Kitagawa TP530 User manual

ＮＣ円テーブル
NC ROTARY TABLE
取扱説明書
INSTRUCTION MANUAL
Model TP530
重要 IMPORTANT
取扱説明書本文に記載してある
危険・警告事項の部分は、製品を
使用する前に注意深く読み、理解
すること。
Please read and understand
DANGER / WARNING items in this
manual before operating your NC
Rotary Table.
将来いつでも使用できるように
大切に保管すること。
Please keep this manual by your
side for answers to any
questions you may have and to
check.
KITAGAWA IRON WORKS CO., LTD.

『 KITAGAWA 』の NC 円テーブルをご愛用
いただき厚くお礼申し上げます。
この取扱説明書によって NC 円テーブル
の使用方法を正しくご理解頂き、貴社の生
産に寄与できますようにご活用いただけれ
ば幸いに存じます。
You selected KITAGAWA brand NC rotary
table because it has the features and benefits.
All of specialized features and their operatio-
ns for the NC rotary table are described in
this manual.
Make sure that you are completely familiar
with all features of the table.
はじめに
安全にご使用いただく為に必要な警告事
項を本書に記載しましたので、必ずお読み
下さい。文中の マークは特に注意してい
ただきたいことが説明してあります。
また、知っておくと得になる NC 円テーブ
ルの性能などについて留意事項として説明
してあります。
Preface
Be sure to read WARNING items in this
manual for safety operation. An alert is
shown for especially important precaution.
Please read these messages carefully and
follow their instructions.
警告事項
危険
もし回避されなければ、
死亡または重大な傷害
を生じるであろう差し
迫った危険状況を示す。
WARNING NOTICES
DANGER
Indicates an imminent haz-
ardous situation which will
result in death or serious
injury if proper safety proc-
edures and instructions are
not adhered to.
警告
もし回避されなければ、
死亡または重大な傷害
を生じることがあり得
る潜在的な危険状態を
示す。
WARNING
Indicates a potentially haz-
ardous situation which
could result in death or
serious injury if proper
safety procedures and instr-
uctions are not adhered to.
注意
もし回避されなければ、
軽傷または中程度の傷
害が発生するかもしれ
ない潜在的な危険状態
を示す。
CAUT1ON
Indicates a potentially haz-
ardous situation which may
results in minor or modera-
te injury if proper safety
procedures and instructions
are not adhered to.
留意事項
留意事項
製品の性能、誤りやす
いミスに関する事項。
IMPORTANT NOTICES
IMPORTANT
Instructions for table
performance and avoiding
errors or mistakes.
株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD.

目 次
1 ご使用に当たって、安全の為に ･････････････ 1-1
2 仕様 ･････････････････････････････････････ 2-1
3 精度規格 ･････････････････････････････････ 3-1
4 運転準備 ･････････････････････････････････ 4-1
4-1 運搬と工作機械への取り付け
4-2 給油 ･････････････････････････････････ 4-2
4-3 潤滑油必要油量 ･･･････････････････････ 4-2
4-4 推奨潤滑油 ･･･････････････････････････ 4-3
4-5 クランプ用油圧の供給 ･････････････････ 4-3
4-6 エアパージについて ･･･････････････････ 4-4
5 工ア抜き ･････････････････････････････････ 5-1
5-1 保守点検 ･････････････････････････････ 5-2
6 点検作業 ･････････････････････････････････ 6-1
7 テーブルクランプの説明 ･･･････････････････ 7-1
7-1 テーブルクランプの注意事項
7-2 クランブ・アンクランプ確認装置 ･･････ 7-2
7-3 クランプ・アンクランプ用ソレノイドバルブ
････････････････････････････ 7-2
8 工作物の取り付け ･････････････････････････ 8-1
9 ウォームギヤのバックラッシ調整 ･･････････ 9-1
9-1 ウォームギヤのバックラッシ量の測定方法
･･･････････････････････････ 9-2
9-2 ウォームギヤのバックラッシ量の調整方法
･･･････････････････････････ 9-3
10 内蔵式原点復帰装置 ･･････････････････････ 10-1
10-1 原点復帰減速用ドッグの位置
10-2 ドッグ位置調整方法 ･･････････････････ 10-1
10-3 センサ部分の構造 ･･･････････････････ 10-2
11 平歯車のバックラッシ量の調整 ････････････ 11-1
11-1 平歯車のバックラッシ量の測定方法
11-2 平歯車のバックラッシ量の調整方法 ････ 11-2
12 モータケースの着脱 ･･････････････････････ 12-1
12-1 取り外し
12-2 防水対策
13 保管 ････････････････････････････････････ 13-1
14 円弧長さと角度の換算 ････････････････････ 14-1
付属
外形図
電気仕様図
TABLE OF CONTENTS
1 Operation for Safety ･･･････････････････････････ 1-1
2 Specifications ･････････････････････････････････ 2-1
3 Accuracy Standard ･･････････････････････････････ 3-1
4 Operation Ready ････････････････････････････････ 4-1
4-1 Table transfer and mounting to machine tool
4-2 Oiling of lubrication oil ････････････････････ 4-2
4-3 Required lubrication oil volume ･･････････････ 4-2
4-4 Recommended lubrication oil ･･････････････････ 4-3
4-5 Supply of hydraulic pressure for clamp ････････ 4-3
4-6 Air purge ････････････････････････････････････ 4-4
5 Air Relief ･････････････････････････････････････ 5-1
5-1 Maintenance inspection ･･････････････････････ 5-2
6 Inspection ･････････････････････････････････････ 6-1
7 Table CLAMP ････････････････････････････････････ 7-1
7-1 Precautions of table clamp
7-2 Check device for CLAMP／UNCLAMP ･･････････････ 7-2
7-3 Solenoid valve for CLAMP／UNCLAMP ･･･････････ 7-2
8 Mounting of Workpiece ･････････････････････････ 8-1
9 Backlash Adjustment of Worm Gears ･････････････ 9-1
9-1 Measuring method for backlash of
worm gears on table ････････ 9-2
9-2 Backlash adjusting method of worm gears ･････ 9-3
10 Built-in ZRN (Zero Return) Device ･････････････ 10-1
10-1 Dog position for ZRN deceleration
10-2 Adjusting method of the dog position ････････ 10-1
10-3 Structure of sensor port ････････････････････ 10-2
11 Backlash Adjustment of Super Gears ････････････ 11-1
11-1 Adjusting method of backlash of super gears
11-2 Backlash adjusting method of super gear ････ 11-2
12 Motor Case ････････････････････････････････････ 12-1
12-1 Removing of motor case
12-2 Waterproof measures
13 Storage ･･･････････････････････････････････････ 13-1
14 Conversion of Peripheral Length and Angle ･････ 14-1
Appendixes
Appendix 1 Outside View
Appendix 2 Wiring Diagram
株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD.

1 ご使用に当たって、安全の為に 1 Operation for Safety
ご使用の前に知っておいて頂きたい事、守って
頂きたい事をまとめてありますので、必ずお読
み下さい。
尚、この取扱説明書に従わなかった場合に生ず
る不具合、事故についての責任は負いかねます。
Please read this manual carefully and follow their
instructions.
Warranty does not cover damage or accident caused
without following the warning items in this
manual.
注意
CAUTION
NC 円テーブルの取り付け、保守点検、修理時には必ず取付機械の電源を
切ること。
Be sure to turn OFF power source before mounting, maintaining,
inspecting and repairing NC rotary table.
体の一部や衣服が巻き込まれ負傷する危険がある。
There is a danger causing any accident because your fingers or clothes may be
caught in the table.
株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD. 1-1

警告
WARNING
ボルトの締め付けは確実にすること。
Securely tighten bolts.
NC 円テーブルが転倒し、工作物が飛散する危険
がある。
There is a danger of workpiece scattering
because the table overturns.
規定トルクで締付けること。
Tighten bolts at specified torque.
六角ボルトサイズ
Hexagon bolt sizes
締付トルク(N･m)
Tightening torque (N･m)
MlO 33.8
M12 58.9
M16 146.3
M20 294.3
回転中に回転物に手を触れてはならない。
Do not touch your hands the rotary member during operation.
手や指が巻き込まれる危険がある。
There is a danger causing any accident
because your fingers may be caught in
rotary member.
過大な切削力を加えてはならない。
Do not apply an excessive cutting force to NC rotary table.
NC 円テーブルが破損し、工作物が飛散する危険
がある。
There is a danger in which NC rotary table
damages and workpiece scatters.
1-2 株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD.

警告
WARNING
安易な改造はしないこと。
Do not modify the table.
NC 円テーブルが破損し、工作物が飛散する危険
がある。
There is a danger in which NC rotary table
damages and workpiece scatters.
長い工作物、重い工作物には芯押台や振れ止めを使用すること。
( P3-1 参照 )
For long or heavy workpiece, use the tailstock and steady rest.
( See page 3-1 )
突き出しが長すぎたり、重すぎると、工作物が
飛散する危険がある。
There is a danger of workpiece scatter-
ing if workpiece is too long or heavy.
株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD. 1-3

警告
WARNING
ＮＣ円テーブルと取付機械との干渉をさけること。( P5-1 参照 )
Avoid NC rotary table from interference with mounting equipment.
( See page 5-1 )
工具等が破損し、飛散する危険がある。
ケーブル・ホースは取付機械との干渉及び
著しい屈曲を避けなければならない。
ケーブルを傷つけると感電の恐れがある。
Tool may be broken or scattered.
Avoid cable/hose from interference with
mounting equipment and from remarka-
bly bending.
There is a possibility that any electric
shock occurs if the cable is damaged.
注意
CAUTION
全てのカバー類取付面に○リングを使用して取り付けること。(○リング
に損傷無きこと)
Fit O-rings to all covers. (No damages on O-rings)
1-4 株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD.

注意
CAUTION
ＮＣ円テーブルを運搬するときはアイボルト及びワイヤーロープを使
用すること。( P5-1 参照 )
When transferring NC rotary table, use wire ropes and eye bolts.
( See page 5-1 )
落下する危険がある。
Take care of falling.
加工物の取り付け、取り外しはテーブルクランプをして行なうこと。
Clamp the table before mounting or removing the workpiece.
精度低下ばかりでなく、NC 円テーブルが破損
し、工作物が飛散する危険がある。
In addition to accuracy reduced, NC rotary
table damages or workpiece scatters.
6 ヶ月毎に潤滑油を交換すること。( P5-2 参照 )
Replace lubrication oil every 6-month. ( See page 5-2 )
株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD. 1-5

注意
CAUTION
ＮＣ円テーブルの各部に衝撃を与えないこと。
Do not apply any shock to each component of NC rotary table.
NC 円テーブルか破損し、工作物か飛散する危険
がある
There is a danger in which NC rotary table
damages and workpiece scatters.
エアはエアコンビネーション(エアフィルタ、ミストセパレータ、レギ
ュレータ)＋ドレンキャッチを通したクリーンエアを供給すること。
( P5-5 参照 )
Supply clean air passing through the air combination (Air filter, mist
separator and regulator) + drain catcher. ( See page 5-5 )
錆の発生ばかりでなく、NC 円テーブルの
クランプ力が低下し工作物か飛散する
危険がある。
There is a danger of workpiece scattering
because not only rust occurs but also the
clamp force of NC rotary table is reduced.
定期的にエアフィルタの水を排出させ
ること。
(オートドレン方式を推奨)
Periodically drain the water in air filter.
(It is recommended to use the auto drain
type.)
1-6 株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD.

株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD. 2-1
2 仕様 2 Specifications
型式 / Type
項目 / Item TP530
テーブル直径 mm
1 Table diameter mm φ530
テーブル高さ mm
2 Table height mm 250
センタハイト mm
3 Center height mm 310
テーブル基準穴径 mm
4 Center hole diameter mm φ400
テーブル貫通穴径 mm
5 Through hole diameter mm φ345
テーブルＴ溝巾 mm
6 T-slot width mm 18
テーブル基準溝幅 mm
7 Basic-slot width mm 18h7
クランプトルク
[油圧 3.5MPa] N･m
8 Clamping torque
[Hydraulic pressure 3.5MPa] N･m
6100
許容積載ワーク径 mm
9 Allowable workpiece diameter mm φ530
許容積載質量 (立置き時) kg
10 Allowable mass of
workpiece
(At Vertical installation) kg 350
許容ワークイナーシャ kg･㎡
11 Allowable work inertia kg･㎡ 12.29
総減速比
12 Total reduction ratio 1/180
付加軸
4th axis specifications
8.33
(11.1)
13 最高回転遠度 min-1
Max. rotation speed min-1
M信号
M signal specification 8.33
製品質量 kg
14 Mass of rotary table kg
約350
About 350

2-2 株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD.
留意事項
IMPORTANT
最高回転速度はモータ 1500(2000)min-1 の
時の値です。
テーブルクランプトルクは油圧 3.5Mpa
での値です。
Max. rotation speed is the value when the
motor rotates at 1500(2000) min-1.
Table clamp forces are values of hydraulic
pressure 3.5MPa.
留意事項
IMPORTANT
上記の仕様表は標準仕様での値を示して
おります。
詳細は外形図を御参照下さい。
The above list shows the values in
standard specification.
Please refer to the outside view for details.
注意
CAUTION
積載質量が許容値内であっても、必ず許容
ワークイナーシャを守って下さい。
Be sure to observe the allowance work
inertia even if the mass of workpiece is
within the allowable value.
注意
CAUTION
ワークの質量、形状、切削条件等によりテ
ールストックが必要な場合があります。
There is a possibility that the tailstock is
required by the mass of workpiece, shape,
cutting conditions, etc.
注意
CAUTION
ご使用の為の諸条件は、上記の仕様欄及び
注意項目をご参照下さい。
許容値を超えない様に加工条件を設定し
て下さい。
For the conditions for using the table, refer
to the above specifications and caution
items. Set each cutting condition so as not
to exceed the allowance value.

3 精度規格 3 Accuracy Standard
検査事項 / Inspection Item 許容値 /
Allowable
Value
テーブル上面の真直度(中低のこと) 300mm について
1 Straightness of table top face Per 300mm 0.01 mm
回転軸中心と立置き用取付面との平行度 300mm について
2 Parallelism of rotating axis center line and
reference plane for vertical installation Per 300mm 0.02 mm
テーブル回転中における上面の振れ
3 Run out of table top face during table rotation
0.01 mm
テーブル基準穴の振れ
4 Run out of table center hole
0.01 mm
回転軸中心とベースガイドブロック
中心線との平行度
300mm について
5 Parallelism of rotating axis center line and
base guide block center line for reference plane
for vertical installation
Per 300mm
0.02 mm
回転軸中心とベースガイドブロック
中心線との片寄り
6 Offset of rotating axis center line and base
guide block center line on reference plane for
vertical installation
0.02 mm
割出精度 累積
7 Indexing accuracy Cumulative 20 sec
再現精度 累積
8 Reproducibility Cumulative 4 sec
株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD. 3-1

1 2 3
4 5、6
7、8
割出精度の測定は光学装置によって行います。
Indexing accuracy is measured by an optical instrument.
3-2 株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD.

株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD. 4-1
4 運転準備 4 Operation Ready
梱包箱を開き、工作機械に取り付けて運転
に入りますが、次の諸点に注意して準備・試
運転を行って下さい。
Observe the following procedure before
performing the operation ready and trial run.
4-1 運搬と工作機械への取り付け 4-1 Table transfer and mounting
to machine tool
1) 運搬は附属のアイボルトに強度を満足
するロープ(ワイヤーロープ)を掛け、衝
撃を与えない様慎重に行って下さい。
2) 工作機械のテーブル面、ＮＣ円テーブル
の取付基準面にカエリやキズがないこ
とを確認し、清掃して下さい。万一、有
害なカエリやキズ等がある場合には油
砥石等で修正して取り付けて下さい。
3) 作業に最も適した位置に取り付けて下
さい。取付基準面のガイドブロックを工
作機械のテーブルのＴ溝に嵌め込みま
す。Ｔ溝とガイドブロックとの隙間が大
きい場合には、Ｔ溝の片側に寄せて取り
付けて下さい。
4) 付属のクランプ器具を使用しＮＣ円テー
ブルを工作機械にしっかりと固定して下
さい。
1) Carefully transfer the table so as not to
apply any shock by slinging the wire
ropes of sufficient strength to eye bolts.
2) Clean the table face on the machine tool
and the reference plane of NC rotary
table after checking that burr or flaw is
not found on them. If harmful burr or
flaw is found, repair it with the oil
grinding stone.
3) Mount the table on the most suitable
place for working. Fit the guide block
located on reference plane to the T-slot
on the machine tool table. If the
clearance between the T-slot and the
guide block is large, fit the guide block
by putting it aside in the T-slot.
4) Securely fix NC rotary table on the
machine tool with clamp device attached.
警告
WARNING
ＮＣ円テーブルを工作機械に取り付ける
場合には、取り付けスペースをよく確認して
取り付けて下さい。
特に工作機械のテーブルあるいはスピン
ドルヘッド等が移動して、工作機械のスプラ
ッシュガードあるいは ATC 装置、スピンドル
ヘッド等に NC 円テーブル本体及びケーブ
ル、エアホース等が干渉しない様注意して下
さい。
When mounting NC rotary table to the
machine tool, check the mounting space.
Especially, take care so that NC rotary
table, cables and air hoses will not
interfere with the splash guide, ATC
device, spindle head, etc., of the machine
tool when the machine tool table or spindle
head, etc., are moved.
警告
WARNING
ケーブルは傷つけたり、無理なストレスを
かけたり、重い物を載せたり、挟み込んだり
しないで下さい。
ケーブルを傷つけたりすると、感電する恐
れがあります。
Do not damage the cables by applying
unreasonable stress, placing a heavy thing
or pinching. If damaged, there is a danger
of electric shock.

4-2 株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD.
警告
WARNING
取り付け座を有効に利用し、クランプ器具
のボルトを規定のトルクで締め付けて下さ
い。(P1-2 参照)
Effectively use mounting seats and tighten
clamping bolts at the specified torque. (See
page 1-2.)
4-2 給油 4-2 Oiling of lubrication oil
当社出荷時にＮＣ円テーブル本体内に潤
滑油を入れております。
運転に入る前に油量の点検を毎日行い、減
っていたら補給して下さい。
Lubrication oil has been already filled in
NC rotary table before shipping.
Check that the lubrication oil is filled to
the center line of the oil gauge before
operating the machine.
注意
CAUTION
潤滑油、作動油は使用頻度によっても汚れ
は異なりますが、通常潤滑油は 6 ケ月毎に全
量入れ替えて下さい。
入れ替え時にはまず排油を完全に行って
下さい。
注油の際には切り粉やゴミが侵入しない
ように、給油口をきれいに拭いて新しい油を
入れて下さい。もし切り粉やゴミが入ると、
ウォームギヤ、軸受等の重要部分の焼付きや
精度低下の原因になります。
Replace all lubrication oil with a new one
every 6-month.
Completely drain before replacing.
When filling the oil, wipe the oil filler so that
chips and foreign matter are not entered into
the tank. If the chips or foreign matter are
entered, the important part such as bearings,
etc., are seized or machining accuracy drops.
In the air hydraulic system.
注意
CAUTION
潤滑油及び作動油は 4-4 頁の表に示す推
奨のものを使用して下さい。 Use the lubrication oil and the operation oil
recommended to 4-4 pages table.
4-3 潤滑油必要油量 4-3 Required lubrication oil volume
（単位 ：リットル / Unit ：Litter ）
型式 / Model TP530
立置きの時
In vertical installation 3.4
☆ 出荷時にはダフニーマルチウェイ 68MT(出光興産)を入れてあります。
☆ Daphne Multiway 68MT (IDEMITSU) was filled before shipping.

株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD. 4-3
4-4 推奨潤滑油 4-4 Recommended lubrication oil
(粘度グレード ISO VG68) (Viscosity grade ISO VG68)
メーカー 商品名
出光興産 ダフニーマルチウェイ 68MT
モービル石油 バクトラオイル No.2
JX 日鉱日石
エネルギー ユニウェイ EV68
昭和シェル石油 シェルトナオイル S68
コスモ石油 ダイナウェイ 68
Maker Name
IDEMITSU Daphne Multiway 68MT
MOBIL Vactra oil No. 2
JX NIPPON OIL
＆ENERGY Uniway EV68
SHELL Shell Tonna oil S68
COSMO Dynaway 68
4-5 クランプ用油圧の供給 4-5 Supply of hydraulic pressure for clamp
1) 接続口に油圧ホースを接続して下さい。
(接続口は Rc3/8)
2) 油圧力は 3.5～3.7MPa の範囲でご使用下
さい。
3) エア抜きは確実に行って下さい。
クランプシリンダ内にエアが残っている
と、充分なクランプトルクが得られませ
ん。
エア抜きプラグを緩めてクランプ・アン
クランプ動作を繰り返すと残留エアを排
出することができます。エア抜きの箇所
は外形図を参照下さい。空油圧クランプ
仕様の場合は、6 項を参照の上確実にエ
ア抜きを行って下さい。
4) エア抜き用プラグを余り多く緩め過ぎる
と、エア抜き用プラグが飛び出す恐れが
あります。
エア抜き用プラグは六角棒スパナで軽く
押さえ飛び出さないよう注意して下さ
い。
1) Connect the hydraulic hose to the
connection port (Connection port is
Rc3/8).
2) Use the hydraulic pressure at the range
of 3.5 ~ 3.7 MPa.
3) Securely perform air relief. If air is
remained in the clamp cylinder, the
chuck does not clamp sufficiently. When
clamp and unclamp motions are
repeated by loosening the air relief plug,
residual air can be exhausted. For air
relief components, see the outside view.
In case of air hydraulic clamp
specification, securely perform air relief,
referring to item 6.
4) When the air relief plug is too loosened,
there is a possibility that the air relief
plug flies out. Slightly push the air relief
plug with the hexagon bar spanner so as
not to fly out.
注意
CAUTION
油圧ホースは 3/8 相当品を使用して下さ
い。
Use the hydraulic hose equivalent to 3/8 of
different diameter.

4-4 株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD.
4-6 エアパージについて 4-6 Air purge
使用環境によって、モータケース内に結露
が発生する場合があり、電気部品をはじめ各
部品の故障あるいは錆の発生の原因となり
ますので油圧仕様の場合にはエアパージ専
用の供給口からモータケース内へエアパー
ジを行い、エアパージ排出口よりエアを排出
しております。
Dew drops may occur in the motor case by
ambient environment. In this case, each
component in addition to electric apparatus
will fail or rust will occur. Therefore, the air
is purged and exhausted from exhaust port for
air purge.
供給エアは必ずフィルターを通したクリ
ーンエア(エアフィルタ、ミストセパレータ、
レギュレータ、ドレンキャッチを通したエ
ア)として下さい。
エア内に水分、油分等があると、モータケ
ース内に入り込み使用機器を傷めます。
モータケース内のエアはエアパージ排出
口より排出されます。
排出口を塞ぐと結露した露が排出されな
くなり、またモータカバー内に圧力が保持さ
れたままになる為、モータケースやモータ等
の機器の破損を引き起こすことになります。
従って、エアパージ排出口は塞がないで下さ
い。尚排出の際、排気音がしますが異常では
ありません。
Be sure to supply clean air passing through
the filter (air filter, mist separator, regulator
and drain catcher).
If there are moisture, oil content, etc., in the
air, they are entered in the motor case, thus
damaging the equipment. The air in the
motor case is exhausted from exhaust port for
air purge.
If exhaust port for air purge is closed,
condensed drops are not exhausted and
pressure is still maintained in the motor
cover, thus causing the motor or motor case
damage. Consequently, do not close the
exhaust port for air purge.
When the air is exhausted, though any
exhausting sound occurs, there is no unusual.
もしエア源がなくエアパージを行わない
場合は、外形図に示すエアパージ排出口の
M5 ネジ穴に十字穴付なべ小ねじ M5×8 とシ
ールワッシャ 5 を取り付けて御使用下さい。
(切削水がモータケース内へ侵入する原因と
なります。)
If the air purge cannot be performed
because of no air, be sure to mount the
attached cross recessed head screw M5×8
and seal washer 5 to the M5 tap of exhaust
port for air purge shown in the outside view.
(Because coolant is entered in the motor
case.)

5 工ア抜き 5 Air Relief
分解後や、アラーム発生後の給油の際は必
ずエア抜きを行って下さい。
エア抜きが十分でないとクランプ不良を
起こしアラームの原因になります。
Be sure to perform air relief when
lubrication oil is supplied after
disassembling the table or alarm.
If air is not sufficiently exhausted, alarm
will be triggered due to clamp failure.
エア抜きプラグ位置は NC 円テーブル外形図
（添付資料）を参照して下さい。
Refer to outside figure of the NC rotary table
(Appendix 1) for an air relief plug position.
1) NC 円テーブルをクランプ状態（油圧をか
けている状態）にします。
2) エア抜き用プラグを六角棒スパナで軽く
押さえ、ウエス等で覆った状態のまま、
少し緩めてエアを抜きます。
3) エア抜きプラグから油に混ざった泡（エ
ア）が出なくなりましたら、クランプ状
態のままエア抜きプラグを元の様に締込
んで下さい。
1) Apply hydraulic pressure to NC rotary
table.(Clamp state)
2) Push the air relief plug with the hexagon
bar spanner slightly and cover it with a
waste cloth before bleeding air by
loosening the plug slightly.
3) When bubbles (air) mixed with oil does
not run over the air relief plug, tighten
the air relief plug under a clamp state.
注意
WARNING
1) エア抜き用プラグをあまり多く緩めすぎ
ると、エア抜き用プラグが飛出し、また
作動油が噴出す恐れがあります。エア抜
き用プラグは六角棒スパナで軽く押さえ
ながら、ウエス等で覆った状態でプラグ
の飛出し及び作動油の噴出しがないよう
注意下さい。
2) エア抜き用プラグを緩めて、再度締めこ
むまでクランプ状態を解除しないで下さ
い。プラグを緩めたままアンクランプ状
態になるとエアを噛み込む恐れがありま
す。
3) エア抜きを行っていると、ポンプユニッ
トの油量が減少しますので、給油する必
要があります。
1) When the air relief plug is too loosened,
there is a possibility that the air relief
plug flies out and hydraulic oil spills out.
Slightly push the air relief plug with the
hexagon bar spanner and cover it with
rags so as not to fly out the plug and spill
out the hydraulic oil.
2) Loosen the air relief plug, and leave it in
clamp mode until the plug is tightened
again. If you switch to unclamp mode
while the plug is still loose, there is
danger air might be sucked in.
3) During air relief, since oil of pump unit
becomes short, fill the oil into the pump
unit.
4) エア抜き終了後は周囲にこぼれた油をウ
エス等できれいに拭き取って下さい。
5) クランプ中は圧力を下げないようにして
下さい。
4) After finishing the air relief, cleanly wipe
oil spilled around the unit with a waste
cloth.
5) During clump state, retain the hydraulic
pressure.
株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD. 5-1

5-1 保守点検 5-1 Maintenance inspection
1) 配管継手、各栓等の緩み等が原因で使用
中にエアが混入することがあります。そ
の際は上記の要領でエア抜きを行って下
さい。
2) 使用準備が完了し、NC 円テーブルを作動
させたとき、クランプ不良が発生した場
合は念のためエア抜きの確認をお願いし
ます。
1) Air may infiltrate in oil during operation
because the piping joint, each plug, etc.,
are loosened. At this time, relief the air
according to the procedure of the above.
2) With the NC rotary table operated after
ready for start-up, if a clamp failure
occurs, check the air relief in order to
make sure.
5-2 株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD.

6 点検作業 6 Inspection
日常点検 Daily inspection
1) NC 円テーブル(治具を取り付けている
場合は治具も含む)の固定状態を確認。
2) 電気接続ケーブル及びホースに損傷が
ないかの確認と空圧、油圧のチェック。
3) エアハイドロ部の油量の確認。
(作動油の油面がオイルゲージの適正
な位置に達しているかチェック)
4) (機械)原点復帰動作、割出動作、位置
の確認。
5) 異常振動、異常音はないか。(本体、モ
ータ)
6) 異常発熱はないか。(本体、モータ)
1) Check the fixing condition of NC rotary
table (including jig if mounted).
2) Check the electric connection cables and
the air hoses are not damaged, and also,
check the pneumatic pressure and
hydraulic pressure.
3) Check the oil volume of air hydraulic
system.
(Check that the oil level of operation oil
is at a proper position of oil gauge.)
4) Check (machine) deceleration of zero
return, indexing motion and position.
5) Check unusual vibration and noise do
not occur. (Body, motor)
6) Check unusual heating. (Body, motor)
定期点検
(6 ヶ月毎に次項目の点検を行って下さい)
Periodical inspection
(Inspect the following items every 6-mount.)
1) 潤滑油の汚れ具合。(本体内)
2) 作動油の汚れ具合。(エアハイドロ内)
3) コネクタ類の取り付け確認、ケーブル
関係の破損かないか。
4) モータケース内の配線関係の腐食、断
線の点検。
1) Check the dirt agree of lubrication oil.
(In body )
2) Check the dirt degree of operation oil.
(In air hydraulic system)
3) Check connectors are well mounted and
cables are not damaged.
4) Check wiring cables in the motor case
are not corroded or do not come down.
株式会社 北川鉄工所 /
KITAGAWA IRON WORKS CO ．， LTD. 6-1