)
小数点の位置 (a) (b) (c) なし
レンジ
4V
4kΩ、4MΩ
4μF
4A
40V
40kΩ、40MΩ
40nF、40 μF
40mA、20A
400mV、400V
400Ω、400kΩ
400nF、100μF
4 0 0 μ A、400mA
750V、1000V
4000μA

−6−
【4】機能説明
4-1 各種スイッチおよび機能
○電源スイッチ兼ファンクションスイッチ
このスイッチを回して電源のON/OFFおよび各ファンクションに
切り換えます。
このとき、表示器の右方にはファンクションに対応した単位が表
示されます。
○レンジホールドスイッチ(RANGEHOLD)
電圧、電流、抵抗ファンクションにて、特定のレンジに固定した
い場合に使用します。このスイッチを押すと、表示器のAUTO
の表示が消えレンジが固定され、マニュアルモードになります。
このスイッチを押すたびにレンジが移動しますので、表示器の単
位と小数点の位置を確認しながら適正なレンジを選択してくださ
い。オートモードに復帰させる場合には、AUTO表示が出る
までこのスイッチを押し続けます。
○データホールドスイッチ(DATAHOLD)
表示器に表示されている測定データを固定させる時使用します。
このスイッチを押すと表示器にDHが点灯し、その時点の
データ表示が固定され、入力信号が変化しても表示は変化しませ
ん。再びこのスイッチを押すと表示器のDHは消え、ホール
ド状態は解除され、測定状態に戻ります。
○セレクトスイッチ(SELECT)
このスイッチを押す(→)ごとに、各ファンクションのモードが下
記のように切り換わります。
●→〜→●→〜
Ω→●→●→Ω
(無し)→ REL →(無し)→ REL
V●/〜
Ω/●/●
●
400・4000μA /〜
40・400mA /〜
4・20A /〜
測定端子に電圧を印加した状態でファンクションスイッチを切
り換えないこと。
警 告
●→〜→●→〜
●ファンクションスイッチを切り換えると、左端に記したモードのオートレンジ
に切り換わります。

−7−
〔Fig 3〕
○オートパワーオフ(セーブ)
本器は約30分で自動的に表示が消え、電池の消費を抑えるオート
パワーオフ(セーブ)機能付きです。ただしオートパワーセーブ
は表示が消えた状態でも多少電池は消費しますので長時間ご使用
にならない場合はOFFに合わせておいてください。また、オート
パワーオフ(セーブ)作動直前にそのままご使用になりたい場合
は、データホールドスイッチを押してください。
この機能を解除するには、SELECTボタンを押したままファンク
ションスイッチを回し、電源をONにしてください。
○オーバー表示(O.L)
本器に最大定格を超える入力が加わった場合には表示器にO.L
表示が出ます。電圧、電流ファンクション等で、O.L表示がされ
た場合はすみやかに入力を止めてください。
4-2 スタンドの使用方法
本体を立ててご使用になりたい場合は、本体裏のスタンドを図の
ように立ててご使用ください。

−8−
セレクトスイッ
チにて●を選択
します
赤プラグを+端子
に差し込みます
黒プラグをCOM
−端子に差し込
みます
【5】測定方法
5-1 始業点検
1. 本体およびテストリードが傷んでいたり、壊れている場合は
使用しないこと。
2. テストリードが切れたりしていないことを確認すること。
警 告
〔Fig 4〕
①
③
②
④
ブザーが
鳴りますか?
電池消耗表示
は点灯していますか?
*
本体とテスト
リードの外観は破損して
いますか?
点検スタート
ファンクションス
イッチをΩ/●/
●に合わせます
①
②
③
赤、黒のテスト
ピンをショート
します
⑤
点検終了です
感電の恐れがありま
す。使用をやめ修理
してください
電池を交換し、もう
一度点検をやり直し
てください
テストリードを交換
しても良くならない
場合は、修理が必要
です
テストリードを交換
しもう一度やり直し
てください
*電池が消耗しすぎると表示
がまったく出なくなります。
はい
いいえ
はい
いいえ
いいえ
はい
▼
▼
▼
▼
▼▼
▼
▼
▼
▼
▼
④
▼
⑤

−9−
1)測定対象
DCV:電池や直流回路の電圧を測ります。
ACV :電灯線電圧などの正弦波交流電圧を測ります。
2)測定レンジ
DCV:400mV〜1000V(5レンジ),ACV:4V〜750V(4レンジ)
3)測定方法
①テストリードの赤プラグを+測定端子に、黒プラグをCOM
−端子に差し込みます。
②ファンクションスイッチをV●/〜に合わせます。
③セレクトスイッチで ●(DCV)または〜(ACV)を選択します。
④DCVの場合、被測定回路のマイナス電位側に黒のテストピ
ンを、プラス電位側に赤のテストピンを接触させます。
・逆に接続しますと−付号付きで表示されます。
⑤表示器の表示を読み取ります。
⑥測定後は被測定回路から赤黒のテストピンをはずします。
⑦ファンクションスイッチをOFFに戻します。
●テストリード開放時に表示が変動しますが故障ではありません。
●本器の交流検波方式は平均値方式のため、正弦波以外の波形で
は測定値に誤差が生じます。(周波数範囲は40〜500Hz)
●AC400mVレンジに設定できますが、確度保証はしておりません。
●AC 4 Vレンジでは、0入力時に3〜9カウント程度、数字が残ります。
●
TVの水平発振出力回路の電圧測定では誤動作することがあります。
5-2 電圧(V)測定
最大測定電圧 直流電圧 DC1000V、交流電圧 AC750V
1. 最大測定入力電圧を超えた入力信号を加えないこと。
2. 測定中はファンクションスイッチを切り換えないこと。
3. 測定中はテストリードのつばよりテストピン側を持たないこと。
警 告
〔Fig 6〕
ACV測定
Measuring ACV
〔Fig 5〕
DCV測定
Measuring DCV
コンセント
Outlet
電池
Battery
④
①
⑤
⑥
③
②
⑦
④⑥ ⑥⑥
④
①
⑤
③
②
⑦

−10−
5-3 抵抗(Ω)測定 最大測定抵抗 40MΩ
入力端子には外部よりの電圧を絶対に加えないこと。
警 告
1)測定対象
抵抗器や回路の抵抗を測ります。
2)測定レンジ
400Ω〜40Mまでの6レンジ
3)測定方法
①テストリードの赤プラグを+測定端子に、黒プラグをCOM
−端子に差し込みます。
②ファンクションスイッチをΩ/●/●に合わせます。
③セレクトスイッチでMΩ(kΩ)を表示させます。
④被測定物に赤、黒のテストピンをそれぞれあてて測定します。
⑤表示器の表示値を読み取ります。
⑥測定後は被測定回路から赤黒のテストピンをはずします。
⑦ファンクションスイッチをOFFに戻します。
●測定端子間の開放電圧は約0.4Vです。
●測定に際しノイズの影響を受ける場合は、被測定物をCOM
(−)の電位でシールドしてください。
●テストピンや被測定物に指を触れて測定すると、人体の抵抗
の影響を受け、測定誤差を生じます。
〔Fig 7〕
抵抗器
Resistor
④
①
⑤
⑥
③
②
⑦
④
⑥

●
−11−
5-4 ダイオード()テスト
1)使用対象
ダイオードの良否をテストします。
2)使用方法
①テストリードの赤プラグを +測定端子に、黒プラグを−
COM入力端子に差し込みます。
②ファンクションスイッチをΩ/●/●に合わせます。
③
セレクトスイッチ
で
を選択します。(表示器の上方に表示される)
④ダイオードのカソード側に黒のテストピンを、アノード側
に赤のテストピンを接続します。
⑤
表示器にダイオードの順方向電圧降下が表示されます。特殊品
を除き、ダイオードの種類により、0.2〜0.7Vのほぼ一定値です。
⑥ダイオードのアノード、カソードを入れ換えて接続します。
この時の表示値がテストピンをはずしたときと同じ値であれば合格です。
※⑤・⑥の確認ができれば、ダイオードは正常です。
⑦測定後は被測定物から赤黒のテストピンをはずします。
⑧ファンクションスイッチをOFFに戻します。
●入力端子間の開放電圧は約1.1〜1.5Vです。
●ダイオードの順方向電圧が、開放電圧以上の場合は、順方向
テストのときでも「OL」表示となります。
〔Fig 8〕
アノード
Anode
カソード
Cathode
ダイオード
Diode
③
⑦⑦
⑤・⑦
②
測定端子には外部よりの電圧を絶対に加えないこと。
警 告
④
①
⑧
⑥

−12−
5-5 導通( )チェック
1)使用対象
配線の導通確認や選定に用います。
2)使用方法
①テストリードの赤プラグを+測定端子に、黒プラグをCOM
−端子に差し込みます。
②ファンクションスイッチをΩ/●/●に合わせます。
③セレクトスイッチで●を選択します。(表示器上方に表示さ
れます)
④被測定回路や導体の2点間に赤黒のテストピンをあてチェッ
クします。
⑤ブザーが鳴るか鳴らないかで導通を確認します。
・被測定抵抗が約10〜120Ω以下では発音と抵抗値を表示し
ます。
・上記以上では抵抗値表示のみとなります。
⑥測定後は被測定物から赤、黒のテストピンをはずします。
⑦ファンクションスイッチをOFFに戻します。
●入力端子間の開放電圧は約0.4Vです。
●発音直後、一瞬音が途切れますが、故障ではありません。
●抵抗値の大きさによっては発音にノイズが重畳しますが、故障
ではありません。
〔Fig 9〕
延長コード
Extension cord
測定端子には外部よりの電圧を絶対に加えないこと。
警 告
④
⑤
⑤
③
⑥
⑦
⑥
②
①

−13−−13−
5-6 静電容量( )測定
1)測定対象
コンデンサの静電容量を測ります。
2)測定レンジ
40nF〜100μFまでの 5 レンジ(参考、1000nF=1μF)
3)測定方法
①テストリードの赤プラグを+測定端子に、テストリードの
黒プラグをCOM−端子に差し込みます。
②ファンクションスイッチを●に合わせます。
③セレクトスイッチを押して、表示器の表示を00.00nFにしま
す(表示器上方にRELが表示される)。
④コンデンサに赤黒のテストピンをそれぞれあてます。
⑤表示器の表示値を読みとります。
⑥測定後は被測定物から赤黒のテストピンをはなします。
⑦ファンクションスイッチをOFFに戻します。
●コンデンサに充電された電荷は測定前に必ず、放電してくだ
さい。
●静電容量測定ファンクションは、オートレンジのみでマニュ
アルレンジには設定できません。
●100nF以下の測定では測定端子開放時に大きく数字が残りま
すが故障ではありません
。セレクトスイッチで00.00nFにしま
す。また、周囲のノイズやテストリードの浮遊容量の影響で
表示が安定しません。なるべく+測定端子とCOM−端子に直
接被測定物(コンデンサ)を接続してください。
●静電容量が大きくなると、測定時間が長くなります。
(例えば、10μFで2〜4秒、100μFでは13〜16秒)
〔Fig 10〕
コンデンサ
Capacitor
測定端子には外部よりの電圧を絶対に加えないこと。
警 告
④
②
⑤④
③
⑥
①
⑦
⑥

−14−
〈5-7-1項、5-7-2項が対象となります〉
1. 必ず負荷を通して本器が直列に接続されるようにすること。
2. 測定端子には電圧を絶対に加えないこと。
3. 最大測定電流を超える入力は加えないこと。
5-7-1 直流・交流電流(DC/ACμA・mA)
最大測定電流 DC/AC4000μA・400mA
1)測定対象
直流電流:電池や直流回路の電流を測ります。
交流電流:交流回路の電流を測ります。
2)測定レンジ
DCA、ACA各 4 レンジ(400μA・4000μA,40mA・400mA)
3)測定方法
①テストリードの赤プラグを+測定端子に、黒プラグをCOM
−端子に差し込みます。
②ファンクションスイッチを400・4000μAまたは40・400mA
に合わせます。
5-7 電流(A)測定
警 告
〔Fig 11〕
電源 電源
負荷 負荷
×
誤った危険な
測定
○
正しい測定

−15−
5-7-2
直流・交流電流(DC/AC4・20A) 最大測定電流 DC/AC20A
③セレクトスイッチで ●(DC)または〜(AC)を選択します。
④被測定回路を切り離し負荷と直列になるように接続します。
⑤表示器の表示を読み取ります。
⑥測定終了後は被測定回路から赤黒のテストピンをはずします。
⑦ファンクションスイッチをOFFに戻します。
●
入力信号を加えても表示がほとんど変化しない場合や、予想した
電流値より著しく小さい値の場合は、測定端子やファンクション
スイッチの位置が違っていたり、ヒューズ(φ5×20mmサイズ
500
mA
/250V)
が遮 断している可能性があります。確認してください。
●本器の交流検波方式は平均値方式のため、正弦波以外の波形
では測定誤差を生じます。なお周波数範囲は40〜500Hzです。
〔Fig 12〕
1. 測定端子には電圧を絶対に加えないこと。
2. 発熱するため、測定は10秒以内にすること。
3. 発熱するため、測定間隔を 5 分以上とること。
4. リード線は過熱防止のため、伸ばした状態で測定すること。
警 告
抵抗器
Resistor
電池
Battery
DC40・400mAレンジの使用例
Measuring DC 40・400 mA
④
②
⑤
③
⑥
①
⑦
⑥

−16−
〔Fig 13〕
1)測定対象
20A以下の回路電流の測定に使用します。
2)測定レンジ
DCA、ACA各 2 レンジ(4・20A)
3)測定方法
①セーフティーカバーを左にスライドさせ、テストリードの
赤プラグを4・20A測定端子に、黒プラグをCOM−端子に差
し込みます。
②ファンクションスイッチを4・20A●/〜に合わせます。
③セレクトスイッチで ●(DC)または〜(AC)を選択します。
④被測定回路を切り離し負荷と直列になるように接続します。
⑤表示器の表示を読み取ります。
⑥測定終了後は被測定回路から赤黒のテストピンをはずします。
⑦ファンクションスイッチをOFFに戻します。
●入力信号を加えても表示がほとんど変化しない場合や、予想
した電流値より著しく小さい値の場合は、測定端子やファン
クションスイッチの位置が違っていたり、ヒューズ(φ6.3×
32mmサイズ20A/250V)
が遮断している可能性がありますの
で、確認をしてください。
●本器の交流検波方式は平均値方式のため、正弦波以外の波形
の測定では測定誤差を生じます。
周波数範囲は40〜500Hzです。
●
連続測定可能範囲:5A以下
(20A:10秒以内、測定間隔5分以上)
●長時間の測定には別売のクランププローブをご使用ください。
DC4・20Aレンジの使用例
Measuring DC 4・20 A
④
②
⑤
①
⑥
①
⑦
⑥
③
Table of contents
Other Sanwa Multimeter manuals