Sanwa PC773 User manual

PC773
DIGITAL MULTIMETER
取扱説明書
INSTRUCTION MANUAL


目 次
【1】安全に関する項目〜ご使用の前に必ずお読みください。〜
1 − 01 警告マークなどの記号説明 ………………………… 001
1 − 02 安全使用のための警告文 …………………………… 001
1 − 03 過負荷保護入力値 …………………………………… 002
【2】用途と特長
2 − 01 用 途 ………………………………………………… 003
2 − 02 特 長 ………………………………………………… 003
【3】各部の名称
3 − 01 本体 …………………………………………………… 004
3 − 02 テストリード ………………………………………… 004
3 − 03 表示器 ………………………………………………… 005
【4】機能説明
4 − 01 電源スイッチ兼ファンクションスイッチ……………… 006
4 − 02 測定機能選択: ……………………………… 006
4 − 03 データホールド: ………………………… 006
4 − 04 バックライト: …………………………… 006
4 − 05 レンジホールド: ………………………… 007
4 − 06 リラティブ測定(相対値測定): …………… 007
4 − 07 オートパワーオフ …………………………………… 007
4 − 08 電池消耗警告表示 …………………………………… 008
4 − 09 交流検波方式 ………………………………………… 008
4 − 10 クレストファクタ(波高率)………………………… 008
4 − 11 パソコンとの接続 …………………………………… 009
【5】測定方法
5 − 01 始業点検 ……………………………………………… 010
5 − 02 直流電圧測定( ) ………………………………… 011
5 − 03 交流電圧測定( ) ………………………………… 012
5 − 04
抵抗測定( )、導 通 チェック( )、ダイオードテスト( )
… 013
5 − 05 静電容量測定( )……………………………………… 014
5 − 06 周波数測定( )………………………………………… 015
5 − 07 電流測定( / / )……………………………… 016
5 − 08 別売品による測定 …………………………………… 018
【6】保守管理について
6 − 01 保守点検 ……………………………………………… 023
6 − 02 校正・点検 …………………………………………… 023
6 − 03 保管について ………………………………………… 023
6 − 04 電池、ヒューズの交換 ……………………………… 023
【7】アフターサービスについて
7 − 01 保証期間について …………………………………… 025
7 − 02 修理について ………………………………………… 025
7 − 03 お問い合わせ ………………………………………… 026
【8】仕 様
8 − 01 一般仕様 ……………………………………………… 027
8 − 02 測定範囲および確度 ………………………………… 028
保 証 書………………………………………最終ページにあります

−1−
【1】
安全に関する項目〜ご使用の前に必ずお読みください 。 〜
このたびはデジタルマルチメータ PC773 型をお買い上げいただ
き、誠にありがとうございます。
ご使用前にはこの取扱説明書をよくお読みいただき、正しく安全
にご使用ください。そして常にご覧いただけるように製品と一緒に
して大切に保管してください。
本書で指定していない方法で使用すると、本製品の保護機能が損
なわれることがあります。
や
●●●
けどや
感
●●
電などの事故防止のため、必ずお守りください。
1-1 警告マークなどの記号説明
本器および『取扱説明書』に使用されている記号と意味について
:安全に使用するための特に重要な事項を示します。
・警告文はやけどや感電などの人身事故を防止するためのものです。
・注意文は本器を壊すおそれのあるお取り扱いについての注意
文です。
:高電圧注意 :グランド
:直流(DC) :周波数
:交流(AC) :コンデンサ
:抵抗 :ヒューズ
:ダイオード :二重絶縁または強化絶縁
:ブザー
1-2 安全使用のための警告文
以下の項目は、やけどや感電などの人身事故を防止するため
のものです。本器をご使用する際には必ずお守りください。
1.6kVAを超える電力ラインでは使用しないこと。
2.AC 33 Vrms(46.7 Vpeak) または DC 70 V 以上の電圧は人体
に危険なため触れないように注意すること。
3.最大定格入力値 (1-3 参照 ) を超える信号を入力しないこと。
4.誘起電圧、サージ電圧の発生する ( モータ等 ) ラインの測定は
最大過負荷入力値を超える恐れがあるため使用しないこと。
5.強力な電磁波を発生するもの、帯電しているものの近くでは
使用しないこと。
警 告

−2−
16.本体またはテストリードが傷んでいたり、壊れていたりして
いる場合は使用しないこと。
17.ケースまたは電池ふたを外した状態では使用しないこと。
18.ヒューズは必ず指定定格および仕様のものを使用すること。
19.測定中はテストリードのつばよりテストピン側を持たないこと。
10.測定する場合は最初に接地側 ( テストリードの黒 ) を接続し、
離す場合は最後に接地側を離すこと。
11.測定中は他のファンクションまたは他のレンジに切り換えた
り、プラグを他の端子へ差し換えたりしないこと。
12.測定前には、ファンクションおよびレンジ確認を確実に行うこと。
13.本器または手が水等でぬれた状態での使用はしないこと。
14.テストリードは指定タイプのものを使用すること。
15.電池交換およびヒューズ交換を除く修理・改造は行わないこと。
16.年1回以上の点検は必ず行うこと。
17.屋内で使用すること。
1
-
3 過負荷保護入力値
各ファンクション入力端子の最大定格入力値および過負荷保護を定めています。
ファンクション 入力端子 最大定格入力値
最大過負荷保護入力値
・ ・
と
DC/AC1000V
DC/AC1000V
・電圧・電流
入力禁止
と
DC/AC1100μA
電圧入力禁止
315mA/1000Vヒューズ
遮断容量 30kA
DC/AC110mA
電圧入力禁止
と
DC/AC11A
電圧入力禁止
12A/1000Vヒューズ
遮断容量 30kA
トランスや大電流路など強磁界の発生している近く、無線機な
ど電磁波の発生している近く、または帯電しているものの近く
では正常な測定ができない場合があります。
注 意

−3−
【2】用途と特長
2
-
1 用 途
本器は CAT.Ⅱ1000V、CAT.Ⅲ600V 範囲内の測定用に設計
されたデジタルマルチメータです。
2-2 特 長
・IEC61010-1 に準拠した安全設計で、電流端子にヒューズによる保護
およびセーフティーキャップ付き
・11000 カウントフルスケール表示
・交流(AC)は真の実効値測定
・導通チェックは、ブザー音と赤色 LED ランプ点灯で確認
・数値が大きく見易い表示器
・周波数測定および静電容量測定機能付
・手に持ちやすいデザイン
・本体にテストプローブを固定可能
・二重成形で、外側は弾力性のあるエラストマー素材を使用
・抵抗測定最小分解能0.01Ω
・直流電圧 / 交流電圧測定最小分解能0.01mV
・別売のソフトウェア(PC Link7)と USB 光通信ユニットを使用
してパソコンに接続し DMM 測定データを取り込むことが可能
測定カテゴリ(過電圧カテゴリ)
過電圧測定分類(CAT.Ⅱ):コンセントに接続する電源コード付
き機器の一次側電路。
過電圧測定分類(CAT.Ⅲ):直接分電盤から電気を取り込む機器
の一次側および分岐部からコンセン
トまでの電路。
過電圧測定分類(CAT.Ⅳ)
:引き込み線から分電盤までの電路。

−4−
【3】各部の名称
3-1 本体
セレクトボタン
(バックライトボタン)
3-2 テストリード
液晶表示部
レンジホールド
ボタン
リラティブボタン
電源スイッチ兼
ファンクションスイッチ
データホールド
(バックライトボタン)
COM(共通)端子
導通ランプ
セーフティー
キャップ
USB 光通信ユニット
接続部
測定端子
11A測定端子
測定端子
電池ホルダ
スタンド
テストピン
つば
プラグ
TL-25a
テストプ ローブ(赤)
テストプ ローブ(黒)
着脱式テストピン
キャップ
未装着時
・着脱式テストピンキャップ装着時:CAT.Ⅲ600V
・着脱式テストピンキャップ未装着時:CAT.Ⅱ1000V

−5−
3-3 表示器
① 数値表示
② オートパワーオフ動作表示
③ リラティブモード動作表示
④ 数値データのマイナス極性表示
⑤ 交流測定ファンクション動作表示
⑥ 直流測定ファンクション動作表示
⑦ オートレンジモード動作表示
⑧ 光データ出力動作表示
⑨
ダイオードテストファンクション動作表示
⑩ 導通チェックファンクション動作表示
⑪ データホールドモード動作表示
⑫ 本器では使用しません
⑬ 電池消耗警告表示
⑭ 測定単位表示

−6−
【4】機能説明
4-1 電源スイッチ兼ファンクションスイッチ
このスイッチを回して電源の ON/OFF および各測定ファンクショ
ンを切り換えます。
4-2 測定機能選択:
ボタンを押す(→)と、ファンクションは以下のように切り換わります。
・ ポジション:抵抗測定( )→導通チェック( )→ダイオー
ドテスト( )→抵抗測定( )
・ μAポジション:直流電流( )→交流電流( )→直流電流( )
・mAポジション:直流電流( )→交流電流( )→直流電流( )
・Aポジション:直流電流( )→交流電流( )→直流電流( )
4-3 データホールド:
ボタンを押すと、その時点の表示値を保持します。(表
示器には が点灯します。)測定入力が変動しても表示は変化しま
せん。再度このボタンを押すと、ホールド状態は解除され測定状態
に戻ります。(表示器の は消えます。)
備考 :
ファンクションを切り替えるとホールド状態は解除されます。
4-4 バックライト:
ボタンと ボタンを同時に押すとバックライトが
点灯します。(約 1 分後に自動消灯)
また、バックライトを消灯させるときは再度 ボタンと
ボタンを同時に押します。
備考 :
ボタンと ボタンはバックライト機能選択と兼用
のため、バックライトを点灯および消灯させると の機能
との機能が動作します。再度、単独で ボタンま
たは ボタンを押して機能をご選択ください。

−7−
4-5 レンジホールド:
ボタンを押すとマニュアルモードとなり、レンジが固定さ
れます。(表示器から が消えます。)マニュアルモードになると、
このボタンを押すたびにレンジが移動しますので、表示器の単位と
小数点の位置を確認しながら適正レンジを選択してください。オー
トレンジに復帰させる場合は、このボタンを 1 秒以上押してくださ
い。(表示器の が点灯します。)
4-6 リラティブ測定(相対値測定):
ボタンを押すと、 とが点灯し、押した時点の入力値
を基準とした値を表示します。
また、 ボタンを押した時点の基準値を確認したいときは再度ボ
タンを押す(1秒未満)と とが点滅し、基準値を表示します。
もう一度ボタンを押す(1秒未満)とリラティブ測定に戻ります。
リラティブ測定を解除にするにはボタンを1秒以上再度押してください。
例)DC6.000V 入力時にボタンを押した後の表示
実際の入力値 表示器の数値
DC6.000V DC0.000V
DC10.00V DC4.000V
DC3.000V DC-3.000V
備考 :
ファンクションを切り替えるとリラティブ測定は解除されます。
リラティブ測定はマニュアルレンジとなります。
4-7 オートパワーオフ
電源ON時からスイッチや押しボタン操作がおこなわれないと
き、約30分後に自動的に電源が切れ表示が消えます。測定中にボタ
ン操作をしたりファンクションスイッチを切り替えたりするとオー
トパワーオフまでの時間がその操作時から30分後に延長されます。
オートパワーオフ状態から復帰する場合は、4 つの押しボタンのい
ずれかを押してください。
この機能を解除するには、 または ボタンを押した
ままファンクションスイッチを回し、電源をONにしてください。
オートパワーオフ機能解除時は表示器のAPOは消灯します。
備考 :
・PCLink 使用はオートパワーオフが機能しません。
・オートパワーオフからの復帰は、オートパワーオフになる直前の測定
値をデータホールドした状態でパワーオンします。続けて測定する場
合は、データホールドを解除してください。

−8−
入力波形
ピーク値
実効値
Vrms
平均値
Vavg
クレストファクタ
Vp/Vrms
波形率
Vrms/Vavg
正弦波
方形波
三角波
パルス
=1.414 =1.111
Vp
Vp
Vp
1
−
Vp
2
=0.707Vp
−
2Vp
π
=0.637Vp
2
Vp
−
2
√
2
π
Vp Vp 1
−
Vp
3
√
=0.577Vp
−
Vp
2
=0.5Vp
−
2
3
√
=1.155
3
√
=1.732
−
τ
2π
・
Vp
−
τ
2π
・
Vp
−
2π
τ
−
2π
τ
Vp
√
√
・オートパワーオフ状態でも通常使用時の 1/100 程度の電流を消
費しています。
長時間ご使用にならない場合は必ず電源スイッチを OFF してください
。
4-8 電池消耗警告表示
内蔵電池が消耗し電池電圧が約 2.3 V 以下になったときには、表
示器に マークが表示されます。このマークが点滅または点灯した
ときには、新しい電池(2 本共に)と交換してください。
4-9 交流検波方式
本器は実効値方式で、交流の大きさを直流と同じ仕事量として表
します。TRUERMS(RootMeanSquare)回路により正弦波や方形波、
三角波など非正弦波の実効値測定ができます。
4-10 クレストファクタ(波高率)
CF(クレストファクタ)は信号のピーク値をその信号の実効値で割っ
た値で表します。
正弦波や三角波等最も一般的な波形は相対的にクレ
ストファクタは低くなっています。また、デューティーサイクルの低
いパルス列に類似した波形では高いクレストファクタとなります。代
表的な各波形の電圧、クレストファクタは表を参考にしてください。
なお、クレストファクタ数は 3 以下で測定してください。
・ 本器の AC 測定は AC 結合です。
入力信号の直流成分はカットされます。
各波形の電圧一覧

−9−
押す
4-11 パソコンとの接続
本体は USB インターフェイスを使用した DMM データ通信が可
能です。
本体に別売 USB 光通信ユニット(KB-USB773)をセットし、パ
ソコンに接続すると本体側からデータが出力されます。別売の PC
リンクソフト(PCLink7)をお求めの上、ご利用ください。
詳細は、別売 PC リンクソフト (PC Link7) のヘルプをご覧くだ
さい。
〈ケーブルと本体の接続〉
①本体リアケース部の遮光ゴムキャップを外します。
②USB 光通信ユニットを本体に接続します。
③USB コネクタをパソコンに接続します。
④USB 光通信ユニットを取り外す際は、図のように PUSH 文字
部分を押しながら抜きます。
備考 :
PCLink 使用中はオートパワーオフが機能しません。
また通信部に光が入るとオートパワーオフが機能しませんので本体に
USB 光通信ユニットを接続しないときは、遮光ゴムキャップを取り付
けてください。
遮光ゴム
キャップ
④① USB光通信
ユニット
②

−10−
確認
安全のため、必ず始業点検を行ってください。(導通チェックによる点検)
※表示器に何も表示が出ない場合は、電池の全消耗が考えられます。
5-1 始業点検
1.電源スイッチを ON したとき、電池消耗警告表示が点滅また
は点灯していないことを確認すること。点滅または点灯して
いるときは、新しい電池と交換すること。
2.本体およびテストリードが傷んでいたり、壊れていたりして
いる場合は使用しないこと。
3.
テストリードおよびヒューズが切れていないことを確認すること。
注 意
【5】測定方法
1.
各ファンクションの最大定格入力を超えた入力信号を加えないこと。
2.測定中はファンクションスイッチを切り換えないこと。
3.
測定中はテストリードのつばよりテストピン側を持たないこと。
4.測定後は被測定物からテストリードを離し、ファンクション
スイッチを 位置に戻すこと。
警 告

−11−
5-2 直流電圧測定( )
ファンクション 最大定格入力 レンジ
DC1000V 110.00mV,1.1000V,11.000V,
110.00V,1000.0V
備考:
・DC110mV レンジは ボタンで選択します。
このレンジは高入力インピーダンスのため、テストリード開放
時に表示が変動する場合や OL 表示をする場合がありますが故
障ではありません。
DCV 測定例

−12−
5-3 交流電圧測定( )
ファンクション 最大定格入力 レンジ
AC1000V 110.00mV,1.1000V,11.000V,
110.00V,1000.0V
備考:
・AC110mV レンジは ボタンで選択します。
・テストリード開放時に表示が変動する場合や OL 表示をする場
合がありますが故障ではありません。
・本器の交流(AC)測定は、AC 結合の真の実効値測定方式です。
確度保証は以下の範囲になります。
周波数範囲:110mV レンジ 45Hz 〜 100Hz
1.1V レンジ 45Hz 〜 500Hz
11V レンジ以上 45Hz 〜 1kHz
クレストファクタ(CF)範囲:3 以下
レンジ範囲:各レンジの 5%〜 100%
ACV 測定例

−13−
5-4-2 導通チェック( )
抵抗測定
導 通 チェック
ダイオードテスト
切替
導通ランプ点灯
備考:
導通ブザー発音および
導通ランプ点灯:
表示が30.00Ω未満時
5-4 抵抗測定( )、導通チェック( )、ダイオードテスト( )
5-4-1 抵抗測定( )
ファンクション 最大定格入力 レンジ
110MΩ
110.00Ω,1.1000kΩ,
11.000kΩ,110.00kΩ,1.1000MΩ,
11.000MΩ,110.0MΩ
測定端子には外部から電圧を絶対に加えないこと。
警 告
抵抗器
備考:
測定に際しノイズの影響を受ける場
合は、被測定物を COM 電位でシー
ルドしてください。また、テストピン
に指を触れて測定すると、人体の抵
抗の影響を受け誤差を生じます。
抵抗測定の 110 Ω レンジでは測定抵
抗を接続する前にテストピンを
ショートし ボタンを押して
表示されている値をキャンセルして
測定をおこなってください。
測定端子間の開放電圧は
110Ωレンジ:ほぼ電源電圧
1.1kΩレンジ以上:約0.33V

−14−
ファンクション 最大定格入力 レンジ
110.00mF
11.000nF,110.00nF,1.1000μF,
11.000 μF,110.00μF,1.1000mF,
11.000mF,110.00mF
5-4-3 ダイオードテスト( )
抵抗測定
導通チェック
ダイオードテスト
切替
カソード アノード
良品例:順方向電圧
降下表示
不良例:0.000V 表示
OL 表示
良品例:OL 表示
不良例:他の表示
備考:
測定端子間の開
放電圧は電源電
圧−約 0.2 V と
なります。
順方向テスト 逆方向テスト
備考:
・
静電容量測定の 11nF お
よび 110 nF レンジでは、
測定コンデンサを接続す
る前に ボタンを押
して表示されている値を
キャンセルして測定をお
こなってください。
・
周囲のノイズやテストリード
の浮遊容量の影響で表示が
安定しないことがあります。
5-5 静電容量測定( )
1.コンデンサ内の電荷は測定前に放電すること。
2.
本器は被測定コンデンサに電流を加える測定方式のため、漏れ電流の大
きい電解コンデンサなどの測定は誤差が大きくなるために適しません。
3.
静電容量の大きいコンデンサ測定では、測定時間が長くなります。
注 意
測定前に
表示値を
キャンセ ル
測定端子には外部から電圧を絶対に加えないこと。
警 告

−15−
備考:
・入力感度 :5Vrms 以上
・ゼロクロス ( +電位 →−電位 → +電位 ) している周波数が測定
できます。ロジックパルスのような+電位のみまたは−電位のみ
の周波数は測定できません。
・11.1Hz 未満の測定はできません。
5-6 周波数測定( )
対接地間の周波数測定は、漏電ブレーカー
等が動作する可能性がありますので、絶対
に行わないでください。
注 意 測定禁止
ファンクション 最大定格入力 レンジ
1.1MHz
(≦1000Vrms)
110.0Hz,1100Hz,11.000kHz,
110.00kHz,1.1000MHz
・ ファンクションは入力抵抗が
約1 kΩと非常に低いので、
測定時には多くの電流が流
れます。電流容量の小さい
回路や装置の測定は絶対に
行わないでください。
・測定する周波数にノイズが
含まれている場合、測定値
が安定しないことがありま
す。

−16−
ファンクション 最大定格入力 レンジ
DC/AC 110μA 110.00μA,1100.0μA
DC/AC 110mA 11.000mA,110.00mA
DC/AC 11A 11.000A
1.測定端子には電圧を絶対に加えないこと。
2.最大定格電流を超える入力は加えないこと。
3.必ず負荷を通して本器が直列に接続されること。
正しい測定方法 誤った測定方法
5-7 電流測定( / / )
警 告
内蔵ヒューズが切れていないかご確認ください。
注 意
DCAとACA
切替
備考:
・電流測定では、電流レンジの内
部抵抗が直列に入りこの分だけ
電流が減少しますので低抵抗回
路では、影響が大きくなります。
・ 交 流(AC)での確度保証周波数範
囲は、45Hz 〜 1kHz です。

−17−
・ 測定
測定
備考:
入力信号を加えても表示がほとんど変化しない場合や、予想した
電流値より著しく小さい値の場合は、入力端子やファンクション
スイッチの位置が違っていたり、ヒューズが遮断している可能性
がありますので確認を行ってください。
ファンクション
入力端子 使用内蔵ヒューズ
と
315mA/1000Vヒューズ
遮断容量30kA
ファンクション
入力端子 使用内蔵ヒューズ
と
12A/1000Vヒューズ
遮断容量30kA
Table of contents
Other Sanwa Multimeter manuals