Sony DVS-V3232M User manual

DIGITAL VIDEO ROUTING SWITCHER
DVS-V3232M
警告
電気製品は、安全のための注意事項を守らないと、
火災や人身事故になることがあります。
このオペレーションマニュアルには、事故を防ぐための重要な注意事項と
製品の取り扱いかたを示してあります。このオペレーションマニュアルを
よくお読みのうえ、製品を安全にお使いください。お読みになったあと
は、いつでも見られるところに必ず保管してください。
OPERATION MANUAL [Japanese/English]
1st Edition

ソニー製品は安全に十分に配慮して設計されています。しかし、電気製品は、安
全のための注意事項を守らないと、火災や感電などにより死亡や大けがなど人身
事故につながることがあり、危険です。
事故を防ぐために次のことを必ずお守りください。
安全のための注意事項を守る
2(J)〜3(J)ページの注意事項をよくお読みください。
オプションユニットの装着について
危険を避けるため、オプションユニットの装着はサービストレーニングを受けた技術
者、もしくはソニーのサービス担当者または営業担当者にご依頼ください。
定期点検を実施する
長期間安全に使用していただくために、定期点検を実施することをおすすめしま
す。点検の内容や費用については、ソニーのサービス担当者または営業担当者
にご相談ください。
故障したら使用を中止する
ソニーのサービス担当者、または営業担当者にご連絡ください。
万一、異常が起きたら
,1電源を切る。
2電源コードや接続コードを抜く。
3ソニーのサービス担当者、または営業担当者に修
理を依頼する。
,すぐに電源を切り、消火する。
警告表示の意味
このオペレーションマニュアル
および製品では、次のような表
示をしています。表示の内容を
よく理解してから本文をお読み
ください。
警告
この表示の注意事項を守らない
と、火災や感電などにより死亡
や大けがなど人身事故につなが
ることがあります。
注意
この表示の注意事項を守らない
と、感電やその他の事故により
けがをしたり周辺の物品に損害
を与えたりすることがあります。
注意を促す記号
火災
感電
行為を禁止する記号
禁止
分解禁止
行為を指示する記号
強制
日本語
炎が出たら
異常な音、
におい、煙が
出たら
安全のために
アース線を
接続せよ

1 (J)
日
本
語
目次
警告 ............................................................................................................... 2(J)
注意 ............................................................................................................... 3(J)
ルーティングスイッチャーシステムのマニュアル構成..................................... 4(J)
概要 ................................................................................................................. 5(J)
デジタルルーティングスイッチャーの特長 ............................................................5(J)
デジタルルーティングスイッチャーの制御システム .............................................6(J)
デジタルルーティングスイッチャーシステムの機能 .............................................6(J)
S-BUS制御システムの特長 ..................................................................................7(J)
別売りのシステムコントロール用ソフトウェアBZR-1000によるシステム設定 .....7(J)
接続例 ...................................................................................................................7(J)
マトリックス方式による信号の切り換え ................................................................9(J)
別売り品 ..............................................................................................................10(J)
デジタルビデオルーティングスイッチャーDVS-V3232BとDVS-V3232M用基板
との互換性 ..............................................................................................11(J)
各部の名称と働き ............................................................................................ 13(J)
前面 .................................................................................................................13(J)
後面 .................................................................................................................14(J)
エラー表示と対策 ............................................................................................ 16(J)
主な仕様........................................................................................................... 17(J)

2 (J)
分解禁止
下記の注意を守らないと、
火災や感電により死亡や大けがにつながることがあります。
感電火災
警告
外装を外さない、改造しない
外装を外したり、改造したりすると、感電の原因となります。
内部の調整や設定および点検を行う必要がある場合は、必ずサービストレー
ニングを受けた技術者にご依頼ください。
内部に水や異物を入れない
水や異物が入ると火災や感電の原因となります。
万一、水や異物が入ったときは、すぐに電源を切り、電源コードや接続コー
ドを抜いて、ソニーのサービス担当者または営業担当者にご相談ください。
指定の電源コードを使用する
指定以外の電源コードを使用すると、火災や感電の原因となります。
他の電源コードを使用する場合は、ソニーのサービス担当者または営業担当
者にご相談ください。
電源コードを傷つけない
電源コードを傷つけると、火災や感電の原因となります。
・電源コードを加工したり、傷つけたりしない。
・重いものをのせたり、引っ張ったりしない。
・熱器具に近づけたり、加熱したりしない。
・電源コードを抜くときは、必ずプラグを持って抜く。
・ラックマウントするとき、レールにはさみ込まない。
万一、電源コードが傷んだら、ソニーのサービス担当者に交換をご依頼くだ
さい。
油煙、湯気、湿気、ほこりの多い場所では設置•使用しない
上記のような場所で設置・使用すると、火災や感電の原因となります。
ファンが止まったままの状態で使用しない
ファンが止まると、ステータス表示ランプが赤く点滅します。そのまま使用
し続けると、内部に熱がこもり火災の原因となることがあります。ソニーの
サービス担当者または営業担当者ににご連絡ください。
強制
禁止
禁止
禁止
禁止

3 (J)
下記の注意を守らないと、
けがをしたり周辺の物品に損害を与えることがあります。
注意
通風孔をふさがない
通風孔をふさぐと内部に熱がこもり、火災の原因となることがあります。
•逆さまや横倒しにしない。
•風通しの悪い、狭いところに押し込まない。
•毛足の長いじゅうたんや布団の上に置かない。
•布をかけない。
安定した場所に設置する
ぐらついた台の上や傾いたところなどに設置すると、製品が落下してけがの
原因となることがあります。
安全アースを接続する
安全アースを接続しないと、感電の原因となることがあります。次の方法で
アースを接続してください。
•電源コンセントが 3極の場合
別売りの電源コードを使用することで安全アースが接続されます。
•電源コンセントが 2極の場合
別売りの3極→2極変換プラグを
使用し、変換プラグから出てい
る緑色のアース線を建物に備え
られているアース端子に接続し
てください。
安全アースを取り付けることができない場合は、ソニーのサービス担当者ま
たは営業担当者にご相談ください。
2人以上で取っ手を持って運搬する
取っ手を持たないと、機器が落下してけがの原因となることがあります。
また、けがをふせぐため、運搬は必ず 2 人以上で行ってください。
2台以上積み上げない
ラックを使用せずに2台以上積み上げると、機器が落下してけがの原因とな
ることがあります。
重い物を載せない、踏み台にしない
本機の上に重い物を載せたり、踏み台にしたりすると、載せたものが落下し
たり、本機が倒れたりして、けがの原因となることがあります。
禁止
強制
禁止
アース線を
接続せよ
禁止
変換プラグ
アース線
強制

4 (J)
概要
ルーティングスイッチャーシステムには、以下のマニュアルが用意
されています。目的に合わせて、または本書の指示にしたがって
ご覧ください。
オペレーションマニュアル(本書、付属)
ルーティングスイッチャーの簡単な概要、接続例、各部の名称、仕
様などの情報を提供します。
インストレーションマニュアル
(付属)
ルーティングスイッチャーシステムの初期設定や動作確認について
説明したマニュアルです。本機だけでなく、ルーティングスイッ
チャーシステムの主要構成機器に関する情報を提供します。
メンテナンスマニュアル パート1(付属)
本機の保守に関する情報と、主なブロックおよび基板交換などの
初期サービスに関する情報を提供します。
メンテナンスマニュアル パート2(別売り)
部品レベルまでのサービスを前提とした情報(調整要項、マウント
図、回路図、詳 細 な パーツリスト)を提供します。入手を希望される
方は、お買い上げいただいた機器の販売担当者にお問い合わせ
ください。
プロトコルマニュアル(別売り)
本機を制御するためのプロトコルに関する情報を提供します。
本機がサポート可能なプロトコル に対し、次 のような マ ニュアル が
用意されています。必要なプロトコルマニュアルについては、お買
い上げいただいた機器の販売担当者にお問い合わせください。
S-BUSリモート用ターミナル制御プロトコル:S-BUSPROTOCOL
ANDCOMMANDSPECIFICATIONS
ソニーカートプロトコル:ROUTING SWITCHER SYSTEM
PROTOCOLANDCOMMANDSPECIFICATIONS
ソニープロダクションスイッチャープロトコル:BVS/DVSSeries
PROTOCOLANDCOMMANDSPECIFICATIONS
ソニーオーディオミキサープロトコルについては、DVS-V3232B/
V6464Bシリーズテクニカルマニュアルをご覧ください。
DVS-V3232B/V6464Bシリーズテクニカルマニュアル
(別売り)
ルーティングスイッチャーシステムの技術概要および各種アプリケー
ション情報を提供します。入手を希望される方は、お買い上げいた
だいた機器の販売担当者にお問い合わせください。
オペレーションアンドメンテナンスガイド(別売り機器に付
属)
ルーティングスイッチャーシステムのマニュアル構成

5 (J)
デジタルビデオルーティングスイッチャーDVS-V3232Mは、複数の
シリアルデジタルビデオ信号の入出力を切り換えるスイッチャーで
す。32系統のデジタルビデオ信号入力をマトリックス方式で切り換
え、32系統の出力ラインに同時に出力できます。
実際の信号切り換え操作は、別売りのコントロ ー ル ユ ニットBKS-
R1607/R3209/R3210などの外部制御機器から行います。また、本
機を動作させるためには、あらかじめターミナルなどを使って、各種
の設定(テーブルデータ作成やシステムの設定)をする必要があり
ます。
放送局やプロダクションハウスで使用されている機器の動作状態
および発生したエラー内容を、1台のコンピューターで集中監視す
るISR(InteractiveStatusReporting)システムを使って、本機の
動作状態を監視することもできます。
◆ ISRシステムについて詳しくは、インストレーションマニュアルをご覧くだ
さい。
デジタルルーティングスイッチャーの特
長
SMPTE259M規格対応
本機の入出力信号はSMPTE259M規格(シリアルデジタルイン
ターフェース)に対応しています。そのうえ、内部信号もアナログ変
換することなく処理されるため、デジタルルーティングシステム内で
信号を劣化させずに伝送することができます。また、SMPTE259M
規格では、デジタルオーディオ信号を時分割多重方式でデジタル
ビデオ信号に多重するため、ビデオ信号とオーディオ信号とを同
軸ケーブル1本で伝送することができます。その際、機器間を接続
するケーブルは、イコライザーを設 置 することなく、200m(5C-2V
ケーブル使用時)まで延長できます(ただし、540Mbps信号の場
合は150mまで)。
各種信号フォーマットに対応
本機は、4:2:2(コンポーネントデジタルビデオ)信号、4fsc-NTSC
(コンポジットNTSC方式デジタルビデオ)信号、4fsc-PAL(コンポ
ジットPAL方式デジタルビデオ)信号に加え、新たに360Mbpsと
540Mbpsのコンポーネントデジタル 信 号 のフォーマットに 対 応し て
います。将来予想される480P(525ライン、プログレッシブ)などの
信号にも対応可能です。また、AUTOモードの場合、1チャンネル
ごとに任意の信号フォーマットを選択できます。
レベル設定による複数信号の同時制御
多種類の信号を同時に扱う場合、それぞれの信号別にルーティン
グスイッチャーが必要になります。たとえば、VTRで記録を行うため
に必要な信号には、ビデオ、オーディオ、タイムコード、リモートコン
トロールがあり、それぞれビデオ、オーディオ、タイムコード、リモー
トの各ルーティングスイッチャーで信号を切り換えます。これらの切
り換えを行う信号を総称してレベルと呼びます。本機では最大8種
類のレベルを設定し、レベルごとに異なる入出力信号の番号を設
定して同時に制御することができます。
概要

6 (J)
概要
デジタルルーティングスイッチャーの制
御システム
本ルーティングスイッチャーシステムでは、システム設定にはターミ
ナルを使い、信号の切り換えにはコントロールパネルなどの制御装
置を使います。制御システムには、BNC型のREMOTE1端子を
使うS-BUSおよび、D-sub9ピンのREMOTE2端子を使うRS-422A
の2系統があります。2系統の制御を同時に使うこともできます。
S-BUSによる制御
S-BUSは、ソニーがルーティングスイッチャーシステムの制御用に
開発したプロトコルです。複数のルーティングスイッチャーとコント
ロールユニットを、1本の同軸ケーブルで接続し、通信することがで
きます。S-BUSにより制御できる機器の台数は、ルーティングスイッ
チャー、コントロールユニット合わせて254台です。
DVS-V3232Mでは、RS-422AのコマンドをS-BUSコマンドに変換す
ることにより、D-sub9ピンのREMOTE2端子を通して、S-BUSに
より制 御 することもできます。
RS-422Aによる制御
本機は、ソニーの機器で使われている3種類のRS-422A用プロト
コルで制御することもできます。さらに、RS-422Aのコマンドを内部
でS-BUSのコマンドに変換し、REMOTE2端子からのS-BUS制御
も可能になっています。RS-422Aコマンドでそのまま制御するモード
をダイレクトモード、S-BUSコマンドに変換して制御するモードを S-
BUS変換モードとよびます。S-BUS変換モードでは、制御できる系
統を拡張し最大256系統、8レベルの入出力を制御できますが、応
答速度はダイレクトモードより遅くなります。また制御できる内容も、
RS-422A用プロトコルで行えるものに限定されます。
デジタルルーティングスイッチャーシス
テムの機能
デジタルルーティングスイッチャーシステムは次のような機能を備え
ています。
設定した入出力系統の保護機能
設定した出力系統を、ほかのパネルから切り換えられないようにす
るプロテクト機 能と、入力系統を全てコントロールパネルから隠して
切り換えられな いようにし、設 定したクロスポイントを保護するシー
クレット機能を備えています。
クロスポイントを無効にする機能
出力系統ごとに、選択できる入力系統を制限し、特定の入力系統
を指定した出力系統にしか出力できないようにすることができま
す。
パスワード機能
パスワードを設定しておき、オペレーターを制限することができま
す。
名称設定機能
入出力端子に名称を設定し、接続する信号を識別できます。名称
は2種類の設定のしかたがあり、ひとつは「タイプ名(VTR、カメラ
などの機器名)+番号」(例:VTR1)で、もうひとつは任意の16文
字の名前をつける「デスクリプション(記述)名称」です。設定した
名称は、別売りのディスプレイユニットBKS-R3280/R3281およびコ
ントロールユニットBKS-R1607/R3205/R3206/R3210に表示させる
ことが できます。
バーチャルマッピッング機能
仮想マトリックス上にクロスポイントを配置することができます。
フリーアサイメント機能
ひとつの端子名称に、レベルごとに異なる端子番号を割り当てるこ
とができます。
モニター機能
別売りのモニターボードBKDS-V3292Mを装着すると、入出力信
号をモニターできます。
タイライン機能
2台または3台のルーティングスイッチャーを接続する信号線を自動
的に選択できます。

7 (J)
ファントム機能
複数のクロスポイントを同時に切り換えることができます。
自己診断機能
入出力の有無やエラーの発生を、一次局に接続したコントロール
ターミナ ルに 送り表 示させることが できます。
S-BUS制御システムの特長
S-BUS制御システムでは、複数のルーティングスイッチャーとコント
ロールユニットを1本の同軸ケーブルで接続し、制御信号の通信を
行います。ひとつのS-BUS制御システムのなかの1台のスイッ
チャーを1次局に設定し、この1次局がシステム全体の制御を行い
ます。ほかのスイッチャーとコントロールユニットは 2 次 局 になり、1
次局の制御により信号の通信を行います。
S-BUS制御システムは次のような特長があります。
•75Ω同軸ケーブル1本による、LAN(LocalAreaNetwork)形式
の制御信号の通信
•同軸ケーブル(5C-2Vケーブル使用時)を500mまで延長可能
•電源を切らずにシステムを動作状態のまま、S-BUSラインへの接
続、取り外しが可能
•1次局に設定したルーティングスイッチャーは、複数のS-BUSライ
ンを制御し、最大254台(1次局を含む)までのルーティングスイッ
チャーとコントロールユニットを制御
•1本のS-BUSラインには、最大128台のルーティングスイッチャー
とコントロールユニットが接続可能
•自己診断機能によって検出されたエラーの内容を、S-BUSライン
上の 1 次局に接続されたターミナル に表 示
•ターミナルで設定した内容(システムの設定やテーブルデータ)
およびクロスポイントデータを、1次局または2次局のメモリーに約
10年間保持
別売りのシステムコントロール用ソフト
ウェアBZR-1000によるシステム設定
別売りのソフトウェアBZR-1000を使うと、システムの設定やテーブ
ルデータ、クロスポイントデータの設定を容易に行うことが できます。
さらに、次のような機能が付加されます。
•システム設定データのハードコピー
•システム設定データをフロッピーディスクに保管
•ビデオカードを使って入力信号をスーパーインポーズし、システム
設定画面に入力画像を表示
•選択されているクロスポイントを、格子状に画面に図形表示
接続例
システム接続例
DVS-V3232Mを1次局としたS-BUSデータリンクの構成例を示しま
す。
S-BUSデータリンクの構成機器
名称 使用する機器 台数 機能
1次局 DVS-V3232M(M)
a) 1データリンク全体
の通信を制御
2次局 コントロール ユ ニット 最大253台 各機器ごとの通信
(BKS-R1607、BKS-R3205、 制御
BKS-R3206など)
ルーティングスイッチャー
(DVS-V3232M(S)
a)
、
DVS-A3232(S)など)
ターミナル Windows3.1または通信 1 システムの各種
ソフトをインストールした 設 定
コンピューター
a)(M)、(S)は、ルーティングスイッチャーの内部基板上にあるM/Sスイッ
チの設定を表します。
◆詳しくは、メンテナンスマニュアルをご覧ください。

8 (J)
概要
システム接続例
:S-BUS
:信号系ライン
:RS-232C
:T型ブリッジ(A)
:T型ブリッジ(B)
:75Ω終端器
:マトリックスの階層
ターミナル
1次局
2次局
レベル1
レベル1 レベル1
REMOTE 3
通信ソフトまたは
Windows3.1をインストール
したコンピューター
ビデオ
ルーティングスイッチャー
DVS-V3232M
(M)
ソース
VTR
REMOTE 1
REMOTE 1
REMOTE 1
デスティネーション
VTR
ビデオ
タイムコード
オーディオチャンネル1/2
オーディオチャンネル3/4
ビデオ
タイムコード
オーディオ
チャンネル1/2 オーディオ
チャンネル3/4
オーディオ
ルーティングスイッチャー
DVS-A3232
(S)
オーディオ
ルーティングスイッチャー
DVS-A3232
(S)
タイムコード
ルーティングスイッチャー
DVS-TC3232
(S)
各種
ルーティングスイッチャー
(S)
最
大
台
128
ビデオ
ルーティングスイッチャー
DVS-V3232M
(S)
リモート
コントロールユニット
BKS-R1607
リモート
コントロールユニット
BKS-R1608
リモート
コントロールユニット
BKS-R3209
ビデオ
ルーティングスイッチャー
DVS-V3232M
(S)
リモート
コントロールユニット
BKS-R3210
リモート
コントロールユニット
BKS-R3205
リモート
コントロールユニット
BKS-R3205
リモート
コントロールユニット
BKS-R3206
リモート
コントロールユニット
BKS-R3206
ディスプレイ
ユニット
BKS-R3281
ディスプレイ
ユニット
BKS-R3280
レベル2 レベル3 レベル4 レベル8
•2次局として使用する機器のREMOTE1端子は、複数個のうち1個だけ使用できます。
•1本のS-BUSラインには、最大128台の2次局を接続できます。
•1次局には、最大3本のS-BUSラインを接続し、合計253台の2次局を制御できます。

9 (J)
マトリックス方式による信号の切り換え
DVS-V3232Mは、マトリックス方式により入力信号を切り換えてい
ます。1台のDVS-V3232Mで32系統の入出力を制御することがで
きます。マトリックス方式による信号切り換えの概念は次の通りで
す。
32×32のクロスポイントの制御
クロスポイント
シリアルデジタルビデオ信号入力(1〜32CH)
17〜32チャンネル 1〜16チャンネル
17-32CH 1-16CH
OUT-
PUTS
MX-94B
INPUTS
DVS-V3232M
. . . . . . . . . . . . . . . .
.
.
.
.
.
.
.
.
1-8CH
17-24CH
25-32CH
9-16CH
シリアルデジタル
ビデオ信号出力
(1〜32CH)
17〜32チャンネル
1〜16チャンネル

10 (J)
概要
別売り品
BKDS-V3290Bバックアップコントロールボード
DVS-V3232M内蔵のCPU-149基板と同じ基板です。装着してお
くと、CPU-149基板が正常に機能しなくなったとき、自動的にこの
基板が動作を開始し、正常な動作を継続します。
BKDS-V3291Mバックアップパワーサプライユニット
標準装備の電源ユニットと同じものです。装着しておくと、標準装
備の電源ユニットが正常に動作しなくなったとき、自動的にこのユ
ニットが 働き、DVS-V3232Mの正常な動作を継続します。
BKDS-V3292Mモニターボード
入出力信号をモニターするための基板です。モニター信号をカス
ケード接続することにより、複数のルーティングスイッチャーの任意
の系統の信号を1台のビデオモニターでモニターすることができま
す。モニター用のコネクターパネルは、DVS-V3232Mに標準装備さ
れています。

11 (J)
デジタルビデオルーティングスイッチャーDVS-V3232BとDVS-V3232M用別売り基板
との互換性
IPM
MX
MS
OUT
BKDS-V3292M
DVS-V3232B
シリアルデジタルビデオ信号入力(1〜32CH)
1〜32チャンネル
INPUT MONITOR
OUTPUT MONITOR
シリアルデジタル
ビデオ信号出力
(1〜32CH)
1〜32チャンネル
すでにデジタルビデオルーティングスイッチャーDVS-V3232B(B
バージョン)をご使用になっている場合、これにDVS-V3232M(M
バージョン)用の基板(BKDS-V3291Mを除く)を入れて使用する
ことが できます。ただし、DVS-V3232MにBKDS-V3290B以外のB
バージョン用の別売り基板(BKDS-V****Bシリーズ)を入れて使
用することはできません。
ご注意
別売りの基板は、必ずメイン基板とコネクター基板をペアで使用し
て下さい。
DVS-V3232Bに別売りモニターボードBKDS-V3292Mを追加して使用する場合
この場合、1〜32チャンネルの全入出力で使用可能な信号フォー
マットは、従来通り270Mbpsまでです。

12 (J)
概要
DVS-V3232Bの入出力基板の代わりにDVS-V3232M用の別売り基板BKDS-V3210M、
BKDS-V3211Mを使用する場合
DVS-V3232Bの入力基板IMP-49ボードの代わりに別売りの入力
ボードBKDS-V3210M、出力基板OUT-4ボードの代わりに別売り
の出力ボードBKDS-V3211Mを差し替えて使用することができま
す。この場合、入力1〜32チャンネルから出力1〜32チャンネルま
での全経路、およびモニター入出力で使用可能な信号フォーマッ
トは、従来通り270Mbpsまでです。
DVS-V3232B
IPM
MX OUT
シリアルデジタルビデオ信号入力(1〜32CH)
1〜32チャンネル
IMP-49基板
r
BKDS-V3210M
OUT-4基板
r
BKDS-V3211M
シリアルデジタル
ビデオ信号出力
(1〜32CH)
1〜32チャンネル

13 (J)
各部の名称と働き
前面
前面パネル
1ステータス表示ランプ
POWERスイッチを ON にすると、ランプの色や点滅によって、本
機の状態を知らせます。電源が入り、正常に動作しているときは緑
に点灯します。エラーが発生すると、緑の点滅、赤の点灯、点滅で
知らせます。
B側は、別売のバックアップパワーサプライユニットBKDS-
V3291Mが装着されている場合のみ働きます。
◆詳しくは「エラー表示と対策」(16(J)ページ)をご覧ください。
2POWER(電源)スイッチ
Aスイッチ:本機の電源をON/OFFします。
Bスイッチ:別売のバックアップパワーサプライユニットBKDS-
V3291Mが装着されている場合、バックアップ用電源をON/
OFFします。
1ステータス表示ランプ
2POWER(電源)スイッチ
DIGITAL VIDEO ROUTING SWITCHER
DVS-V3232M
POWER
A
I
O
POWER
B
I
O

14 (J)
概要
後面
後面
1OUTPUTS(出力)端子(BNC)
シリアルデジタルビデオ信号の出力端子です。同じ番号の端子か
らは同じ信号を出力します。したがって、マトリックス基板で切り換
えた信号が、1〜32CH端子に2系統出力されます。
2REMOTE 4(リモート4)端子( BNC型)
入出力信号をモニターするときに、モニター系の信号を制御するコ
ントロール信号を入力します。別売りのモニターボードBKDS-
V3292Mを装着し、制御用のコントロールユニットや ルーティングス
イッチャーを同軸ケーブルで接続します。
3MONITOR CASCADE IN(モニターカスケード入力)
端子(BNC型)
モニターする信号をカスケード接続するための端子です。
INPUT CAS IN:接続している他のスイッチャー(DVS-V3232M
など)のMONITOROUT(INPUTMONITOR)端子と接続
します。接続した他のスイッチャーからのモニター用の信号が
入力されます。
OUTPUT CAS IN:接続している他のスイッチャー(DVS-
V3232Mなど)のMONITOROUT(OUTPUTMONITOR)
端子と接続します。接続した他のスイッチャーからのモニター
用の信号が入力されます。
4MONITOR OUT(モニター出力)端子(BNC型)
モニター用の信号を出力します。1、2の端子からは同じ信号が出力
されます。
INPUT MONITOR:本機への入力信号をモニターするとき
OUTPUT MONITOR:本機からの出力信号をモニターすると
き
qa -AC IN端子
0U(アース)端子
9REF IN端子8REMOTE 1端子A、B、C
7REMOTE 2端子A、B
6REMOTE 3端子
3MONITOR CASCADE IN
端子
4MONITOR OUT端子
1OUTPUT端子
2REMOTE 4端子
5INPUT端子

15 (J)
..............................................................................................................................................................................................................................................................
5INPUT(入力)端子(BNC)
シリアルデジタルビデオ信号の入力端子です。1〜32CH端子に
32の信号を入力できます。
6REMOTE 3(リモート3)端 子( D-sub 25ピン)
本機をシステムの1次局(内部のM/SスイッチをM)に設定してい
る場合、システムの動作に必要な設定を行うためのターミナルを、
この端子に接続します。また、ISRシステムを使って本機を監視す
る場合は、ISRシステムをこの端子に接続します。
◆ ISRシステムについて詳しくは、インストレーションマニュアルをご覧くだ
さい。
ご注意
•この端子を使うときは、CPU-149基板のS4-3をTERM側に、S4-2
をM側に設定してください。
◆詳しくは、メンテナンスマニュアルをご覧ください。
•接続にはミリねじ(M2.6)付きのD-sub25ピンコネクターをお使
いください。
7REMOTE 2(リモート2)端子A、B(D-sub 9ピン)
ソニー9ピンリモートコントロールケーブルを使い、RS-422Aインター
フェースを介して、外部のコントローラーと接続します。
ターミナルでS-BUS変換モードに設定すると、この端子を使ってS-
BUS制御が可能になります。さらに、THROUGHモードを設定する
と、A端子に入力したコントロール信号を B 端子からそのまま出力
し、他のルーティングスイッチャーに 送ることが できます。
◆詳しくは、インストレーションマニュアルをご覧ください。
8REMOTE 1(リモート1)端子 A、B、C(BNC型)
S-BUS制御を行うために、コントロールユニットやルーティングスイッ
チャーを同軸ケーブルで接続します。本機が1次局1)
(内部のM/
Sスイッチが M)に設定されている場合は、3つの端子に合計253
台までのリモートコントロールユニットやほかのルーティングスイッ
チャーを接続できます。本機が2次局1)
(内部のM/SスイッチがS)
に設定されている場合は、どれかひとつの端子を付属のT型ブリッ
ジ(B)を使ってS-BUSリンクと接続します。使用しない端子には、
1次局、2次局とも付属の75Ω終端器を接続してください。
◆詳しくは、8(J)ページの「システム接続例」をご覧ください。
9REF IN(リファレンスビデオ入力)端子(BNC型)
アナログのリファレンスビデオ信号(CCIR624に準拠したブラック
バースト信号)を入力します。
2個の端子は内部でスルー接続されています。スルーアウト信 号を
使用しないときは、使用しない端子に市販の75Ω終端器を接続し
終端してください。
ご注意
信号の切り換えを、リファレンス信号に同期させたいときは、CPU-
149基板のS4-1スイッチをSYNC側に設定してください。さらに、信
号の切り換えタイミング(奇数フィールドまたは偶数フィールド)を
ターミナルで設定します。
◆ 詳しくはメンテナンスマニュアルおよびインストレーションマニュアルをご
覧ください。
0U(アース)端子
qa -AC IN(AC電源入力)端子
AC電源コードを使って、AC電源に接続します。
ご注意
端子 B は、別売りのバックアップパワーサプライユニットBKDS-
V3291Mを取り付けないと機能しません。
1) S-BUSプロトコル に よるリモート制御 では、1本の同軸ケーブルラインで
データ伝送路を構成し、データリンク内の複数の機器(ルーティングス
イッチャー、コントロール ユ ニットなど)が、時分割方式でそのデータ伝
送路を利用します。各機器のうち、伝送路利用の管理を行うのが1次
局で、2次局は1次局の指示に従って伝送路を利用します。このため、
多数の2次局が接続されると、数に応じて応答速度が遅くなります。

16 (J)
概要
エラー表示と対策
本機は、電源投入またはリセットと同時に自己診断を行い、その後
の動作中にも定期的に自己診断を実行します。エラーを検出する
と、ただちにステータス表示ランプによって知らせ、その内容をター
ミナルに出力します。また、本機が ISRシステムに接続されている
場合は、エラーの内容をISRシステムのホストコンピューターに送り
ます。
また、CPU-149基板上のERRORNO.インジケーターに表示される
2桁のエラーコードにより、簡易的に故障箇所を知ることができま
す。
ここでは、ステータス表示ランプによって表示されるエラーと対策を
示します。
◆ ERRORNO.インジケーターに表示されるエラーコードと対策について
は、メンテナンスマニュアルをご覧ください。
ステータス表示ランプによって表示されるエラーと対策
ランプ色 状態 エラーの状態 対策
緑 点灯 正常に作動している。 ―
緑 点滅 同期信号が検出できない。 リファレンスビデオ信号を入力する。
赤 点灯 CPU-149基板とBKDS-V3290Bが装着されていて、 D5:ACTランプが点灯している基板が動作している。ACTランプが
一方に不具合が発生している。 消灯している基板に不具合が発生している。これを正常な基板に交換
するとランプが緑色に戻る。
2台のパワーサプライユニットが装着されていて、 + 5Vまたは− 5V 電源インジケータが消えているパワーサプライユニッ
一方の電圧が低下している。 トを交換する。
赤 点滅 自己診断機能により、次のうちいずれかのエラーが ターミナルにおける表示またはエラーインジケーターにより、故障箇所を
検出された。 調べる。
•クロスポイントハード不良。
•機内温度が高すぎる。
•ファンが 停 止した 。
•S-BUSデータリンクが断線した。

17 (J)
主な仕様
一般
電源 AC100〜240V、50/60Hz
消費電流 1.6〜0.9A(別売り基板フル装備時)
動作温度 5℃〜40℃
動作湿度 10〜90%(結露なし)
性能保証温度 10℃〜35℃
重量 26kg(別売り基板フル装備時)
外形寸法 424×221×550mm(幅/高さ/奥行き)
ビデオ信号
データ転送方式 スクランブルNRZI
データ転送速度 4:2:2コンポーネントデジタル信号:
270Mbps
4fscコンポジットデジタル信号
NTSC:143Mbps
PAL:177Mbps
コンポーネントデジタル信号:
360Mbps、540Mbps
信号振幅 0.8Vp-p±10%
信号伝達距離 143Mbps、177Mbps、270Mbps、
360Mbps:最大200m(75Ω同軸ケーブ
ル5C-2V使用時)
540Mbps:最大150m(75Ω同軸ケーブ
ル5C-2V使用時)
入出力端子
リファレンスビデオ信号入力
B N C 型(× 2)ハイインピーダンス
アナログビデオ信号ループスルー出力付
リモートコントロール端子
REMOTE1A、B、C、REMOTE4
S-BUSBNC型(×4)47kΩ入力
データ転送方式:BI-PHASESPACE
データ転送速度:312.5kbps
信号伝達距離:500m(75Ω同軸
ケーブル5C-2V使用時)
REMOTE2A、B
RS-422A信号規格準拠(S-BUSコマンドに
変換可)
D-sub9ピン(×2)100Ω/10kΩ
データ転送速度38.4kbps
REMOTE3 RS-232C信号規格準拠
ターミナル接続用
D-sub25ピン(M2.6ねじ止め)(×1)
ターミナル 9600bpsDTR制御
8bit、NoParity、Nocheck、1Stopbit
ISR 9600bps
7bit、ODDParity、1Stopbit
AC電源入力 3ピンAC端子(×2)
付属品
オペレーションマニュアル(1)
インストレーションマニュアル(1)
メンテナンスマニュアルパート1(1)
75Ω終端器(3個)
T型ブリッジ(B)(1個)
D-subコネクター用ネジ(2個)
別売り機器
AC電源コードDK-2401(J)
構成部品: 電源コード(125V、7A、2.4m)
プラグホルダー
ACプラグ変換アダプター(3ピン− 2ピン)
コントロールユニット
BKS-R1607、BKS-R1608、BKS-R3205、BKS-R3206、
BKS-R3209、BKS-R3210
ディスプレイユニット
BKS-R3280、BKS-R3281
基板 バックアップコントロールボードBKDS-V3290B
モニターボードBKDS-V3292M
電源ユニット
バックアップパワーサプライユニットBKDS-V3291M
9ピンリモートケーブ ル
RCC-5G(5m)、RCC-10G(10m)、RCC-30G(30m)
ラックマウントキット
RMM-30
仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります
が、ご了承ください。
本機は「高調波ガイドライン適合品」です。

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