Sony HVBK-1520 User manual

電気製品は安全のための注意事項を守らないと、
火災や人身事故になることがあります。
•ご使用にあたっては、デジタル HD ビデオカセットレコーダー
本体に付属の取扱説明書の「安全のために」と「 」、
「 」をよくお読みください。お読みになったあとは、い
つでも見られるところに必ず保管してください。
•本基板の取り付けは、必ずお買い上げ店またはソニーのサービ
ス窓口にご依頼ください。
HVBK-1520
Format Converter
Board
3-275-323-04(1)
© 2007 Sony Corporation
Printed in Japan
設置説明書2ページ JP
Installation Instructions Page 22 GB
Manuel d’installation Page 46 FR
Installationsanleitung Seite 70 DE
Istruzioni per l’installazione Pagina 95 IT
Instrucciones de instalación Pagina 119 ES
お買い上げいただきありがとうございます。

目次
2
目次
概要 .....................................................................................3
コンバート機能について ................................................. 4
追加されるセットアップメニュー項目............................ 6
HVBK-1520 の構成品..................................................... 11
お客様へ ............................................................................12
取り付け ............................................................................13
日本語

概要 3
JP
概要
フォーマットコンバーターボード HVBK-1520 は、ソニーデ
ジタル HD ビデオカセットレコーダー HVR-1500/1500A に装
着して使用するオプション基板です。
本基板を装着することにより、HVR-1500/1500A の HD-SDI
出力の機能を以下のように拡張することができます。
•本基板を装着するには、HVR-1500/1500A のファームウェ
アのアップグレードが必要な場合があります。
•SD 出力と HD 出力は同時に出力されますが、コンバートさ
れた HD-SDI 出力は SD 出力に対して 1 フレーム遅延しま
す。
◆ 本基板の装着および HVR-1500/1500A のファームウェアのアップグ
レードについては、ソニーのお買い上げ店またはサービス窓口にお問
い合わせください。
アップコンバート機能
•HVR-1500/1500A で再生される SD ビデオ信号を HD ビデオ
信号にアップコンバートして、HD-SDI 信号 1) を出力でき
ます。HD-SDI 出力信号には、アップコンバートされたビ
デオ信号に同期したオーディオ（4 チャンネル）とタイム
コードがエンベッドされます。
•HVR-1500/1500AへのSD入力信号をアップコンバートして
HD-SDI 信号を出力できます。
1) SMPTE292M 準拠
クロスコンバート機能
アップコンバート時および HDV 記録されたテープの再生時
に、HD-SDI 出力信号フォーマットを 1080i または 720p へ変
換して出力することができます。
ご注意

概要
4
コンバート機能について
本基板が対応するコンバート機能により、次表に示すような
信号変換が行われます。
システム周波数が 59.94i（29.97Hz）の場合
1) メニュー項目 THROUGHMODEDELAY で選択可能です。
お使いになる前に、必ず動作確認を行ってください。故障
その他に伴う営業上の機会損失等は保証期間中および保証
期間経過後にかかわらず、補償はいたしかねますのでご了
承ください。
入力信号 HD-SDI 出力信号
テープの再生
信号
E-E モード時
の入力信号
ライン設定 1080i ライン設定 720p
コンバート
モード
ディレイ
（フレーム）
コンバート
モード
ディレイ
（フレーム）
− アナログ/
SDI
720 × 480
59.94it
1920 × 1080
59.94i
1 720 × 480
59.94it
1280×720
59.94p
1
DV/
DVCAM
−
HDV（1080i） − スルー
（無変換）
0/11) 1920×1080
59.94it
1280×720
59.94p
1
HDV（720P） 1280 × 720
29.97pt
1920 × 1080
59.94i
1 スルー
（無変換）
0/11)

概要 5
システム周波数が 50i（25Hz）の場合
1) メニュー項目 THROUGHMODEDELAY で選択可能です。
本基板のコンバート機能には以下の制限があります。
•アップコンバート、クロスコンバートされた信号の出力は
HD-SDI 出力のみ可能です。コンポーネント HD 出力およ
び i.LINKHDV 出力は、HVR-1500/1500A の仕様に従い
テープに記録されているフォーマットで出力されます。
•i.LINK 入力をアップコンバート、クロスコンバートして
HD-SDI 信号を出力することはできません。i.LINK 入力選
択時に HVR-1500/1500A を E-E モードにすると、HD-SDI
出力はミューティングされます。
•アップコンバート、クロスコンバート時の HD-SDI 出力は、
他の出力に対して 1 フレーム遅延します。
HDV 再生時にクロスコンバートを行わない場合（表の
「スルー（無変換）」）は遅延しませんが、メニュー項目
THRUMODEDELAY の設定により HD-SDI 出力を 1 フ
レーム遅延にそろえることも可能です。
•REMOTE 端子からのステータスセンスのタイムコードを
SD と HD のどちらの位相に合わせるかは、メニュー項目
9PTCPHASE で設定できます。
入力信号 HD-SDI 出力信号
テープの再生
信号
E-E モード時
の入力信号
ライン設定 1080i ライン設定 720p
コンバート
モード
ディレイ
（フレーム）
コンバート
モード
ディレイ
（フレーム）
− アナログ/
SDI
720 × 576
50it
1920 × 1080
50i
1 720 × 576
50it
1280×720
50p
1
DV/
DVCAM
−
HDV（1080i） − スルー
（無変換）
0/11) 1920×1080
50it
1280×720
50p
1
ご注意

概要
6
追加されるセットアップメニュー項目
本基板を HVR-1500/1500A に装着すると、HVR-1500/1500A
のセットアップメニューに以下の項目が追加されます。
◆ メニューの操作方法については、HVR-1500/1500A の取扱説明書をご
覧ください。
•「＊」に続けて示す設定（たとえば「＊ EE」）は、工場出
荷時の設定を表します。
•HVR-1500/1500A のタイムカウンター表示部には、現在の
メニュー階層に応じて、1 〜 3 個の「>」記号が表示され
ます。下の階層になるほど、「>」の数が増えます。
UP/CROSSCONVERTER[Up/Cross]：
アップコンバート / クロスコンバート機能に関
する設定
設定内容
LINESELECT[>LineSel]：ライン設定を
選択する。
＊ 1080i[>>1080i]：1080i
720p[>>720p]：720p
THRUMODEDELAY
[>Thrudelay]：クロスコンバートを行
わない HDV 再生時、HS-SDI 出力を 1 フ
レーム遅延させるかどうかを選択する。
＊ OFF[>>OFF]：出力を遅延させない。
ON[>>ON]：出力を遅延させる。
TIMECODE[>
TimeCode]：
タイムコードに
ついて設定する。
9PTCPHASE[>>
9PTCPhs]：9
ピンステータスセ
ンスのタイムコー
ドの基準を選択す
る。
＊ SD[>>>SD]：SD の位相に合わせる。
HD[>>>HD]：HD の位相に合わせる。
EMBEDVITC[>>
EmbdVITC]：
アップコンバート
時に HD-SDI 出力
にエンベッドする
タイムコードを選
択する。
＊ LTC[>>>LTC]：HD-SDI 出力にエンベ
デッドする VITC として LTC を使用する。
VITC[>>>VITC]：HD-SDI 出力にエンベ
デッドする VITC として VITC を使用す
る。

概要 7
AUTOASPECT[>AutoAspct]：SD 信号
に含まれているアスペクト識別信号の取
り扱いについて設定する。
ご注意
ON に設定したときにアスペクト識別信号が検
出されない場合は、MANUALASPECT の設
定に従います。
＊ ON[>>ON]：SD 信号に付加されたアスペ
クトフラグに従って、アップコンバート時
の表示モードを自動設定する。
OFF[>>OFF]：MANUALASPECT の設定
に従う（SD 信号に付加されたアスペクト
フラグに従わない）。
MANUALASPECT[>ManualAsp]：アッ
プコンバート時のアスペクト比の変換方
式を選択する。
◆4：3 から 16：9 への変換方式について詳し
くは 10 ページをご覧ください。
＊ EDGE-CROP[>>EdgeCrop]：エッジク
ロップモードを使用する。
a)
LETTERBOX[>>L-Box]：レターボックス
モードを使用する。
b)
SQUEEZE[>>Squeeze]：スクイーズモー
ドを使用する。
c)
POSITION
ADJUST[>
PosAdjust]：
アップコンバー
ト時にエッジク
ロップまたはレ
ターボックス
モードを選択し
た場合の表示位
置を設定する。
HCROPPOS[>>H
CrpPos]：エッ
ジクロップモード
時の水平方向表示
位置を調整する。
0H[>>>0H] 〜 80H[>>>80H] 〜 FＦH
[>>>FFH]：センターから± 240 ピクセ
ルの範囲を 2 ピクセル単位で調整する。
工場出荷時：＊80H
LTTRBOXPOS[>>
L-BoxPos]：レ
ターボックスモー
ド時の垂直方向に
抜き出す位置を調
整する。
0H[>>>0H] 〜 30H[>>>30H] 〜 5FH
[>>>5FH]
工場出荷時：＊30H
UP/CROSSCONVERTER[Up/Cross]：
アップコンバート / クロスコンバート機能に関
する設定
設定内容

概要
8
UPCONPROCESS[>UpconProc]：SD
から HD へアップコンバートするときの
元画について設定する。
FIELD[>>Field]：SD から HD への変換時に
使用する元画としてフィールド画を使用す
る。
FRAME[>>Frame]：SD から HD への変換
時に使用する元画としてフレーム画を使用
する。
＊ ADAPTIVE（標準モード）[>>
Adaptive]：SD から HD への変換時に使
用する元画としてフレーム画またはフィー
ルド画を使用する。
ADAPTIVE-2（静止優先モード）[>>
Adaptive2]：SD から HD への変換時に
使用する元画としてフレーム画を多くす
る。
ADAPTIVE-3（動き優先モード）[>>
Adaptive3]：SD から HD への変換時に
使用する元画としてフィールド画を多く使
用する。
UP/CROSSCONVERTER[Up/Cross]：
アップコンバート / クロスコンバート機能に関
する設定
設定内容

概要 9
IMAGE
ENHANCER
[>Image
Enh]：アップコ
ンバート / クロ
スコンバートの
イメージエンハ
ンサーを調整す
る。
DETAILGAIN[>>
DtilGain]：輪郭
を強調するときの
鮮鋭度を調整す
る。
0[>>>0] 〜 40H[>>>40H] 〜 7FH
[>>>7FH]
工場出荷時：＊ 40H
LIMITER[>>
Limiter]：加算さ
れるディテールの
最大レベルを設定
する。
0[>>>0] 〜 20H[>>>20H] 〜 3FH
[>>>3FH]
工場出荷時：＊ 20H
CRISPTH[>>Crisp
TH]：小振幅の強
調しない振幅を調
整する。
0[>>>0] 〜 8H[>>>8H] 〜 FH[>>>
FH]
工場出荷時：＊8H
LEVELDEPEND[>>
LevelDep]：輪
郭を強調するとき
の明度の範囲を設
定する。
0[>>>0] 〜 8H[>>>8H] 〜 FH[>>>
FH]
工場出荷時：＊8H
HDTILFREQ[>>H
DtlFrq]：輪郭を
強調するときの中
心周波数を調整す
る。
3.2MHz[>>>3.2M]：3.2MHz±1.1MHz
4.5MHz[>>>4.5M]：4.5MHz±1.4MHz
＊ 5.0MHz[>>>5.0M]：5.0MHz ± 0.7MHz
4.0MHz[>>>4.0M]：4.0MHz±2.0MHz
H/VRATIO[>>H/V
Ratio]：輪郭を強
調するときの縦横
比を調整する。
0[>>>0] 〜 03H[>>>03H] 〜 7H
[>>>7H]
工場出荷時：＊03H
GAMMALEVEL[>>
GammaLvl]：ガ
ンマ補正カーブの
傾きを設定する。
0[>>>0] 〜 08H[>>>08H] 〜 10H
[>>>10H]
工場出荷時：＊08H
BACKGROUNDCOL[>BGColor]：バッ
クグランド（素材がない部分）の色を設
定する。
＊ BLACK[>>BLACK]：黒色にする。
GRAY[>>GRAY]：灰色にする。
BLUE[>>BLUE]：青色にする。
UP/CROSSCONVERTER[Up/Cross]：
アップコンバート / クロスコンバート機能に関
する設定
設定内容

概要
10
a) EDGE-CROP
b) LETTERBOX
c) SQUEEZE
4：3 16：9
4：3 16：9
4：3 16：9

概要 11
HVBK-1520 の構成品
HVBK-1520 は、以下に示す品目で構成されています。
取り付けに必要な構成品
VNS-2 基板
ネジ（＋ PSW2 × 5、4 本）六角支柱（ φ 2、L=7mm、1 本）
GF シート 配線止め（1 本）ネジ（M3、2 本）
HVR-1500 には使用しない

お客様へ
12
取り付けに使用しない構成品
•HVR-1500 に取り付ける場合
HVR-1500 を日本国内で使用する場合、下図の付属品は使用
しません。
•HVR-1500A に取り付ける場合
下図の付属品は使用しません。
お客様へ
13 ページ以降の設置説明（「取り付け」の項）は、特約店お
よびソニーのサービス窓口用の設置説明書です。
お客様がこの設置説明書に記載された作業を行うと、火災
や、感電やけがなど人身事故につながることがあります。お
客様自身では絶対に取り付け作業をしないでください。
本基板の取り付けは、必ずお買い上げ店またはソニーのサー
ビス窓口にご依頼ください。
フェライトコア 両面テープクリップ
イーバリアー（DDE1） イーバリアー（DDE2）

取り付け 13
取り付け
本基板を取り付ける手順は以下のとおりです。
作業を行う前に、必ず電源をお切りください。
以下の手順の図は HVR-1500A です。
•本基板を取り付ける HVR-1500 本体の基板には、DPR 基板
と SDI 基板の 2 種類があります。どちらの場合でも同様の
手順で取り付けることができます。
•本基板の装着には、HVR-1500/1500A 本体のファームウェ
アのアップグレードが必要です。詳しくはお買い上げ店ま
たはソニーのサービス窓口にお問い合わせください。
•リアパネルや CN-2905 基板を取りはずしたときに、ネジや
基板をなくさないように保管してください。
1 HVR-1500/1500A のリアパネルを固定しているネジ
（HVR-1500：8 箇所、HVR-1500A：14 箇所）をはずす。
ご注意

取り付け
14
2 i.LINK コネクター（CN1968A 基板 CN2）からコネクター
ケーブルをはずし、リアパネルを取りはずす。
3 上から 3 番目のスロットに装着されている SDI 基板
（HVR-1500 のみ）または DPR 基板を矢印の方向へ引き
出す。
i.LINK コネクター
コネクターケーブル

取り付け 15
4 SDI 基板（HVR-1500 のみ）または DPR 基板に本基板を装
着する。
DPR 基板の場合
HVR-1500A の DPR 基板に本基板を装着する場合は、GF
シートを取り付ける必要があります（手順 5〜qa）。
aネジ 2 本をはずして、CN-2905 基板を取りはずす。
b付属の六角支柱を、付属の +PSW2 × 5 ネジを使って DPR
基板の裏面からネジ止めする。
c手順 1で CN-2905 基板を取りはずした位置に本基板を押し
付け、本基板の裏面の端子と DPR 基板上の端子をかん合
させる。
DPR 基板
CN-2905 基板
本基板
六角支柱

取り付け
16
d付属の +PSW2 × 5 ネジ 3 本で本基板を固定する。
HVR-1500 を使用している場合は、手順 5に進む。
eGF シートに貼られた両面テープの剥離紙をはがす。
fGF シートの両面テープの貼られた面を下にし（1）、GF
シートの端と放熱シートの端 Aを合わせて、GF シート
を放熱シートに貼り付ける（2）。
gGF シートの端と DPR 基板のブラケットの端 Aを合わせ
て、GF シートを DPR 基板のブラケットに貼り付ける
（1）。
このとき GF シートのネジ穴と DPR 基板のブラケットの
ネジ穴を合わせる。
2
A
1
放熱シート
GF シート
A
1

取り付け 17
h付属のM3ネジ1本をAのネジ穴に締め込み、GFシートを
固定する。
i配線止めの輪の部分（1）と被覆部分（2）の角度が 10°
以上になるように、配線止めを折り曲げる。
j配線止めの輪の部分を GF シートのネジ穴（1）に合わ
せ、被覆部分（2）を放熱シートに押しつけてシートを
押さえる。
A
2
1
10°以上
配線止め
12

取り付け
18
kもう 1 本の M3 ネジ（付属）を締め込み、GF シートと配線
止めを固定する。

取り付け 19
SDI 基板の場合（HVR-1500 のみ）
aネジ 2 本をはずして、CN-2905 基板を取りはずす。
b付属の六角支柱を付属の+PSW2×5ネジを使ってSDI基板
の裏面からネジ止めする。
c手順 1で CN-2905 基板を取りはずした位置に本基板を押し
付け、本基板の裏面の端子と SDI 基板上の端子をかん合
させる。
d付属の +PSW2 × 5 ネジ 3 本で本基板を固定する。
SDI 基板
CN-2905 基板
本基板
六角支柱

取り付け
20
5 両サイドのガイドに合わせて、本基板を装着した SDI 基
板（HVR-1500 のみ）または DPR基板を HVR-1500/
1500A に差し込み、装着する。
このとき、コネクターケーブルが HVR-1500/1500A 内部
に引き込まれないように、リア側に引き出して保持して
おく。基板端のコネクターパネルの位置決め穴に、リア
フレームのダボを合わせて押し込む。
位置決め穴
ダボ
ガイド
位置決め穴