FujiFilm FUJINON User manual

使用説明書
OWNER’S MANUAL
BL00004892-200

JA-1 日本語
ご使用前に必ずお読みください
安全上のご注意
本文は、レンズまたはレンズを取り付けたカメラを
安全に取り扱うための注意内容です。
• ご使用の前に「安全上のご注意」をよくお読みの
上、正しくお使いください。
• お読みになったあとは大切に保管してください。
表示内容を無視して誤った使い方をしたときに生じ
る危害や障害の程度を次の表示で説明しています。
警告 この表示の欄は「死亡または重傷などを負
う可能性が想定される」内容です。
注意
この表示の欄は「障害を負う可能性または
物的損害のみが発生する可能性が想定さ
れる」内容です。
お守りいただく内容の種類を次の絵表示で説明し
ています。
このような絵表示は、気をつけていただき
たい「注意喚起」内容です。
このような絵表示は、してはいけない「禁
止」内容です。
このような絵表示は、必ず実行していただ
く「強制」内容です。
警告
レンズ前後のネジ部に触れない。
エッジ でケガを することが あります 。
落下などで破損した場合には使用しない。
エッジ でケガを することが あります 。
不安定な場所に置かない。
バランスがくずれて倒れたり落下したりし
て、けがの原因になります。
レンズまたはカメラで直接太陽をみない。
失明や視力障害になる恐れがあります。
注意
異常な高温になる場所に置かない。
窓を閉めきった自動車の中や、直射日光が
当たる場所に置かないでください。
火災の原因になることがあります。
小さいお子様の手の届くところに置かない。
けがの原因になることがあります。
逆光撮影では、画角から太陽を十分には
ずす。
太陽光がカメラ内部に直接入ることで、カ
メラ内で焦点を結び、火災ややけどの原因
になることがあります。
使用しない時は、レンズにキャップをつけ、
太陽光のあたらない場所に保管する。
太陽光が内部で焦点を結び、火災ややけ
どの原因になることがあります。
三脚にカメラやレンズを取り付けたまま移
動しない。
転倒したり、ぶつけたりしてケガの原因に
なることがあります。
はじめに
このたびは、弊社製品をお買い上げいただき、ありがとうございます。ご使用の前に、この使用説明書を
よくお読みの上、正しくご使用ください。お読みになったあとは、いつでも見られるように大切に保管し
てください。
お取り扱いにご注意ください

JA-2
日本語
レンズのお手入れと取り扱い上のご注意
• レンズフードをレンズに装着した状態で、レンズフードだけを持たないでください。
• レンズ・フィルターのガラス面の清掃はホコリを拭う程度にしてください。指紋がついたときは、レン
ズクロスやレンズペーパーに少量のレンズクリーナーを含ませて、レンズの中心から外周へ渦巻状に、
拭きムラ、拭き残りのないように注意して拭いてください。
• シンナーやベンジンなどの有機溶剤は絶対に使用しないでください。
• レンズをケースなどに入れるときは、必ずレンズフロントキャップとレンズリアキャップを取り付けて
ください。
• レンズ・フィルターを長期間使用しないときは、カビやサビを防ぐために、高温多湿のところを避けて
保管してください。また、直射日光のあたるところ、ナフタリンや樟脳のあるところも避けてください。
• レンズを水に濡らすと、部品がサビつくなどして故障の原因となります。雨や水滴がついたときは、よ
く拭いて乾かしてください。
• ストーブの前など、高温になるところに置かないでください。極端に温度が高くなると、製品が変形す
ることがあります。
このレンズの概要
このレンズは、動画撮影用レンズです。
• フルマニュアル Eマウント
Eマウントを採用した電子制御の無いフルマニュアルレンズです。カメラ・レンズ間でのデータ通信が
ありません。
付属品一覧
• レンズフロントキャップ
• レンズリアキャップ
• レンズフード
• レンズフードキャップ
• ラッピングクロス
• ズームレバー
• ロッド（25.5mm/M3 1 本）（サポートロッド取り付け用）
• 延長ロッド（17.95mm 2 本）（サポートロッド取り付け用）

JA-3 日本語
Aレンズフードキャップ
Bレンズフード
Cレンズフード取り付けつまみ
Dフォーカスリング
Eサービスタップ穴（M3 ×4箇所）
Fズームリング
G絞りリング
Hマクロレバー、マクロリング（一体）
IF.f 固定つまみ、F.f 調整リング（一体）
Jズームレバー取付用穴
Kロッド取り付けねじ穴
Lレンズリアキャップ
Mレンズフロントキャップ
各部の名称

JA-4
日本語
付属品の取り付け
■
■
ズームレバーの取り付け
ズームレバーの取り付け
ズームレバーを取り付けます。ねじを締め込んで
使ってください。
■
■
ロッド /延長ロッドの取り付け
ロッド /延長ロッドの取り付け
サポートロッドは付属のロッド、延長ロッドを使って取り付けます。
サポートロッドの取り付け例
Aロッド
Bサポートロッド
Cレンズ
Dカメラ A
B
CD
R 延長ロッドは、サポートロッドとロッドの距離が足りない場合に使用してください。
市販品アクセサリーの使用について
使用できる市販品アクセサリーの最新情報は次の Web サイトを参照してください。
http://www.fujifilm.com/support/optical_devices/tv_cine/resources/

JA-5 日本語
カメラとレンズの取り付け
カメラのボディキャップとレンズのリアキャップを外
します。レンズの指標線を目印にしてカメラにレンズ
を取り付けます。（カメラによっては、指標が無い場合
があります）
•レンズを取り付けるときは、ゴミやほこりの付着に注意してください。
•カメラ内部には触れないでください。
•
「カチッ」とはまるまで、レンズを回してください。
•レンズを取り付けるときは、レンズ着脱ボタンを押さないでください。
Q レンズを最初にカメラに取り付けたとき､ または異なるカメラに取り付けたときには､ 必ずフランジ
バックの調整（P
JA-6）を行ってください。
レンズフードの取り付け / 取り外し
レンズフード取り付けつまみ
フード合わせ指標点
■
■
取り付け
取り付け
• レンズフード取付つまみを反時計方向に回してゆる
めておきます。
• レンズフードを、 レンズ本体の突き当て面まで差し
込みます。
• レンズフード取り付けつまみと、レンズ本体のフー
ド合わせ指標点を目印にして取り付けてください。
• レンズフード取付つまみを締め付けて固定します。
■
■
取り外し
取り外し
• レンズフード取付つまみを反時計方向に回してゆる
めます。
• レンズフードをまっすぐ前方に引いて外します。

JA-6
日本語
フランジバックの調整
フランジバックとは､ レンズの取付基準面（フランジ）から結像面までの距離をいいます。
取付カメラの違いや外気温度など諸条件の違いにより、フランジバックがずれることがあります。フラン
ジバックがずれると、ズームを操作したときにピントがずれるなどの現象が起きる場合があります。この
場合は、下記の要領で調整を行ってください｡
■
■
準備
準備
1 被写体を用意する。：白黒の放射縞模様チャート「ジーメンススター」は、
WEB サイト（http://www.fujifilm.com/support/optical_devices/tv_cine/resources/）を参照して
ください。WEB サイトが参照できない場合などは、コントラストがハッキリした被写体（例えば白黒
カレンダーなど）を代用することも可能です。
2 カメラにレンズを取り付ける。
3 レンズの絞りを開放にする。
Q絞りを開放にすることで被写界深度が浅くなり、より確実に焦点を合わせることが出来ます。フラ
ンジバックを正確に調整するために、出来るだけ丁寧な焦点合わせ操作を行ってください。
絞りは開放
約3m 離してください。
3m より近い場合は、ピントがずれる
場合があります。

JA-7 日本語
■
■
調整
調整
1 F.f 固定つまみを反時計方向に回してゆるめます。
2 ズームを操作してワイド端にします。
3 F.f 固定つまみを使用して F.f 調整リングを回し、約 3m 離れた距離に置いたジーメンススターに焦点を
合わせます。白黒の放射縞模様が最もはっきり見える位置が最適な焦点位置です｡
4 ズームを操作してテレ端にします。
5 フォーカスを操作して､ ジーメンススターに焦点を合わせます。
6 ズームをワイド端に戻して、手順 3で合わせた最適な焦点位置が保たれているか確認します。
7 上記の手順 2〜6を2、3回繰り返します。（ズーム全域で常に最適な焦点位置が保たれるようにな
れば、フランジバック調整完了です。焦点がずれてしまう場合は、フランジバックの調整が不十分です。
そのときは、再度手順 2から調整を行ってください。）
8 最後に、F.f 固定つまみを確実に締め付けます。
F.f 調整リング
F.f 固定つまみ

JA-8
日本語
操作方法
■
■
ズーム操作
ズーム操作
ズームリングを、広角側に回すと広い範囲を撮影で
き、望遠側に回すと被写体を大きく撮影できます。
絞る
開く
広角
望遠
Q 濡れた状態でズーム操作を行うと、内部に水が入
りやすくなるので、水分を拭き取ってから操作し
てください。
■
■
絞り操作
絞り操作
絞りリングを絞る側に回すと小絞り、開く側に回す
と開放となります。
■
■
フォーカス操作
フォーカス操作
フォーカスリングを回してピントを調節します。 近接
側 に回すと近接端、 無限遠側 に回すと無限遠となり
ます。
近接
無限遠
■
■
マクロ操作
マクロ操作
A
フォーカスリングを無限遠いっぱいに回します。
B
マクロレバーをスライドさせながら、マクロリン
グを矢印の方向いっぱいに回します。
C
ズーム操作をして焦点を合わせます。
注意：マクロリングが中間の位置でも撮影を行うこ
とができます。この場合最短撮影距離と撮影範囲は、
通常撮影の場合とマクロ撮影の場合の中間の値とな
ります。
解除方法：マクロリングを矢印と逆方向に、マクロ
レバーが「カチッ」と音（感触）がするまで回します。
A
B
C

JA-9 日本語
仕様
レンズマウント Eマウント
焦点距離 18 〜55mm
ズーム比 3.0 ×
最大口径時 F値F2.75
最大口径時 T値T2.9
絞り範囲 T2.9 〜T22、
クローズ
画面寸法 24.84mm ×13.97mm
（φ 28.5mm）
アスペクト比 16:9
フランジバック （in Air）18mm （調整範囲 ±0.2mm）
最短撮影距離（結像面より） 0.85m/2 ft 9 in（マクロ操作時 0.38m/1ft 2.9in）
画角
水平 69.2°〜 25.5°
垂直 42.4°〜 14.5°
対角 76.7°〜 29.1°
至近時被写体範囲
広角端 924mm ×520mm
望遠端 291mm ×164mm
レンズ有効径
前玉 56.0mm
後玉 27.0mm
絞り操作 マニュアル（回転角度 60°）
ズーム操作 マニュアル（回転角度 90°）
フォーカス操作 マニュアル（回転角度 200°）
外形寸法 最大径×長さ（約） φ87mm ×206.3mm
質量（約）（レンズキャップ・フード・ロッド含まず） 980g
レンズ前枠径 85 mm
フィルター径 82mm
ギアピッチ
絞り・ズーム・フォーカス
0.8M
羽根枚数 9枚
Q 外観及び性能を改良のため、お断りなく一部変更する場合があります。
Q 本レンズは、構造上の都合により距離指標が実際の距離と異なる場合があります。距離指標は、目安と
してお使い下さい。