Sony PWS-110RS1 User manual

ROUTING CONTROL STATION
PWS-110RS1
電気製品は、安全のための注意事項を守らないと、火災や人
身事故になることがあります。
このオペレーションマニュアルには、事故を防ぐための重要な注意事項と製品
の取り扱いかたを示してあります。このオペレーションマニュアルをよくお読
みのうえ、製品を安全にお使いください。お読みになったあとは、いつでも見
られるところに必ず保管してください。
OPERATION MANUAL
[Japanese/English/Chinese]
1st Edition

目次
2
目次
概要 .................................................................................................................................. 3
システム構成例 ............................................................................................................................................ 4
各部の名称と働き ........................................................................................................... 5
前面 ....................................................................................................................................................................... 5
前面（パネルを外した場合）............................................................................................................... 5
背面 ....................................................................................................................................................................... 6
準備 .................................................................................................................................. 7
初期設定............................................................................................................................................................. 7
Web メニューの表示................................................................................................................................ 8
システム設定.................................................................................................................................................. 8
クライアント PC に証明書をインストールする.................................................................. 8
ライブラリ等のライセンスについて............................................................................................ 9
メンテナンスアプリケーションの操作 ..................................................................... 10
使用上のご注意 ............................................................................................................ 10
仕様 ............................................................................................................................... 11
安全のためのご注意が PWS-110 オペレーションガイド（付属）に記載されてい
ますので、ご使用の前にお読みください。
日本語

概要 3
概要
本機は、RoutingControlStation を使用して、Routing
ControlSystem 配下のスイッチャーや SDI ルーターを流れ
る映像 / 音声信号の経路切り換え制御を行うシステムです。
NS-BUS プロトコルに対応したスイッチャー、SDI ルー
ター、コントロールパネルなどの機器を、ネットワークス
イッチを介して、Ethernetなどの IPネットワークで接続
し、NS-BUSRouter/Matrix プロトコル対応機器の設定や
制御を行います。
本機の機能を次に示します。
スイッチャー、SDI ルーターを流れる映像 / 音声入出力信
号の経路切り換え制御
IP ネットワークで接続されている、NS-BUS プロトコルに
対応したルーターまたはスイッチャーを制御して映像 / 音
声入出力経路の切り換えを行います。
NS-BUSConfiguration プロトコルを用いた機器の設定
管理
RoutingControlStation の GUI 画面から、NS-BUS 機器の
設定内容の参照や変更ができます。
役割を意識したユーザー管理
ユーザーの役割を、システム管理を意識した
「Administrator」、運用管理を意識した「Manager」、運用
実行を意識した「Operator」の 3 種類に分類し、役割を意
識したユーザー管理ができます。
ユースケースに応じたワークグループ管理
映像 / 音声ストリーミング入出力用仮想端子やユーザーを、
使用する映像や音声の内容に応じてワークグループでグ
ルーピングし、ユースケースごとに切り換えながら運用・
管理できます。
ネットワークトポロジー監視
汎用のネットワークスイッチを介して互いに接続されてい
る NS-BUS 機器のネットワークトポロジー情報を視覚化し
たり、ネットワークスイッチの状態を監視して、ネット
ワークスイッチの異常状態を表示したりすることができま
す。
ダッシュボード
本機の状態、および本機で管理している NS-BUS 機器の状
態を一覧で表示することができます。
WebGUI
本機に搭載されている RoutingControlStation の操作や設
定は、クライアント PC の Web ブラウザーに表示される
GUI で実行できます。
JP

概要
4
システム構成例
本機の LAN 端子とネットワークスイッチの LAN端子を
イーサネットケーブルで接続します。同様に、NS-BUS 機器
の LAN 端子とネットワークスイッチの LAN 端子をイーサ
ネットケーブルで接続します。また、クライアント PC を
ネットワークスイッチと接続し、クライアント PC の Web
ブラウザーから GUI で PWS-110RS1 の操作を行います。
Administrator
PWS-110RS1
I/Oスイッチャー
SDI ルーター
IP ネットワークスイッチ
システムカメラ
Manager Operator
AV サーバー システムカメラ モニター
コントロールパネル
IP ネットワーク
SDI

各部の名称と働き 5
各部の名称と働き
前面
aオン／スタンバイボタンおよびインジケーター
本機のオン /スタンバイを切り換えます。電源コードを接
続するとスタンバイ状態になり、インジケーターが赤色に
点灯します。スタンバイ状態のときにオン /スタンバイボ
タンを押すと、本機が起動してオン状態になり、インジ
ケーターが緑色に点灯します。オン状態のときにオン / ス
タンバイボタンを 2 秒以上長押しすると、スタンバイ状態
への移行を開始し、スタンバイ状態になるとインジケー
ターが赤色に点灯します。オン状態からスタンバイ状態に
した後、再度オンにする場合は、インジケーターが赤色に
点灯した後 3 秒以上たってからボタンを押してください。
電源コードが接続されていないときは、インジケーターが
消灯します。
bSYSTEM インジケーター
本機の状態を示します。
緑色点灯：正常動作中
緑色点滅（1秒周期）：システム起動中またはスタンバイ移
行中
オレンジ色点滅（1秒周期）：ワーニング発生
赤色高速点滅（1/4秒周期）：エラー発生
cフロントパネル LED
Web メニューでの設定によって、点灯 / 消灯します。設定
は、メンテナンス画面の [Settings] ページ−［001:LINE
LED］で行います。
dUSB 端子（前面）
本機の初期設定をする際に、キーボードやマウスを接続で
きます。
本書で説明されていない USB 機器については対応していま
せん。
•前面の USB 端子は、両ポートとも給電に対応しています
（900 mA）。
•ケーブルは、SuperSpeedUSB ケーブルをご使用ください。
前面（パネルを外した場合）
SYSTEM インジケーターや Web メニューの表示でエラー
が通知された場合に、パネルを外してハードウェア各部の
ステータスを確認することができます。
パネルを外すには、前面パネル左右のネジをゆるめ、手前
に引きます。
aFAN インジケーター
ファンのいずれかに障害が発生した場合に、対応するイン
ジケーターが赤く点灯します。
12 3
4
ご注意
123

各部の名称と働き
6
bPOWER インジケーター
AC 電源ユニットのどちらかに故障が検出された場合に、
対応するインジケーターが赤く点灯します。
cTEMP インジケーター
本機内部温度の異常上昇を検出した場合に赤く点灯します。
背面
aSYSTEMTC 端子
本システムでは使用しません。
bRemote 端子（1/2、3/4、5）
本システムでは使用しません。
cAC 電源ユニット
電源コードを挿入して、電源コンセントに接続します。
工場出荷時は、AC電源ユニットが 2 つ装着されています。
2 つの電源ユニットを使用することによって、電源を二重
化することができます。信頼性が要求されるシステムで本
機を使用するときは、2 つの電源ユニットを使用すること
で、一方の電源ユニットが故障しても運用の継続が可能で
す。
◆ 電源ユニットの交換については、ソニーのサービス担当者また
は営業担当者にご連絡ください。
dUSB 端子（背面）
本書で説明されていない USB 機器については対応していま
せん。
•背面の 4 つの USB 端子のうち、右下のポートのみ給電に対応して
います（900mA）。他の 3 ポートは給電非対応ですので、USB
端子からの電力供給が不要な USB 機器を接続してください。
•ケーブルは、SuperSpeedUSB ケーブルをご使用ください。
eLAN 端子
ギガビットイーサネットに接続します。
fHDMI 端子
HDMI ケーブルでディスプレイに接続します。
HDMIケーブルは、下記の規格に適合したケーブルをご使
用ください。
•HighSpeedHDMICable(PremiumHighSpeedHDMI
Cable)
gDisplayPort 端子
DisplayPort − DVI 変換ケーブルまたは DisplayPort −
HDMI 変換ケーブルでディスプレイに接続します。
変換ケーブルは、アクティブタイプのケーブルを使用して
ください。
DisplayPortケーブルは、下記の規格に適合したケーブルをご使用
ください。
•DPv1.2a（準拠）
hアース端子
アースを接続します。
LAN1 LAN2
112 3
454678
ご注意
ご注意

準備 7
準備
初期設定
本機を使用する前に、本機内の Windows の設定を行いま
す。設定方法については、標準的な Windows8.1 の操作方
法に準じます。
本機を再起動する場合は、Windows の再起動ではなく、いったん
シャットダウンさせてから、前面のオン / スタンバイボタンを再
度オンにしてください。
1 前面の USB 端子にキーボードとマウスを接続し、背面
の HDMI 端子にディスプレイを接続する。
2 本体のオン / スタンバイボタンをオンにする。
3 Windows のサインイン画面が表示されたら、ユーザー名
「rs1」、パスワード「pws110rs1」でサインインする。
ネットワークを設定する
1 本機背面の LAN 端子に LAN ケーブルを接続し、ネット
ワークに接続する。
2 コントロールパネルの［NetworkandInternet］−
［Viewnetworkstatusandtasks］をクリックする。
3 ［Connections］の［LAN1/2］をクリックする。
4 ［Properties］ボタンをクリックする。
5 ［InternetProtocolVersion4(TCP/IPv4)］を選択して、
［Properties］ボタンをクリックする。
6 IP アドレスなどの設定を変更する。
7 DNS、WINS などの設定を行う場合は、［Advanced］
ボタンをクリックする。
8 設定が完了したら、［OK］ボタンをクリックする。
日時を設定する
1 コントロールパネルの［Clock,Language,andRegion］
で［DateandTime］−［Setthetimeanddate］を選
択する。
2 ［DateandTime］タブの［Changetimezone］をク
リックして、タイムゾーンを選択する。
3 ［DateandTime］タブの［Changedateandtime］を
クリックして、日付と時刻を設定する。
4 ［InternetTime］タブの［Changesettings］ボタンを
クリックする。
5 NTP サーバーを設定し、［UpdateNow］ボタンをク
リックする。
6 定期的に NTP サーバーで時刻を補正する場合は、
［SynchronizewithanInternettimeserver］をチェッ
クする。
ユーザーのパスワードを変更する
本機内蔵の Windows には、工場出荷時に次のユーザーが
設定されています。セキュリティのため、これらのユー
ザーのパスワードを変更してください。
使用環境によってはネットワーク上の意図せぬ第三者から製品に
アクセスされる可能性があります。セキュリティーの面からすべ
てのパスワードを設定することを強く推奨します。
下記に従って、すべてのパスワードを設定してください。
1 コントロールパネルの［UserAccountsandFamily
Safety］をクリックする。
2 ［UserAccounts］の［Changeaccounttype］をクリッ
クする。
3 ユーザー「rs1」または「rs1user」を選択する。
4 ［Changethepassword］をクリックする。
5 現在のパスワードと新しいパスワード、ヒントを入力
し、［ChangePassword］ボタンをクリックする。
サインアウトする
設定が完了したら、Windows からサインアウトします。
1 マウスカーソルを画面の右上に移動してチャームを表
示し、［Start］をクリックする。
2 画面右上のアカウント名をクリックし、［Signout］を
クリックする。
ご注意
ユーザー名 権限 パスワード
rs1 管理者 pws110rs1
rs1user 一般ユーザー pws110rs1user

準備
8
Web メニューの表示
本機の設定・操作は、クライアント PC からネットワーク
を介して本機に接続し、クライアント PC の Webブラウ
ザーに Webメニューを表示して行います。
クライアント PC の推奨環境
CPU：Corei53GHz 以上
メモリー：4GB以上
OS： Windows8.1Pro64 ビット
Windows1064 ビット
Webブラウザー：GoogleChrome で動作を確認していま
す。必要に応じて、最新のバージョンにアップデート
してお使いください。
ディスプレイ：1920 × 1080 以上を推奨
コンピューターの Webブラウザーのアドレス欄に「https:/
/（IP アドレス）」（「ネットワークを設定する」で設定した
IP アドレス）と入力して、Webメニューを表示させます。
ログイン画面が表示されたら、ユーザー名とパスワードを
入力してログインします。
工場出荷時は、下記のユーザー名とパスワードが設定され
ています。
ユーザー名：admin
パスワード：nxladmin1
システム設定
Web メニューの設定画面で、本システムの設定を行いま
す。
Web メニューにログインする際は、管理者権限のあるユー
ザーでログインしてください。
なお、Web メニューでの操作について詳しくは、Web メ
ニューのヘルプをご覧ください。
ユーザーの追加
デフォルトの admin 以外にオペレーターなどのアカウント
を追加するには、設定画面の［user］ページで新規ユー
ザーを追加してください。
クライアント PC に証明書をインス
トールする
ルート CA 証明書（クライアント証明書）を Webブラウ
ザーにインストールする必要があります。
クライアント PC に証明書をインストールする手順の例を
以下に示します。
ルート CA 証明書のインストール手順
1 本機にログインし、Web ブラウザーで Web メニューに
https 接続する。
2 アドレスバーの左側にある鍵アイコンをクリックする。
3 ポップアップ画面から［Connection］タブを選択し、
［Certificateinformation］をクリックする。
［Certificate］ダイアログが表示されます。発行先のド
メイン名をメモしておきます。
4 ［CertificationPath］タブをクリックしてから、
［CCSRootCA1］を選択し、［ViewCertificate］をク
リックする。
5 表示された CCSRootCA1 の［Certificate］ダイアログか
ら［Details］タブをクリックし、［CopytoFile］ボタ
ンをクリックする。
CCSRootCA1 の証明書をエクスポートするウィザード
が表示されます。
6 ［Next］をクリックする。
7 「DERencodedbinaryX.509(.CER)」を選択し、［Next］
をクリックする。
8 ［Browse］ボタンをクリックして証明書を保存する
フォルダーを設定し、［Next］をクリックする。
証明書のエクスポートが始まります。
9 完了の画面が表示されたら、［Finish］をクリックす
る。
10 メッセージが表示されたら、［OK］をクリックする。
表示されている［Certificate］ダイアログはすべて
［OK］をクリックして閉じる
11 エクスポートした証明書を USB メモリーに入れ、その
USB メモリーをクライアント PC に装着し、証明書を
クライアント PC の任意のフォルダー（デスクトップ
など）にコピーする。
12 クライアントPCでGoogleChromeを起動し、Chrome の
設定ボタンをクリックし、メニューから［設定］を選
択する。

準備 9
13 設定画面で［詳細設定を表示］をクリックし、
［HTTPS/SSL］の下の［証明書の管理］ボタンをク
リックする。
［証明書］ダイアログが表示されます。
14 ダイアログの［信頼されたルート証明機関］タブをク
リックし、［インポート］ボタンをクリックする。
証明書をインポートするウィザードが表示されます。
15 ［次へ］をクリックする。
16 ［参照］ボタンをクリックして本機からコピーした証明
書ファイルを選択し、［次へ］をクリックする。
17 ［証明書をすべて次のストアに配置する］が選択されて
おり、［証明書ストア］に「信頼されたルート証明機
関」と表示されていることを確認して、［次へ］をク
リックする。セキュリティ警告が表示された場合は
［はい］をクリックする。
証明書のインポートが始まります。
18 完了の画面が表示されたら、［完了］をクリックする。
ウィザードが終了します。
19 メッセージが表示されたら、［OK］をクリックする。
20 ［閉じる］をクリックして［証明書］ダイアログを閉じ
てから、Chrome を再起動する。
証明書のインストール後に Web メニューを
表示する
1 クライアント PC で名前解決の設定を行う。
DNS 機能を使用するか、hosts ファイルに登録するな
どの方法で、「ネットワークを設定する」（7 ページ）
で設定した IP アドレスと、「ルート CA 証明書のイン
ストール手順」（8 ページ）の手順 3でメモした発行先
のドメイン名との間の名前解決を設定します。
2 Web ブラウザーを起動し、下記の URL を開く。
https://pws-110rs1-＜シリアル番号＞
ライブラリ等のライセンスについて
PWS-110RS1 が使用する各種ライブラリ等のライセンスに
ついては、Web メニューの［Help］から確認できます。

10 メンテナンスアプリケーションの操作/使用上のご注意
メンテナンスアプリケー
ションの操作
システム管理者向けメンテナンスアプリケーション
（MaintenanceWebApplication）の操作については、本機
にサインインしてデスクトップ上にあるショートカットを
開いてマニュアルを参照してください。
使用上のご注意
電源に関する注意事項
本機が動作中に突然電源が切れた場合、データが壊れる可
能性があります。データ保護のため、UPS（無停電電源装
置）のご使用をお勧めします。
また、電源コードを抜く場合やブレーカーを落とす場合は、
必ず事前に本機のオン / スタンバイボタンを押して本機の
動作を停止させてください。
USB デバイスに関する注意事項
自給電タイプの USB デバイスを接続して使用する場合、デ
バイスの電源がオンになるタイミングによっては、そのデ
バイスを認識できない場合があります。その場合は USB デ
バイスの電源を入れ直すか、USB ケーブルを抜いて接続し
直してください。
本機は、UASP（USBAttachedSCSIProtocol）に対応して
いません。
ネットワーク対応機器に対する注意事項
使用環境によってはネットワーク上の意図せぬ第三者から
アクセスされる可能性があります。
セキュリティの面からすべてのパスワードを設定すること
を強く推奨します。
7 ページの手順に従って、すべてのパスワードを設定して
ください。
セキュリティの面から、製品をネットワークに接続してご
使用になる際は、ブラウザでコントロール画面にアクセス
し、アクセス制限設定を工場出荷時の設定値から変更して
設定することを強く推奨します。（8 ページ）
また、定期的にパスワードを変更することを推奨します。
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覧しないでください。ブラウザにログインした状態が残り
ますので、意図しない第三者の使用や悪意のあるプログラ
ムの実行を防ぐために、設定作業が完了したら必ずブラウ
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