Sony MAVE-F555 User manual

EDITING PANEL
(for MAV-555 MULTI ACCESS VIDEO DISK RECORDER)
MAVE-F555
(Ver. 1.00)
OPERATION MANUAL [Japanese/English]
1st Edition
Serial No. 00001 and Higher
電気製品は、安全のための注意事項を守らないと、火災
や人身事故になることがあります。
このオペレーションマニュアルには、事故を防ぐための重要な注意事項と製
品の取り扱いかたを示してあります。このオペレーションマニュアルをよく
お読みのうえ、製品を安全にお使いください。お読みになったあとは、いつ
でも見られるところに必ず保管してください。
警告

ソニー製品は安全に十分に配慮して設計されています。しかし、電気製品はまち
がった使いかたをすると、火災や感電などにより死亡や大けがなど人身事故につ
ながることがあり、危 険 で す 。
事故を防ぐために次のことを必ずお守りください。
安全のための注意事項を守る
3〜5ページの注意事項をよくお読みください。
定期点検を実施する
長期間安全に使用していただくために、定期点検を実施することをおすすめしま
す。点検の内容や費用については、ソニーのサービス担当者または営業担当者
にご相談ください。
故障したら使用を中止する
ソニーのサービス担当者、または営業担当者にご連絡ください。
万一、異常が起きたら
/1電源を切る。
MAVE-F555の電源スイッチは、本体背面にありま
す。 電源OFF
IN1(EDITOR R)IN2(EDITOR P)POWER
OUT1(MAV P1)
TO MAV
OUT2(VTR)
1
TO MAV(PARALLEL I/O)
DC IN(12V)
2
D555 I/FAV SEL OUT
2電源コードや接続コードを抜く。
3ソニーのサービス担当者、または営業担当者に修
理を依頼する。
/すぐに電源を切り、消火する。
異常な音、
におい、煙が
出たら
警告表示の意味
このオペレーションマニュアル
および製品では、次のような表
示をしています。表示の内容を
よく理解してから本文をお読み
ください。
警告
この表示の注意事項を守らない
と、火災や感電などにより死
亡や大けがなど人身事故につな
がることがあります。
注意
この表示の注意事項を守らない
と、感電やその他の事故により
けがをしたり周辺の物品に損害
を与えたりすることがあります。
注意を促す記号
火災
感電
行為を禁止する記号
禁止
分解禁止
行為を指示する記号
強制
アース線を
接続せよ
安全のために
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラスA情報技術装置です。この装置
を家庭環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあります。この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求され
ることがあります。
炎が出たら

目次 1(J)
日
本
語
目次
1章概要 1-1 MAVE-F555の概要 .................................................................................1-1
1-2 主な特長.....................................................................................................1-2
1-3 各部の名称と機能 ......................................................................................1-4
1-3-1 コンソール部 ..............................................................................................1-4
1-3-2 背面端子部 ..................................................................................................1-6
2章準備 2-1 システム構成例と各機器の接続.................................................................2-1
2-1-1 システム構成例(1)
リニア/ノンリニア編集を行う場合 ....................................................... 2-1
2-1-2 システム構成例(2)
MAV-555に本機を複数台接続して使用する場合 .............................. 2-2
2-1-3 本機とMAV-555の接続 ............................................................................ 2-3
2-2 MAV-555側の設定 ...................................................................................2-5
2-2-1 オペレーションモードの設定 ...................................................................... 2-5
2-2-2 ポートの設定............................................................................................... 2-5
2-2-3 スーパーインポーズ表示の設定 ................................................................ 2-5
2-2-4 ファイル切り換え時間の設定..................................................................... 2-6
3章 リニア/ノンリニア編
集のための各種操作 3-1 リニア編集のための各種操作(ファイル単位の操作)...............................3-1
3-1-1 ファイルの選択 ........................................................................................... 3-1
3-1-2 新規ファイルの作成 ................................................................................... 3-5
3-1-3 ファイルの削除 ........................................................................................... 3-7
3-2 ノンリニア編集のための各種操作(カット単位の操作)...........................3-8
3-2-1 カットジャンプ(カットポイントへのキューアップ )..................................... 3-10
3-2-2 編集モード................................................................................................. 3-12
3-2-3 カットの挿入/入れ替え(INSERTモードを使った編集)....................... 3-13
3-2-4 カットの上書き(OVERWRITEモードを使った編集)............................. 3-23
3-2-5 カットの削除(LIFTモード、EXTRACTモードを使った編集)................ 3-29
3-2-6 IN点/OUT点の保持期間 ...................................................................... 3-33
3-2-7 編集の取り消しと再実行(Undo/Redo)............................................ 3-34
3-3 バックグラウンドオペレーション(空きポートを利用した記録/再生)3-37
3-3-1 MAV-555の基板構成とバックグラウンドポート...................................... 3-37
3-3-2 バックグラウンド収録 ............................................................................... 3-37
3-3-3 バックグラウンド再生 ............................................................................... 3-40
3-4 レコーダーセレクト機能 ........................................................................ 3-42
3-4-1 MAV-555側の設定.................................................................................. 3-42
3-4-2 簡易スイッチャー機能と接続状態の外部通知機能 ............................... 3-42
3-4-3 設定例と接続例 ....................................................................................... 3-43
4章 1台のMAV-555に本
機を複数台接続した場
合の操作
4-1 可能な操作 .................................................................................................4-2
4-2 操作対象ポート..........................................................................................4-3

目次
2(J)目次
付録 エラーメッセージ一覧 ........................................................................................ A-1
スーパーインポーズ表示一覧 ............................................................................. A-3
仕様 ................................................................................................................A-10

3 (J)
分解禁止
外装を外さない、改造しない
外装を外したり、改造したりすると、感電の原因となります。
内部の調整や設定および点検を行う必要がある場合は、必ずサービストレーニン
グを受けた技術者にご依頼ください。
禁止
油煙、湯気、湿気、ほこりの多い場所では設置・使用しない
上記のような場所で設置・使用すると、火災や感電の原因となります。
感電
感電
下記の注意事項を守らないと、
火災や感電により死亡や大けがにつながることがあります。
警告
火災
火災
強制
安定した場所に設置する
ぐらついた台の上や傾いたところに設置すると、倒れたり落下したりして、けがの
原因となることがあります。また、設置・取り付け場所の強度を十分にお確めくだ
さい。
注意
接続の際は電源を切る
電源を入れたままで電源コードや接続ケーブルを接続すると、感電や故障の原因
になることがあります。
下記の注意事項を守らないと、
けがをしたり周辺の物品に損害を与えることがあります。
注意

4 (J)
ACアダプターに関する安全上のご注意
警告
火災
感電
下記の注意事項を守らないと、火災や感電により死亡や大け
がにつながることがあります。
強制
指定されたACアダプター、電源コードを使う
指定以外のACアダプター、電源コードを使用すると、火災や感電の原因となりま
す。
禁止
電源コードを傷つけない
電源コードを傷つけると、火災や感電の原因となります。
・電源コードを加工したり、傷つけたりしない。
・重いものをのせたり、引っ張ったりしない。
・熱器具に近づけたり、加熱したりしない。
・電源コードを抜くときは、必ずプラグを持って抜く。
万一、電源コードが傷んだら、ソニーのサービス担当者に交換をご依頼ください。
強制
ACアダプターに表示された電源電圧で使用する
ACアダプターに表示されたものと異なる電源電圧で使用すると、火災や感電の原
因となります。
注意
下記の注意事項を守らないと、けがをしたり周辺の物品に損
害を与えることがあります。
アース線を
接続せよ
安全アースを接続する
安全アースを接続しないと、感 電 の 原 因となることがあります。次の方法でアース
を接続してください。
・電源コンセントが 3極の場合
別売の電源コード(1-765-204-11)を使用することで安全アースが接続されます。
・電源コンセントが 2極の場合
別売の3極→2極変換プラグ(1-505-411-
21)を使用し、変換プラグから出ている緑
色のアース線を建物に備えられているアー
ス端子に接続してください。
安全アースを取り付けることができない場合は、ソニーのサービス担当者にご連絡
ください。
変換プラグ
アース線

5 (J)
注意
接続の際は電源を切る
電源を入れたままで電源コードや接続ケーブルを接続すると、感電や故障の原因
になることがあります。
注意
電源コード、接続コードを接続する場合は、足をひっかけない
ように注意する
電源コードや接続コードに足をひっかけて、本機が落下、転倒すると、けがをする
ことがあります。

このオペレーションマニュアルについて
6(J)このオペレーションマニュアルについて
このオペレーションマニュアルについて
ここでは、エディティングパネルMAVE-F555をご使用いただくうえでガイドの役割を果たす、
本オペレーションマニュアルの構成や使いかたについて説明します。
本書の目的と想定読者
このオペレーションマニュアルでは、MAVE-F555(以下本書中では「本機」と呼びます)の
各部の名称と機能、準備のしかた、一般的な操作のしかたなど、本機をお使いいただくう
えで知っていただきたい事項を説明します。
マルチアクセスビデオディスクレコーダーMAV-555およびBVEシリーズエディターと本機を
連携利用することで、リニアライクなノンリニア編集システムや、MAV-555による回線受けと
プレーヤーを組み合わせた編集/分配送出システムなどを、容易に構築することが可能で
す。このように本機は、MAV-555、BVEエディターといった外部機器との連携を前提とした
コントローラーですので、本書をお読みになるにあたっては、これらの外部機器の動作や操
作に関する知識があることが前提となります。
本機をご利用になる際は、本機と接続して利用する各外部機器に付属のマニュアル類を、
合わせてお読みください。

このオペレーションマニュアルについて 7(J)
本書の構成
本書全体の構成を把握していただくために、第1章以降の全章と付属の概要を以下に紹介
します。
第1章 概要
本機の主な特長、および本機の各部の名称と機能についての概略を説明します。
第2章 準備
本機をマルチアクセスビデオディスクレコーダーMAV-555やBVEシリーズエディターなどと
連携利用するための、アプリケーション別システム構成例、本機のMAV-555への接続方法、
およびMAV-555側での必要な設定について説明します。
第3章 リニア/ノンリニア編集のための各種操作
MAV-555とBVEエディターを組み合わせて利用する際の、BVEエディターからは行うことが
できないMAV-555への各種のファイル操作(ファイルアサイン、新規ファイル作成、ファイル
削除)や、カットジャンプ、カットの挿入などについて説明します。
また、本機からの操作でMAV-555の空きポートを有効利用する「バックグラウンドオペレー
ション」、ワンタッチでVTR/MAV-555のプレーヤー/レコーダー構成を切り換える「レコー
ダーセレクト機能」についても、この章で説明します。
第4章 1台のMAV-555に本機を複数台接続した場合の操作
MAV-555に2台以上の本機を接続して、それぞれの本機からMAV-555の各ポートを操作
する方法について説明します。また、接続のしかたに応じた、本機からの可能な操作につ
いても説明します。
付録
エラーメッセージ一覧、および本機の主な仕様を示します。

このオペレーションマニュアルについて
8(J)このオペレーションマニュアルについて
本書の使いかた
操作説明について
イラストやボタンのスイッチに振ってある番号は、操作手順の番号と対応しています。また、
操作中に触れるスイッチや、確認する必要があるランプの状態、モニター画面(MAV-555の
MONITOROUT出力)にスーパーインポーズ表示される情報なども明記しています。
関連した情報が本書の他の章や節にある場合は、◆印に続く文章中に参照項目名、ペー
ジ番号を示してあります。また、関連情報が本書以外のマニュアルに含まれている場合は、
◆印に続く文章中にそのマニュアル名を示してあります。
操作説明の例
第
2
章 準備
2-3
(
J
)
2-1-3
本機と
MAV-555
の接続
TO MAV
端子による接続
ノンリニア編集やバックグラウンドオペレーション、レコーダーセレクト機 能などといった本 機
の機能をフルに活用したい場合は、本機のTOMAV端子とMAV-555のREMOTESPARE
端子とを接続します。その他の各機器のMAV-555に対する接続は、MAV-555のオペレー
ションモードをBVEモードに設定した場合の接続に準じます。
IN1(EDITOR R)IN2(EDITOR P)POWER
OUT1(MAV P1)
TO MAV
OUT2(VTR)
1
TO MAV(PARALLEL I/O)
DC IN(12V)
2
D555 I/FAV SEL OUT
ANALOG IN1
ANALOG IN2
BKMA-570
MAV-555
MAVE-F555
BVE-600 MXP-29
VTR
AV SELECTOR
ANALOG OUT2
ANALOG OUT1
VIDEO IN COMPOSITE R2
VIDEO OUT COMPOSITE P2
REMOTE IN4(P2)
P2 REMOTE
R REMOTE
P1 REMOTE
R MIC /LINE IN
P1 MIC /LINE IN
LINE OUT
P2 MIC /LINE IN
REMOTE IN2(P1)
REMOTE IN
REMOTE SPARE
VIDEO OUT
COMPOSITE P1
VIDEO IN
COMPOSITE R1
ANALOG
COMPOSITE IN
ANALOG
COMPOSITE OUT
ANALOG
AUDIO OUT
RECORDER MONITOR
COMPOSITE VIDEO IN P1
VIDEO OUT
MIXER REMOTE EDITOR
ANALOG
AUDIO IN
MONITOR
OUT
◆本機と各機器とのRS-422接続については、「3-4 レコーダーセレクト機能」(3-42ページ)をご覧く
ださい。
ビデオモニター
BVM
シリーズなど
下で説明している操作手順
で使用するスイッチなど
操作手順の番号
操作の結果など、操作
に関する情報
操作の説明
参照情報
3-10
(
J
)
第
3
章 リニア/ノンリニア編集のための各種操作
3-2
ノンリニア編集のための各種操作(カット単位の操作)
3-2-1
カットジャンプ(カットポイントへのキューアップ)
MAV-555のポートにロードされている編集対象のファイル上のカットポイントを、順次頭出し
することが できます 。これを「カットジャンプ」と呼びます。
NOTE
•カットジャンプの操作により、各カットの最初の点にジャンプします。
•MAV-555の電源オフにより、カットポイント情報はクリアされ ます。
カットジャンプするには
REDO
UNDO
VA1 A2 A3 A4
TRIM
MARK
SPLIT
MARK OUTMARK IN
カットジャンプは以下の手順で行います。
1
チャンネル指定キー([V][A1][A2][A3][A4])を使って、カットポイントの検索対象
としたいチャンネルを選択します。
カットポイントの検索対象としたいチャンネルに対応したキーを押して、キー上のランプ
が点灯した状態にします。チャンネルは複数選択が可能です。
2
[B? ]または[?b ]キーを押すと、前後のカットポイントにジャンプします。
•キーを押してカットジャンプが実行されると、そのときカットポイントが検出されたチャン
ネルに対応したチャンネル指定キーのランプがカットジャンプ動作中に点灯します。
1
2

このオペレーションマニュアルについて 9(J)
参照マニュアル
本機にはこのマニュアルのほかに、以下のマニュアルが用意されています。
•インストレーションマニュアル(付属)
本機の設置のしかたについて説明しています。
• MAV-555シリーズ メンテナンスマニュアル(別売り)
本機のメンテナンスのしかたについて説明しています。


第1章 概要 1-1(J)
1-1 MAVE-F555の概要
MAVE-F555は、マルチアクセスビデオディスクレコーダーMAV-555とBVEシリーズエディ
ターとの連携利用をより効果的に行うための、各種の機能と優れた操作性を提供する、専
用エディティング・パネルです。本機は以下のような基本機能を持っています。
•MAV-555内部素材のファイル検索表示および選択機能
•MAV-555上の編集終了素材、または編集途中の素材に対するカット挿入、デリートなどの
ノンリニア編集機能(V/A1/A2/A3/A4の各チャンネルの独立編集操作が可能)
•MAV-555の空きポートを利用したバックグラウンドオペレーション機能(バックグラウンド
ポートを利用した収録またはMAV-555内部素材の再生)
•BVEシリーズエディターとの併用することで、編集機としての機能を拡張
第
1
章
概
要

1-2 主な特長
1-2(J)第1章 概要
1-2 主な特長
リニア編集サポート機能
MAV-555では、素材はファイルという単位で管理されています。このため、MAV-555を使っ
た記録/再生を行うには、VTRでのテープのロードに相当する操作として、ファイル の 新 規
作成(新規記録時)や記録済みファイルの選択(アサイン)が必要です。本機を使うことで、
BVEエディターからは行うことが できな い、MAV-555上のファイルの選択や新規作成、ファ
イルの削除の操作を行うことが できます。本機を使って選択したMAV-555上のファイルに対
しては、即座にBVEエディターのサーチダイヤルを利用したサーチ操作が可能となります。
ノンリニア編集機能
本機とBVEエディターを使ってMAV-555を操作することにより、従来BVEエディターだけ
ではできなかったカットの追加、削除などのノンリニア的な編集を行うことが可能です。編集
は、V/A1/A2/A3/A4の各チャンネルから、必要なチャンネルだけを選択して行うことが で
きます。また、編集中素材のカットポイントを順次頭出しすることができるカットジャンプ機能
も利用可能です。
バックグラウンドオペレーション
MAV-555をBVEモードで使用する場合、編集には使わないポートが一つ残ります。例えば、
MAV-555が2-IN/2-OUTのポート構成になっている場合(オプション基板のBKMA-510
挿入時)、では、MAV-555のR2ポートは編集には使われない空きポートとなります。このよ
うな「バックグラウンドポート」を、本機からコントロールすることができます。バックグラウン
ドポートが記録ポートの場合はそのポートを利用した収録操作、再生ポートの場合はそのポー
トを利用したMAV-555内部素材の再生・送出操作を行うことが可能です。
レコーダーセレクト機能
MAV-555とBVEエディターを組み合わせた編集システムによって編集作業を行う場合、
(1)VTRをプレーヤー、MAV-555をレコーダーとしてMAV-555の内部に編集結果ファイル
を作成するための編集時のシステム構成/接続と、(2)MAV-555をプレーヤー、VTRをレ
コーダーとして、MAV-555内部の完成ファイルをVTRに戻すためのシステム構成/接続が
必要となります。
「レコーダーセレクト機能」を使うと、これらを一通りのシステム構成/接続によって、本機の
ボタン操作([MAV]キー/[VTR]キーの操作)のみで切り換えて行うことが可能です。
MAV-555上のセットアップメニューを利用した設定によって、本機の[MAV]キーを選択し
た際の([R]、[P1]、[P2]各キーに対応した)操作対象デバイス/ポート、[VTR]キーを
選択した際の操作対象デバイス/ポートを自由に割り当てることができます。さらに[MAV]
/[VTR]の選択状態に応じて、本機の各RS-422ポート(IN1/IN2/OUT1/OUT2)の内
部接続状態が切り替わり、同時にA/VSELOUT端子から接続状態切り換えの通知が行わ
れます。これら一連の動作を総合的に利用することで、上記のような「ノンリニア編集→完
成素材のVTR化」というシステムを構成したり、その他の独自コンフィギュレーションに利用
できる可能性があります。

第1章 概要 1-3(J)
1台のMAV-555への本機の複数台接続をサポート
本機のTOMAV(PARALLELI/O)端子を使用すると、1台のMAV-555に本機を複数接
続して、それぞれの本機からMAV-555の異なるポートの簡易制御を行うことが できます。
例えばMAV-555が1IN/3OUT構成の場合、MAV-555上で回線入力の収録を行いなが
ら、P1〜P3の3つのポートを3台の本機からそれぞれファイルアサインを行い制御するよう
な分配システムを構築することなどが可能です。

1-3 各部の名称と機能
1-4(J)第1章 概要
1-3 各部の名称と機能
1-3-1 コンソール部
1234
MEMORY
CUT DISS WIPE TITLE AUDIO
REDO
UNDO
VA1 A2 A3 A4
TRIM
MARK
SPLIT
EFFECT
R
STORE
+
-
P1 P2 BG
PORT/FILE ASSIGN
DEL
FILE NEW
FILE
FILE
MARK OUTMARK IN
REPLAY
PREVIEW
EXECUTE/
REC
SHIFT
MAV VTR
RECORDER SEL BACK GROUND
12
4
6
9
0
qs
qf
qj
3
7
8
qa
qd
qg
qh
5
1RECORDER SEL(レコーダーセレクト)操作部
[MAV]キー、[VTR]キー
本機の6FILE/PORTASSIGN操作部の各キー([R]、[P1]、
[P2]キー)を押した際の制御対象と、IN1/IN2/OUT1/
OUT2の各端子の本機内部の接続状態を切り換えます。現在
選択されている側のキーが点灯します。
◆「3-4 レコーダーセレクト機能」(3-42ページ)をご覧ください。
2BACK GROUND(バックグラウンド)操作部
[B ]キー、[ z ]キー、[ x ]キ ー
本機をTOMAV端子経由でMAV-555と接続した場合は、
MAV-555のバックグラウンドポートでの再生開始、記録開始、
停止の各操作に利用します。
◆「3-3 バックグラウンドオペレーション」(3-37ページ)をご覧くださ
い。
本機をTOMAV(PARALLELI/O)端子経由でMAV-555と
接続した場合は、MAV-555の操作対象ポートでの再生開始、
記録開始、停止の各操作に利用します。
◆「第4章 1台のMAV-555に本機を複数台接続した場合の操作」
(4-1ページ)をご覧ください。

第1章 概要 1-5(J)
3FILE(ファイル)操作部
[DEL FILE](ファイル削除)キー
MAV-555上のファイルを削除する際に利用します。
[NEW FILE](新規ファイル)キー
MAV-555上で編集を開始するための新規の BLACK/
MUTINGファイルを作成し、RキーにアサインされたMAV-555
のポートにロードします。
4MEMORY(メモリー)キー (1〜4)
MAV-555上のよく使うファイルを、1〜4の各キーにひとつずつ
登録することができます。登録したファイルは、各キーを押す
だけで呼び出す(現在操作対象になっているポートにアサイン
する)ことが可能となります。
◆「よく使うファイルを登 録 するには 」(3-4ページ)をご覧ください。
5EFFECT(エフェクト)操作部
現在(Ver.1.00)は使用しません。
6FILE/PORT ASSIGN(ファイル/ポートアサイン)操
作部
[R]、[P1]、[P2]、[BG]キー
本機(およびBVEエディター)からの操作対象ポートを選択し
ます。各キーを押したときに物理的にどのデバイス(MAV-555
またはVTR)を制御するかは、(1)RECORDERSEL操作部の
[MAV]キー、[VTR]キーのどちらが選択されているかによっ
て異なります。
[STORE]キー
MEMORYキーに対するファイルの登録を行う際に利用しま
す。
[−]キー、[+]キー
現在本機からの操作対象となっているMAV-555のポート上で
ファイルの切り換えを行います。ファイルの切り換えは、MAV-
555内部のファイル番号順に行われます。
ご注意
Ver.1.00では、これらのキーの LEDは点灯しません。
7編集モードキー
[]キー(INSERTモードキー)、[ ]キ ー
(OVERWRITEモードキー)
ノンリニア編集時の編集モードを選択します。
◆「3-2-3 カットの挿入/入れ替え」(3-13ページ)、「3-2-4 カットの
上書き」(3-23ページ)をご覧ください。
8UNDO/REDO(取消/再実行)キー
編集時に、実行した編集内容の取り消し(UNDO)および再
実行(REDO)を行います。
◆「3-2-7 編集の取り消しと再実行」(3-34ページ)をご覧ください。
9編集モードキー(削除操作用)
[]キー(EXTRACTモードキー)、[ ]キ ー
(LIFTモードキー)
ノンリニア編集時の削除を行うための編集モードを選択します。
◆「3-2-5 カットの削除」(3-29ページ)をご覧ください。
NOTE
7と9の各キーは、合計4つのキーの間での切り換え式で、一
度にいずれか一つだけを選択可能です。ノンリニア編集時は、
現在選択されているキーに応じた編集操作が可能となります。
0チャンネル指定キー
[V]、[A1]、[A2]、[A3]、[A4]キー
ノンリニア編集時に、編集対象となるチャンネルを指定します。
!¡ TRIM(トリミング)キー
現在(Ver.1.00)は使用しません。
!™ カットジャンプ操作部
ノンリニア編集時(またはリニア編集時)に、各ポートにロード
されている編集対象のファイル上のカットポイントを、順次頭出
し(カットジャンプ)します。
◆「3-2-1 カットジャンプ」(3-10ページ)をご覧ください。
!£ MARK IN(マークイン)キー、MARK OUT(マーク
アウト)キー
編集操作時に、IN点/OUT点を指定します。
!¢ MARK SPLIT(マークスプリット)キー
現在(Ver.1.00)は使用しません。
!∞ SHIFT(シフト)キー
他のキーと組み合わせて特定の操作を行う際に利用します。
!§ EXECUTE/REC(実行/記録)キー
ファイル操作や編集操作時に、操作を確定する際に押します。
!¶ REPLAY/PREVIEW(レビュー/プレビュー)キー
現在(Ver.1.00)は使用しません。

1-3 各部の名称と機能
1-6(J)第1章 概要
1-3-2 背面端子部
IN1(EDITOR R)IN2(EDITOR P)POWER
OUT1(MAV P1)
TO MAV
OUT2(VTR)
1
TO MAV(PARALLEL I/O)
DC IN(12V)
2
D555 I/FAV SEL OUT
23 1
098
6
4
5
7
1POWERスイッチ
電源のON/OFFを切り換えます。
2IN1 (EDITOR R)端子 (D-SUB9ピン)
本機のレコーダーセレクト機能および簡易スイッチャー機能を使
用する際に、編集機のRECORDERREMOTE端子へ接続し
ます。
3IN2 (EDITOR P)端子 (D-SUB9ピン)
本機のレコーダーセレクト機能および簡易スイッチャー機能を使
用する際に、編集機のPLAYERREMOTE端子へ接続しま
す。
4OUT1 (MAV P1)端子 (D-SUB9ピン)
本機のレコーダーセレクト機能および簡易スイッチャー機能を使
用する際に、MAV-555のREMOTEIN2(P1)端子へ接続しま
す。
5OUT2 (VTR)端子 (D-SUB9ピン)
本機のレコーダーセレクト機能および簡易スイッチャー機能を使
用する際に、VTRのREMOTEIN端子へ接続します。
◆ レコーダーセレクト機能および簡易スイッチャー機能については、
「3-4 レコーダーセレクト機能 」(3-42ページ)をご覧ください。
6TO MAV端子 (D-SUB9ピン)
本機の全 機能を使用する際に、MAV-555の REMOTE
SPARE端子へ接続します。
7TO MAV (PARALLEL I/O)端子 (D-SUB15ピン)
本機のファイル選択機能のみを使用する際に、MAV-555の
REMOTEPARALLELI/O端子へ接続します。
◆ 本端子経由で本機をMAV-555に接続した場合の可能な操作につ
いては、「第4章 1台のMAV-555に本機を複数台接続した場合
の操作」(4-1ページ)をご覧ください。
◆ 接続のためのピンアサインについては、本機のインストレーションマ
ニュアル、およびMAV-555のインストレーションマニュアルをご覧
ください。
8A/V SEL OUT端子 (BNC)
本機のレコーダーセレクト機能および簡易スイッチャー機能を使
用する際に、外部 A/V セレクタに接続します。接続に際して
は、外部A/Vセレクタが、本機の信号に対応している必要が
あります。
9D555 I/F (Mini DIN8ピン)
将来の拡張用の予備端子です(現在は使用しません)。
0DC IN端子
付属の ACアダプタを接続します。

第2章 準備 2-1(J)
2-1 システム構成例と各機器の接続
2-1-1 システム構成例 (1)
リニア/ノンリニア編集を行う場合
以下は、BVEエディターと組み合わせて、リニアライクなノンリニア編集システムを構築する
場合のシステム構成例です。
1234
MEMORY
CUT DISS WIPE TITLE AUDIO
REDO
UNDO
VA1 A2 A3 A4
TRIM
MARK
SPLIT
EFFECT
R
STORE +
-
P1 P2 BG
PORT/FILE ASSIGN
DEL
FILE NEW
FILE
FILE
MARK OUTMARK IN
REPLAY
PREVIEW
EXECUTE/
REC
SHIFT
MAV VTR
RECORDER SEL BACKGROUND
CONTROLPANEL
PANELSELECT CHARACTER
REARFRONT 1 2 3
NONE OFF ON80TH
SETUP
SELECT
COMPOSITE SDI
VIDEO
INPUT
REMOTE
R1
PORTSELECT
R2/
P3
P1
P2
INPUT SDI
AES/EBU
ANALOG
CH1
CH1
PRESET
AUDIOINPUT / MONITOR SELECT
CH2 CH3 CH4
MONITOR L
R
METER
PANEL
525
REMOTE
MENU
LOCAL
CONTROL
PANEL
625 SETUPBANK
TOTAL/
REMAIN
PROCESS
CONTROL VIDEO
CHROMA
SETUP/BLACK
CHROMA/PHASE
PHONES
123
SYSTEM HDD
HELP
FULL/
TIME
TC/UB TCTYPE
MENU
10
SET
0
CH2
PRESET
CH3
PRESET
CH4
PRESET
VIDEO/MENU
PRESET
For Player-2
For Recorder
Player-1
RS-422 RS-422
RS-422
Analog Audio
Composite
Feed
(SDI/Composite)
Composite
MAVE-F555 MAV-555
BKMA-570
AV SELECTOR
MXP-29
VTR
BVE-600
上図のような構成では、(1)「MAV-555のRPポートをレコーダー、VTRをプレーヤー1、MAV-
555のP2ポートをプレーヤー2とする状態」と、(2)「VTRをレコーダー、MAV-555のRPポー
トをプレーヤー1、MAV-555のP2ポートをプレーヤー2とする状態」の2種類の状態を、ボタ
ン一つの操作で切り換えて使用することができます。この切り替え操作は、本機の「レコー
ダーセレクト機能」で実現されます。
(1)の状態では、MAV-555の特長を活かした各種のノンリニア 編 集(レコーダー上の素材
のカットジャンプ、カットの挿入、削除など)を行うことが できます。BVEエディターのサーチ
ダイヤルを使った編集点のサーチ操作と、本機の各キーを使った編集点の指定や編集実
行などの操作はシームレスに行うことが でき、ごくスムーズなノンリニア編集操作が可能と
なっています。一方(2)の状態に切り換えると、MAV-555上にできあがった編集結果を簡
単にVTRに転送(記録)することが可能です。
さらに、本機からの操作によるバックグラウンド収録/再生を行うこともできます。
ご注意
本機と接続可能なMAV-555のバージョンはVer.1.30以降です。
◆ 本システム構成例での各機器の接続については、「TOMAV端子による接続」(2-3ページ)をご
覧ください。
◆ 本システム構成例に従った各種の操作については、第3章をご覧ください。
◆ レコーダーセレクト機能については、「3-4 レコーダーセレクト機能 」(3-42ページ)をご覧ください。
第
2
章
準
備

2-1 システム構成例と各機器の接続
2-2
(J)第2章 準備
2-1-2 システム構成例 (2)
MAV-555に本機を複数台接続して使用する場合
以下は、3台の本機を1台のMAV-555と接続して、MAV-555によるライン受け収録を行いな
がら、MAV-555の3つの再生ポート※を利用して分配し編集/送出を行う場合のシステム構
成例です。
※ MAV-555にオプション基板のBKMA-530を挿入している場合。
Edit-2
Edit-3
Edit-1
MAVE-F555
VTR
For Recorder
Composite
Analog Audio
Parallel I/O
CONTROLPANEL
PANELSELECT CHARACTER
REARFRONT 1 2 3
NONE OFF ON80TH
SETUP
SELECT
COMPOSITE SDI
VIDEO
INPUT
REMOTE
R1
PORTSELECT
R2/
P3
P1
P2
INPUT SDI
AES/EBU
ANALOG
CH1
CH1
PRESET
AUDIOINPUT / MONITORSELECT
CH2 CH3 CH4
MONITOR L
R
METER
PANEL
525
REMOTE
MENU
LOCAL
CONTROL
PANEL
625 SETUPBANK
TOTAL/
REMAIN
PROCESS
CONTROL VIDEO
CHROMA
SETUP/BLACK
CHROMA/PHASE
PHONES
123
SYSTEM HDD
HELP
FULL/
TIME
TC/UB TCTYPE
MENU
10
SET
0
CH2
PRESET
CH3
PRESET
CH4
PRESET
VIDEO/MENU
PRESET
MAV-555
For Player
Line
BKMA-570 MXP-29
BVE-600
To
On Air
1 2 3 4
MEMORY
CUT DISS WIPE TITLE AUDIO
REDO
UNDO
VA1 A2 A3 A4
TRIM
MARK
SPLIT
EFFECT
R
STORE +
-
P1 P2 BG
PORT/FILEASSIGN
DEL
FILE NEW
FILE
FILE
MARKOUTMARK IN
REPLAY
PREVIEW
EXECUTE/
REC
SHIFT
MAV VTR
RECORDERSEL BACKGROUND
MAVE-F555
VTR
For Recorder
Composite
Analog Audio
Parallel I/O
MXP-29
BVE-600
1 2 3 4
MEMORY
CUT DISS WIPE TITLE AUDIO
REDO
UNDO
VA1 A2 A3 A4
TRIM
MARK
SPLIT
EFFECT
R
STORE +
-
P1 P2 BG
PORT/FILEASSIGN
DEL
FILE NEW
FILE
FILE
MARKOUTMARK IN
REPLAY
PREVIEW
EXECUTE/
REC
SHIFT
MAV VTR
RECORDERSEL BACKGROUND
MAVE-F555
VTR
For Recorder
Composite
Analog Audio
Parallel I/O
MXP-29
BVE-600
1 2 3 4
MEMORY
CUT DISS WIPE TITLE AUDIO
REDO
UNDO
VA1 A2 A3 A4
TRIM
MARK
SPLIT
EFFECT
R
STORE +
-
P1 P2 BG
PORT/FILEASSIGN
DEL
FILE NEW
FILE
FILE
MARKOUTMARK IN
REPLAY
PREVIEW
EXECUTE/
REC
SHIFT
MAV VTR
RECORDERSEL BACKGROUND
このような構成では、MAV-555に接続されているそれぞれの本機からの、操作対象ポートへ
のファイルのアサイン、および再生の操作が可能です。収録中の素材やMAV-555上の内
部素材を利用した編集/送出を、3系統で同時平行して行うことが できます。
ご注意
本機と接続可能なMAV-555のバージョンはVer.1.30以降です。
◆ 本システム構成例での各機器の接続については、「TOMAV(PARALLELI/O)端子による接続」
(2-4ページ)をご覧ください。
◆ 本システム構成例に従った各種の操作については、第4章をご覧ください。
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