Nikon T1-FM User manual

ECLIPSE TS100/TS100-F 用
落射蛍光装置
(水銀ランプ照明部モデル名:C-SHG)
ECLIPSE TS100/TS100-F
Epi-Fluorescence Attachment
(Mercury Lamp Illuminator Model Name: C-SHG)
使用説明書 Instructions
M316J/E 03.9.CF.1


J-1
この度は、ニコン製品をお買い上げ頂き、まことにありがとうございます。
この使用説明書は、ニコン培養倒立顕微鏡 ECLIPSE TS100/TS100-F 用「落射蛍光装置」の使用者のため
に書かれたものです。
ご使用前に良くお読みになり、正しくお使いくださいますようお願い致します。
•本書の内容の一部、または全部を無断で転記することは禁止されています。
•本書の内容については、将来予告なしに変更することがあります。
•本書の内容については万全を期しておりますが、万一不可解な点や、誤り、お気付きの点がございま
したら、ご購入先にご連絡くださいますようお願い致します。
•本書に掲載されている製品の中には、ご購入頂いたセットに含まれないものがある場合もあります。
•顕微鏡本体「ECLIPSE TS100/TS100-F」の使用説明書も併せてお読みください。

J-2
安全上の注意
本書の警告/注意マークについて
ニコン製品は安全性に十分配慮して設計されています。しかし、誤った使い方をしたり、注意事項を守らないと、
人体や家財に損害を与える事故が起こる事故が起こる可能性もあります。このような行為による故障や損害は保
証対象外となります。製品をご使用になる前に、本使用説明書を良くお読みになり、製品を正しくお使いくださ
い。また、使用説明書は捨てたりせず、いつでも見ることができる場所に保管してください。
本書では、次のようなマークを使って、「安全のために特に注意すべき事柄」を目立たせています。マークの付
いた指示は必ずお守りください。
マーク 内容
このマークの付いた指示を守らないと、死亡または重傷を負う可能性があることを示します。
このマークの付いた指示を守らないと、怪我をしたり、周囲の家財に損害を与える可能性がある
ことを示します。
製品上に表示されているマークの意味
製品上に表示してあるマークは、使用するにあたり注意が必要であることを示しています。マークが貼られてい
る部分を操作する場合は、必ず使用説明書を確認してください。
マーク 内容
貼られている場所 電源装置背面 AC-IN ソケットの近く
本装置の電源を入れる前に、装置背面にある入力電圧および周波数を、ご使用になる地域に合うよ
うに設定を促すものです。設定が異なったまま使用すると、故障や火事、感電につながる恐れがあ
ります。POWER スイッチを OFF にして、電源コードを抜いた上で P.24 を参照してください。
工場出荷時は以下のように設定されています。
100/110/120V 地域用電源装置:120V、50Hz
220/230/240V 地域用電源装置:240V、50Hz
貼られている場所 電源装置背面「RESET」表示の近く
スタータの機能停止状態の解除を行う場合の注意を促すものです。POWER スイッチを OFF にし
て、電源コードを抜いた上で P.18 を参照してください。
貼られている場所 電源装置背面ランプ出力コネクタの近く
ランプ交換時には出力コネクタを外すように注意を促すものです。出力コネクタを外した上で
P.20 を参照してください。
警告
注意

安全上の注意
J-3
マーク 内容
貼られている場所 ランプハウス部 UV カットフィルタ押さえ環
UV カットフィルタを取り外した場合の注意を促すものです。
•ランプハウスは顕微鏡に取り付けて点灯すること。
•ランプハウスを顕微鏡から外し、コレクタレンズの挿入口から点灯中のランプをのぞき込むよう
な行為は厳禁です。
•本ランプハウスには UV カットフィルタ(紫外線カットフィルタ)が組み込まれていますので、
水銀ランプ点灯中に出る、目や肌に有害な紫外線の大半をカットしています。しかし極めて強い
光が放射されていてまぶしすぎる上、UV カットフィルタでも紫外線を完全にカットできるわけ
ではありせん。
•UV 励起を行うために UV カットフィルタを外している場合、ランプハウスから出る紫外線を直
視すると、軽い場合は雪目、最悪の場合、失明につながる恐れがあります。
•ランプハウスからランプソケットを外す場合や、ランプハウスを顕微鏡から外す場合は、必ずラ
ンプを消灯してください。
貼られている場所 ランプハウス前部、および側面
ランプ点灯中や消灯直後は、ランプおよびランプハウスが部分的に非常に高温になるので、注意を
促すものです。火傷や火災、事故の危険を避けるため、以下をお守りください。
•ランプ消灯中および消灯後約 30 分は、ランプおよびその周辺に手を触れないこと。
•ランプの交換はランプを消灯し、ランプハウスやランプが十分に冷えるまで待つこと。
•ランプハウスの周囲に壁、カーテン、書類などを密着させないこと。
•ランプ点灯中および消灯後約 30 分は、ランプおよびその周辺に布、紙、引火性の強い揮発性物
質(ガソリン、石油ベンジン、シンナー、アルコールなど)を近づけないこと。
•電源コードおよびランプコードをランプハウスに触れないように設置すること。

安全上の注意
J-4
1. 使用目的
この装置は、顕微鏡観察の目的にのみ使用してください。その他の目的には使用しないでください。
2. 分解しないこと
分解は、感電や故障の原因になります。このような行為による故障や損害は保証対象外になります。本使
用説明書に記載されていない部分の分解は、決して行わないでください。異常に気付いたときは、ご購入
先にご連絡ください。
3. 入力電圧および周波数を確認する
•最初に、電源装置背面シリアル No.下の電源表示が、ご
使用になる地域用のものであることを確認してくださ
い。(100/110/120V または 220/230/240V)
電源表示が異なる場合は、電源を入れずに、すぐにご購
入先にご連絡ください。
•装置の電源を入れる前に、電源装置背面にある「入力電
圧表示」と「周波数表示」の 2 箇所を見て、表示がご
使用になる地域に合っていることを確認してください。
異なる場合は、電源を入れずに、各設定を変更してくだ
さい。(P.24 参照)そのままの状態で電源を入れると、
過電流による過熱状態になり、火災、感電の原因となっ
たり、装置が故障することがあります。
<工場出荷時の設定>
100/110/120V 地域用電源装置:120V、50Hz
220/230/240V 地域用電源装置:240V、50Hz
4. 指定の水銀ランプ、ランプハウス、ヒューズ、電源コードを使用すること
水銀ランプ、ランプハウス、ヒューズ、電源コードは指定のものを使用してください。指定外のものを使
用すると、故障や火災、感電につながることがあります。
電源コード、ランプコードは、感電事故防止のため強い衝撃が加わらないよう慎重に取り扱ってください。
ランプの取扱いについては、ランプに付属の取扱い説明書を必ずお読みになり、その指示に従ってくださ
い。
•指定の水銀ランプ: 50W 交流式水銀ランプ HBO50W/AC L1(オスラム社製)
•指定のランプハウス: C-SHG HG コウゲン 50W
•指定のヒューズ: 100/110/120V 地域用電源装置用:
6.3A タイムラグ・ハイブレーキングタイプ 5×20
ミニチュアヒューズ×2
220/230/240V 地域用電源装置用:
4A タイムラグ・ハイブレーキングタイプ 5×20
ミニチュアヒューズ×2
警告
電源装置背面
周波数表示 入力電圧表示
電源表示

安全上の注意
J-5
•指定の電源コード: 100、110、120V AC 地域の場合:
•UL に認定された着脱可能なコードセットで 3 心アース付き
•延長コードを使用する場合は、必ずアース線(PE Wire)の入ったものを使
用すること
220、230、240V AC 地域の場合:
•EU/EN の規格を満足した 3 心コードセット
•保護クラス 1 の機器なので保護アース付きコンセントを使用すること
5. 装置の組立て、ランプやヒューズの交換、電源コードの抜差し時は、電源を切ること
感電や火災防止のため、電源コードの抜差しを行う前には必ず POWER スイッチを○側に倒し、電源装置
の電源を切ってください。また、装置の組立てや、ランプ・ヒューズの交換を行う場合も、必ず電源を切
り(POWER スイッチを○側に倒し)、電源コードをコンセントから抜き、さらにランプ出力コネクタ
(OUTPUT)からランプコードを抜いてください。
6. ランプハウスは顕微鏡に取り付けて点灯すること
ランプハウスを顕微鏡から外し、コレクタレンズの挿入口から点灯中のランプをのぞき込むような行為は
厳禁です。
UV 励起を行うために UV カットフィルタを外している場合、ランプハウスから出る紫外線を直視すると、
軽い場合は雪目、最悪の場合、失明につながる恐れがあります。
ランプハウスからランプソケットを外す場合や、ランプハウスを顕微鏡から外す場合は、必ずランプを消
灯してください。
ランプハウスには UV カットフィルタ(紫外線カットフィルタ)が組み込まれています。このフィルタは、
水銀ランプ点灯中に出る、目や肌に有害な紫外線の大半をカットします。しかし極めて強い光が放射され
て眩しい上、UV カットフィルタでも紫外線を完全にカットできるわけではありませんので、十分にご注
意ください。
7. 光源の熱
ランプハウス前部、および側面にある高温注意マーク は、ランプ点灯中や消灯直後はランプおよびラ
ンプハウスが非常に高温になるので注意を促すものです。火傷や火災、事故の危険を避けるため、以下を
お守りください。
•ランプ消灯中および消灯後約 30 分は、ランプおよびその周辺に手を触れないこと。
•ランプの交換はランプを消灯し、ランプハウスやランプが十分に冷えるまで待つこと。
•ランプハウスの周囲に壁、カーテン、書類などを密着させないこと。
•ランプ点灯中および消灯後約 30 分は、ランプおよびその周辺に布、紙、引火性の強い揮発性物質(ガ
ソリン、石油ベンジン、シンナー、アルコールなど)を近付けないこと。
•電源コードおよびランプコードをランプハウスに触れないように設置すること。
警告

安全上の注意
J-6
8. 水銀ランプ(HG ランプ)の破裂、ガス漏れについて
水銀ランプ内には無機水銀、および微量の Ar ガス、Xe ガスが封入されています。冷えた(室温の)ラン
プは気圧と同程度の圧力しかありませんが、点灯時には水銀が気化し、ランプ内の圧力が非常に高くなり
ます。従って、傷ついたランプや、平均寿命時間を超過したランプを使用すると、ランプの破裂やガス漏
れなどの異常につながる場合があります。
ランプが破裂すると、ガラスが飛散して人体や装置を傷つけることがあります。また、ランプ内部のガス
(蒸気状の水銀、および Ar、Xe の不活性ガス)が放出されますので、それを吸い込んでしまう危険もあ
ります。これらの危険を避けるため、下記事項をあらかじめご熟読頂き、異常時には速やかにご対処くだ
さいますようお願い致します。また、ランプの取扱いについては、後出の「3.水銀ランプの取扱いについ
て 注意」をお読みになり、そこに書かれた指示に従ってください。
•無機水銀(化学記号:Hg、化学式:Hg)は、有機水銀(メチル水銀)に比べて、人体へ吸収されにく
く、毒性が弱い、と言われておりますが、有害ですので、取扱いには注意が必要です。
•ガス漏れや、ランプの破裂などの異常時には、水銀の蒸気を吸い込まないよう、全員直ちにその場を離
れてください。また、少なくとも 30 分はその場を完全に換気してください。
•万一、水銀を吸ってしまったら、直ちに大量の水でうがいをしてください。皮膚に付いたり、目に入っ
た場合も同様に、直ちに大量の水で洗い流してください。なお、気分が悪くなったり、異常を感じた場
合には、早急に医師の手当てを受けてください。
•後処理はランプハウスが冷えるまで待ってから行ってください。
•飛び散った液状の水銀を処理するには、専用の吸着材(実験材料を扱う業者から入手可能)を使用し、
特別産業廃棄物として専門業者に処理を依頼するか、地方自治体の条例または規則に従って廃棄してく
ださい。
•割れたガラスを拾うときには、手を切らないよう、細心の注意を払ってください。回収したガラス片は
必ず固い容器に入れ、特別産業廃棄物として専門業者に処理を依頼するか、地方自治体の条例または規
則に従って廃棄してください。
•Ar、Xe の不活性ガスは、大気中にも極微量に存在するもので、人体には無害です。
警告

安全上の注意
J-7
1. 水をかけないこと、異物を入れないこと
装置に水がかかると、ショートして、故障や異常発熱の原因となる場合があります。また、内部に異物が
入っても同様にショートすることがあります。万一水がかかってしまったら、ただちに電源装置の POWER
スイッチを切り(○側に倒す)、電源コードをコンセントから抜いてください(このとき濡れた手で触ら
ないようにしてください)。その後、乾いた布などで水気を拭き取ってください。
電源装置背面のランプ OUTPUT コネクタや AC IN ソケットに水滴がついていないか確認し、あれば拭き
取ってください。
水や異物が内部に入ってしまったら、ご使用にならずに、ご購入先にご連絡ください。
2. 水銀ランプの寿命
オスラム社製「Hg ランプ HBO 50W/ACL1」の平均寿
命は 100 時間です。
100 時間を超えて使用すると、ランプの破裂などの事故
につながる場合があります。RUN TIME カウンタ(ラン
プ点灯時間表示計)が「10000.0」(=100 時間)を超
えたら、必ず新しいランプに交換してください。その際、
RUN TIME カウンタのリセットボタンを押して、表示を
「000.0」にリセットしてください。
(RUN TIME カウンタは、ランプの積算使用時間を記録
するものです。途中でリセットボタンを押すと、積算使用
時間がわからなくなってしまいますので、ランプを新しい
ものに交換したとき以外は、押してはいけません。)
ランプ管球に著しい黒化が認められた場合は、積算使用時
間にかかわらず、新しいランプに交換してください。
注意
電源装置前面
10000.0 を超えたら新品に交換
リセットボタン

安全上の注意
J-8
3. 水銀ランプの取扱いについて
ランプの破裂による事故や怪我を防止するため、ランプ取扱い時は下記の注意をお守りください。
•振動や衝撃を加えないこと。
•ガラス(バルブ)の表面に指紋や汚れを付けないこと。(手袋を付け、素手で触らないこと)
•ガラス(バルブ)の表面に傷を付けないこと。
•ガラス(バルブ)に無理な力を加えないこと。(特にソケットに取り付けるとき)
•ソケットへの取付けは、“UP”表示のある方を上側にして取り付けること。
•ソケットへの取付け時は、柔軟性のある下側から先に固定すること。(破損防止)
•ソケットへの取付け時は、ランプクランプねじをしっかりと締めること。
(クランプが甘いと接触抵抗が増大してランプの口金部が異常に加熱し、口金の酸化やランプの破裂を
誘発する場合があります。)
•破裂してしまったランプのガラス片を拾うときは、手を切らないよう注意すること。
•ランプの寿命を超えて使用しないこと。
•ランプを保管する場合は、保管環境を守ること。不適切な環境での保管は、ランプの破裂の原因となり
ます。
<保管環境>
温 度:-40~70℃
湿 度:10~80%
気 圧:大気圧
その他:衝撃や振動を与えないこと。短寿命や破裂の原因となることがあります。
•使用済みのランプを廃棄する場合は割らずに、産業廃棄物として専門業者に処理を依頼するか、地方自
治体の条例または規則に従って廃棄すること。
(補足)
•水銀ランプに指紋や汚れが付いてしまった場合は、柔らかい清潔な木綿布またはガーゼを無水アルコー
ルで軽く湿らせたもので拭き取ってください。
•割れたガラス片は、固い容器に入れて処分してください。
•ランプ使用時に異常を感じたときは、直ちに使用を止め、ご購入先にご連絡ください。
•点灯中にランプが破裂した場合(ランプがランプハウス内で破裂した場合)、ランプハウスの構造上、
破片が外に飛び散ることはありません。
•点灯中にランプが破裂した場合は、ランプハウスが冷えてから後処理を行ってください。
•ランプの取付け方については、「 詳しい説明」の 5 項の「5)水銀ランプの取付け/交換」をお読みく
ださい。
4. オゾンについて
水銀ランプ点灯中は、ランプから微量のオゾンが発生していると考えられます。オゾンが目や鼻などの粘
膜に触れると、粘膜を痛めることがありますので、ランプ点灯時は十分な換気を行い、ランプから排気さ
れている空気を直接顔に当てたり、吸入したりすることが無いよう注意してください。
注意
IV

安全上の注意
本製品の取扱いについて
J-9
本製品の取扱いについて
(1)設置、保管場所
顕微鏡は精密光学機器です。不適切な場所での使用や保管は、故障や精度劣化の原因となります。
本装置は必ず設置してご使用ください。設置/保管場所を選ぶときは、下記の条件を考慮してくだ
さい。
•直射日光の当たる場所、室内灯の真下など、明るい場所は避けてください。(周囲が明るいと
見えが悪くなります。)
•設置は、温度 0~40℃、湿度 85%以下の室内を選んでください。保管は、温度-20~60℃、
湿度 90%以下(結露なきこと)の場所を選んでください。(高温多湿の場所に設置/保管する
と、レンズにカビや結露が発生したり、性能劣化や故障の原因となります。)
•ホコリ、ゴミの少ない場所を選んでください。
•振動の少ない場所を選んでください。
•こわれる危険のない、しっかりとした机または台の上に、水平に設置/保管してください。
•保管時にはほこりがかからないようにカバーをかけてください。

J-10

目次
J-11
目次
安全上の注意 ............................................................................................................................................................................2
I 各部分の名称 ............................................................................................................................................................. 12
II 操作部分の名称......................................................................................................................................................... 13
III 検鏡手順....................................................................................................................................................................... 14
IV 詳しい説明.................................................................................................................................................................. 16
1 視野絞り......................................................................................................................................................... 16
1) 視野絞りの心出し.....................................................................................................................................16
2 ND/シャッタスライダ........................................................................................................................... 16
3 遮光板.............................................................................................................................................................. 17
4 フィルタブロック....................................................................................................................................... 17
5 水銀ランプ/ランプハウス .................................................................................................................... 17
1) 水銀ランプの点灯/消灯.......................................................................................................................17
2) 安全インターロック機構.......................................................................................................................18
3) 水銀ランプの心出し ................................................................................................................................18
4) UV カットフィルタ(UV 励起を行う場合) ............................................................................20
5) 水銀ランプの取付け/交換..................................................................................................................20
6) 電源装置の RUN TIME カウンタ.....................................................................................................21
V 組立て ........................................................................................................................................................................... 22
1 カセットホルダの取付け......................................................................................................................... 22
2 フィルタブロックの取付け .................................................................................................................... 22
3 落射蛍光装置本体の取付け .................................................................................................................... 23
4 遮光板の取付け ........................................................................................................................................... 23
5 ND フィルタの取付け.............................................................................................................................. 23
6 ランプハウスの取付け ............................................................................................................................. 24
7 電源装置の接続 ........................................................................................................................................... 24
VI 使用上の問題点とその対策.................................................................................................................................. 25
1 光学系.............................................................................................................................................................. 25
2 電気系.............................................................................................................................................................. 26
VII 保守................................................................................................................................................................................ 27
VIII 仕様................................................................................................................................................................................ 28

J-12
各部分の名称
I
落射蛍光装置は図のような部分で構成されています。
遮光板
電源コード
カセットホルダ
(フィルタブロック)
ランプハウス
ランプソケット
(水銀ランプ)
落射蛍光装置本体
ND/シャッタスライダ
落射蛍光装置を顕微鏡 TS100-F に取り付けたところ
電源装置

J-13
操作部分の名称
II
II
1. 落射蛍光装置本体
2. ランプハウス/ソケット/水銀ランプ
3. 電源装置
<前 面>
POWER
スイッチ
RUN TIME カウンタリセットボタン
(表示計リセットボタン)
RUN TIME カウンタ
(ランプ点灯時間表示計)
<背 面>
スタート
リセットスイッチ
周波数切替え
スイッチ
周波数表示
ランプ OUTPUT
コネクタ
(ランプ出力コネクタ)
ヒューズホルダ
(電圧切替え器)
電圧表示
AC IN ソケット
(電源入力ソケット)
視野絞り開閉レバー
落射蛍光装置のピン
落射蛍光装置の溝
視野絞り心出しねじ
ランプハウスクランプねじ
ND/シャッタスライダ
励起法銘板表示窓
サイドカバー固定ねじ
カセットホルダ
サイドカバー
フィルタブロック
フィルタブロック
切替えレバー
カセットホルダ
ランプハウス
ランプ上下心出しつまみ
ランプハウスのピン
UV カットフィルタ
押さえ環(内側)
コレクタレンズ
フォーカスレバー
ランプ左右心出しつまみ
バックミラー
フォーカスつまみ
ランプコード
ソケットクランプねじ
ランプソケット
口金部(上側):“UP”の表示有り
口金部(下側)
水銀ランプ

J-14
検鏡手順
III
検鏡の前に
RUN TIME カウンタで、水銀ランプの累積点灯時間を確認してから、POWER スイッチを|側に倒
して水銀ランプを点灯します。
表示が、水銀ランプの平均寿命時間を超過している場合は(RUN TIME カウンタの表示:10000.0
を超えたら)、ランプを交換してください。(P.20 参照)
1標本の位置決めをします。
(1) ND/シャッタスライダを制限に当たるまで
左側に引き出し、シャッタを光路に入れます。
(2) 左右両方のフィルタブロック切替えレバーを
制限に当たるまで引き出して、フィルタブロッ
クを光路から外します。
(3) 顕微鏡の電源スイッチを ON にし(電源スイッ
チが点灯する)、透過照明による観察で、標本
の観察部位を視野の中央に移動させます。
2励起法を選択します。
使用する励起法のフィルタブロックが取り付けられ
ている側の切替えレバーを制限に当たるまで押し込
みます。
ND/シャッタスライダ フィルタブロック
切替えレバー
フィルタブロック
切替えレバー

III 検鏡手順
J-15
III
3標本にピントを合わせます。
(1) 顕微鏡の電源スイッチを OFF にし(電源ス
イッチが消灯する)、透過照明ランプを消灯し
ます。
(2) ND/シャッタスライダを制限に当たるまで
右側に引き出し(左側から押し込む)、中空部
を光路に入れます。
(3) 視野絞り開閉レバーを「O」方向に制限に当た
るまで回して、視野絞りを全開にします。
(4) 標本にピントを合わせます。
4視野絞りを調節します。
視野絞りを心出しし、視野に外接する大きさに絞り
ます。(P. 16 参照)
5明るさを調節します。
蛍光像が明る過ぎたり、退色が早い場合は、ND/
シャッタスライダを中間のクリック位置にしてND
フィルタを光路に入れ、励起光強度を弱めてください。
•位相差対物レンズやHMC(ホフマン・モジュレー
ション・コントラスト)対物レンズでは、蛍光像
が暗くなったり、コントラストが悪化することが
あります。
•視野にムラがある場合は、ランプのピント出しあ
るいは心出し(P.18)を再度行ってください。
•標本の退色防止のため、検鏡しない場合は必ず
シャッタを光路に入れてください(ND/シャッタ
スライダを左側に制限まで引き出す)。
視野絞り開閉レバー ND/シャッタスライダ
視野絞り心出しねじ 視野絞り開閉レバー
ND フィルタを光路に入れる

J-16
詳しい説明
IV
1視野絞り
視野絞りは、標本の観察する範囲に照明光を制限する絞りです。視野絞り開閉レバーを操作すると
視野絞りの大きさが変わります。通常は視野の周辺に外接する程度の大きさまで絞って使用します。
必要以上に広い範囲に照明光を当てると、標本が退色する範囲が広くなり、また、迷光によるフレ
アが発生して光学像のコントラストを低下させる原因となります。
本装置の視野絞りは、心出しを行ってからご使用ください。
1視野絞りの心出し
(1) 「 検鏡手順」の章の 1.~3.の操作を行います。
(2) 視野絞りを小さく絞ります。(視野絞り開閉レ
バーを「C」の方向に回します。)
(3) 視野絞り像の中心を視野の中心に移動させま
す。(視野絞り心出しねじを回します。)
(4) 視野絞りを、視野とほぼ同じ大きさにまで広げ
ます。(視野絞り開閉レバーを「O」の方向に
回します。)
(5) もう一度、視野絞り像の中心を視野の中心に移
動させます。(視野絞り心出しねじを回します。)
2ND/シャッタスライダ
ND/シャッタスライダには、シャッタ、ND フィル
タ受け部、中空部が設けられています。ND/シャッ
タスライダを制限に当たるまで左側に引き出すと
シャッタが、中間のクリック位置にすると ND フィル
タ受け部が、制限に当たるまで右側に引き出すと中空
部が、それぞれ光路に入ります。
ND フィルタ受け部には付属の ND8 フィルタ(明る
さ 1/8)の他、直径 25mm の ND フィルタを取り付
けることができます。
•ND フィルタは、光の色バランスを変えることなく、光量のみを減少させるフィルタです。蛍光
像が明る過ぎる場合、また標本の退色が激しい場合は ND フィルタを光路に入れ、明るさを調節
してください。
•シャッタは、励起光を遮断するものです。検鏡を中断するときは、標本の退色防止のために、必
ずシャッタを光路に入れてください。大切な標本を傷めないために、このシャッタの使用を習慣
づけてください。また、落射蛍光検鏡を一時中断し、透過照明での検鏡を行う場合も、シャッタ
を光路に入れ落射蛍光の励起光を遮断するようにしてください。
III
視野絞り開閉レバー 視野絞り心出しねじ
ND フィルタ受け部
ND8 フィルタ
ND/
シャッタスライダ
中空部
ND/シャッタスライダつまみ

IV 詳しい説明
3 遮光板
J-17
IV
3遮光板
遮光板は、対物レンズから標本に照射される励起光が、目に入るのを防ぐためのものです。
■標本を直接肉眼で見る場合は、必ず遮光板を通して見てください。
4フィルタブロック
フィルタブロックは、励起フィルタ(EX フィルタ)、
吸収フィルタ(BA フィルタ)、ダイクロイックミラー
(DM)の 3 種類の光学部品から成り立っています。
標本や蛍光色素の特性に合わせて、目的にかなった組
合せのフィルタブロックを選択してください。
5水銀ランプ/ランプハウス
1水銀ランプの点灯/消灯
● ランプを点灯する前に
•本使用説明書冒頭の「本書の警告/注意マークにつ
いて」、「製品上に表示されているマークの意味」、
「安全上の注意」の章をお読みになり、そこに書か
れている注意事項を必ず守ってください。
•電源を入れる前に、電源装置背面の電圧および周波
数設定を必ず確認してください。(設定を誤ると装
置内部の回路が故障し、事故につながる恐れがあり
ます。)
•ランプを消灯してから 10 分以上経過しているこ
とを確認してください。
吸収フィルタ
励起フィルタ ダイクロイックミラー
(内部)
周波数表示 電圧表示
電源装置背面
スタートリセットスイッチ
電源装置前面
POWER スイッチ
|:ON
○:OFF

IV 詳しい説明
5 水銀ランプ/ランプハウス
J-18
● ランプの点灯
POWER スイッチをON(|側)に倒します。水銀ランプが点灯します。
•水銀ランプは点灯後約 10 分でアークが安定します。
•5 秒以上経ってもランプが点灯しない場合は、POWER スイッチを OFF(○側)にし、電源コー
ドを抜いてから「 使用上の問題点とその対策」の章をご確認ください。
•POWER スイッチ ON 後、ランプが点灯しないまま 30 秒以上経った場合は、電源装置スタータ
の安全装置が働きます。POWER スイッチを OFF にした上で、「 使用上の問題点と対策」の
項をご確認の上、電源装置背面の内部のスタートリセットスイッチを先の細いペン等で押してか
ら、再度 POWER スイッチを ON にしてください。
● ランプの消灯
POWER スイッチを OFF(○)に倒すと、電源が切れ、ランプが消灯します。
再点灯させる場合は、ランプ内の温度が正常に戻るまで約 10 分間お待ちください。
2安全インターロック機構
本装置には安全インターロック機構が設けてあります。以下の場合に安全インターロック機構が作
動し、ランプ出力が自動的に停止し、ランプは消灯します。
■ランプソケットがランプハウスに正しく取り付けられていない。
■ランプ点灯中にランプハウスからランプソケットを外した。(絶対に外さないこと)
3水銀ランプの心出し
ランプを交換する度に、ランプの心出しを行ってください。ランプが正しく心出しされていないと、
像が暗くなったり、照明ムラの原因になります。
B 励起用、または G 励起用フィルタブロックが取り付けられている側の切替えレバーを制限にあた
るまで押し込み、心出しを行ってください。
•UV 励起用フィルタブロックを光路に入れての心出しは絶対に行わないでくださ
い。水銀ランプの有害な紫外線が目に入る場合があり、最悪の場合、失明につなが
る恐れがあります。
•アーク像が安定してから心出しを行ってください。
•ステージ上面に普通紙や名刺などの薄い白紙を置きアーク像を投影します。紙を置
いていないときには光源を点灯させないでください。
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警告
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